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   <updated>2010-03-17T02:14:36Z</updated>
   <subtitle>絵本ナビ・絵本ナビShopの最新情報をお知らせします</subtitle>
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   <title>絵本『ありさんどうぞ』作者中村牧江さん、林健造さんにインタビューしました！</title>
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   <published>2010-03-16T08:59:40Z</published>
   <updated>2010-03-17T02:14:36Z</updated>
   
   <summary> 　「小さな穴から出てきたありさんを、夢中になってみていたら・・・！？」 　地面...</summary>
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      <name>絵本ナビ</name>
      
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      <![CDATA[<img alt="100316_arisandouzo_468_120.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100316_arisandouzo_468_120.jpg" width="468" height="120" />

　<strong>「小さな穴から出てきたありさんを、夢中になってみていたら・・・！？」</strong>

　地面のありを飽きることなく眺めていた、子どもの頃の記憶がよみがえってくる様な絵本<strong>『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29585">ありさんどうぞ</a>』</strong>。絵本の真ん中を、はじっこを、行列を作って縦横無尽に歩いていくありさん達のその様子は、一目見ただけでもワクワクするのです。
　作者は<strong><a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1178">中村牧江</a></strong>さんと<strong><a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=5773">林健造</a></strong>さん（ご夫婦です）。おふたりの最初の作品が『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1436">ふしぎなナイフ</a>』だと聞いて、ピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんね。それまでは広告関連の仕事をされていたおふたりが、どうして絵本を制作されることになったのでしょう。そして、最新作『ありさんどうぞ』のアイデアはどこから生まれてきたのでしょう。
　貴重なお話をたっぷりお伺いすることができました！お楽しみください。<br><br><br>



<font color="#004CA3"><strong>中村牧江</strong>（なかむらまきえ）
東京都生まれ。コピーライターとして、コピー宣伝会議賞銅賞、順朝日広告賞、日経広告賞最優秀賞、東洋経済広告優秀賞などを受賞。日本産業広告賞、毎日公共福祉広告賞など入選。ガイドブック『るるぷ』（JTB）ネーミング。
絵本作家として、林建造氏との作品に『ふしぎなナイフ』『もしゃもしゃ』（福音館書店）、『ちがうのだあれ』『ちかくにいるのだあれ』（ひさかたチャイルド）『てをみてごらん』（PHP研究所）『都市の人びと』（イーテキスト研究所）、『ありさん どうぞ』（大日本図書）がある。</font>

<font color="#004CA3"><strong>林健造</strong>（はやしけんぞう）
愛媛県生まれ。グラフィックデザイナーとして、準朝日広告賞、カレンダー工業技術院長賞、日経広告賞最優秀賞などを受賞。ワルシャワポスタービエンナーレ、セントラル美術館版画大賞、毎日公共福祉広告賞など入選。装丁家として書籍を多数手がけ、絵本作家としての作品は、中村牧江氏に同じ。</font><br><br><br>



<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　絵本『ありさんどうぞ』誕生のきっかけ　　　　　</font></font></strong>

<strong><font color="#660000">――　お二人の新作絵本『ありさんどうぞ』。この作品がアイデアとして出てきたきっかけを教えてください。</font></strong>

<strong>中村牧江さん（以下中村、敬称略）：</strong>きっかけはね。（林健造さんが）イヌやネコなど、動物の絵を練習で描いておりまして、その中にたまたまありの絵も描いてあったんですよ。これをこうして、こうやったらありらしく見えるとか、そんな感じですね。その描いている絵を見ていて、私が、「ありの行列だけで絵本を作ったら面白そう！」と思ったんです。ありを、全部のページの初めから終わりまで、本の隅を這わせていって、行列だけで本を作ったら面白いんじゃないか、って。だから（林さんに）「本の全部の端を歩かせて、ありの絵本を作ってみない？」って言ったんです。そしたら、すぐ乗ってきてくれたんですね。

<img alt="a_1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_1.jpg" width="300" height="224" />

　それで、最初にありのレイアウトを思いついて。
　というのも、自分が小さいときに、部屋の隅をありがずっと這ってたことがあるんですね。たどっていったら台所の砂糖つぼのところに来てたんです。そのたどって見ていたという経験があった事と、やっぱり子どもの頃、しかられて庭にしゃがみ込んでいたような時に、ありを見ていたら、みんな上手に花壇の縁などを通って、端っこをずっと迷いもなく行くわけですね、列が。そういうイメージが思い出されたものですから、バックの情景とかは全部取っちゃって、シンプルに本の端っこだけのレイアウトでいったらいいんじゃないかと言ったんです。大体ふたりともシンプルなのが好きだという事もあって、「それ、いこう。」という話になったんです。


<strong><font color="#660000">――　中村さんは、コピーライターという仕事をされていたという事で、どんな風にアイデアを思いつかれるのかというところに興味を持ちます。やっぱりパッとひらめくような感じなのでしょうか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>そうですね。やっぱり広告の仕事をやっていた時に、文と絵とをいつも同時に考える癖が付いてるようなところがありまして。それこそ、パっとね。これがこうなっていくから、こういう画面になるっていうのが浮かんでくるんですね。それで、暗黙の了解といいますか、（林さんが）どういう画面を作るのが得意かというのは分かっていますので、あまり複雑化しないで。そこから一気にストーリーを考えていきました。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29585"><img alt="a_2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_2.jpg" width="146" height="154" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29585">ありさんどうぞ</a>』　<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1178">中村牧江</a>・さく　<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=5773">林健造</a>・え　<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickup.asp?sno=108">大日本図書</a>刊</a><br><br><br>

<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　やっぱり主役はあり！　　　　　</font></font></strong>

<strong><font color="#660000">――　この絵本の主役と言えば、やっぱりありですよね。絵を担当されている林健造さんがありの行列を描かれることになって・・・。</font></strong>

<strong>林健造さん（以下林、敬称略）：</strong>やっぱり僕も、子どもの頃ありを見ていた記憶はあったんですが、足の形はどういう形をして、どう歩いてるのか、それから、触覚は本当はどうだったのかなって意外と覚えてないんですよね。


<img alt="a_3.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_3.jpg" width="300" height="224" />

　それで、高尾の方に行った時に瓶を用意して、そこに土を入れて、できるだけ観察しやすいような、大きなありを３匹ぐらい入れて、ありに悪いですけどふたをして・・・。
　持って帰って、よし、やるぞということでスケッチブックに描こうと思ったんです。ところが、アリが瓶の中でパニックになっていたんでしょうね、ものすごい速さで動き回るんでなかなか観察できないんですよ。どうなってるんだ、どうなってるんだって何回も見て、ちょっと描いてはまた見てね。それで、触覚はこんなにあちこち動き回るんだとか、足の６本は、どこから足が出てるのかな、というのを見てね。歩いてる感じはなかなか観察できなかったんですけどね。大体分かったと。それで、描き始めたんです。そこからスタートして、ストーリーに合わせて描いてみて。上の方を歩いたり、斜めに歩いたりしたらどういう形になるか。まっすぐや、上から下からというのも描いてみたりしてね。更に、どういう技法で描くかというので、サインペンのような勢いの出る物でぱっと書いたほうがいいんじゃないかなって。それでいっぱい描いて並べたりしたんですね。


<strong><font color="#660000">――　かなり時間がかかったのではないでしょうか？</font></strong>

<strong>林：</strong>描くのはそんなに時間がかからないです。こんな小さいですしね。それで仕上げていって、担当編集者に「できました」って渡したんです。
　ところが、全体の流れは良かったんでしょうけど・・・。何だか力が入りすぎて、足とか何かがね、気持ち悪い様な気がして。実際に、ありの足は直線じゃなくて、関節の所で一回折れて、あちこち動いてるんですよ。足の先も結構長くて。それをかなりリアルに描いていたんですね。
<strong>中村：</strong>ちょっと不気味でしょう、足がね。比べると分かるんですよね。


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<strong>▲最初のラフ。更にズームして・・・</strong>


<img alt="a_5.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_5.jpg" width="87" height="80" />　<img alt="a_6.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_6.jpg" width="68" height="69" />
<strong>▲左が最初のラフの中のありさん、右が絵本の中のありさん。比べてみると、確かにシンプルな形になった事がわかりますね！</strong>


<strong>林：</strong>それで、やっぱり編集さんに「全部描き直したい」って電話したんです。その後ね、これ気持ち悪いからどうしたらいいかなあって。ある朝、１匹描いたんですよ。「あ、これだな」と思って。それから、一匹一匹行列を作ったときには、その違いをどうするかということで描いていってみたら、大体いけるなと思って全部描いて。それで、また編集さんに電話して「何が何でも、これを全部描きかえたい」と言ったんです。そうしたら「えー」って。
<strong>一同：</strong>（笑）
<strong>編集者：</strong>この最初の方の案で、すごく素晴らしいと思っていたので、どうなるんだろうと・・・。

<strong>林：</strong>なぜいけなかったのかと言うと、やはり、ちょっと気持ち悪いっていうのと、足の印象がクモのイメージにちょっと似てるんですよね。
<strong>中村：</strong>意外と、足が６本よりもすごく沢山あるような感じになって、もじゃもじゃしているふうに見えちゃうんですよね。虫の好きな子だったらいいけども、嫌いな子が見たら、ちょっと何か、ぞぞっとするっていうのがあるんじゃないかって。
<strong>林：</strong>だから、足なんかをだいぶシンプルな形にして。でも、子どもだからと言って、６本出さなかったりというのは良くないと思っているし、おもちゃっぽくもしたくない。やっぱり、ありが本当にここにいるんだというふうに、現実のありに見えるようにしたい、と思って。それで出来上がったんです。結果的には、編集さんも、（大日本図書）社内でも、こっちのほうがいいということになったんですよね。
<strong>中村：</strong>人によっては、これ（絵本になったほうのあり）は、関節もないしって思う人もいるかもしれないけど。実際、目のところだってこんなに白くはないですし。だから、ある程度はやっぱり絵のありなんですよね。ちょっと表情があったりもしてね。


<strong><font color="#660000">――　でも、やっぱり並んで歩いている様子とか、すごくリアルな感じがするんですよね。写実の部分と、絵の部分のバランスが面白い。</font></strong>

<strong>林：</strong>一匹一匹、これは誰々なんてね、名前をつけるわけじゃないですけど、そういう気持ちで、ちょっとずつ変えながら描いていってね。目も下向いたり、細かったりというのがあったりして。ただ、あまりそれを描きすぎて、ばらばらなイメージになっちゃいけないから、本当にちょっとずつ。
<strong>中村：</strong>でも、結局はみんな似てるのは似てるのよね（笑）。いつも描いてると、だんだんなれてきてしまって、足の位置も同じになってきて・・・。
<strong>林：</strong>そうなんだよね、みんな同じに見えてくる。
<strong>中村：</strong>よくよく見ると違うんですけど、似てるけどちょっと違うみたいなね、その辺ですね。


<strong><font color="#660000">――　送られてくる入稿のデータには、このありに全部、何ページの何番という番号がふられていたそうで、担当編集者さんもこれには驚かれたそうです。「そうか、みんな違うんですもんね」と思われて。ところが・・・印刷する段階で大変な事が起こったそうで！？</font></strong>

<strong>編集者：</strong>途中で、「いるはずのありが1匹入っていないんですけど」と、印刷所の人に言われたんです。「ええっ？」ってことになって。「ここのありが出ません」と校正紙を見せられて。それで「探します探します、ありを」って。
<strong>中村：</strong>編集さんが一番大変で。
<strong>林：</strong>表情が違うな、と思って描き直したのを入れ替えたんですよね。最後に「入れてください」って言って。そしたらね、1匹だけどっかに行っちゃってて（笑）。もしデータに１匹いなくてもね、印刷で出てこないから。それでひとつ入れ替えたら、何番のありも、もうありの姿を見たらみんな同じに見えちゃって。ちょっと違うな、短いとか長いかとかね。目の動きがちょっとこっちかな、なんて言ったらそれがまた違ってたりする。
<strong>一同：</strong>（笑）。

<img alt="a_7.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_7.jpg" width="300" height="186" />
<strong>▲写真ですとわかりにくいですが、絵本の中に出てくるありさん全ての画像を出力した資料も見せてもらいました。圧巻です！</strong>

<strong>編集者：</strong>探す時に一回一回画像を開いて、「あ、このあり違う、触角違う」とか、「このありでもない、このありでもない」って（笑）。
<strong>林：</strong>手順を間違えるとだめなんですよ。最初に絶対これをこう配置するって決めてからやれば良かったけど、やった後に「まてよ。これ、ちょっとビー玉の所のあり、これ変えようか」なんていった時にはもう・・・。それを３カ所ぐらいやるとわからなくなるんですよ。１つだけならいいんだ
けど、ページがかわると「あれっ、何番だったかな」って。


<img alt="a_8.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_8.jpg" width="300" height="260" /><br><br><br>



<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　リアルな質感にこだわって　　　　　</font></font></strong>

<strong><font color="#660000">――　最後のページは、すごくいいですよね。このクッキーがすごいリアルで美味しそう！というのは勿論、僕が、真上にいるんだっていう状況も浮かびあがってきて。</font></strong>

<strong>中村：</strong>そう、逆にそのかかわり合いみたいものがないと。ただ見るだけじゃつまんないですしね。このクッキーを描く時も、なかなか大変でね。


<strong><font color="#660000">――　実際に作られたとお伺いしました。</font></strong>

<strong>林：</strong>そうなんです。実際にクッキーを家で作って。それで金づちで割ったんです。
<strong>中村：</strong>ずいぶんいっぱい作って、幾つも砕いて。

<strong>林：</strong>少し大き目に作って、真ん中からパーンと割ってね、右の形は、これは残したいな、いいなっていう感じで、みっつぐらいをバランスよく選んでね。それで位置をある程度決めて、写真に撮って。それを見ながら書いたんです。
　最初に描いた時はね、ひどいよねぇ、「泥に見える」なんて言われて（笑）。それから３回目にはね、「ジャガイモの皮に見える」って。ラベルも何もなくて素のままだから、素焼きと同じですよ。だから、断片描いていると自分の絵は石に見えてくる。ところが、現物を見ると、クッキーに見えるわけですよね。それで、技法も色々考えてみて。１回絵の具で描いて、そこに筆に水を付けてね、絵の具をブルブルってやって吸い取らすんですよ。で、もじゃもじゃとした感じが、クッキーに似ているんじゃないかなと思って描いて、１枚描いたらやっと「見える」って。更に粉をふいた感じでちょっと加えてみたりして。
　これが自分のね、もうベストだと思って描きまして。自分は、二度ともうクッキーは描きたくないという感じで。
<strong>一同：</strong>（笑）。
<strong>林：</strong>質感が表せないと、ありがいくら来てもね。ありが「おいしい食べ物だな、甘い食べ物だな」というのを思わないと、絵本としてもまとまっていかないですからね。


<strong><font color="#660000">――　ビー玉の場面もやっぱり質感にこだわって？</font></strong>

<strong>林：</strong>これはもう、ガラス玉だから、このガラスの感じを描くのは、クッキーよりは易しいですね。あんまり写真みたいにきれいに出来すぎちゃまずいから、一番きれいな出来上がりの手前の段階で。

<strong><font color="#660000">――　本当！よく見てみると、縁が少しぼやけて描かれているんですね。</font></strong>


<img alt="a_9.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_9.jpg" width="250" height="199" />

<strong>中村：</strong>輪郭も真ん丸というのではなく、少しポチャってして。
<strong>林：</strong>これでもちょっと、きれい過ぎるのかもしれないですけど。「写真でしょ？」って言われる事もあるんだけど、やっぱり写真に見えちゃうとちょっと。「これ、描いたんでしょう」っていうぐらいのリアル感が一番いいんですけどね。


<strong><font color="#660000">――　そのビー玉がありの行列に登場するシーンは鮮烈ですね。</font></strong>

<strong>中村：</strong>やっぱり最初に、赤い玉が目に入ったほうがいいだろうっていうことで、最初のところは赤のビー玉にしたんですね。


<strong><font color="#660000">――　きれいに列を作っていたありさん達がパッとあちこちに広がる様子とか、また元の列に戻っていく様子なんかが、さり気ない事なんだけど面白くて。そういうのはやっぱり、実際に観察をされたりしたのですか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>そういう観察は、小さい時に経験していますから。子どもの時は、「どうしてありは、前のありに付いて行くんだろう？」みたいに思いますよね。あれは、ありがお尻から誘因物質みたいなものを出すので、そのにおいで付いて行くらしいんですよね。小学校の何年生かの時に、それを聞いて、「あ、そうなのか」って子ども心に納得した覚えがあるんです。だから、迷わずに前に付いて行くんだって。
　でも、ありの行列を見ていると、可愛らしいって思う時もありますけど、ちょっともの悲しいところもありますよね。ひたすら歩いて行くその健気さが、何か可哀そうな感じがして。組織のストレスないのかしらみたいな。


<strong><font color="#660000">――　そうかもしれませんね。でも、この絵本の中のありにはそんな雰囲気はなくて。</font></strong>

<strong>中村：</strong>観察している子どものまなざしで描いているのだけれど、あんまり実際にその通りに描いちゃうと、ちょっと残酷と言いますか、不気味な感じになっちゃうから、ユーモラスな雰囲気も出してね。ビー玉に驚いて足をひしゃげさせたみたいな。

<strong>林：</strong>こういう慌てているところの感じは、実際にありはそうなっているかどうかっていうのは、また別で。
<strong>中村：</strong>こんなふうにならないですよね。こんな足の形になることはあり得ないです。
<strong>林：</strong>驚いたり、ちょっとうれしそうな表情をしたり・・・。それがないと、固くなっちゃうからね。全体的に一本調子になると困るので。気持ちを表わしているというのもあるんです。


<img alt="a_10.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_10.jpg" width="300" height="199" /><br><br><br>




<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　色とデザインへのこだわり　　　　　</font></font></strong>


<strong><font color="#660000">――　ありの行列の絵と字のバランスっていうのも、すごく大きいのかなと思うんですけれども。そういう部分のこだわりはいかがですか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>ほかには何も要素がないですからね。例えば、色々と絵が描き込まれているようだったら、それ程でもないですけど。結局この本は、文章とこのありしかないですし、色もピンクと黒しかないですから。その辺はやっぱりこだわりました。行列を配置する時には、例えば、「はみでない」という文のところは、ページの上ぎりぎりにしてもらうとか、「あ、ななめ、これは絶対やりたいな、いいな」とか。
<strong>林：</strong>最後はもう、一直線に行った方がいいと。目的物が見つかった時はもうまっすぐに。


<strong><font color="#660000">――　なるほど。絵本の中でありさんがどう進んで行くかというような事は、ご一緒に考えられたりするんですか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>画面の中をこう行ったりとか、とにかく端っこを行列だけで行きたいなど、最初にそういうレイアウトの希望は私が言うんです。じゃあ、このページにこう来たら、次はどう行くかみたいなのはすごく相談しますね。ここで上に行ったから、今度はこっちに這わせたいみたいなことを。ですから、この本の場合は、最初にイメージはもう決まっていて。「あとは絵を頑張って下さい」って。
<strong>一同：</strong>（笑）。


<strong><font color="#660000">――　表紙の色の鮮やかなピンクがすごく印象的。絵本の中のデザインが出来上がってから決定されたのですか？</font></strong>

<strong>林：</strong>中のページが白で単純明快ですからね。外側の表紙を複雑にしたり、分かりにくくするとバランスが悪くなるので、中の延長線上で考えて。
<strong>中村：</strong>描き込まないで、シンプルに、簡潔にね。
<strong>林：</strong>でも、色は冷たい色じゃなくて、最後に登場するクッキーに合うお菓子のイメージ、お菓子屋さんのイメージでピンクにして。
<strong>中村：</strong>アマンドみたいな色ですね（笑）、色味的には。（有名な洋菓子屋さんのイメージカラーも鮮やかなピンク！）
<strong>林：</strong>マゼンダ100パーセントっていう、こんな色を使ったのは初めてでしたね。クッキーというので、オレンジ系というのも考えたんですけど、やっぱり甘いピンクのほうがいいかなって感じがして。子どもっていうことがありますよね。まずは子ども好みっていうイメージもあって。


<strong><font color="#660000">――　その色味自体に甘さとか、雰囲気とか、そういイメージがあるということで使われているんですね。</font></strong>

<strong>中村：</strong>中がけっこうクールなので、外側は甘ったるく。表紙も同じイメージだったら冷たくなってしまうでしょうしね。
<strong>林：</strong>他の本と違った方が、パッと見て目立つというのもありますけどね。


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<strong><font color="#660000">――　この表紙の字体も林さんがデザインをされているそうで。</font></strong>

<strong>林：</strong>そうですね。最初は普通の活字を使っていたんですけど。これは、一度太いマジックインクで、「あ」からずっと書いて、ある程度スタイルがこれでいいなというのを選んで、置いてみて。書面にしたときに、これでいいかなと決めてから、それをトレースして。それで、柔らかく描きすぎたものを、固めにまとめたんですね。ただ、あんまりそれも、冷たい感じじゃなくて。そうやって「あ」から「ん」まで全部作っています。そのあと片仮名、平仮名を作って置いてあるので、それで文章もまとめようと思えばまとめられたんですけどね。実際にやってみたら、作り過ぎた感じでよくなくて。結局、中は活字なんですけど。今後、機会があれば、それを文章にもできるかなと思って自分でファイルしてあるんですけどね。
<strong>中村：</strong>その辺は、この人はイラストレーターじゃなくてデザイナーですから、職業柄そっちのほうのこだわりが強いですね。


<strong><font color="#660000">――　この帯の文章は中村さんが考えられたそうで！すごく効果的ですよね。ああ、そういうふうに読めばいいんだっていう導入をしてくれる。プロの方にはとても失礼なんですが（笑）、さすがと思ってしまう。</font></strong>

<strong>中村：</strong>ええ、これはちょっと苦労したんです。自分のものに帯のコピーを付けるというのは、いいのかしらっていうためらいがありましたので。でも、まあ、やらせていただいて。自分のものを宣伝するみたいな感じは避けて、「見つめることや見守ることは愛することに通じる」という思いを込めました。

<img alt="obi_11.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/obi_11.jpg" width="220" height="84" />　<img alt="obi_22.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/obi_22.jpg" width="220" height="85" />
<strong>▲帯文の前、後より。</strong>
<br><br><br>


<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　完成してみて・・・　　　　　</font></font></strong>


<strong><font color="#660000">――　子どもたちにはどんなふうに楽しんでほしいですか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>やっぱり、今のお子さんというのは、マンションの上の階に住んでいる方も多いですよね。昔だったら、ありなんかは誰でも一度は見たことがあるんじゃないかと思うんですけど、庭もなくアスファルトの道を通って幼稚園へ行くようなことがありますから、そういう機会が減ってますよね。こういう絵本をきっかけに、どこかの道を歩いたときにありがいて、「あ、ありだ」なんて目を止めてくれたら嬉しいな、と思います。まずはそれがきっかけになって、更に行列まで見つけてくれたら、すごく嬉しいですね。今はなかなかね、そういうのを見る機会もないんじゃないかって思うんです。


<strong><font color="#660000">――　完成してみて、面白かったとか、大変だったという部分はありましたか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>作っているときはそれなりに頑張って大変なつもりでいて、このページをもっと良くできるかな、というのがありますね。できてしまうと、「あ～、こんなものか、大河の一滴」って感じなんで、ちょっとがっかりするんですけど。
<strong>一同：</strong>（笑）。


<strong><font color="#660000">――　じゃあ、わりとできあがる工程を楽しまれているんですか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>そうですね、どっちかって言えば、そう。でも、たくさんある絵本の中の１冊ですから、「この絵本がどこかで目に止まるかしら」っていう思いがいつもありますね。
<strong>林：</strong>作っている時が一番盛り上がるというのは、誰でもそうじゃないですか。絵本ができたときは、今までで一番いいものができたと思って、やっているんです。
<strong>中村：</strong>この人はね、いつもそう言っているんです。
<strong>林：</strong>もう、その時期はね、これが一番いいものだって思ってますよね。
<strong>中村：</strong>平和な人です。
<strong>一同：</strong>（笑）。


<img alt="a_12.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_12.jpg" width="300" height="219" /><br><br><br>


<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　初めての絵本、『ふしぎなナイフ』　　　　　</font></font></strong>


<strong><font color="#660000">――　絵本作家としてのお二人についても、少しお伺いいたします。最初の作品は『ふしぎなナイフ』。それまでお二人とも広告に関連するお仕事をされていたと思うのですが、絵本を描かれるというきっかけは何かあったのでしょうか？</font></strong>

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1436"><img alt="a_13.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_13.jpg" width="150" height="108" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1436">ふしぎなナイフ</a>』　中村牧江・林健造　さく　<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1300">福田隆義</a>　え　<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickup.asp?sno=15">福音館書店</a>刊


<strong>中村：</strong>『ふしぎなナイフ』を制作していた頃は、本当に絵本業界とは全然関係なくて、広告の世界で仕事をしていたわけですね。林が、「絵本をやりたい」っていうことを常々、言っていたけれど、何となく聞き流していて。ただ「ナイフのフォルムがすごく美しい」「ナイフの形にひかれる」なんてことを言っているのは心にとまっていたんです。
　何かの時に、それだったら、ナイフで絵本ができるんじゃないかなと思ったんですね。じゃあ、どうやったら絵本ができるかなって思ったときに、絵本のことは何にも知らないですからね。知らない強みというのもあって。

　よく子どもがお膳に水なんかをこぼすと、すぐ手のひらでばーっと触りますよね。そうすると大人は「いけません」って言うけど、いたずらをしているんじゃなくて、全身で確かめているんですね、こぼした水の感触とかいろいろ。だから、もしナイフを持たせたらやっぱり、いろいろやるんじゃないかと。
　ナイフに限らず、小さい時に、お茶わんをおはしでチンなんてやると、「そういうことをしちゃいけない」って叱られましたよね。大人が見ると、食器をおもちゃにしちゃいけない、というのがありますけど、子どもに、もし自由に手に持たせたらやっぱり、引っ張ったり、つまんだり、落としたり、試したいんじゃないかなと。最初はそういう感じで考えていて。さらにそれをもっとシンプルにしてったのです。

　こういう絵本って今までなかったと思うんですけど、それは私たちがなまじ絵本は、こうあるべきだということを知らなかった故だと思います。

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<strong><font color="#660000">――　確かに、視点や発想の出発点がちょっと違う気がしますね。</font></strong>

<strong>中村：</strong>だから、出版社に何社か持って行ったいきましたけど、みんな「駄目」って言われました。要するに、「こんなものあり得ない」といった感じですよね。
<strong>林：</strong>「ナイフなんて、危険だ」というのはね、よく言われましたよ。
<strong>中村：</strong>「言葉が少ないから、すぐおしまいまで行っちゃうじゃないか」とも言われましたね。お母さんは、「買っても損をした」と言うって。どんどんめくって、あ、ねじれる、はい、折れる、はい、すぐ終わりってなるから、「そんなものにお金出して買わないですよ」って言われたこともありますね。でも自分達は気に入っていましたから、めげずに何社も回って。
<strong>林：</strong>採用して下さった編集の方は、「いや、刺すナイフとこれは別のものだから」って、最初にそう言ったんですよ。「今までこういう風に言われたけども」と言ったら、「いや、それは違うものだ」「面白い」と言って。「これは作りたい」っていう結論が出たんですよね、その場で。
<strong>中村：</strong>それで、その頃は、林がリアルな絵を描くのにもう一つ自信がないっていうんで、福田隆義さんに描いてもらって。その方は広告の世界でリアルな絵を専門に描いていらしたんですよね。それでお願いをしたわけです。

　例えば、自分では、「ほどける」っていうページが気に入っているんです。やっぱり子どものころに、昔、母親がセーターなんかを編んでくれるときに、古いセーターをほどいているのを、手で持たされて巻き取っていくような、そういう経験があったものですから、すぐに「ほどける」というのを思い付いたんです。
　大きくなったり小さくなったりっていうのはそれこそ、『ガリヴァー旅行記』じゃないんですけど、視点を変えれば、すぐに関係は逆転するわけですよね。それで「ちぢんで」っていうようなことを思いついて。


<strong><font color="#660000">――　この絵本は発売されてから２０年ぐらい経っていて、いまだにすごく人気があって、沢山の反応があるかと思うんですけど。そういう状況について、どう感じられますか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>それは、もの凄くありがたいことですし、励みにもなるし、やっぱり嬉しいですね。何て言うんでしょう、ささやかな幸せを感じますね、そういう声を読んだときにね。作った時は、そういうことも何も考えていなかったんです。ただ自分たちで気に入っっていたというだけで。
　今までのレビューの中で、一番嬉しかったのは、どなたか忘れましたけども、お母さんだったと思うのですが、「この世の中に、こういうくだらないことをまじめに考えている大人がいるっていうことが、すごく嬉しい」とあったんですよ。「ばかなやつね」って言って下さって愛して下さっている、という感じがとても嬉しかったんです。<br><br><br>
　

<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　子育てと絵本と・・・　　　　　</font></font></strong>

<strong><font color="#660000">――　絵本を制作される時のヒントとして、ご自身の子どもの頃の記憶の他に、子育ての経験も影響されているのでしょうか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>自分が小さかったときの記憶と、自分が子育てをしたときの記憶、両方ですね。『てをみてごらん』は、子どもを、公園に連れて行った時に、ちょうど桜の終わりかけの季節で、花びらがバーッと散ってきたんです。そうしたら、何度も子どもが手で受け止めようとして、そのときに、「ああ、子どもってこういうことするんだ」と思って。必死でこうやって受け止められないんだけど、一生懸命こうやって、そういうイメージですね。だから、やっぱり自分の経験した事と、子どもってそうなんだっていうのが、基調になっているんですね。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=14717"><img alt="a_15.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_15.jpg" width="92" height="120" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=14717">てをみてごらん</a>』　中村牧江・さく　林健造・え　ＰＨＰ研究所


<strong><font color="#660000">――　その作品でもやっぱり、言葉と絵が同時に浮かびあがって？</font></strong>

<strong>中村：</strong>ええ。ほとんど同時進行ですね。アイデアというものが浮かんで、それで全体の構成っていうのか、流れが同時に浮かんでくるんです。すると（林さんが）紙で上手に作ってくれる。前に、何か紙でやっていたなということを知っているから、「これを紙でやらない？」みたいに持ちかけると乗ってきてくれて、それできれいな手を紙で作ってくれるっていう感じでしたね。


<strong><font color="#660000">――　そうやって、どんな絵を描くのかなっていうのを熟知されていて、アイディアの段階からもう組まれているっていうのは凄ことですよね。そんな林さんにとって、絵本というのは、もともと意識はされていたんですか？</font></strong>

<strong>林：</strong>（絵本を描く前は）僕はデザインをやりながら、生活を含めてね、一生懸命仕事を覚えるとか、いい仕事をしようと広告の方に夢中になっていましたね。
　一方で、書店に行った時に、自分の為に買ってきた絵本３冊がありましてね。日本の作品ではなかったんですけど。自分が絵本を作れるとは思わなかったんですけど、楽しむほうならいけるだろうなと思って。広告の仕事と絵本はちょっと距離があったという事もあって、一般的な感覚で「これは面白い」というのはありましたね。魅力は感じていたんですよね。（その選んだ絵本も）いい絵本でしたしね、展開も面白い。展開がいいっていうのは興味を惹きますね。広告の仕事をやっていたというのもあるのかもしれないけど、１枚のこの画面で見てっていうんじゃなくて、次はこの流れで、何もないけど、前との関係でいいとかね。そういう特性みたいなものが絵本の中にある面白さというのか、最後に閉じたときに、「何か、よかったなあ」という感じがありましたね。

<strong>中村：</strong>と言いつつもね、自分の子どもが絵本を読む年ごろのときに、殆ど読んでやったことないんですよ。
<strong>一同：</strong>そうんなんですか　（笑）。
<strong>林：</strong>自分がね、やりたいことがね、そのときは目いっぱいあったんですよ。それは、言い訳かもしれないね。

<img alt="a_16.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_16.jpg" width="300" height="233" />


<strong>中村：</strong>私はもう、母親ですから。私はけっこうたくさん読んでやっているんですね、子どもに。あとは紙芝居なんかも、よく図書館で借りてきてやったりしてね。
　それが、子どもが幼稚園なんかに行きはじめて、忙しさが一段落したころに、林が「絵本を作りたい、作りたい」って言いだして。言うだけだけだったの、それも。実際、子どもに絵本を読んであげていないし、買ってこないしっていう人が、何で「作りたい、作りたい」って言うのかなっていうようなね。でも、そんなに作りたいんだったらやっぱり、この人が興味を持っている世界というのはある程度分かりますから、そのなかで、何か考えればできるんじゃないかみたいな、そういう感じですね。
<strong>林：</strong>自分だけが楽しみたいという気持ちがありますし、身内のほうは何となく照れくさいですよね。
<strong>中村：</strong>わが子に絵本を読むのが照れくさいって。ねえ。
<strong>一同：</strong>（笑）。


<strong><font color="#660000">――　絵本の制作は、お子様が少し大きくなられてから？</font></strong>

<strong>中村：</strong>ええ、そうですね。上の子が小学生で下の子が幼稚園ぐらいだったと思います。それでも子どもの反応を見ながら作る、そういうゆとりはなくてね。それよりは、自分たちが面白いなと思うものを作っていましたね。ですから、子どもが生まれたことで作品内容が変化したっていう事はなかったですね。<br><br><br>


<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　絵本づくりのおもしろさ　　　　　</font></font></strong>

<strong><font color="#660000">――　絵本をつくられるようになって、一番面白い瞬間というのはありますか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>それはやっぱり、自分が何かのアイディアを言ったときに、乗ってきてくれた時ですね。もしかして独りよがりかも分からないけども、自分がいいなと思って、こういう感じで、こういう構成で、こういうふうに使ったらどう？って言って。「あ、それ行こう」という風になった時。何か出来そう、生まれそう、という時ですね。
<strong>林：</strong>逆もありますよ。僕が、「絵の面白いの、考えたんだけどな」と言うと、「面白くないねえ」って言われて（笑）。そういう時はね、どんなにしてもね、そこはもう絶対に駄目でね。面白いと思っているのになあ、って言うのは沢山ありますよ。
<strong>中村：</strong>やっぱりほら、どうでもいいアイディアでも、他人だったら、よく考えてから言おうとかっていうのがありますよね。だけども、身内だからって、お互いにちょっと一言つい言っちゃうと、「ええ」って、「よくそんなこと言うわね」って（笑）。


<strong><font color="#660000">――　お二人の視点から見る絵本というものの捉え方は、他の作家さんとはまた違うのかなと思うのですが。</font></strong>

<strong>中村：</strong>そうですね、優秀な絵本作家の方っていうのは、子どもというものをよく分かっていらして、こういうふうにしたら子どもが喜ぶだろうとか、こういうふうにしたら受けるだろうってすごく心得ていらっしゃる。私たちはいまだに分からないようなところがたくさんあって、案外と自分が子どもっぽいようなところから入っていくんです。こうしたら子どもの為になるとか、こうしたら今の子に受けるという風にはあまり考えない、考えられないんですよね。そういうのを度外視したところで、自分たちが面白いかどうかで作っているみたいなところがありますね。


<strong><font color="#660000">――　なるほど。では、今後こんな絵本を作ってみたいというアイデアは、たくさんあるのでしょうか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>やっぱり、その時まかせなんですよね。だから分からないんですよね。そこがやっぱり、絵本作家っていうことではないと思うんです。いまだに何て言うか、絵本作家なんて言われると、そんな大それた存在じゃありませんていう感じで、自分で引いちゃいますね。
<strong>林：</strong>シリーズとか、続きものはあんまり出てこないかもしれません。１冊１冊がその時によって生まれてくる作品ですから。プランも違いますけど。それに、全然違うものをやりたいなという気持ちはいつもありますね。<br><br><br>


<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#5F5F5F">■　絵本ナビ読者の皆さんへ・・・　　　　　　</font></font></strong>


<strong><font color="#660000">――　最後に、絵本ナビ読者の皆さんに向けて、簡単なメッセージをお願いできますか？</font></strong>

<strong>中村：</strong>絵本って、長くても開けている時間はせいぜい５分ぐらいですね。でもその５分の間に、お母さんと子どもなのか、お姉ちゃんと弟なのか分かりませんけど、誰かと誰かがちょっとだけ楽しい、ちょっとだけ違う世界に入り込めるっていう、その事が一番嬉しいですよね。見知らぬ誰かが、どこかでそういう時間をほんの５分持ってくれるっていう事が。その事が喜びというか。だから、こう読んでくださいなんて、そんなことは全然もう思いません。とにかくほんのひと時だと思うんですけど、どこかの誰かがちょっと、目と目を合わせてニッコリしているっていうことがあったら、もうそれで十分、それ以上は何にもいらないという感じですね。

<strong><font color="#660000">――　林さんはどうでしょうか？</font></strong>

<strong>林：</strong>うーん、思い付かないねえ。
<strong>中村：</strong>見てくれる人がいれば幸せっていう。
<strong>林：</strong>そう、それですね。
<strong>一同：</strong>（笑）。


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ありがとうございました！

　インタビューの内容からも伝わっているかと思うのですが、とにかくお二人の呼吸がぴったりといいますか、面白いといいますか（笑）。笑いの絶えない、楽しくて優しい時間を過ごさせて頂きました。
　タイプは全然違えど、広告や美術の世界の第一線で活躍されてきたお二人。同時に「これは面白い」と思われた瞬間に、新しい作品が生まれてくるというのが、とても新鮮で印象的なエピソードでした。

<img alt="a_18.JPG" src="http://newblog.ehonnavi.net/a_18.JPG" width="150" height="132" />
 
<strong>▲最後に記念にパチリ。</strong>

　今回取材にご協力頂いた、編集の方にとっても、お二人の存在は特別だったそう。大人になってから出合った『ふしぎなナイフ』という絵本に衝撃を受けられて、いつかお仕事ができればと思っていたそうなのです。『ありさんどうぞ』のラフを見た時に、お二人ならではのデザインセンス、子どもにこびたところがない、そういう部分がやっぱり魅力なんだと改めて思って、「これは是非やらせてください」とおっしゃったそうです。

　そんな大切なこの一冊もまた、世代を超えて子ども達に親しまれていくといいですね。

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   <title>「１００かいだてのいえ」シリーズ岩井俊雄さんにインタビューしました！</title>
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   <published>2010-02-26T14:48:43Z</published>
   <updated>2010-02-26T15:34:21Z</updated>
   
   <summary> 縦に開く表紙、めくりながら１００階建ての家を順番にのぼっていって・・・。 発売...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
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      <![CDATA[<img alt="100223_100kaidatenoie_468_120.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100223_100kaidatenoie_468_120.jpg" width="468" height="120" />

縦に開く表紙、めくりながら１００階建ての家を順番にのぼっていって・・・。
発売と同時に、あっという間に子どもたちの心をつかんでしまった絵本『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=20817">１００かいだてのいえ</a>』。
作者は本格的な絵本は今作が初めての<strong><a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=7151">岩井俊雄</a></strong>さんです。
更に、下へ下へとおりていく『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29618">ちか１００かいだてのいえ</a>』まで登場！
一体、こんなアイデアはどこから生まれてきたのでしょう？岩井俊雄さんってどんな方なのでしょう？

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=20817"><img alt="100kai.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100kai.jpg" width="100" height="140" /</a>>　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29618"><img alt="tika.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/tika.jpg" width="100" height="141" /></a>

先日、<a href="http://www.maruzen.co.jp/corp/shop/kawasaki.html">丸善ラゾーナ川崎店</a>さんで開催された「みんなの１００かいだてのいえをつくろう！」というワークショップにお邪魔してきました。

★その様子は<a href="http://newblog.ehonnavi.net/2010/02/20101.html">こちからからどうぞ！＞＞＞</a>

そして、ワークショップを終えたばかりの岩井俊雄さんにインタビューをさせて頂きました！
絵本「１００かいだてのいえ」シリーズについて、また絵本作家としての岩井俊雄さんについて、興味深いお話を沢山伺うことができました。

<img alt="iwai_10.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/iwai_10.jpg" width="200" height="333" />


<font color="#003366"><strong>岩井俊雄（いわい としお）</strong>
1962年生まれ。メディアアーティスト。子供の頃に母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、かわりに工作の道具や材料を与えられたことからものづくりに目覚める。1985年、筑波大学芸術専門学群在学中に第17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞。その後、国内外の多くの美術展に、観客が参加できるインタラクティブな作品を発表し、注目を集める。テレビ番組『ウゴウゴルーガ』、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示『トトロぴょんぴょん』『上昇海流』や、ニンテンドーＤＳのアートソフト『エレクトロプランクトン』、ヤマハと共同開発した音と光を奏でる楽器『ＴＥＮＯＲＩ－ＯＮ』なども手がける。2007年、ＮＨＫ教育の幼児番組『いないいないばぁっ！』のオープニングアニメーションを担当。現在ふたりの娘の父親として、書籍やブログを通して親子の創造的な関係を広めようと精力的に発信している。著書に『いわいさんちへようこそ！』、『いわいさんちのどっちが？絵本』シリーズ(全3冊)、『いわいさんちのリベットくん』(以上すべて紀伊國屋書店)、『100かいだてのいえ』(偕成社)がある。</font>

様々な活動をされてきているからこそ、岩井さんの目を通して語られる「絵本」の話の内容はとても新鮮！じっくりお楽しみください。


<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　絵本『１００かいだてのいえ』を描くきっかけ　　　　　</font></strong></font>

<font color="#5F5F5F">“メディアアーティスト”という肩書きで国内外で多くの作品を発表されている岩井俊雄さん。一方で、娘さんと家の中での遊びについてまとめられた本『いわいさんちへようこそ！』でも大きな話題を呼びました。そんな岩井さんが手がけられた初めての描き下ろし絵本が『１００かいだてのいえ』です。</font>

<strong><font color="#005AC1">――　絵本『１００かいだてのいえ』を描かれることになった、きっかけというのを教えて頂けますか？</font></strong>

　まず大きなきっかけとして、『いわいさんちへようこそ！』という本があるんです。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34646"><img alt="Ehon_34646.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_34646.jpg" width="120" height="172" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34646">いわいさんちへようこそ！</a>』　岩井俊雄著　紀伊國屋書店

　僕はメディアアーティストとして作家活動を長くやってきて、特に知られていたのはハイテクを使って映像と音楽を組み合わせた作品や、子ども番組『ウゴウゴルーガ』のＣＧキャラクターなどでした。この本を出した時、あの「ハイテクの岩井俊雄」が、家では子どもとこんなアナログなことをやってるんだ、という驚きもあったのか、かなり注目されて。そして、この本を見た偕成社の編集者の方から「絵本を作ってみませんか？」と連絡をいただきました。『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=12749">どっちがへん？</a>』（紀伊國屋書店）という絵本を出してはいたんですが、まだ発売直後で多分ご覧にはなってなかったと思うんですよね。


<strong><font color="#005AC1">――　岩井さんご自身は、もともと絵本には興味を持たれていたのでしょうか？</font></strong>

　小さい頃はもちろん絵本は大好きでした。「こどものとも」（福音館書店）をよく読んでいましたね。それから、漫画やアニメを通過して、高校に入って美術部に入ったのをきっかけに美術やデザインなどに興味を持ち始めたんです。ちょうどその頃は、<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=556">安野光雅</a>さん、福田繁雄さんといった方々が注目されていた時期。特に安野さんの絵本は『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=696">旅の絵本</a>』、『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=12552">ＡＢＣの本</a>』 など、ビジュアル的に美しいだけでなく、すごく実験的。僕はもともと科学や機械が好きだったんですが、安野さんの数学やだまし絵などを取り入れた絵本を見て、「こんなものが絵本と結び付くなんて」とすごくショックを受けたんです。それからというもの、絵本を作品として見るようになりました。<a href="http://www.ehonnavi.net/special.asp?n=137">「ピーターラビット」シリーズ</a>にしても、精密な水彩画といい、本自体の完成度といい、本当にアート作品に近い。「絵本はすごい。こんな世界が表現できるなら、いつか絵本にも挑戦してみたいな」って高校の頃は思っていました。

　ただ、その後大学に進んでからは、絵本のことが頭に引っ掛かりながらも、ハイテクを使って映像やアート作品を作ることのほうが面白くなってしまったんです。それからずいぶんたって、子どもが生まれたのをきっかけに、『いわいさんちへようこそ！』に載せたようなアナログな表現に戻ってきたんですよね。


<strong><font color="#005AC1">――　そして、その本をご覧になった偕成社の方に、今度は「絵本をつくりませんか」と声をかけられて・・・。</font></strong>

　『いわいさんちへようこそ！』を見て、「この人はもしかして絵本を描けるかも」と思ってくれたそうなのですが、それが僕としてはものすごく嬉しかったんです。メディアアーティストとしては、手描きで絵を描いて作品にするという事はまったくやっていなかったし、自分の絵にはぜんぜん自信がなかったんです。娘と遊ぶときだけ、別に他の誰にも見せるものではないし、手描きもたまにはいいかな、という程度の気持ちで描いていた。でも、そんな僕の絵に、プロとは違ったよさを見つけて声をかけてくれたので、素直に「うれしい、やってみたい」と思ったんです。僕にしてみれば、２０年ぐらいお預けにしておいた絵本への思いというのが、急に蘇ってきたような感じがあったんですね。

<img alt="iwai_12.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/iwai_12.jpg" width="300" height="257" />



<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　自分らしい絵本ってなんだろう　　　　　</font></strong></font>


<strong><font color="#005AC1">――　そこから具体的に絵本の制作に入っていく訳ですね。どんな風にアイデアが固まっていったのでしょう。</font></strong>

　『いわいさんちへようこそ！』の中で紹介した遊びやおもちゃは、作品的に作ったものじゃなくて、例えばトイレトレーニングのためにシール遊びをしたり、レストランでぐずった娘を、僕が箸袋を使っておもちゃを作ってあやしたりという、すごく現実的な生活の中で生まれてきたものです。絵本のアイデアも、できれば同じように生活の中から自然にでてきたらいいなって思いました。

 僕は、絵本そのものだけじゃなくて、作者の生き方や、絵本が生まれた経緯なんかにも昔からとても興
味を持っていたんです。例えば、『ピーターラビット』は、作者の<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=961">ビアトリクス・ポター</a>が病気の男の子に宛てた手紙から生まれたという話や、<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=137">レオ・レオニ</a>の『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=615">あおくんときいろちゃん</a>』は孫との遊びが絵本になった、というエピソードなど、昔からいいなあと思っていました。あとトールキンの『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=9737">サンタ・クロースからの手紙</a>』という本が、高校生の頃大好きで。いつか自分が親になったら、ああいうお父さんになりたいと思っていましたね。

　そういうこともあって、僕も子どもとの付き合いの中から自然に絵本のテーマが生まれないかな、と漠然と思っていました。その頃、ちょうど娘が小学校１年生になって、数字の繰り上がりで苦労しはじめたんです。それを見て、「これは絵本になるかもしれない！」と。


　　　　　
<strong><font color="#005AC1">――　『１００かいだてのいえ』のアイデアのベースは「子どもに算数を教える」というやり取りからだったんですね。
</font></strong>

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=20817"><img alt="100kai_2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100kai_2.jpg" width="120" height="168" /> </a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=20817">１００かいだてのいえ</a>』　岩井俊雄・作　偕成社

　そうなんです。昔、安野光雅さんのアルファべットや数字をテーマにした絵本に興味があったこともあって、自分なりの数字の表現を絵本でやってみたいな、と思い始めました。

　また一方で、僕はメディアアーティストとして、コンピューターでもテレビでもゲームでも、当たり前になっている表現をちょっとずらして新しくする、ということをずっと追求してきたので、絵本というお題をいただいた時にも、自分らしい何か新しい表現ができないか、という気持ちもあったんです。

　そうやって数字のことと、新しい表現のことを両方考えていく中で、建物をモチーフにした縦に開く絵本、というアイデアが生まれてきました。「数字が増えていくんだったら何で表現しようか。リンゴを並べるのか。それじゃ面白くないな。数字が増えていく感じを実感できるモチーフはないかな……そうだ、建物を登っていくのがいい。じゃあ絵本を縦に開いて高さを表現したらどうだろうか？」と、自然につながっていったんですね。

　『１００かいだてのいえ』を出したら、縦に開く絵本、というのが注目されたことに加えて、ちょうど子どもが数字に興味を持っててすごく食いつきが良かったとか、子どもが１００まで数えられるようになりました、とすごく喜ばれて。やはり、どこの家庭も同じなんだ、身近なところからテーマを見つけてよかったな、と実感しました。


<strong><font color="#005AC1">――　岩井さんの目を通して、「絵本」というものにどう向き合われながら制作されていったかという部分に、とても興味を持ってしまいます。</font></strong>

　いきなりバーンと全部のイメージが浮かんだわけじゃなくて、絵本に対して素人だったということもあったので、少しずつ手探りで面白いことを見つけながら作っていったという感じです。その時に支えになったのは、普段から子どもたちと同じ目線で遊ぶ、おもしろがる、ってことをずっとやってきたことかなと思うんですけどね。

　わが家の子どもたちとの暮らしについて<a href="http://iwaisanchi.exblog.jp/">ブログ</a>に書いているんですが、子どものちょっとした遊びや発見の中にも物語があるなあってすごく思うんです。例えば、子どもが身近なものに何か面白さを見つけて遊びが始まり、それをさらに発展させていくうち、たまたま近くにこういう材料があったからこうなったとか、その遊びの過程をつぶさに書いていくと、本当に１つの物語みたいになってくるんですよね。それがすごく面白い。絵本になるかも、って思うようなエピソードもかなりあります。
　逆に、例えば買ってきたおもちゃを、いきなりドカンと渡すと、もうそのおもちゃで満杯になっちゃって物語は生まれない。完成形が見えないからこそ、手探りで少しずつ作り上げていく過程が、遊びでも絵本でも一番面白いですね。<br><br><br>



<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　体験していく絵本　　　　　</font></strong></font>


<strong><font color="#005AC1">――　この絵本に寄せられているレビューを読んでいて面白いなと思うのは、この絵本を例えば夜とか読み聞かせしていても、とにかく時間がかかって大変という声が多いということ。確かに、建物の絵というだけでもワクワクしてしまいます。更に１階から順番に部屋を一つ一つたどっていって。細かく見ていくところがたくさんあって・・・。</font></strong>

　２本の小さい指で、階段をたどってくれたりするのを想像するとね、もうたまらないですよね（笑）。

<img alt="iwai_5.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/iwai_5.jpg" width="200" height="250" />


<strong><font color="#005AC1">――　たまらないですね。でも時間は当然かかるだろうなと（笑）。</font></strong>

　実は、読み聞かせというのはあまり想定していなかったんです。この絵本の制作がスタートした頃、僕は長女とは手作りおもちゃを熱心にやっていたので、絵本の読み聞かせをする父親じゃなかった。今は下の娘に徐々に読み聞かせするようになったんですけど。実は、僕自身読み聞かせをしてもらった記憶がほとんどないんです。僕は早くから文字が読めたらしくて、勝手に読んでたって親が言ってました。それもあって、僕の絵本のイメージは、読んでもらうものではなくて自分でめくって読むものだったんですね。

　『１００かいだてのいえ』は最初、安野さんの『旅の絵本』のように、文字のない絵本にしようと思っていました。初めのプランはもっと幅の狭い細長い絵本だったんです。だけど、編集さんから「これはストーリーがあった方が良くなる」というアドバイスがあって、文章を入れることにしました。その分、本の幅も広げることになって。結果的には、ストーリーをつけて正解だったなと思っています。本の幅を広げたことで、周りの風景も見えてきたのもよかった。そういう試行錯誤がありました。


<strong><font color="#005AC1">――　こんな風に読み聞かせて・・・というよりも、自分でたどっていって楽しむ様子を想像しながら作られていたんですね。</font></strong>

　僕自身が子どもの頃そうだったので、１人遊び的な絵本を想定していたんです。
　逆に、絵本が出版されてから、色々な方から「寝る前に読み聞かせをしています」とか、「幼稚園でも読み聞かせをしました」って聞いてびっくりしたんですよ。縦長で、絵が細かいこの絵本を、多人数の前でどうやって読み聞かせするんだろう、と。自分の中では読み聞かせのイメージがなかったので、「そうか、絵本は基本的に読み聞かせされるものなんだ」という、軽いカルチャーショックを受けると同時に、読み聞かせを考えてなくて申し訳なかったな、と思い始めました。でも、子どもたちがとても楽しんでいる、と聞いてホッとしました。絵本に関してはそれくらい素人だったんですよね。
　だから、『１００かいだてのいえ』のビッグブックを作れることになった時は、「これは読み聞かせに絶対に向いたものにしよう」と思って、思い切って開き方を変えて縦長にしたんです。


<strong><font color="#005AC1">――　このビッグブック、形を見ただけでもワクワクします！</font></strong>

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30115"><img alt="Ehon_30115.gif" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_30115.gif" width="60" height="332" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30115">ビッグブック　１００かいだてのいえ</a>』　岩井俊雄・作　偕成社


<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　絵本で好きなものを描ききる　　　　　</font></strong></font>

<font color="#5F5F5F">中を開けば、子どもたちが時間を忘れて夢中になってしまう程様々な動物達と色々な部屋が描かれているんです。具体的な部屋のイメージのアイデアについても少し伺ってみました。</font>


<strong><font color="#005AC1">――　『１００かいだてのいえ』の中に登場する様々な動物たちと、そこからイメージされた部屋の数々がとても面白くて。そういう具体的なアイデアというのは、家の中からだとか、娘さんとのやり取りの中から生まれてくるのでしょうか？</font></strong>


　まず最初に描いたのはネズミの階なんです。このイス、テーブル、照明などの雰囲気、実は自分の家を参考にしているんですよ。キッチンとか置いてある皿や鍋とか、まさにこんな感じ。うちの奥さんは見て苦笑してましたけど（笑）。家そのものはこんなじゃないですけどね。でも、家具とかの絵を描き始めてハッと気がついたんです。家にある家具や照明というのは、自分が気に入って買ったものばかりです。絵本で描く部屋のインテリアや家具も自分が気に入るように描くわけだから、ああ、一緒だなって思ったんです。自分で家を建てて、いろんな家具や照明などを一生懸命選んだ体験が、絵本作りにもすごく活きたんですよね。

 　わが家での子どもたちとの遊びも絵本の中にかなり引用しています。キツツキが飛ぶ練習をしているターザンロープは、似たものがうちにもあるんです。地下の仕事場の天井をロープでつないで遊べるようにしてあって、子どもたちに大人気。そういう現実の遊びは、絵本の中でもリアルに楽しさが伝わる気がしますね。


<img alt="iwai_4.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/iwai_4.jpg" width="300" height="199" />


 　ネズミの家からスタートしたのは、まずは人間と同じような家を描きたいと思ったからです。ネズミは人間の家に住み着くなど、どこか人間っぽいイメージがあるので。急に突飛な家から始まるよりも、人間に近い家でスタートして、徐々にそれがリス、カエル・・・とずれて変わった家が登場していく、ということを考えました。普通の部屋を、それぞれの動物に合わせたインテリアや家具に段々と置き換えていくのがすごく楽しかったですね。


<strong><font color="#005AC1">――　それぞれの部屋には岩井さんの好きなものや形がたくさん描かれているんですね。</font></strong>

　 当然ですが、やっぱり好きなもの以外は描けないですよね。嫌いなものを描く必要もないし。
 例えば、好きな家具をいっぱい家に揃えたいと思っても実際にはお金の制約があるし、売っているものが１００％気に入ることもなかなかないですよね。この部分や色が気に入らないとか、もうちょっと小さければいいのに、なんてこともあります。現実の家の中って、いろんな妥協によってできてる世界ですよね。
　ところが、自分が絵で描く部屋は妥協する必要がないんですよ。とにかく好きなものだけを詰め込める。これまでメディアアートでいろいろな作品や空間を作ってきましたが、常に材料だの機材だの、妥協したりあきらめたりする部分が大きかったんです。それが、絵本を描き始めてみたら、「絵本というのは、一個も妥協しなくていいんだ！」ということに気がつきました。あたりまえかもしれないんですけど、まったく違った分野でもの作りをしてきたので、「思い切り好きなものばかり描ける」というのが目からうろこでした。
　自分がその動物になりきって住みたい家を考える作業も楽しかったです。実際に我々が、こんな変わった部屋に住んだり、変な形の家具を使うのは難しいと思うんだけど、まず動物を１０種類決めて、その動物になりきって僕が家をデザインするつもりで、それぞれの動物の個性から家の様子を発想していきました。


<strong><font color="#005AC1">――　それでは、この作品を作った後というのは、もう、本当にすっきりされたという感じですか？</font></strong>

　そうですね。確かに部屋を１００個考えて描くのには苦労しましたが、自分の頭の中にある「こういうものが自分は好き」というのを全部出しきる満足感をこれだけ感じたのは、絵本が初めてでした。
　また、そんな風に自分を出し切って描いた絵本を、今度は子どもがすごくリアルな体験として読んでくれるのがうれしいですね。例えば、これが額に入った１枚の絵だったら、「面白い絵だね」とは言ってくれるかもしれないけど、本当に登っていく感じを体感する様なところまではいかないですよね。それが、絵本の場合はただ絵を見るんじゃなくて、自分でページをめくる。ページをめくることで、本当に上に登って いく気分になれる。
 特に僕の絵本の場合、ページめくりが単なる場面転換ではなくて、自分がその空間を進んでいくのをリアルに体感できるようにしたところが特徴だと思うんです。今までメディアアーティストとしてインタラクティブな作品を作ってきたので、それと近いことを絵本でもやりたかったんですよね。


<strong><font color="#005AC1">――　最後の、エレベーターでピューって降りて家に帰る、という場面も、すごく好きです。</font></strong>

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　１００階まで一生懸命登ったあとは、一気に降りたら面白いな、というイメージは最初からありました。それで、エレベーターを使おうと思ったんですが、エレベーターがあるなら、どうして最初からそれを使わないのか、そこをちゃんと描かないといけないと思ったんですね。それで、一番上の階ににクモがいる、というイメージが段々出来てきたんです。

　そもそも、この『１００かいだてのいえ』に登場する動物は、小動物や虫など、家や巣の中にいそうなものを選んだんです。鳥なら、木の洞の中に住んでいるキツツキとか。ライオンとかゾウとか、サバンナで走り回ってたり、大きい動物は似合わないので出しませんでした。それで、一番上を誰にするかという時に、一番上に住む動物がこの家全体を造ったことにしようと考えたんです。つまり、最後の種明かしとして「あ、このひとたちが造ってたんだ！」と驚かせつつ、それがこの家のオーナーで、これまでの動物たちは間借りしていたんだ、という状況もなんとなく伝えようと思って。

　 で、家を造る、巣を作るみたいな所から考えるうちに、クモがひらめきました。そして、クモが自分のおしりからピューッと糸を伸ばして降りてくるイメージが、エレベーターにつながると思いついたんです。でも、最初からエレベーターがあるのはまずい。それで、「工事中」でまもなく完成するところ、という設定にしました。完成したばかりのエレベーターに一番に乗せてもらうとか、それによって物語性を深められたと思います。そういった細かい設定は、最初の縦に進んでいく建物にしようというアイデアから、少しずつ僕の頭の中に固まっていったイメージなんですね。


<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　次は下へ下へ・・・『ちか１００かいだてのいえ』　　　　　</font></strong></font>

<font color="#5F5F5F">『１００かいだてのいえ』は大好評！そして続巻として登場したのが『ちか１００かいだてのいえ』。今度は下へ下へとおりていく地下１００かい建ての家のお話です。主人公も女の子に変わって、めくり方も上と下が逆になって。その新作についても伺ってみました。</font>

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29618"><img alt="tika_2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/tika_2.jpg" width="120" height="169" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29618">ちか１００かいだてのいえ</a>』　岩井俊雄・作　偕成社


<strong><font color="#005AC1">――　続いて登場したのが『ちか１００かいだてのいえ』。今度は地下の家のお話ですね。最初からアイデアはあったのでしょうか？</font></strong>

　前作の『１００かいだてのいえ』を作るときに、コピー用紙でダミーを作ったんです。その時に、何も考えずにカレンダーの様に上を綴じました。それでめくってみると上にいかないで、下へ下へいく感じがしちゃったんです。普通、縦開きの本を作るというと、上をとじますよね。だから僕も何気なくホチキスで綴じた側を上にして絵を描いたんですが、「あれ、なんか上にいかないなあ」と。それで上下逆にして作り直してみたら、うまくいったのでホッとしました。
　その時にふと「待てよ。本を逆に綴じれば下にいく話ができるってことだな」と思ったんです。その後『１００かいだてのいえ』が完成に近づいてきた頃には、段々と僕の中でイメージがふくらんできて、担当さんに「次の絵本がもし出せることになったら、今度は地下が描きたいです」なんて半分冗談で言っていました。
　その頃から、地下だったら温泉の噴き出す力で動くエレベーターとかどうかな、などと温泉や火山のイメージを、最初から考えていました。


<strong><font color="#005AC1">――　『１００かいだて』と『ちか１００かいだて』は対になっていて。『ちか１００かいだて』の方は、当たり前ではあるんだけれど「土」の匂いがすると言いますか、「生活感」というのがより漂っているような気がしますね。</font></strong>

　１００個の部屋が縦につながっているという基本構造は踏襲するとしても、前作と同じと思われてはまずいので違った感じ、例えばちょっと暗くて怖い雰囲気にしたいなとか考えていました。でも、具体的に描き始めてみてすごくよくわかったんですけど、『１００かいだてのいえ』のほうは背景が空。基本的に空って何もないんですよね。雲が浮かんでいたりするぐらいで、本当に文字通り「空っぽ」ですよね。例えば、ミツバチやキツツキが食べものを運ぶ、ミツを集めたり虫を集めたり、というのも、結局空からではなく地上から運んでこなけりゃならない。ところが地下の場合は、家の周りにある木の根っこだの、土だのから直接恵みを集められる。ぜんぜん違うな、と思ったんです。


<strong><font color="#005AC1">――　なるほど！言われてみればそうですね。</font></strong>

　よく考えると僕らが使ってる木や石などの家を造る素材や、野菜や果物などの食べものって、全部地面からきてますよね。だから地下のほうが生活感がリアルに出せるんじゃないか。僕らは大地に守られて生きてるんだ、というと大げさだけど、そういう感覚が伝えられるのではと思い始めたんです。それで、動物たちが家の周りにある土や木の根っこや、宝石や金などをうまく利用して自給自足的な暮らし方をしている風景を描いたんです。それは僕が自分の家でそういう暮らし方をしたいなと思ってることもあるんです。庭で家庭菜園やったりとか、身近な材料でおもちゃを作ったりするような自分の生きる姿勢ともつながってるんですよね。


<img alt="iwai_15.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/iwai_15.jpg" width="300" height="217" />


<strong><font color="#005AC1">――　「上へ上へ」という世界と、「下へ下へ」という世界というのは、実はすごく違うものなんですね。</font></strong>

　実際に、世界には１００階建て以上の建物はあるけど、地面の下に１００階もある建築っていうのは多分ないと思うんです。だから、逆に自由に面白く想像できました。それから地下の場合、自立した塔として描かなくてよいので、ダンゴムシの階のように部屋と部屋を自由につないだ家も描けました。

　あと、前作では住んでいる動物同士の関係が希薄だったので、『ちか１００かい』では、全体の住人のつながりを作りたいなと思ったんです。それで最後のパーティの場面に向かって全員が準備していて、最後には全部の動物が集結する場面を描きました。ちょっと謎解き的なストーリーも入れて。

　そんな風に、第一作より少しでも良くしようと思って（笑）。まだまだ勉強中ですね。絵もね、前よりもうまくなりましたねって、偕成社の方に言われたんです（笑）。


<strong><font color="#005AC1">――　うちの息子はハリネズミさんの宝石の部屋が大好きで、いいなあって言うんです。男の子なんですけどね。</font></strong>

　そうそう。宝石には結構、男の子も反応してくれるんですよね。特に、ハリネズミの階に登場する七色に光る石は大人気で、さっきワークショップに来てくれた女の子も、もし自分がみつけたら絶対誰にも渡さないって言ってました（笑）。僕はもともと光るものが好きで、メディアアートでも光の作品をたくさん作ってきました。なので絵本でも描きたかったんです。化石や、土を掘る機械なんかも、子どもの頃好きだったし、『ちか１００かい』では、より趣味性の高いものを詰め込んでいる感じですね。


<img alt="iwai_8.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/iwai_8.jpg" width="300" height="199" />


　僕は実は３人姉がいまして、４人きょうだいの末っ子なんですよ。それで女の人に慣れているといいますか、ママたちばかりの集まりの中に男１人だけでも、全然違和感がなくて。娘たちとの遊びも得意だし。僕は男だけど、たぶん女性的な部分もあると思うんですね。今回の『ちか１００かい』は、化石、機械、宝石、お菓子など、自分の男の子的な部分と、女性的な部分をそれぞれ両方最大限出して描いた感じです。男の子っぽい絵本、女の子っぽい絵本って絵本によってありますが、この絵本が、男女両方に受けるのはそのせいかな、と思います。


<strong><font color="#005AC1">――　『１００かいだてのいえ』のワークショップで子どもたちが描いている絵の内容も、男の子、女の子、というのを意外と超えているんですね。</font></strong>

　そうなんです。あと年齢もあんまり関係ないですね。下は２～３歳から大丈夫ですし、感想ハガキを見ると、意外と１０～１２歳位の子まで楽しんで読んでくれてるみたいです。絵本だから、子ども向けが大前提ではあるけど、でもやっぱり大人である自分が面白いものを描かなきゃっていうのはあるんです。自分が思い切り楽しんで描けば、読者の年齢はそんなに気にしなくていいと思うんですね。感想ハガキに、「大人も楽しめますね」って、子どもが書いてきたこともあるんですよ（笑）。


<strong><font color="#005AC1">――　描いていて、子どもの頃の記憶が蘇ってくる、という経験もありましたか？</font></strong>

　子どもの頃好きだったものとか、こんな遊びをしたかったな、というのはあちこちに入ってますよね。どろんこ遊びだとか、大人に止められちゃうようなこと、そういうものをあえて描いてみたい、と。描いていてやっぱり気持ちいいんですよね。これぐらい派手にやりたいなあ、って。<br><br><br>



<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　自分の中に残っている子ども性　　　　　</font></strong></font>


<strong><font color="#005AC1">――　絵本を読んだ子どもたちからの意外な反応など、印象に残ったものはありますか。</font></strong>

　逆に、意外じゃない反応で驚いていますね。例えば、どろんこ遊びとか、とかげのしっぽが切れるシーンとか、七色の宝石だとかって、こういうのは受けるかも？、と思いながらそれぞれ描いたんですが、ものの見事に、感想ハガキにその部分を「○○が好きです！」と書いてきてくれるんですよね。描いたほうとしては、もうニンマリしちゃうんですけど。そういうのを見ると、自分の中にある「これ面白い！」という感覚は、誰でも共通なんだなと感じますね。

　自分の子ども時代を思い出しながら描くというより、自分の中にある子どもの部分を最大限に使うということなのかな。子どもの遊びって、ハイテクなゲームなどを見ると表面的には変わってるように思うけど、一番原点の部分ではあまり変わってないと思うんです。自分はもう四十代後半だけど、自分が描いたひとつひとつのシーンが子どもたちに喜ばれると、自分の中に残ってる子ども性と、平成に生まれた子どもたちが、実は一緒、ちゃんとつながってるいうことを実感して、すごく幸せな気持ちになりますね。


<strong><font color="#005AC1">――　絵本の場合は、発売後にまた反応が大きく返ってくるというのがまた面白いですよね。そこからがまたスタートというか。</font></strong>

　本当にそうです。今日のワークショップ（※）みたいに、絵本を元に子どもたちがさらに発展させていってくれる。『ちか１００かいだてのいえ』につけた「みんなの１００かいだてのいえ」（※）への応募はがきは、もう２千枚ぐらい来ているんですけど、日本中からそれだけのリターンがあるというのは本当にすごいことだと思います。
　僕はこれまでインタラクティブに映像を触ったり、音楽を作ったりという様なことができる作品を展覧会などで発表してきたんですが、子どもたちが家の中で絵本とつきあってる時間というのは、展覧会なんかよりもっとずっと長いじゃないですか。小さい子にとってはものすごく濃い時間だと思うんですよ。全然違いますよね。

※ワークショップの様子は<a href="http://newblog.ehonnavi.net/2010/02/20101.html">こちらから＞＞＞</a>
※「みんなの１００かいだてのいえ」ウェブページは<a href="http://www.kaiseisha.co.jp/minnano100kaidatenoie/index.html">こちらから＞＞＞</a><br><br>


<strong><font color="#005AC1">――　子どもたちが絵本の中で体験してるっていうのが、見ていてわかりますよね。</font></strong>

　子どもたちにとって絵本とのつきあいは生活の一部ですよね。だからこそ、すごくやりがいのある仕事だなと思い始めています。僕は小さい頃、『そらいろのたね』がすごく好きだったんですけど、その本の事を思い返すと、いまだに温かい気持ちになれるんですよね。絵本の中には実は「たね」自体が描かれてないんだけれど、空色のたねって、どんなふうに見えるんだろうと、想像した感じまで思い出せるんです。これってすごい事ですよね。最後に家がぱっと消えるところは、本当にハラハラドキドキして。４０年以上たって、まだ覚えてるんですよね。
　だから僕の『１００かいだてのいえ』も、「あの絵本は面白かった」とか「あの時自分で考えた家はこうだったな」とか、今の子どもたちが大人になって思い返してくれたら最高ですよね。<br><br><br>

<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　みんなでつくる１００かいだてのいえ　　　　　</font></strong></font>


<strong><font color="#005AC1">――　今日の様な「みんなの１００かいだてのいえをつくろう！」というワークショップは、丸善ラゾーナ川崎店さんが最初に考えだされた事がきっかけだったそうですね。</font></strong>


<img alt="w_20.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_20.jpg" width="300" height="199" />
<font color="#5F5F5F">※この日、丸善ラゾーナ川崎店さんで「いわいとしおさんと１００かいだてのいえをつくろう！」というワークショップが行われました。様子は<a href="http://newblog.ehonnavi.net/2010/02/20101.html">こちら＞＞＞</a></font>


　僕は、以前から参加性のある作品をつくっていたこともあって、それをさらに発展させたワークショップや小学校での特別授業なども積極的にやっていました。子どもたちから、何かを引き出すことが好きなんです。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34643"><img alt="Ehon_34643.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_34643.jpg" width="120" height="180" /></a>　
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34643">光のえんぴつ、時間のねんど―図工とメディアをつなぐ特別授業</a>』 岩井俊雄著・美術出版社
<font color="#5F5F5F">※小学生のためのユニークな特別授業がまとめられた本です。</font><br>

　それで、絵本ではどうしたらいいのかな、と思うところがありました。自分の絵本が、各家庭で読み聞かせされているというのは、ある種インタラクティブでいいことなんだけど、受身的でもありますよね。本当は、自分の絵本をきっかけに、子どもが触発されて何かを創り出すみたいな所までいってくれたら理想だな、と思っていたんです。
　物語性の強い絵本だと、どうしても読者は受身になりがちなイメージを持っていたんです。絵本の中には、<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=46">五味太郎</a>さんの『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=393">らくがき絵本</a>』の様に直接子どもが絵を描いて参加できるものもあるし、『１００かいだてのいえ』を作る前は、自分が絵本を作るなら、そういった参加性があるほうが自分らしいのかな、とも考えたりしました。ところが、実際にこの絵本を出してみたら、近所のお母さんが「子どもがこんな家を描きました」と見せてくれたりして、子どもが予想以上にリアクションしてくれてることがわかったんですよ。

　そんなことがいくつかあってしばらくしたら、丸善ラゾーナ川崎店の書店員の方が、店頭で『１００かいだてのいえ』を使った参加型の企画をやってみたいと言ってる、って担当さんから聞いたんです。「それはいいアイデアですね！」と、すぐに専用の用紙をデザインして使ってもらいました。結果それがものすごく好評だったので、もっと広めたいなと。最初は、自分のブログでやろうかなと思ったんですけど、描いた絵をどう集めるかとかいろいろ難しい。それでなかなか実現できずにいたんですが、『ちか１００かい』が出る時に、急に偕成社さんから愛読者カードを参加型のものにしてもいい、という話が出たので、やった！っていう感じでできたんです。


<img alt="w_23.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_23.jpg" width="300" height="211" />
↑『ちか１００かいだてのいえ』には、「みんなの１００かいだて」に参加できる愛読者カードが付いていて、特設HPの方に毎週アップされていきます！<a href="http://www.kaiseisha.co.jp/minnano100kaidatenoie/index.html">こちら＞＞＞</a>


<strong><font color="#005AC1">――　絵本を読んだ事がきっかけで、子どもたちにこんな発想が生まれくる・・・というのは見ていて、本当に面白いでしょうね。</font></strong>

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　子どもたちって、面白い歌を聞けばそれを歌いたくなるし、面白いものを見れば描きたくなりますよね。だからその受け皿として絵本の中に絵が描けるハガキが入っていて、なおかつ、それが家の中のらくがきで終わらずに、日本中の仲間とつながっていくっていうのはすごくいいんじゃないかと。


<strong><font color="#005AC1">――　つながった瞬間っていうのは感動するでしょうね。</font></strong>

　ええ、そのつながった時の感動がまた刺激になってさらに次に、となるといいですね。「みんながこんなの描いてるんだったら、もっとこうすればよかった」って思う子もいるでしょう。ただ、絵本一冊につきハガキ一枚でもすごい数が届いているので、これ以上増えたら大変なことになりそうですが（笑）。


<strong><font color="#005AC1">――　「みんなの１００かいだてのいえ」では、描く時のアドバイスというのはありますか？</font></strong>

　自分の好きなものや、こだわりをなるべく詰め込んで欲しいですね。詰め込めば詰め込むほど面白くなってくるんです。僕がこの絵本を描くときがそうでした。さらりと描いたものより、ディテールにこだわり始めると、すごく面白くなってくるんですよ。今日のワークショップでも、そのレベルまで来てるなっていう人たちが何人もいましたね。最初は「何描こう・・・」という感じなんだけれど、描いていくうちにどこかに臨界点があって、それを超えると面白くてやめられなくなるという感じ。そこまでいって欲しいと思います。


<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#006666">
■　絵本を読んだ後にも　　　　　</font></strong></font><br>



<strong><font color="#005AC1">――　絵本を通して親子でこんなふうに触れ合ってほしい、という事はありますか？</font></strong>

　絵本というのは、結局は人がつくったものなんです。読み聞かせで親子ならではのコミュニケーションができるという、メディアとしての良さはありますが、すでに出来上がった世界を味わうという意味では、テレビなんかと同じで受身に近い部分もあると思うんです。本当は、外に出て遊んだりしたほうがいいのでは、と思うところもあります。

　でも、「みんなの１００かいだてのいえ」みたいに、うまくやれば子どもが絵本から感じ取ったことを、絵に描いたり、何かを作ったり、そういうクリエイティブな事につなげることがやりやすいメディアだと思うんですね。例えば、テレビでどんなに面白いものを見ても、子どもがテレビ番組を作るわけにはいきません。しかし絵本は、紙の上に印刷されたものだから、真似して描けるし、似たような絵本を作ろうと思えば作れる。うちの娘も、よく自分で紙をホチキスで綴じて本やノートの様にして遊んでいます。そんな風に本というのは、いつの時代になっても僕らの身体にすごく近い、生活に密着したものなんですね。子どもたちが持っている「表現したい！」っていう気持ちにすごく寄り添えるメディアだと思うんですよね。

　だから子どもと絵本を読んだあとには親子で絵を描いたり、絵本をきっかけに一緒にお話を作ったり、と世界が広がっていったら、すごくいいなと思いますね。絵本を一方的に詰め込むというよりは、いい刺激を入れたことによって子どもから何が出てくるか、親がしっかり見て伸ばしてあげる気持ちで、絵本を読んであげるのがいいんじゃないかと思います。


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<strong><font color="#005AC1">――　岩井さんの中でも、『１００かいだてのいえ』シリーズの制作を通して「絵本」に対する発見が色々とあったのでしょうね。</font></strong>

　子どもが送ってくれた感想の中で、「ページのめくり方が逆でびっくりしました」っていうのもあるんです。５歳の女の子から「こんな絵本見た事がない」というのも。たった５歳の子でさえ「本とはこういうもの」という既成概念がはっきりあるという事が面白いなあ、と。『１００かいだてのいえ』は、読み聞かせがしにくいというお母さんたちの意見はあるのですが、子どもたちのほうはまったく気にしないようです。逆に新しさを楽しんでくれている感じがします。

　テレビでも映画でも、世の中には横長のものが多いですよね。人間の目が横に並んでいるから当然といえば当然なんだけど、だからこそ縦にしてみると意外性がある。特に、この絵本のように上へ登っていく感じは縦じゃないと出せないから、使わない手はないですよね。絵本だからこそこれができる！ということを、言いたいですね。

　それから、本ってどこから開いてもいいっていうのがありますよね。映画やゲームというのは、やっぱり最初から順番に見ないといけないけど、本は、パッとどのページでも開ける。それを利用しようと思って作ったのが、『どっちがへん？』などの絵本だったんですよね。

　そんなふうに、本の形はそのままでも、アイデアによってはまだまだいろいろできるんじゃないかって思っています。


<strong><font color="#005AC1">――　今後、どんな考えが出てくるか、その辺りも楽しみにしていていいんですね。</font></strong>

　そうですね。でも一方で、普通の絵本もいいなと思い始めてるんです。先ほども言いましたが、僕には絵本を読み聞かせしてもらった記憶があまりないんです。でも、逆に僕の父は本も何も使わずに布団の中で寝る前にお話をよく聞かせてくれたんですね。しかも、それは父の創作童話でした。レパートリーがいくつかあって、姉が３人いたので、４人めの僕の時には、たぶんかなり話し方もこなれていて（笑）。僕はもう、毎晩すごく楽しみにしていたんですよ。そんなことができた父はすごかったな、というか、今はすごく感謝しているんです。そういう体験があるので、僕も父には負けられないと、娘と一緒にお風呂に入る時は即興でお話を作って話したりするんですよね。

<strong><font color="#005AC1">――　私も息子に言われてやっていたんですけど・・・かなり難しいですよね。</font></strong>

　僕も苦手だったけど、だんだんできるようになりましたね。もちろん、毎回面白い話にはならないかもしれないけど、即興性があるからこそ、子どもは喜んでくれるんですよね。例えば、子どもに３つ何かを言ってもらって、それをつないでお話を作る三題噺みたいなもの。大変だけど、実際やってみると思いがけない物語が生まれたりして、僕自身にもいい訓練になってます。
　口に出す、耳から聞く話っていうのは、読むのとはまた全然違いますよね。無駄がなくて。文字で書いちゃうと、かなりそぎ落としたと思っても、あとから無駄がいっぱい見つかるんだけれども、即興で語る言葉って、その場で子どもがあっち向かないように一生懸命やるからいいのかもしれないですね。


<strong><font color="#005AC1">――　絵本作りのヒントが隠されていそうですね。</font></strong>

　こんな風にいまやっている事が、もしかして将来絵本につながるかもしれませんよね。これまで使ってなかった部分を自分からどれだけ掘り起こせるかということでも、僕は今、すごく新鮮に絵本というものと向き合っているというか、可能性を感じているんです。４５歳ぐらいから急に絵本を描くことになったんですが、まだこんな人生が自分に待っていたかと思うと、面白いですよ。また新たなスタート地点に立ったみたいで。


<img alt="iwai_1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/iwai_1.jpg" width="200" height="163" />

<strong><font color="#005AC1">――　ありがとうございました！ </font></strong>


＜最後に・・・＞
理路整然と話される岩井さんを前に、少し緊張。でも、子ども達の素晴らしさについて話される時のほころんだ表情に嬉しくなって、ついつい長い時間お伺いしてしまいました。
岩井さんと絵本。今後どんな風に向き合われていくのか本当に楽しみです。
]]>
      
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   <title>「いわいとしおさんと１００かいだてのいえをつくろう！」丸善ラゾーナ川崎店さんでワークショップが開催されました。</title>
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   <id>tag:newblog.ehonnavi.net,2010://1.572</id>
   
   <published>2010-02-25T05:48:06Z</published>
   <updated>2010-02-26T06:51:12Z</updated>
   
   <summary>先日（2010/1/17）の日曜日、丸善ラゾーナ川崎店さんで 「いわいとしおさん...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
         <category term="絵本ナビから" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[先日（2010/1/17）の日曜日、<a href="http://www.maruzen.co.jp/corp/shop/kawasaki.html">丸善ラゾーナ川崎店</a>さんで
「いわいとしおさんと100かいだてのいえをつくろう！」という
ワークショップが開催されるという事でお邪魔してきました。
丸善ラゾーナ川崎店さんは、この「みんなの100かいだてのいえ」というワークショップを
一番最初に開催されたお店だそうですよ。

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「１００かいだてのいえをつくろう！」ワークショップ会場はこちらです。

<img alt="work2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work2.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work3a.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work3a.jpg" width="200" height="133" />

机の上にはペンやはさみなど。
そして、一人二部屋描ける専用の紙が用意されています。

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さあ、岩井俊雄さんの登場です！
「この絵本、読んだことあるひとー？」

<img alt="w_8.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_8.jpg" width="400" height="266" />

「この『１００かいだてのいえ』みたいに、みんなも好きな部屋を描いてください。
必ず上と下の部屋につながる階段もつけてくださいね。」
今回は、「冬の100かいだてのいえ」をみんなでつくることになりました！
「お父さんやお母さんも一緒に描いてみてくださいね。」

<img alt="work6.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work6.jpg" width="400" height="302" />

早速スタートです！
「うーん、冬と言えば何だろう・・・。」


<img alt="work7.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work7.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work9.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work9.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work11.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work11.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work13.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work13.jpg" width="200" height="133" />

一所懸命考える子、手がどんどん進んでいく子。お母さんも真剣です。


<img alt="work8.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work8.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work12.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work12.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work10.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work10.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work14.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work14.jpg" width="200" height="133" />

時間が経つにつれ、集中力が増していく子どもたち。


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終わりの時間が近づいてます。ここにもうちょっと描き足して・・・。


<img alt="w_1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_1.jpg" width="400" height="266" />

終了～！！
「みんな出来た作品を前に持ってきてくださいね。」

<img alt="w_7.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_7.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work25.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work25.jpg" width="200" height="133" />

一枚ずつみんなが描いた部屋をつなげていきます。

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どんどん長くなります！

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「これ、わたしの！」「これ、ぼくの！」

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みんなの描いた部屋を順番に見ていくから、並んで座ってね。

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部屋を暗くして、カメラが乗った台をコロコロ動かしていくと・・・？

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うわー、みんなの部屋が大きく映りました。
　
<img alt="work28.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work28.jpg" width="200" height="133" /><img alt="work30.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/work30.jpg" width="200" height="133" />

岩井さんが、描いた子に質問をしたり、感想を言ったりして、一部屋一部屋紹介してくれます。
思いがけないアイデアが次々と飛び出します。
「かわいいー！」「おもしろい！」「なるほど。」かなり盛り上がりました。
　
<img alt="w_5.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_5.jpg" width="200" height="301" />

最後に岩井さんが描いた屋上がのって・・・「みんなの冬の１００かいだてのいえ」が完成！！
ジャーン！こんな立派なうちが建ちましたー↓
　
<img alt="w_10.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_10.jpg" width="50" height="580" />

雪がたくさん降ってますねぇ。中には、どんな部屋があるのでしょう？
大きく載せてみました。細かくご覧になりたい方は<a href="http://newblog.ehonnavi.net/2010/02/post_267.html">こちらからどうぞ＞＞＞</a>

	]]>
      
   </content>
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   <title>みんなでつくった「冬の１００だてのいえ」が完成しました！</title>
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   <published>2010-02-24T06:39:27Z</published>
   <updated>2010-03-01T01:58:04Z</updated>
   
   <summary>丸善ラゾーナ川崎店さんで行われた、 「いわいとしおさんと100かいだてのいえをつ...</summary>
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      <name>絵本ナビ</name>
      
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[丸善ラゾーナ川崎店さんで行われた、
「いわいとしおさんと100かいだてのいえをつくろう！」
というワークショップで、参加された皆さんが描いた作品が全部つながった
「みんなのいえ」が完成しました。テーマは「冬のいえ」です。

<img alt="w_11.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/w_11.jpg" width="450" height="5223" />]]>
      
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   <title>鈴木のりたけさん　「続・しごとば」制作日記その１７</title>
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   <published>2010-02-12T02:28:37Z</published>
   <updated>2010-02-12T02:43:53Z</updated>
   
   <summary> 刷りたての「続・しごとば」が我が家に届き ようやく、続編を描きあげたのだな、と...</summary>
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      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[<img alt="17_title.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/17_title.jpg" width="468" height="312" />

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<img alt="17_d.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/17_d.jpg" width="468" height="312" />

刷りたての「続・しごとば」が我が家に届き
ようやく、続編を描きあげたのだな、という実感がこみ上げてきました。

一番始めに手を付けた豆腐屋さんの絵を見て
ずいぶん昔に描いた絵だな、と思いました。
絵に描き入れてある時計の文字盤に
小さく「102豆腐店」と書いてあるのを見て
なんだこの「102」って？と思いましたが
しばらくして「102＝トウ、フ」ということに気が付き、
我ながらあきれ果てたと同時に
そんな小ネタも忘れるほどの時間の経過を痛感しました。
もっと時間が経ったときに
どのくらい自分を楽しませてくれるのか
そんな未来の楽しみもありそうです。

本が仕上がった＝制作終了ではありますが
絵本としては、みなさんにお披露目するこれからが本番です。
一冊目の「しごとば」にも増して
見応え十分の内容に仕上がっています。
是非お手にとっていだだき
みなさんの家の本棚でずっと愛され続ける本になりますように
まだ固さの残るピカピカの本を手にして、改めてそう思いました。
よろしくお願いします！


<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=26897"><img alt="sigotoba.gif" src="http://newblog.ehonnavi.net/sigotoba.gif" width="155" height="200" /></a>　　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=35072"><img alt="zoku.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/zoku.jpg" width="154" height="200" /></a>
　　　　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=26897">しごとば</a>』　　　　　　　　　　　　　　　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=35072">続・しごとば</a>』


<img alt="17_fin.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/17_fin.jpg" width="468" height="312" />
]]>
      
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   <title>『でも、わたし生きていくわ』翻訳者柳田邦男さんにインタビューしました！</title>
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   <published>2010-02-10T09:24:12Z</published>
   <updated>2010-02-10T15:05:15Z</updated>
   
   <summary> 『砂漠でみつけた一冊の絵本』『大人が絵本に涙する時』など、「大人こそ絵本を」と...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
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      <![CDATA[<img alt="100208_demowatashi_468_120.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100208_demowatashi_468_120.jpg" width="468" height="120" />

『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=22431">砂漠でみつけた一冊の絵本</a>』『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=22430">大人が絵本に涙する時</a>』など、「大人こそ絵本を」という呼びかけを広く行っており、また近年絵本の翻訳にも力を入れてらっしゃるノンフィクション作家<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=4153"><strong>柳田邦男</strong></a>さん。
その柳田さんがこれまで翻訳された絵本の中でも、最も心を揺さぶられた作品の一つだとおっしゃっているのが昨年の１１月に発売されたばかりの新刊『で<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30317">も、わたし生きていくわ</a>』（<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickup.asp?sno=93">文溪堂</a>）。訳しながら涙が止まらなかったということですが、一体どんな内容の絵本なのでしょう、そこにはどんなメッセージが込められているのでしょう。

今回、絵本ナビでは柳田邦男さんへのインタビューが実現、仕事場にお伺いしました。

とんでもなくお忙しい日にお邪魔してしまった我々一同に、始まりは少しバタバタしながらも、一度絵本の話になるととても情熱的にメッセージを語ってくださった柳田さん。
子ども達の「心の成長」について、「いのち」について、真摯な言葉の数々に思わずこちらが涙してしまうシーンも・・・。

その深く温かいメッセージをじっくりと味わってください。

<img alt="ya_1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ya_1.jpg" width="250" height="363" />

<font color="#003D84"><strong>柳田邦男（やなぎだくにお）</strong>
1936年生まれ。ノンフィクション作家。現代人の「いのちの危機」「心の危機」をテーマにドキュメントや評論を執筆する傍ら、心の再生のために「大人こそ絵本を」のキャンペーンを展開。エッセイ集『砂漠でみつけた一冊の絵本』（岩波書店）『大人が絵本に涙する時』（平凡社）『みんな、絵本から』（講談社）や、翻訳絵本『エリカ 奇跡のいのち』『ヤクーバとライオン』（ともに講談社）、『だいじょうぶだよ、ゾウさん』『くもをおいかけてごらん、ピープー』（ともに文溪堂）などで、子どもの心の発達についてのメッセージを発信し続けている。</font>


<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#4F4F4F">
■　『でも、わたし生きていくわ』に込められたメッセージ　　　　　</font></font></strong>


<strong><font color="#660000">
――　突然の両親の死というショッキングな出来事で始まる『でも、わたし生きていくわ』。この絵本に最初に出合われた時の印象を教えて頂けますか？</font></strong>

　以前、文溪堂の『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=8523">だいじょうぶだよ、ゾウさん</a>』と『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=16710">くもをおいかけてごらん、ピープー</a>』というローレンス・ブルギニョンさんの作品を訳したんです。その二冊を出しているベルギーの出版社から出ているって事でこの絵本にも出合ったんです。

　僕は絵本を読む時に、そこに心を動かす決定的な言葉なりシーンなりがあると「これはどうしても訳したい」っていう気持ちになるんです。この作品は、子どもの心が一段階成長したり、あるいは何かに気づいたりする、そこのところがすごくよく描かれている。子どもの心っていうのは、なんとなく漫然と１日ずつ大人になっていくんじゃなくて、何か出来事とか出会いとか言葉とか、そういうものに遭遇することによって、階段をぽんっと二段ぐらい上がるような形で成長するんだと思うんですよね。そういう心の成長なり発達なりが、見事に描かれている。そういう場面があると、この絵本作家の伝えたいことっていうのがズシーンと胸に響いてくる。それで訳したくなるんだ。


<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30317"><img alt="Ehon_30317%20%281%29.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_30317%20%281%29.jpg" width="149" height="150" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30317">でも、わたし生きていくわ</a>』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（コレット・ニース＝マズール作 エステル・メーンス絵　文溪堂）
<font color="#003D84">両親の死で、７歳のネリーは幼い弟妹と別れて引き取られる。そこで温かく迎えられ、週末には３人一緒に過ごせるようになるが…。両親を亡くした幼い３人姉弟に周囲は温かい。しかし、優しさに触れれば触れるほど、何かの瞬間に甦る喪失感は深くなってしまう。その悲しみを乗りこえた時、人は大きく成長します。</font>


<strong><font color="#660000">――　まず作家のメッセージを感じ、それをどう表現するかという事なんですね。</font></strong>

　そう、それがとても大事なことで。『でも、わたし生きてくわ』の主人公ネリーは両親が亡くなってしまうという大変ショッキングな不幸に出合う。しかも幼い弟、妹がいる。そういう中で長女であるネリー、まだ７歳で、大変な経験だと思うんですよね。だけど、そのネリーを支えて再生させたものは何なのか。再生させるところまでネリーの気持ちを持ち上げていった結果何が生まれるのか、それがこの絵本で語りたいところなわけです。

　それがもっとも象徴的に語られてるシーンというのがここ。
＜ときどき、夜になると、あの事件がおきるまえの日々のことを思いうかべるわ。パパやママがいまもいたら、どんな毎日になってるだろう。思わず涙があふれるけれど、そのうちねむってしまう。悲しみは消えないけれど、いま、わたしは、しあわせ＞


<img alt="no30317_MM_blog.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/no30317_MM_blog.jpg" width="400" height="203" />


　この、思わず涙があふれ、だけど眠っちゃうっていうの、本当に子どもらしいと思うのね。大人だったらもう夜を徹して、まんじりともしないで泣き明かすようなところが、子どもだから寝ちゃうの。寝ちゃうからって悲しみがなくなるわけじゃなくって、消えない。でも、幸せって言って・・・この矛盾ね。矛盾は矛盾じゃないんですよね。子どもであれ大人であれ、人間の心っていうのは対立するような感情なり矛盾するような感情が同時にあるのが自然な姿で。
　そういう喪失体験があったときに、悲しいし、ショックも受ける。だけれどね、子どもっていうのはものすごい順応能力があって、まわりが優しく支えてくれると、すぐに遊んだり、歌ったりできるようになるのね。だから、「悲しみは消えないけど幸せ」と言えるほど前向きに生きられるまで持ち上げていくということが、真の癒しであり、子どものケアにとってはとっても大事なこと。そのことをここでは端的に表しているんです。


<strong><font color="#660000">――　この絵本の中でとても印象的だったのが、ネリーを取り巻くまわりの人達の優しさです。</font></strong>

　そうですね。ここの親戚のおじさん、おばさん達がものすごく優しいし、クラスメートもとっても心配して。時には「優しすぎて変に感じるときがある」なんて言ったりしてね、ここの表現はすごくおもしろいよね。こういう風にまわりのみんなが支える。「しっかりしなさい」とか「頑張れ」とかって言うんじゃなくて、本当に優しく、その子なりに生きられるように支える、それが条件なのね。その結果、悲しいのだけれど毎日が生きられる、明日も生きられると言えるようになるんです。


<strong><font color="#660000">――　そして生まれたものというのは・・・。</font></strong>

　最後のシーンでネリーは、窓辺で遠くを見ながら、自分が大人になったら、窓やドアがたくさんあって、どんな子でも入って来られるそういう家をつくりたい、大きい子でも小さい子でも誰でも入ってきて「私の家族よ」って言って抱きしめてあげるの、と思いをめぐらせるんです。これはすごいことですよね。
　自分自身が親がいなくなって、そして親戚に預けられた。だけど、おばさんもおじさんも自分の子として扱ってくれる。単に、義理で預かってるんじゃなくて。
　例えばここの場面、髪の毛を自分で切って、とんでもないざんばら髪になっちゃっておばさんに怒られる。その時に泣いて「ママー」って言ってね、おばさんじゃなくて自分の死んだママに対して「ママー」って言っちゃったんだよね。そしたら、おばさんが怒っちゃうわけ。「なんでママに助けをもとめるの？私がママよ」って言ってね。「もうあなたは私の子よ」って言って抱きしめてくれるんだよね。

<img alt="no30317_MM_blog2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/no30317_MM_blog2.jpg" width="400" height="203" />

 　そのぐらいの支えがあるから幸せって言える。その経験があるから、自分が今度、大人になったらおばさんの様にどんな子でも受け入れて自分で育てるって言う。そういうような開かれた家庭、血のつながりじゃない、幼い子は万人の子なんだって、そういう意識につながっていく。
　それを生み出すものっていうのは、落ち込んだり悲しんだりしてる子どもが、そこで閉じこもらないで開かれた心になるように支えてやる、ってこと。ここでの「おまえはもう私の子なのよ」っていう支え方っていうのが結局その子の人生を決めちゃうわけですよね。悲しみを乗り越えて、そして自分の人生を切り開いていくような強い心を持てる、それがこの子にとっての決定的な成長になる。恐らく、階段でいえば３段も４段も一気に上がるようなものだと思うんですけどね。
　そういうようなことがすごくよく描かれているんです。


<strong><font color="#660000">――　今のお話を聞いていて、子どもが成長していく瞬間を見るっていうのが、大人にとってはすごい心を動かされる、揺さぶられる瞬間なんだっていうことに気が付かされました。</font></strong>

　ええ。だから、もう、これね、訳しながら何回涙が出ちゃったか。
（絵本の中の）「訳者のことば」にも書いたけど、今の子って自己肯定感を持ってない子や自尊感情の持てない子がすごく多い。３割位いるっていうね。そういう時代に、この絵本を子どもたちに読んでほしいと同時に大人たちに読んでほしい。自己肯定感を持てない子のお尻たたいたって駄目なんですよね。「しっかりしろ」って言っても駄目なんです。その前に自分自身が本当に目覚めていくような優しい包み方、そういう中から再出発できるんだよってね。


<img alt="ya_8.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ya_8.jpg" width="300" height="205" />



<strong><font color="#660000">――　『でも、わたし生きていくわ』というのは少女ネリーの強い意志を感じる、印象的なタイトルですね。また、表紙の絵にもこだわられたと聞いています。</font></strong>

　原題はフランス語なんですけども、英語だと『Since that day』、つまり、お父さん、お母さんが突然居なくなっちゃった日以後の話って。なんか小説的タイトルですよね。
　自己肯定感の持てない子どもたちへのメッセージとして、生きるっていうこと、どんなつらいことがあっても生きるっていうこと、それを伝えたいっていう気持ちで、こういうタイトルにしたんです。

　僕自身が小学校の４年の時、終戦の翌年ですけれど、父親が亡くなって、貧困になって、そして兄弟が多かった。当時の家族ですから。もうみんなティーンエイジャー時代から自分で働く、働かなきゃ食えないっていう、そういう中で生きて。だから僕は苦労することとか境遇が恵まれないってことは、むしろプラスに評価するように人生観が持てたんですよね。それをばねにして生きていく。そういう僕自身の背景もあって、人間って本当に強くなるなり、あるいは自分の人生を開いていくっていうのは、逆境のほうがむしろいいんだっていうぐらいの気持ちでこの本をすすめたいと思って。

　実は表紙もね、この絵がいいと思って直前で変えてもらったんですよ。日本には表紙カバーというのがあるからね、こういう形で実現できたんです。このネリーの顔、この目がね、未来を見つめる目がいいんです。どうしてこれだけの悲劇から、こんなに未来を見詰める目が生まれてくるかっていう、象徴的な顔なんだ。生き生きとしてさ、「わたし生きていく」っていう、決意がここに表明されてる。


<img alt="hyousi.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/hyousi.jpg" width="200" height="143" />
▲表紙カバー取ると違う絵になるんです！カバーの絵は柳田さん自身が選ばれたそう。




<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#4F4F4F">
■　「死」をテーマにした絵本について　　　　　</font></font></strong>


<strong><font color="#660000">――　『わたし、生きていくわ』という作品には「死別」というをテーマが含まれていますね。他にも「死」や「いのち」というものをテーマにした絵本というのがあります。自分自身、それらを読む事によって様々な事を考えさせられたりしています。それで、大人というのは自分の意思で読む事ができると思うんですけど、子どもたちにこの様なテーマの絵本をどのようなタイミングで読んでほしいかとか、どういう触れ合い方をしてもらいたいというのがあれば一番お伺いしてみたかったのですが。</font></strong>

　ええ。あのね、僕は非常にショックを受けた場面があるんです。
　ある絵本原画展で、その会場の前にいっぱい絵本が並んでいてね。その中にイギリスのスーザン・バーレイの『わすれられないおくりもの』（小川仁央・訳　評論社）っていう絵本があって。それを子どもが手に取って、興味を引かれて読み出していたのね。それで「これ、欲しい」って言ったんです。小学校の１年生か２年生ぐらいの男の子だったかな。そしたら、お母さんがね「それ、嫌い」って言ったの。「だって、死んじゃうんでしょう」って・・・。僕は、そのシーンを見ててすっごいショックだったのね。このお母さん、誰のために絵本考えてるんだろう、何だろうってね。「死んじゃうんでしょう、そんなのいや、嫌い」って。もう僕はがっくり来たんだけどね。


<img alt="ya_3.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ya_3.jpg" width="300" height="229" />


僕のエッセイの中でも書いているんだけど、『わすれられないおくりもの』っていうのは、細谷亮太先生（聖路加国際病院副院長 小児総合医療センター長）の病院に入院された２歳半の子が亡くなった時に、細谷先生がそのお姉ちゃん、お兄ちゃんに読んで聞かせてあげたそうなんです。そしたら今まで弟の死を理解できなかったお兄ちゃんとお姉ちゃんがね、しっかりそこで涙を流して看取ってお別れもできたって言うんです。それだけじゃなくてね。その時小学校に上がる直前、６歳だったお兄ちゃんが、弟を失った体験、その絵本を読んでもらって涙を流した体験っていうのをずーっと誰にもしゃべっていなかったの。
　ところが５年後、５年生になって本当にしゃべってもいいような気心の通じる友達に出会えたので、初めて話したそうなんです。そうしたら、友達が涙を流してくれたって言うのね。で、話して良かったと思った。自分も弟のことを１日も忘れたことないし、あの絵本を思い出すと悲しくて涙が出るって。それは、彼にとってはものすごく大事な心の成長につながったわけですよ。ただ漫然と弟がいなくなっちゃった、死んじゃった、そして月日の中で忘れていくっていうんじゃなくて、細谷先生がそれを読んだことによってものすごく深く刻まれて。
　絵本ではアナグマさんが年をとってあの世へ行ってしまうのだけれど、みんな忘れない、心の中では生きてるっていう構造を彼もそこで気付いたわけですね。それを胸に刻んでるから５年経ってもいまだに毎日「（弟が）天使の姿で現れる」って言うんですよね。だから、そういう別れとか死別っていうのも、子どもにとっては大事な経験だし、ある意味では一番大事な心の成長につながる経験なんじゃないかと思うんですね。



<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=133"><img alt="ehon133_a.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon133_a.jpg" width="120" height="98" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=133">わすれられないおくりもの</a>』 （スーザン・バーレイ作　評論社）

　別れや死別、というのをテーマにした絵本というのは確かに悲しい話ですよね。
　小学生の男の子でね、悲しい場面が出てくるととにかく泣いて先が読めなくなっちゃう、という子がいたんです。『だいじょうぶだよ、ゾウさん』とか、他の幾つかのそういう別れの場面のある絵本だとか。だからそういう本を読ませられないって言って親御さんは頭を抱えてるんだけど、僕はそれはそれでいいと思っているんです。きっとその子は感性がものすごく鋭いんだろうと。人の１０倍ぐらい感じて、読めなくなるぐらい悲しくなっちゃうんだと思うけれど、いつかね、そういうのを乗り越えられる日が来るから。
　ただ「この子は泣いちゃうからこの本は読ませない」というのはやめたほうがいいです。むしろ、強制的に読ませないとか、無理に読ませるとかってそんなことじゃなくて、自然に段々そういうものを受け入れていくようにね。感性が鋭くて先が読めないぐらいだった子が、それを受け入れられるようになった時っていうのはすごい心の成長になるわけだからね、とても大事な経験になるはずだと。
　そういう目で接したほうがいいんじゃないの？って言ってあげたんですけどね。


<strong><font color="#660000">──　読みきかせている方が泣いてしまうかもしれません。</font></strong>

　読み聞かせっていうのは絵本にとっては不可欠で、買って与えるだけじゃ絵本にならない。やっぱり、親が肉声で感情込めてやるのよ。読み方っていうのは自己流でいいと思うんですね。あまり感情を込めずに穏やかに読むといいって言われている事もあるけど、僕はそう思わないんだな。親子っていうのは感情を共有することが大事で、だからお母さんが泣けばいいんですよ、一緒になって。「あ、お母さんも泣いてる」とか「お父さんも泣いてる」とかって。それでいいんだろうと思うんですよね。

　『だいじょうぶだよ、ゾウさん』を学校で担任の先生が読み聞かせしたらね、途中で先生が泣いて行き詰っちゃったらしいの。そしたら、クラス中にどよめきが起こったって。子どもにとって、先生が読み聞かせしながら泣いちゃって言葉が続かなくなる、っていうのはすごいショッキングな経験だと思うんですよね。それでいいんだと思うの。「ああ、先生も泣くんだ」って。その中から、自分の心が、感性なり感情なりが、非常にきめ細かく育っていくんだと思うの。


<img alt="ya_5.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ya_5.jpg" width="300" height="246" />



<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#4F4F4F">
■　翻訳したいと感じる絵本について　　　　　</font></font></strong>


<strong><font color="#660000">――　今までも様々な絵本を翻訳されてきた柳田さんですが、それぞれの作品の最後に必ず「訳者のことば」というのが記されていますよね。どの様に翻訳する絵本を選ばれるのでしょうか？</font></strong>

　ただ漫然と絵本なら何でもいい、楽しければいいとかじゃなくって、僕が訳すってなんだろうってなって考えるんです。

　僕は絵本作家でもないし児童文学者でもない。だけれど、今の日本の状況を見ていて、子どもたちの成育環境っていうのは本当に劣悪だと思うのね。親子の肉体的な接触、スキンシップ、そういうものが非常に希薄になっている。核家族化が進む中、マンションの中で子どもが孤立している。あるいは、母子が孤立している。そういう状況下で、子どもの心っていうものの成長が怪しくなってきて、ゆがみやすくなってきてる。それが僕が時代を見詰めたり、世の中の事件を見たり、あるいは時代の変化を見てると、もうすごく深刻な問題だなあって思ってるわけですよね。そっちから、絵本にアプローチしているんです。
　もう一つのアプローチとして、大人自身の心に潤いを取り戻さないといけないという思いがある。大人自身の心が枯れてるから、非常に索漠としてる。よくいわれるようにお金と物に振り回されてるみたいな。もうちょっと踏みとどまって自分を見つめてみましょう、と。あるいは、中高年になって病気をしたりとか、人生思うようにいかなくなったりした時にもう一度「生きるってなんだろう」とか「大事なものはなんだろう」とか考える上で、絵本っていうのは意外に普遍的なものを教えてくれる。気づかせてくれる。そういうアプローチと、僕には２つあるんですね。

　そういう意識があるから、この絵本は何を伝えたいんだろうかと考え、その伝えたいテーマなり、エピソードなりが僕の問題意識にピンと来るものに限定してるんです。編集者から作品を持ち込まれたり相談される事は多いのですが、お断りする例も多いんです。で、ピンっとくるものがあると「あ、これは訳したい」と思う。<br><br>



<strong><font color="#660000">――　大きなきっかけとなった作品の一つが『エリカ 奇跡のいのち』なのだとか。</font></strong>

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=9027"><img alt="ehon9027.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon9027.jpg" width="120" height="116" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=9027">エリカ 奇跡のいのち</a>』
（ルース・バンダー・ジー作　 ロベルト・インノチェンティ絵　講談社）

　僕は翻訳始めて７～８年になりますけれど、その最初の頃、講談社で『エリカ 奇跡のいのち』っていう絵本を訳したんです。
　第2次世界大戦中のドイツで、収容所に向かう列車の窓からせめてこの子だけはと投げ捨てられた赤ちゃんが、農家の優しい女性に拾われて奇跡的に助かったというお話です。

　＜お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。＞という原文を読んだ時、ぼくは震えるような思いがしたんです。子育てがいいかげんになってる今の時代だからこそ、もう一度生きるか死ぬかの原点に戻って、子どもに対してどういう向き合い方をしなければいけないか考える。こんな強烈なメッセージはないと思って、それで「訳しましょう！」って言ったんです。
　そのとき一番苦労したのは、今はもう自分で孫もいるような主人公エリカという女性が、旅行中だったアメリカの女性に顔も知らない実の母の気持ちを推測しながら話をする。その綿々とつながる言葉ね。これをどう訳すかっていう文体が、おそらくこの絵本の成否を分けるだろうと。母の愛のすごさというものが伝えられれば、時代を超えて伝わっていくに違いないと。

　この絵本を訳してから、日本の親たちや子どもたちに「これは今伝えたい」というものがある作品に限定していこうと思ったんです。


<strong><font color="#660000">――　「伝えたい」という意識を持って絵本の翻訳をされるのでしょうか？
</font></strong>
　『だいじょうぶだよ、ゾウさん』でもね、すごく意識的に原文直訳じゃなく、僕の言葉で訳しているんです。
＜ネズミはいまや心の成長をし、前のように怖がらなくなっていました。＞
　ここは原文にはないって言ってもいいような訳なんです。だけど、絵本の言葉っていうのは、ものすごく省略した、いわば研ぎ澄まされたエッセンスといっていいわけで、それを日本語に置き換える時には、言葉の背景にある作家の思想なり、あるいは作家が伝えようとしたものを読み取って、じゃあそれはどのような文体や言葉にしたら読者に伝わるかっていう、そういう考え方をしないと、いい翻訳にならないんですよね。


<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=8523"><img alt="ehon8523.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon8523.jpg" width="89" height="120" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=8523">だいじょうぶだよ、ゾウさん</a>』　
（ローレンス・ブルギニョン・作　ヴァレリー・ダール・絵　文溪堂）
<font color="#003D84">年老いたゾウは自分の死期を悟るが、一緒に暮らしていたネズミはそれを受け入れられない。しかし幾つもの季節を重ねるうちにネズミも成長して…。</font>

　この作品で大事なのは「心の成熟や成長とかっていうものは時間経過の中で生まれてくる」、そこが描かれているということ。そうすると、心の成長という問題が別れの場面でとても大事になる。それをどういうふうに表現したらいいか。どの瞬間に言ったらいいかっていうのを考えて、翻訳したんです。
　もう一つは、旅立つゾウさんが心置きなくつり橋を渡っていく、つまり死を受容し、人生に納得して、何も恐れや不安がないということ。そのつり橋が壊れていたんでは、痛みや苦しみで、本当に人格を失うようなことになる。それを直すっていうことは、言うならば緩和ケアをするわけですよね。痛みも苦しみも不安もなく渡っていけると。その時に、いったいゾウさんの心模様なり、見送る者の心模様というのはどんな言葉だろうかと。
　原文では「fine」という言葉を使ってるんですよね。「fine」って何なんだってね。「いい橋つくってありがとう」って、そう言ってるんじゃないんだよね。要するに旅立ちというものの全体、つまり不安や恐れもなくあの世に行ける、そしてあの世へ行っても、そこには安心立命の地があるという、この全体を指して言ってるわけね。それを子どもにも分かる一語で表現したら何だろうかって、考えて、考えて、考えて、１カ月考えて。「だいじょうぶ」っていう言葉にしたんです。
　最後にゾウは振り向いて答える「こわくなんかないよ。だいじょうぶ」、こう言ってるんだよね。


<strong><font color="#660000">――　昨年には『でも、わたし生きていくわ』も含めて4冊も翻訳されているんですよね。それぞれの作品の、翻訳者から見たみどころというのを教えて頂けますか。
</font></strong>
　ええ、それはもうさっき言いましたように、私自身の問題意識やテーマ意識にぴたっと来る、そういう本がたまたまあってね、４冊も抱えちゃって。
　それぞれ絵本の山場というか、メッセージを発している大事な場面というのが、一つか二つかあるんですね。そこをしっかり押さえて翻訳していくんです。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30198"><img alt="Ehon_30198.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_30198.jpg" width="150" height="125" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30198">その手に1本の苗木を</a>』　（クレア・Ａ・ニヴォラ　作　評論社）

　例えば「もったいない」運動で知られるようになったケニアのマータイさんの伝記絵本『その手に一本の苗木を』で言うと２箇所あるんですね。
　１つは、若き日にアメリカに留学したマータイさんがシスターである教師から「自分のことだけをかんがえるのではなく、もっと大きな世界のことを考えなさい」と教えられた。アフリカのケニアの農村地帯からアメリカへ行って、キリスト教的な世界の一つの人生観というものに触れたということは、大きなインパクトだったと思うんですね。それがマータイさんの一生を決めることになる。だから、それをケニアという国でどう生かすかという姿勢がはっきりとできるんですね。
　それと同時に、留守にしていた５年の間でケニアの国土がガラッと変わっていた。商業農業が入って来て、古典的な自然の森や作物を大事に育てていたというものが大量生産で一面森が切り払われている。砂漠化し、貧困と健康被害が広がっている。その様変わりを見て、マータイさんが意を決して植樹運動を始める。グリーンベルト運動を女性達に呼びかけるんです。最初は失敗してなかなかうまくいかないのだけれど、マータイさんはひるまずにやる。第二の山場っていうのが、失敗してもくじけないで続けるという、継続は力なりっていうこと、それがきちっと描かれてるんだよね。

　タイトルとして非常にヒントになったのは、刑務所や軍隊に行ったりまでして植樹をキャンペーンした時に、その兵士たちに「あなたたちは両手でこう銃を持ってる。何を守るんですか？」と呼びかける。「風が吹き雨が降るとこの国の大地が失われていく。銃は右手に持ち、左手に１本の苗木を持ちなさい。」って説くんです。これが一番タイトルにアピールするだろうと思って。軍隊相手っていうよりは、すべての人、仕事をする人でも誰でもいい、とにかく右手で仕事をし、左手に１本の苗木を持ちなさいって、そういう意味でこのタイトルを僕がつくったんですよ。原題は『Planting the trees of Kenya』（ケニアに木を植える）って言うんですけどね。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29363"><img alt="Ehon_29363.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_29363.jpg" width="139" height="150" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29363">少年の木</a>』　（マイケル・フォアマン・作　岩崎書店）

　戦乱の瓦礫の中で暮らす少年が主人公の『少年の木　希望のものがたり』は何を描いているのか。この瓦礫の中にあっても、小さな植物の芽、あるいは命の芽に対して水やりをする。空き缶にたまった雨水で。この少年のピュアな気持ち、感性、大切さみたいなもの、そこからすべて再生のエネルギーが出てくるんだっていうことが、この本の中で一番大事だと思うんですね。
　だから「しっかり飲んでね」っていう言葉、これがとても大事だったんですね。この「しっかり」っていう言葉、ずいぶん翻訳で考えたんですけどね。
　それともう一つは、いったん育ったブドウ園がまた兵隊に引き抜かれちゃう。そのときの涙ね。くじけそうになる涙。でも次の年、再び大自然の力で芽が出てきたときに、希望を取り戻してブドウ園をつくっていくんです。マータイさんと同じですね、失敗しても立ち上がる、というこの２つ。命に対する本当にピュアな感性、そこからすべてが始まるということと、挫折しても立ち上がるっていうこと。ドストエフスキーの言葉で「１人の子どもの涙は地球より重い」って言葉がありますけれど、本当にこういう涙を流した少年がもう一度立ち上がるっていう、その大切さっていうのをよく描いてるなと思うんです。
　
<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30294"><img alt="Ehon_30294.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_30294.jpg" width="119" height="150" /></a>　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30294">やめて！</a>』　（デイビッド・マクフェイル　作　徳間書店）

　それから、特殊な表現で言葉のない絵本『やめて！』。原書は『NO!』です。
　暴力なり嫌なことに対して「嫌だ」と言える。単に自分が身を引く「嫌だ」じゃなくて、はっきり「やめろ」という能動的な拒否、戦争や弾圧で委縮した国家に対して「やめて！」と言うこと、それが世界を変えるんだということ。それを非常にシンボリックに表現している。
　不良少年になぐられそうになった幼い少年が叫ぶ「やめて！」、その瞬間から世界が一変している。この不良少年も一瞬びっくりして殴れなくなっちゃう。秘密警察は穏やかな市民を守る立場に変わり、そして兵隊たちは弾圧じゃなくプレゼントを持ってくる。戦車は破壊ではなくて農耕の手助けをする。飛行機は爆弾じゃなくてプレゼントを落としていく。しかも、それが不良少年と二人仲良く一緒になって遊べるよう自転車で。そういうように世界が変わるっていうこと。そのためには、とにかく暴力、戦争をやめるという、その意思表示が大事なんだっていうメッセージを、これほど強烈なイメージで語った絵本はこれまでになかったんじゃないかと思う。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=24269"><img alt="Ehon_24269.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_24269.jpg" width="84" height="120" /></a>　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=24661"><img alt="Ehon_24661.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_24661.jpg" width="83" height="120" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=24269">ヤクーバとライオン（１）勇気</a>』『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=24661">ヤクーバとライオン（２）信頼</a>』

　これは一昨年になるけど、講談社から「ヤクーバとライオン（１）（２）」っていう２冊を訳しました。絵の構成として、モノクロで非常に空白の多いユニークな絵本ですね。
　これも、暴力に対してはっきりと拒否する。非常に大事なのは、意思表示の大切さ。手負い傷のライオンと向き合ったとき、「本当の人間の気高さって何か」「人間の精神性って何か」ていうことをライオンが語りかけてくる。そこで少年が気付いて、そのライオンの命を奪うことをやめる。つまり、自分の名誉のために相手を殺すというようなことをやめるっていう、暴力否定の表現。
　その背景には更に「本当の勇気ってなんだろうか。相手を倒すことだけ、それが勇気なのか。自分が強くなることだけが勇気なのか。本当の強さっていうのは、それは踏みとどまるところではないか」と、哲学的な問いをしてるんですね。
　その中の「おまえには２つの道がある。」という一文は、僕が付け足した言葉なんです。殺すことを勇気とする立場と、自分は村八分になっても殺さないという真の勇気と、これをはっきりと読者に分かってほしい。そのために、ここで文脈をいったん止めて、メッセージ性を強くしたんです。原書でもこのライオンの言葉だけのページをつくってるんですね、相当意図的に。それを生かす為にもこういう訳し方をしたんです。

　これね、僕は喜んでいいのか、小学校で道徳の時間でこれ使ってるそうなの。先生は道徳の時間はいい意味で使ってくれてるんだなっていうことで、僕は感謝してるんだけれど、それはそれでいいと思うんですよ。だから、道徳なり、あるいはいわゆる自由時間なり、そういうとこで使って。そうするとね、やっぱりいじめた側に入ってた子どもが気付くと思うんですよね。


<strong><font color="#660000">――　翻訳された絵本を並べてみると見えてくること。</font></strong>

　翻訳した絵本作品全体を通して、どうしてこういうものが僕の視野に入ってくるか。
　幼少期から少年期に至る中で、子どもはそれぞれ発達段階がある。最初は親離れ、乳離れをしていき始める。そして自分で歩き出す。その次には今度は知的興味、好奇心が出てくる。それに対してどういうふうに応えていくか。他者に対して優しさとか、思いやりの気持ちを持つとか、本当の勇気とはなんだろうか、とか。例えばいじめという問題が起こったときに、いじめるグループに入っていれば自分の身は守れるけれど、必ず犠牲になる者が居る。そのときに、自分はどっちに属するのかみたいな、そういうことを問い掛ける。暴力否定なり、他者を犠牲にして自分だけがっていうのを否定していく、そういうのは本当の意味で人格形成の一番大事なところに行くわけですよ。

　僕の翻訳した絵本を全部並べるとね、成長段階のステージにそれぞれ全部合うようになってるんです。文溪堂で出した『くもをおいかけてごらん、ピープー』なんてね、子どもが最初に地面に足を付けて歩き出すときを描いていて、それが象徴的に自立への第一歩。それに始まって今ね、訳した本が14冊になったかな。14冊並べると、全部こう一列に並ぶ。最後にはこの死別というものにどういうふうに向き合うかっていくかという『だいじょうぶだよ、ゾウさん』があるんですね。


<strong><font color="#660000">――　今後もピンっとくる絵本があれば？
はい、翻訳したいと思っています。今も色々とね、検討中です。
</font></strong>

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<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#4F4F4F">
■　その他柳田さんの幅広い絵本活動　　　　　</font></font></strong>


絵本の紹介や、絵本の翻訳の他にも、絵本普及活動の為に様々な活動をされている柳田さん。そのほんの一部をご紹介しますと・・・。

●『みんな、絵本から』
柳田さんが子どもの成育環境への危機感と共に、１０年間取り組んできた絵本とメディアと子育ての問題についてのエッセンスをまとめた本がこちら。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=26159"><img alt="Ehon_26159_a.gif" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_26159_a.gif" width="97" height="120" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=26159">みんな、絵本から</a>』

子ども達の「ノーケイタイ、ノーゲーム、ノーテレビ」を呼びかけながら、一方で絵本「読み聞かせ」が子ども達の心の成長をいかに促してくれるかというのを
＜絵本「読み聞かせ」のすごい力１０か条＞
と、明確にあげています。
子育てに悩んでいる方、共働きで一緒にいる時間が少ない母親にとっても、とても心強いメッセージとして受け取ることができるのです。

●「柳田邦男絵本大賞」
絵本の普及活動の為には、自治体や教育委員会や学校などにも具体的にどんどん働きかけていくという柳田さん。大きく反応してくれる所も少なくないそうです。
例えば、福島県の矢祭町という所では、町をあげて絵本キャンペーンというのをやっているのだそう。去年の12月には第1回矢祭町絵本大賞というのを作って全国から手作り絵本を募集、「子ども読書の街・ふるさと人づくり」という大会が開催されたのだそうです。「とても素晴らしい作品が集まったんですよ。」と嬉しそうに語られる柳田さん。表彰式にも出席されて、作品を読み上げたり、子ども達と語りあったりされたそうです。
更に、読書推進活動が盛んな荒川区でも「柳田邦男絵本大賞」なるものが創設され、柳田さん宛の手紙という形で絵本の感想文を全国から募集したそうです。「子ども達の感想文に感動しちゃいましたね。」と柳田さん。「今度は僕の希望でね、受賞した最優秀と優秀の子どもたちに壇上に上がってもらって、僕と対話をしようという、そういう場をつくることにしたんです。」と今後の展望も語ってくださいました。

●映画『かぜのかたち』
小児がんの子ども達のサマーキャンプの10年間の記録を撮った映画。伊勢真一監督。
自主映画で最初は一日だけのロードショーだったところを、細谷先生や柳田さんの働きかけもあって各地で上映されるようになったのだそう。


その他にも様々な取り組みに積極的に参加されていて、本当にパワーにあふれている柳田邦男さんなのです。
長い時間ありがとうございました！最後に記念に・・・


<img alt="DSC_0122.JPG" src="http://newblog.ehonnavi.net/DSC_0122.JPG" width="200" height="167" />


＜取材を終えて＞
　本文では紹介しきれないほど、絵本と子ども達にまつわる沢山の興味深いお話を、熱く丁寧に沢山語ってくださいました。特に、ノンフィクション作家である柳田さんらしく、事例を沢山交えて話してくださり、その説得力にただただ頷いてしまう取材陣なのでした。
　私達にできることと言うと、その一つ一つの真摯なメッセージを真正面からきちっと受けとめていくという事なのかもしれません。

　でも・・・絵本の面白さについて語る時の、子ども達の素晴らしさについて語る時の、柳田さんの心底嬉しそうで優しい笑顔は私の心の中に大切にしまっておこうと思います。
]]>
      
   </content>
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<entry>
   <title>絵本『うんこ！』作者サトシンさんが遊びに来てくださいました。</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://newblog.ehonnavi.net/2010/02/post_263.html" />
   <id>tag:newblog.ehonnavi.net,2010://1.534</id>
   
   <published>2010-02-05T09:09:17Z</published>
   <updated>2010-02-05T19:11:32Z</updated>
   
   <summary>このいさぎよいネーミングに大胆な表紙の絵。 「ひと目見かけたきり気になってしょう...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
         <category term="イソザキ編集長の日記" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[このいさぎよいネーミングに大胆な表紙の絵。
「ひと目見かけたきり気になってしょうがない」という方も少なくないのではないでしょうか。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34494"><img alt="Ehon_34494.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_34494.jpg" width="160" height="200" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34494">うんこ！</a>』
<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=9509">サトシン</a>・作　<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=3831">西村敏雄</a>・絵　<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickup.asp?sno=93">文溪堂</a>刊

※<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34494">絵本の内容詳細はこちら＞＞＞</a>

そんな絵本を考えられた作者の<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=9509">サトシン</a>さんという方は一体どんな方なのでしょう？

先日絵本ナビオフィスにそのサトシンさんが遊びに来てくださいました！ 

<img alt="satosin_pro.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/satosin_pro.jpg" width="200" height="217" />
↑こんな方です。
<a href="http://www.ne.jp/asahi/satoshin/s/">サトシンさんのＨＰはこちら＞＞＞</a>

オフィスに入って来られた瞬間からその場が明るくなる様なオーラを発しているサトシンさん。
その勢いのままおしゃべりでどんどん笑わせてくれるのですが・・・
サトシンさん：「今日は何しに来たんだっけ？」
編集者：「新作絵本の話ですよ！」
そうです、最新作『うんこ！』についてお話聞かせてくださいね。

まずはこの絵本が生まれるきっかけから。

<img alt="satosin_2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/satosin_2.jpg" width="250" height="306" />

イベントやワークショップなどでお話したり、絵本を読んだり、歌をうたったりして子ども達と接する機会がとても多いというサトシンさん。
その経験から言って圧倒的に子ども達に受けるのが、やっぱり「うんこの話」なのだそう。
確かに、なぜか子ども達は「うんこ」関連のお話が大好き。

「トイレトレーニングをテーマにした絵本や、科学絵本的な内容の絵本は結構出ていると思うんだけど、“うんこ”そのものを中心にとりあげたお話はあまりないなぁ、と思っていて。それじゃあ“うんこ”が主役の絵本をつくってしまおう！と。」

このお話の主人公は「うんこ」。しかも「うんこ」の目線で「うんこ」の気持ちが語られていくのです。こんなに真正面から「うんこ」に取り組んでいる絵本ってありそうでなかったかも！？タイトルもそのものずばり「うんこ！」。

「やっぱり“うんち”じゃなくて“うんこ”なんです。生きていく上で“うんこ”の事を考えるというのはとっても大事な事。『食』や『健康』を考えることでもあり、命の循環を考えることでもあるんですよね。だから子ども達にも声を大にして“うんこ”と言ってほしい、という想いもあるんです。」

でもさすがに「うんこ」というタイトルは・・・という周りの方の意見もあり、それじゃあちょっと可愛く「！」をつけて「うんこ！」。人気絵本作家西村敏雄さんの描く表紙のうんこくんも、ほどよくリアル、ほどよく可愛く。でも子ども達にとってこの形はまぎれもなく・・・。

中を開けばもっと凄い。いきなりうんこがわんこのおしりから誕生するシーンから始まって、通りすがる動物たちが大胆な表情で「くっさーい！」、うんこは「くっそー！」。更に大事な場面で連発されていく駄洒落、お気楽な「ふんふんふ～ん♪」と鼻歌まで登場。
とにかく明るく明快。どこを取っても子ども達が大喜びな内容なのです。

<img alt="satosin_3.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/satosin_3.jpg" width="300" height="240" />
 
「うんこ！と思いっきり叫ぶことで楽しい気持ちが開放されればいいですよね。実際に子ども達の前で読むと『くっさーい！』『くっそー！』と大合唱になりますよ。
絵本を読むのが苦手だったという子が、この絵本を読んだ後にふんふんふ～ん♪ペタペタペタ♪なんて楽しそうに口ずさんでくれているのを見た時には本当に嬉しかったですよね。」

子ども達はもちろん、読んでいる大人もみんな笑い出してしまいます。「うんこ！」と連呼すると感じる開放感というのをこの絵本が確かに証明してくれていますよね。最初は子どもにせがまれて読んでいるうちに、ママがすっかりはまってしまって・・・なんて話が聞こえてきそうです。

また、どこまでも前向きなうんこの姿がいいのです。鼻歌を歌いながらちゃんと自分の居場所を見つけていくうんこの強さというのも感じてしまいます。うんこの気持ちを考えることはマイノリティな立場を見つめることでもあるんです、と語っていたサトシンさん。子ども達は楽しみながらもきっと何かを感じとっていくのではないでしょうか。


お話を伺ううちに思い出したのが、『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=24074">うんこダスマンたいそう ＣＤつき</a>』という絵本が発売された時にインタビューさせて頂いた作者の<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=3654">村上八千世</a>さんのお話。
<a href="http://newblog.ehonnavi.net/2009/01/post_155.html">特集記事はこちら＞＞＞</a>
「うんこをするという事は恥ずかしいことではない」と伝える事が村上さんの最大のテーマ。うんこがしたくなった事を自慢気に報告するという子ども達の様子を聞いて感動したものです。きっと「うんこ」の絵本には子ども達を幸せにするとても大きなパワーが潜んでいるにちがいない、と思い始めたのもこの時。

すると、既にサトシンさんと村上さんは「チームうんこ」なるものを結成しているというではありませんか。これは応援しなくては！
２０１０年は絵本業界にきっと「うんこ旋風」が吹き荒れますように。


この後、おもむろに機材を取り出して歌を聞かせてくれるというサトシンさん。
始まった歌はなんと「うんこ！」の歌。タンゴ調のしぶくてかっこいいメロディーに乗ってうんこの長い旅の世界が繰り広げられます。

<img alt="satosin_4.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/satosin_4.jpg" width="300" height="220" />
 ↑いつでもどこでもすぐに歌えるサトシンさん、いい歌だ・・・と聞き入るカナガキ、イソザキ。
でも歌っているテーマは「うんこ」。

実はサトシンさん、絵本作家という仕事の他にもとても幅広く活動されている方なのです。
<a href="http://www.ne.jp/asahi/satoshin/s/prof.htm">プロフィールはこちら＞＞＞</a>
絵本の表現に魅力を感じると共に、もっと「お話の力」「物語の面白さ」というものを子ども達に伝える手段はないかと考え手の平を広げて絵本に見立てて親子で話しながら物語を作っていく“<a href="http://www.ne.jp/asahi/satoshin/s/ofk.htm">おてて絵本</a>”というものを発案したり、おはなしの世界を歌にして、耳で聞きながらビジュアルをイメージしていくという“ソング絵本”というものをつくっていたり。
それぞれとても興味深い活動内容なのです。
そんな熱い思いが段々多くの人達の共感を得るようになってきて、今年は絵本だけでなく歌も発売されるかもしれないとのこと。
皆さん、サトシンさんの今後の活躍を見逃さないようにしてくださいね！

<img alt="satosin_5.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/satosin_5.jpg" width="200" height="142" />

記念にぱちり。
ありがとうございました！
]]>
      
   </content>
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   <title></title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://newblog.ehonnavi.net/2010/02/post_262.html" />
   <id>tag:newblog.ehonnavi.net,2010://1.533</id>
   
   <published>2010-02-03T05:24:26Z</published>
   <updated>2010-02-03T06:46:53Z</updated>
   
   <summary>  ぶたが木にたわわの名場面を生み出した佐々木マキさんの大人気作品『ぶたのたね』...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[ <img alt="100202_butanotane_468_120.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100202_butanotane_468_120.jpg" width="468" height="120" />

ぶたが木にたわわの名場面を生み出した<strong><font color="446644"><a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1234">佐々木マキ</a></font></strong>さんの大人気作品<strong><font color="446644">『ぶたのたね』</font></strong>。
それから１６年が経って続編<strong><font color="446644">『また ぶたのたね』</font></strong>が再登場した時は本当に驚きました。
今度は（わずか？）４年の時を経て再々登場の第３弾<strong><font color="446644">『またまた ぶたのたね』</font></strong>！！


<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=299"><img alt="ehon299_2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon299_2.jpg" width="119" height="150" /></a>　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=8527"><img alt="ehon8527_1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon8527_1.jpg" width="117" height="150" /></a>　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34510"><img alt="Ehon_34510_q.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_34510_q.jpg" width="116" height="150" /></a>
　「<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=299">ぶたのたね</a>」　　　　　　　「<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=8527">また ぶたのたね</a>」　　　「<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34510">またまた ぶたのたね</a>」

あれからおおかみはぶたを食べることができたのでしょうか・・・？
※各絵本の内容詳細は表紙画像をクリックしてください。

今回、その最新作の発売を記念して「ぶたのたね」シリーズ作者の<strong><font color="446644">佐々木マキさん</font></strong>よりコメントを頂くことができました！！

また、「ぶたのたね」シリーズを始め、佐々木マキさんの魅力的な絵本を数多く出版されているのが<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickupLT.asp?sno=41&pv=">絵本館</a>さん。その<strong>絵本館編集長<a href="http://www.ehonkan.co.jp/column/">有川裕俊</a></strong>さんが、『またまた ぶたのたね』の発売までの貴重なエピソードや佐々木マキ作品の魅力について熱く語ってくださいました。

絵本ナビ読者の皆さんに、是非じっくりと読んで頂きたい興味深い内容となっています。お楽しみください！


<strong>■佐々木マキ（ささきまき）</strong>
<font color="#336666">1946年神戸市生まれ。絵本に『やっぱりおおかみ』『まじょのかんづめ』『おばけがぞろぞろ』『くりんくりんごーごー』（以上福音館書店）、『変なお茶会』『ピンクのぞうをしらないか』『はいいろこくのはいいろひめさま』『ムッシュ・ムニエル』シリーズ（以上絵本館）、『やまからきたペンギン』（フレーベル館）、『ねむいねむいねずみ』シリーズ（PHP研究所）、『おばけのばむけ』（教育画劇）など。童話に『なぞなぞライオン』『おれはレオ』（以上理論社）などがある。</font><br>

※佐々木マキさんの作品一覧は<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1234">こちらから＞＞＞</a>


<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#336666">
■　作者佐々木マキさんにいくつか質問をしてみました！　　　　　　　　　</font></font></strong><br>


<font color="#3A5675"><strong>――　『ぶたのたね』から20年、『また ぶたのたね』から4年！そして待望の第3弾『またまた ぶたのたね』。最新作について、「ここがポイント」というのがございましたら教えて頂けますか？</font></strong>


<strong>〈読者に楽しんでもらえるかどうか〉毎回これがポイントです。
私は絵本を子どものための娯楽と考えていますので、
おもしろいものを作るのが私の仕事です。</strong><br><br>


<font color="#3A5675"><strong>――　今も変わらず大人気の『ぶたのたね』。誕生のエピソードなど教えて頂けますか？</strong></font>


<strong>なにか軽くて、ばかばかしいものを作ってみたかったのです。
あまりチカラをいれずに気楽にかいたのですが、20年のあい
だに思いがけず多くの読者を得ることができました</strong>。<br><br>


<font color="#3A5675"><strong>――　『やっぱりおおかみ』からの＜佐々木マキオオカミ＞ファンです。
佐々木マキさんにとって、オオカミというのはどんなキャラクターと考えていますか？</strong></font><br>


<strong>『ぶたのたね』シリーズのおおかみは、しくじったり、ひどいめにあったりするのですが、そのわりにはあまり可哀そうとか気の毒という気がしてきません。それにめげないだけの強さと〈そのうちいいこともあるさ〉という楽天性を持っているからでしょう。
作者としては、とても使いやすいキャラクターです。</strong><br><br>

<strong><font color="#3A5675">――　絵本ナビ読者の皆さんにメッセージをお願いできますか？</font></strong>

<img alt="sasaki_blog1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/sasaki_blog1.jpg" width="470" height="349" />


佐々木マキさんから直筆メッセージを頂きました！
・・・感激です。そして、4作目も期待しちゃっていいんですね？<br><br><br>

<strong><font style="background-color: #CCFFCC"><font color="#336666">■絵本館編集長有川裕俊さんに佐々木マキ作品の魅力についてお伺いしました！　　　</font></font></strong>

<strong><font color="#3A5675">佐々木マキさんの魅力的な作品を数多く出されている出版社絵本館さんの編集長
有川裕俊さんの文章をご紹介します。</font><br><br></strong>


またまたぶたのシンフォニー　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　絵本館　有川裕俊

佐々木マキさん。
ガロ世代の方には漫画家として、
村上春樹ファンには
村上さんの本のイラストレーターとして
お馴染みです。
ちなみに村上春樹さんは学生時代から
佐々木マキさんのファンだったそうです。
村上春樹の世界、佐々木マキの世界、
相通ずるものがあるわけです。
そして絵本作家としての佐々木マキさんは
子どもから大人まで、
その独特な世界へといざなってくれる
水先案内人でもあります。 
絵本館には、そんな佐々木マキワールドを
たのしめる絵本がたくさんあります。
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=2619">変なお茶会</a>』や
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=2929">ムッシュ・ムニエル</a>』シリーズ。
そして、今回の『またまた ぶたのたね』の
前作、前々作にあたる『また ぶたのたね』『ぶたのたね』などです。

実は、この『ぶたのたね』は今から二十何年も前に、
今は作家として活躍の<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=6430">湯本香樹実</a>さん（『夏の庭』『くまとやまねこ』など）から
「おもしろい絵本があるのよ」と教えてもらったのがきっかけで
出版することになった絵本です。
一見して「おもしろい！」と思いました。
ところがというべきか、うまいぐあいにというべきですね、
その出版社は一般の書店では
この『ぶたのたね』を販売していないとのこと。
それなら絵本館で出版させていただこう、ということで
絵本館版『ぶたのたね』が誕生したのが1989年。
以来、重版をかさね、今では親子２代で
楽しんでいただく人気絵本となりました。

2005年の夏の終わり、マキさんから
「有川さん、ながらくおまたせしました。
『ぶたのたね』の続編の構想が
やっとまとまりました」
という電話が入ったのです。
16年もたち、すっかり続編のことはあきらめていたので、
その時の社内のよろこびは大変なものでした。

『またまたぶたのたね』は、16年もたたず
2009年秋に原稿をいただきました。
『ぶたのたね』が1989年。
『また ぶたのたね』が2005年。
そして『またまたぶたのたね』が2009年。
だんだん間隔が短くなっています。
まるでブラームスのシンフォニーのようです。
ブラームスは第1シンフォニーを仕上げるのに20年かかりました。
ところが、第2、第3はあっというまだったそうです。
なにか堰を切ったようにということが芸術家にはあるのですね。

今回も、とてつもなく走るのが遅いおおかみが主人公。
なんとかぶたをつかまえて食べたい。
そこできつね博士から
「ぶたのたね」というものをもらいます。
ところが結末はというと・・・・。
このあとの展開は、
みなさん絵本を手にとってたのしんでください。
マキさんファンはもちろんのこと、
たくさんの子どもや大人が
たのしめる絵本がまたまた誕生！
と相成りました。

実は、こういったユーモラスな絵本をつくれる作家は
とても少ないのです。世界的に見ても少ない。
意外かもしれませんが、それでも日本は特別に多い国、
だと思います。
でも10人はいないかもしれません。
佐々木マキさんは、そんなユーモアやナンセンスを
絵本で表現できる数少ない作家のひとりです。

「ユーモラスな絵本やナンセンスな絵本を読んで
子どもに何が身につくのですか？」
と真面目な方から問われることがあります。
ぼくの答えは簡単です。
「子どもがユーモアや冗談をたのしめる人に
なってくれるといいな」です。
ユーモアって心の余裕、ゆとりです。
ナンセンスはいろいろな角度から
物を見る訓練に最適なものです。
おもしろいとおもっている、その上こんな余禄が
ついているんですから、いうことありません。
グリコではないけど、二度おいしいです。

真面目を金科玉条にしている人と生活するのは
つらいものです。
家庭でも学校、会社でも、ユーモアや冗談で
笑いがたえない生活がいい、とぼくはおもっています。
まあ、人それぞれですが。

大人はユーモアやナンセンスの絵本を見て
「大人のわたしがおもしろいとおもったのだから
子どもには無理だろう」とおもいがちです。
ところが、大人が考えるより子どもの
おもしろいものに対するキャパシティはずっと広い。

あたりまえですが子どもはおもしろいものに貪欲です。
それにおもしろくなければ長つづきしません。
読書にとっての肝心要はおもしろいです。
役にたつとか、ためになるというのは、
おもしろいとおもったあとに自然についてくるものです。
「なにごとも熱中してやれば自然となにかが身につく」
そんな気楽な気持ちで、子どもと絵本のことは考えるといい。
知識も教養も、人それぞれのおもしろいから生まれるものです。

これをとりちがえている大人は多い。
ここが絵本だけでなく、子どものことに関するボタンの
かけちがえのスタートです。
かわいそうですがとりちがえた人は、
あと混乱がまっているだけです。
つまり子どもに絵本を読んであげながらイライラすることに
なりかねません。
そんな話だとおもいませんか。　　

繰り返します。
読書にしてもなんにしても、子どものおもしろいをおろそかにしない。
つまり興味や関心が芽生えたのですから、それを見まもる。
長つづきのためにもおもしろいがすべてです。
そして、気づいたら知識も教養も身についていた。
身についてこそ教養です。

なによりもおもしろいが最優先です。
子どもだけでなく、大人のあなたも
おもしろいが重要です。
大人のあなたがおもしろいとおもった絵本を
子どもにすすめる。なんの問題もありません。
言ったように子どものおもしろい絵本にたいする
キャパシティは大人が想像するよりずっと大きいのです。
このことは自信をもって言えます。
理由は、毎日届く愛読者カードです。
様々な「声」を日々読んでいるのですから
「おもしろいと思う気持に年齢は関係ない」
と、確信させられます。

たとえば『変なお茶会』。
「なぜなのでしょう、２歳の子どもが気に入って、おどろきました」
などというお便りがたくさんきます。
シュールな絵本。意外でしょうが、これがけっこう子どもには人気なのです。
ためしに子どもと見てください。
おもいもよらないことでしょうが、『変なお茶会』には
子どもの大好きなものがたくさん登場します。

わたしの子ども（すでに30歳すぎています。）、それに姪たち、
いまや孫たちにも人気の絵本です。
「子どものときも気に入っていたけど、
大人になった今もすきだなあ」。
姪のことばです。

最後にナンセンスの本領をあますところなく表現した
<strong>俵万智</strong>さんの文章をご紹介します。


<strong><font color="#5F5F5F">子どもと私が手にしている絵本のラインナップを
見た友人が、「とてもいいけど、足りないものがある。
それは、ナンセンス系だ！」と言いました。
で、彼のオススメの中の一冊が、『ぶたのたね』でした。
何気なく読みはじめたのですが、まさか、ほんとうの
ほんとうに「ぶたのたね」だとは思っていなかった息子と
私（つまり、それほどまでに常識というものにしばられて
いたんですね）。
ぶたの実が、たわわになっているページを開いたときの
衝撃は、今も忘れることができません。
「ぎゃははははは、ぶただ、ぶただ！」
「ほんとうに、ぶたのたねだったんだ！」
二人で、こわれたように笑い続けました。その爽快感。
かたくなった心の筋肉が、ほぐされていくようでした。
ナンセンスの力というのは、こういうことなんですね。
後に本屋さんで、息子が『またぶたのたね』を見つけた
ときの目の輝き、それも忘れることができません。</font></strong>


俵万智さんの息子さんへ『またまたぶたのたね』を
ご紹介したくなる文章です。



]]>
      
   </content>
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   <title>鈴木のりたけさん　「続・しごとば」制作日記その１６</title>
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   <published>2010-02-03T02:03:44Z</published>
   <updated>2010-02-03T02:12:04Z</updated>
   
   <summary> 万が一、間違いがみつかれば データを直し！→製版をやり直し！→スケジュールが遅...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
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         <category term="ｖｏｌ．５　鈴木のりたけさん「続・しごとば 制作日記」" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
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万が一、間違いがみつかれば
データを直し！→製版をやり直し！→スケジュールが遅れる！という大惨事。
とはいえ、間違ったまま本ができあがるのも大惨事です。
編集の沖本さんにしてみれば、
本当に最後の最後のスリリングな瀬戸際です。

印刷は気温や機械の調子で色が変わってしまうので
ギリギリまで調整作業を繰り返します。
この道28年の大橋さん、同じく20年の西山さん、
職人の目がインクとにらめっこを続け
朝一番スタートの立ち会い印刷が終わったのは夜8時。
吉原印刷さん、沖本さん、お疲れさまでした！
]]>
      
   </content>
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   <title>鈴木のりたけさん　「続・しごとば」制作日記その１５</title>
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   <published>2010-01-26T23:48:33Z</published>
   <updated>2010-01-26T23:53:28Z</updated>
   
   <summary> 既刊「しごとば」のときもそうでしたが 吉原印刷さんは本当に凄腕の印刷屋さんです...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
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      <![CDATA[<img alt="15_title.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/15_title.jpg" width="468" height="312" />

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既刊「しごとば」のときもそうでしたが
吉原印刷さんは本当に凄腕の印刷屋さんです。
まず初校が恐ろしく奇麗。
製作者の意図や絵のツボを理解した上で
非常に建設的な作業をしてらっしゃるなあという印象です。
原画の色が印刷のインクで忠実に再現されるように
細かい色の調整をしてくださるのが製版の佐藤さん。
校正を続けているうちに勢いで出てしまう「珍」赤字も
見事に意図を汲み上げて、すばらしい色を作ってくれます。
既刊「しごとば」のマグロや、「続・しごとば」で登場する豆腐など
食べ物系は佐藤さんのセンスのおかげで
とてもおいしそうに仕上がっています！
]]>
      
   </content>
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   <title>絵本『ぶた』（SIKA)シリーズユリア・ヴォリさんにインタビューしました！</title>
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   <published>2010-01-26T05:10:38Z</published>
   <updated>2010-01-27T13:22:28Z</updated>
   
   <summary> 北欧独特の洗練された色使いで描き出す『SIKA』（邦題：『ぶた』）の物語はシュ...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
         <category term="絵本ナビから" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[<img alt="100127_SIKA_468_120.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100127_SIKA_468_120.jpg" width="468" height="120" />

北欧独特の洗練された色使いで描き出す『SIKA』（邦題：『ぶた』）の物語はシュールでユーモアたっぷり。自由なコマ割りを用い，シンプルな様式の中に都会的で優しいユーモアに溢れ，ところどころに哲学的なエッセンスも感じられる作品です。
（ちなみに、「SIKA」とはフィンランド語で「ぶた」という意味なのだそうですよ。）

作者はフィンランドの絵本作家<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1784">ユリア・ヴォリ</a>さん。

<img alt="pic_author.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/pic_author.jpg" width="80" height="126" />
<strong>■ユリア・ヴォリ　(Julia Vuori)</strong>
<font color="#275384">1968年生まれのフィンランド出身の絵本作家。
『SIKA』はフィンランドの日刊紙「ヘルシンキ・サノマット」に掲載されていたかわいい主人公、ぶたのせつなく楽しい日々のお話をもとにした絵本。もともとは友人を元気づけるため描きはじめたという本作品はふっと気持ちがなごやかになる物語で愛情に溢れ、大人の女性たちの圧倒的な共感を呼んでいます。父親は絵本作家のペッカ･ヴォリ。</font>

この度、絵本ナビ読者の皆さんから寄せられた質問（「ユリア・ヴォリさんへの質問大募集」企画より）をもとにインタビューさせて頂くことができました。遠くフィンランドからのユリア・ヴォリさんの声をお楽しみください！！<br><br><br>



<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#3f2f2f"></font>

■　自然と主人公になっていった「ぶた」・・・　　　　　　　　　　　</font></font></strong><br>

<font color="#660066">絵本「SIKA（ぶた）」シリーズは、何といっても主人公ぶたのキャラクターが魅力的！
好奇心旺盛で元気いっぱい、何にでも挑戦する姿が見ていてとっても楽しい気分にさせてくれますね。一方で、すぐに考え込んでしまったり、切なくなってしまったり、繊細な一面もあったりして。そんな時、いつも何とかしようと健気に努力し続けるぶたの姿はとっても強く、しかも愛らしく、子ども達だけでなく多くの女性が共感してしまうのも納得なのです。</font>

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=2330"><img alt="Ehon_2330.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_2330.jpg" width="200" height="189" /></a>　　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=10807"><img alt="ehon10807.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon10807.jpg" width="200" height="185" /></a>
　　　　　　　　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=2330">ぶた</a>』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=10807">ぶた、ふたたび</a>』
　　　<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1784">ユリア・ヴォリ</a>　作　　<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickup.asp?sno=93">文溪堂</a>　　　　　　　　　　<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1784">ユリア・ヴォリ</a>　作　　<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickup.asp?sno=93">文溪堂</a>
　


<font color="#660000">
<strong>――　主人公に「ぶた」という動物を選んだのはどうしてですか？</strong></font> 

実は最初からメインキャラクターとして「ぶた」を選んだ訳ではありません。自然と主人公になっていったのです。初め「ぶた」は白黒で、他にキャラクターはいませんでした。「ぶた」はとても<strong>気まぐれで同情しやすい登場人物</strong>だったので、当然ながら即座に主役になりました。


<font color="#660000">
<strong>――　誰かモデルはいるのでしょうか？</strong></font>

SIKA（ぶた）は完全に作られたキャラクターで、現実に存在するキャラクターを元にしているわけではありません。ただもちろん、私が経験する事や知り合う人達によってSIKAも影響を受けています。<br><br>



<img alt="no2330_MM_550%20%281%29.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/no2330_MM_550%20%281%29.jpg" width="450" height="208" /><br><br>


<font color="#660066">更に、ブタを取り巻く友人達のキャラクターがとても強烈な個性の持ち主ばかり。でも、それぞれがぶつかり合うことなく、お互いを尊重し合って付き合っている様子がとても印象的です。
こんな声もありました。
私はペンギンが「殻を破ってこの世にあらわれたのは何故か」と問い詰められているお話の中のヒナが印象的で好きです。このヒナの生命力は１歳の息子に通じるものを感じます。＜絵本ナビ読者の声より＞</font>


<strong><font color="#660000">
――　ユリア・ヴォリさんの中でお気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか？</font></strong>

SIKAシリーズの中で特にこのキャラクターが好きということはありませんが、キャラクターを描き出している瞬間、そのキャラクターに全ての注意を払っているので、そ<strong>の時描いているキャラクターが私のお気に入り</strong>になります。


<font color="#660000">
<strong>――　アイデアはどの様に浮かんでくるのでしょうか？ご家族からも影響を受けられることはあるのでしょうか？</strong></font>

SIKAのストーリーは、大体私の生活で起こったことからヒントをもらいます。そこから話を面白く装飾していくと、SIKAやキャラクターたちが自然とストーリーを上手く回し始めてくれるのです。私の友人や家族は、ストーリーの中のある部分によっては見覚えがあるのでSIKAの話に含まれているように感じているかもしれません。でも実際のストーリーは風変わりなSIKAの世界をベースに作り上げています。


<font color="#660000">
<strong>――　多くの読者の方の感想にもありましたが、色彩が独特でとても美しいですね。</strong></font>

色のこだわりに関しましては、私は鮮やかな色合いや独特な色のコントラストが好きで、作品に必ず使用する色の幅というのがあります。色を選ぶ際、私はまず気に入った一色から塗り始めます。私の目が満足できるように他の色を選んでいくと、他の色も自然とうまい具合にあるべき場所に収まっていくのです。

フィンランドの自然が大変色鮮やかな春の時期や、湖畔の小別荘で過ごす霞のたちこめた夏の朝などにも私の色のパレットは刺激を受けます。

自宅にある飾り物にも私の作品と似たような色の要素を見つけますが、私は3人の男の子の母親でもあるので、家に関しては基本的に実用性を重視しています。<br><br><br>





<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#3f2f2f"></font>■　読む人に自由に楽しんでもらいたSIKAの世界・・・　　　　　　　　　　</font></font></strong><br>

<font color="#660066">もともとは友人を元気づけるため描きはじめた、というエピソードが興味深いですね。読者の方からの反応についてもお伺いしてみました。</font>


<font color="#660000">
<strong>――　この作品をどんな風に楽しんでもらいたいですか？</strong></font>

実は、読者の皆様が持つ様々な感想に私自身も魅了されたりします。ファンのコメントを通して作品の新しい見識を知ることもあるのです。私は作品を読む人に対してSIKAをこう読むのが正しいとか、ストーリーを想像する上である特定の見方が大切だ、など指定しないようにしています。読者にとって、２回目に読んだストーリーの印象や見解が、最初に読んだ時と違うことは良いことだと思っています。


<font color="#660000">
<strong>――　作品を読んだ方からの反応で嬉しかったエピソードなどございますか？</strong></font>

特に印象に残っているのは、こんな二人のファンの方です。
一人は中高年の日本人の方で、銅線を使用し、小さくて素晴らしいSIKA像を私に作ってくれました。もう一人は若いフィンランド人の男の子で、どんなにSIKAの「SIKA JA OIKUKAS SIENI (日本未発売の「きのこ」に関する絵本)」が好きかを何通も手紙で送って知らせてくれました。私にとって、<strong>世代も文化も違うこのようなファンの方たち</strong>がSIKAの話を楽しいと感じてもらえていることは大変嬉しく喜ばしいです。<br><br>


<img alt="no10807_new_31_n.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/no10807_new_31_n.jpg" width="450" height="213" /><br><br><br>

<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#3f2f2f"></font>■ユリア・ヴォリさん御自身についてもお伺いさせて頂きました！　　　　　　　　</font></font></strong><br>


<font color="#660000">
<strong>――　子どもの頃好きだった絵本はございますか？また、小さい頃から絵を描く事はお好きでしたか？</strong></font>

私は1歳の頃から絵を描き始めました。
当然のことながら、幼い頃に読んだ、そして読んでもらった子どもの絵本には大きく影響を受けていると思います。特に感化されたのは<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=5039"><strong>トーベ・ヤンソン</strong></a>（Tove Jansson）の「ムーミン」シリーズや<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=594"><strong>リンドグレーン</strong></a>（Astrid Lindgren）の本などです。
それから「不思議の国のアリス」、子ども用の詩に関する本、有名なおとぎ話などにも影響を受けています。コミックを読むことも好きで、動物図鑑で動物の写真を見ることも大好きでした。


<font color="#660000">
<strong>――　好きな作家さんや影響を受けられた作家さんはいらっしゃいますか？また、日本人の作家さんでもいらっしゃいますか？</strong></font>

私は、日本の芸術には大変興味を持っています。日本の短歌が訳された本も沢山読んでいますし、広重や北斎などの<strong>浮世絵</strong>は特に興味深いですね。学生時代には、フィンランドのシネマ記録保管所で観ることができる黒澤監督の映画を全て観に行ったこともあります。私にとって<strong>「スタジオ・ジブリ」</strong>や<strong>「宮崎駿監督」</strong>というのもとても大事な存在で、東京のジブリ美術館に行った時は大変感動しました。それから和太鼓の芸術形式にも興味があります。


<font color="#660000">
<strong>――　絵本を創作されている時に、一番楽しいと感じる瞬間を教えて頂けますか？</strong></font>

私が絵本創作の際、一番楽しいと感じるのは、大まかなストーリーが頭に浮かび、SIKAとキャラクター達自身がどう描かれてほしいか、というのがわかった瞬間です。絵の構成は必ずしも用意できている訳ではありませんが、私の頭の中では、どのキャラクターがどこに配置され、どのように描かれるべきか、その時点で整理できています。たまに私でさえ驚くことがありますが、<strong>SIKAの世界では驚かないほうが不思議</strong>なのかもしれません。


<font color="#660000">
<strong>――　今後の作品について、少しだけアイデアを教えてくださいませんか？
</strong></font>
今後も新しいSIKAのストーリーを沢山作っていく予定です。次にフィンランドで出版される新作絵本は、小さい子ども用のSIKAと数字に関する絵本です。SIKAのアルバムに新しいお話や新しいキャラクターも登場します。<br><br><br>




<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#3f2f2f"></font>■　最後に・・・　　　　　　　　　　　　　</font></font></strong><br>

<font color="#660000">
<strong>――　絵本ナビ読者に向けて一言メッセージをお願いします！</strong></font>

『SIKA』を読めば、SIKAは読者の皆さんに、<strong>「もっと怠慢に過ごして、ブラブラすることを楽しんで、美味しいペストリーのお菓子を味わうこと」</strong>を勧めてくれると思いますよ！<br><br><br>



ありがとうございました！
ユリア・ヴォリさんの頭の中でも、きっとSIKAたちは自由に動き回っているのでしょうね。日本にこんなに興味を持っていらっしゃるという事にも驚きました。嬉しいですよね。続編が本当に楽しみです。


さて、絵本ナビshopでは、SIKAのこんな可愛いグッズ達も取り扱っています！

<a href="http://shop.ehonnavi.net/category.asp?n=1083"><img alt="sika_kanban_all.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/sika_kanban_all.jpg" width="450" height="299" /></a>
<a href="http://shop.ehonnavi.net/category.asp?n=1083">絵本ナビshopぶた（SIKA）コーナーはこちらから！＞＞＞</a>

絵本の雰囲気そのままにアニメにもなっています！<a href="http://shop.ehonnavi.net/item.asp?c=4562161665017">＞＞＞</a>
<a href="http://pierrot.jp/title/sika/index.html">SIKA公式サイトもお楽しみください＞＞＞</a>



]]>
      
   </content>
</entry>
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   <title>鈴木のりたけさん　「続・しごとば」制作日記その１４</title>
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   <id>tag:newblog.ehonnavi.net,2010://1.529</id>
   
   <published>2010-01-20T07:53:49Z</published>
   <updated>2010-01-20T07:57:05Z</updated>
   
   <summary> 切羽詰まると、犠牲になるのはやはり睡眠時間です。 とはいえ、ついにすべての絵を...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
         <category term="ｖｏｌ．５　鈴木のりたけさん「続・しごとば 制作日記」" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[<img alt="14_title.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/14_title.jpg" width="468" height="312" />

<img alt="14_a.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/14_a.jpg" width="468" height="312" />

<img alt="14_b.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/14_b.jpg" width="468" height="312" />

<img alt="14_c.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/14_c.jpg" width="468" height="312" />

<img alt="14_d.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/14_d.jpg" width="468" height="312" />

切羽詰まると、犠牲になるのはやはり睡眠時間です。
とはいえ、ついにすべての絵を描きあげました！
(2009年の12月14日のことでした！）
描きあげた後は感慨に耽って酒をあおりたいと夢見ていましたが
早朝ゆえ、そんな気持ちにもならず
おしりをつつかれるように出かけました。
描きあげた絵をもって電車に乗ったり
人ごみを移動したりというのはとても心臓に悪いです。
途中の１枚を紛失＆描き直しというのなら、まだ踏ん切りもつきますが
最後の１枚となると、悔やんでも悔やみきれません！
]]>
      
   </content>
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   <title>絵本『ハンバーグハンバーグ』作者武田美穂さんにインタビューしました！</title>
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   <id>tag:newblog.ehonnavi.net,2010://1.528</id>
   
   <published>2010-01-13T08:01:21Z</published>
   <updated>2010-01-13T20:46:12Z</updated>
   
   <summary> 『となりのせきのますだくん』『すみっこのおばけ』『ありんこぐんだん』などなど、...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
         <category term="絵本ナビから" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[<img alt="100107_Hanburg_468_120.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/100107_Hanburg_468_120.jpg" width="468" height="120" />


『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=887">となりのせきのますだくん</a>』『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=585">すみっこのおばけ</a>』『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=4014">ありんこぐんだん</a>』などなど、子ども達に大人気の作品を沢山描かれている絵本作家<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=229"><strong>武田美穂</strong></a>さん。子どもの気持ちを代弁してくれるかの様な内容を、とても明るい絵とユーモアたっぷりのお話で楽しませてくれるその作品の数々は、多くの読者から共感を呼んでいます。

そんな武田美穂さんの二年ぶりとなるオリジナル絵本が発売されました。
テーマは<strong>「おいしいおいしい絵本」</strong>。一体どんな内容なのでしょう。
武田美穂さんご本人にお伺いする事ができました！
また、現在開催中のちひろ美術館・東京<strong>「武田美穂の絵本づくり展」</strong>（2009年11月15日～2010年1月31日）の様子についても語ってくださっています。その作品の魅力をたっぷり味わってくださいね。



<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#633008">
■　とにかく美味しそう！武田美穂さんの最新作『ハンバーグハンバーグ』</font></strong></font>

武田美穂さんの作品のファンは特に驚かれるかもしれません。今度の新作『ハンバーグハンバーグ』には、なんと食べ物しか登場しません！いつも大活躍する子ども達は絵本の画面の中には出てこないのです。ところが、読んでいくうちにそのあまりにも美味しそうに出来上がっていくハンバーグの様子に口を半分開けながら見入っている子ども達の姿がありありと思い浮かんでくるのです（笑）。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34634"><img alt="Ehon_34634.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_34634.jpg" width="169" height="200" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34634">ハンバーグハンバーグ</a>』
<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=229">武田美穂</a>・作　<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=229">ほるぷ出版</a>刊　　　絵本の詳細内容・みどころは<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34634">こちら＞＞＞</a>


<font color="#660000"><strong>――　「ハンバーグ」を題材に絵本を作ろう！と思われたきっかけなどあるのでしょうか？</strong></font>


ほるぷ出版の担当編集者さんとご飯を食べながら、「小説の食事のシーンとか、なにげに好きなんだよね。おいしそうに書いてあるとお腹がすいてくるよねー。」なんて話をしていて、「じゃあ絵本で、おいしそうー食べたーい、おなかグー、みたいなの作ろうよ。」と編集者さんが言い出して。
「武田さんになら絶対おいしそうに描けるよ！」との言葉につい気分よく乗ってしまいました。
その場でいくつかの料理を考えたのですが、やっぱり親しみやすいし、作る過程がおもしろいし、子どもは大抵好きだよね、ということでハンバーグで合意！


<font color="#660000"><strong>――　小さな子でも楽しめる内容となっていますね。特にこだわりの点などはございますか？</strong></font>


リズム感のある、テキスト（文）にすること。
ハンバーグおいしそ～とか、うわ～あのぐちゃぐちゃやりたい～…とか思われる絵にすること。


<font color="#660000"><strong>――　大人の私が読み終わった後も、思わず「ハンバーグが作りたい！」と思ってしまいました。この作品の為に実際にハンバーグはかなり作られたのでしょうか？また、ハンバーグは武田さんの得意料理なのでしょうか？</strong></font>


作りましたとも（笑）。
まわりはいい迷惑・・・。

昔、弟が好きでよく作ってあげてたので、自分では得意料理のつもりでいましたが、弟に言わせれば、よく焦がしてたよね、と。


<font color="#660000"><strong>――　ハンバーグに焼き目をつけていくシーンは本当に臨場感たっぷり。音、温度、においまで伝わってくるような。食べ物を描かれるということで苦労された点、面白かった点などございますか？</strong></font>


まさに。音、温度、においまで感じて欲しいと思って描きました。
資料写真をそのまま描いてはダメだけど、リアルさは出したい・・・と、少しずつアングルを変えたり塗り方を変えたり、何枚も描きました。
苦労したけどおもしろかった。


<img alt="t_1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/t_1.jpg" width="400" height="236" />
<strong>▲ジュージュー聞こえてきますよね！</strong><br><br>



<font color="#660000"><strong>――　この作品をどんな風に楽しんでもらいたいですか？</strong></font>

この本は、是非、お母さんお父さんに読み聞かせして欲しいです。
（お兄ちゃんお姉ちゃん、おじいちゃんおばあちゃんにも）
ことばのリズム、めくりのリズムを工夫して、最初はリズムにのって、絵本にうたわせるように読んでみてください。
子どもさんが反応したら、二度目はゆっくり。見たいページはじっくり見せて。
読み終わって「ハンバーグ作って」と言われたら、はい、読み聞かせは成功です。
子どもたちにも、是非フレーズをおぼえて楽しく唱和してほしいです。

 <img alt="t_2.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/t_2.jpg" width="400" height="150" />
<strong>▲『ハンバーグハンバーグ』の帯より。あまりに可愛かったので掲載してしまいました！</strong>


<font color="#660000"><strong>――　オリジナル絵本を出版されるのは二年ぶりだとお伺いしました。この作品に寄せる想いなどお聞かせ願えますか？</strong></font>

家族の介護で仕事を減らしていたので、オリジナルはだいぶブランクができてしまいました。
再出発の気持ちで、自分の原点にたちかえって作りました。
・・・といっても、ほんとのことを言うと、最初は、コマ割り入れたり、キャラを出したり、いくつかのバリエーション作ってみたりしてたのですが、
ある時ふと、シンプルに、ことばやめくりのリズムで料理の過程を追っていったら、すとんとお腹におちるものが出来ました。
喫茶店で、担当者相手にラフの読みがたりをしました。
「おもしろい、なんか美味しそう」と言ってもらえて、「おし！」と。
こみ入った物語じゃなくても、ひとつの料理を作る過程の中にも、起承転結…ささやかなドラマがあるんだ、とそんなのもやりたかったです。<br><br><br>


<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#633008">■　絵本作家武田美穂さんについて、少しお伺いさせて頂きます。</font></strong></font>

<font color="#7F7F7F">明るくてユーモアたっぷり、子ども達の日常に寄り添った内容の武田さんの作品。それでいて、繊細な心や結構大変な毎日をしっかり描かれていて、まるで子ども達を応援してくれているかのよう。武田さんの作品が学校や図書館で大人気なのも納得なのです。</font>


<font color="#660000"><strong>――　武田さんご自身、特に思い入れのある作品はございますか？</strong></font>

たくさんのお手紙をいただいて、読者を強く意識した『となりのせきのますだくん』と、ナンセンスに徹し、やりたいようにやった『ありんこぐんだん』は、特別な二作。
それぞれの編集者に、機会を与えてくれてありがとうと言いたい。

自分の中に強く残るシーンを絵本の中に入れ込んだ、『きょうはすてきなくらげの日』『か・げ』は個人的な思い入れのある作品。
『吾輩は猫である』は、尊敬する漱石さまと組めて？ただただ、感激の一冊。

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=887"><img alt="Ehon_887.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_887.jpg" width="100" height="100" /></a>　　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=4975"><img alt="no4975.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/no4975.jpg" width="97" height="100" /></a>　　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=9456"><img alt="ehon9456.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon9456.jpg" width="100" height="99" /></a>
<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=4014"><img alt="ehon4014.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon4014.jpg" width="100" height="86" /></a>　<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=9456"><a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=13585"></a><a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=13585"><img alt="ehon13585.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/ehon13585.jpg" width="100" height="88" /></a></a>
※内容の詳細は画面をクリックしてください。<br><br>



<font color="#660000"><strong>――　絵本のアイデアはどんな所から浮かぶのでしょうか？</strong></font>

結構日常のささいなきっかけで浮かんだりします。
こどもたちの手紙を読んでいて…という作品もあります。


<font color="#660000"><strong>――　絵本作家になられた良かったなぁ、と思った瞬間を教えて頂けますか？</strong></font>

デパートの中の書店で、子どもが私の本を選んだのを偶然見たときは、うわーうわーうわー、という感じでした。
しかもお母さんがお金を払って、本を受け取ったら、その子、自分で持つ、と主張。
大事に抱えてくれるのを見たらもう、走っていって、「わたしがその本描きました～！」と言いたいような。
・・・やりませんでしたけど。


<font color="#660000"><strong>――　今後こんな作品をつくってみたい！などございましたら教えて頂けますか？</strong></font>

笑える本。
ことばのリズムを大事にした本。
こどもの気持ち。わくわくや、不安や…。
・・・題材としてとりあげたいものは、いっぱいあります！<br><br><br>



<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#633008">■　原画をはじめ、絵本づくりのひみつも覗ける展覧会「武田美穂の絵本づくり展」</font></strong></font>

<font color="#7F7F7F">ちひろ美術館・東京で現在開催中の企画展「絵本はたのしい！武田美穂の絵本づくり」（開催期間2009年11月15日～1月31日）についてお伺いしました。</font>


<img alt="t_5.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/t_5.jpg" width="480" height="47" />
<img alt="t_7.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/t_7.jpg" width="240" height="138" /><img alt="t_6.gif" src="http://newblog.ehonnavi.net/t_6.gif" width="240" height="86" />
『となりのせきのますだくん』より　1972年　ポプラ社
詳細は<a href="http://www.chihiro.jp/tokyo/exb0905-2.html">こちら＞＞＞</a>


<font color="#660000"><strong>――　今回の展覧会では、原画の展示を始め、武田美穂さんの絵本づくりのひみつについても覗くことのできる内容になっているそうですね。武田さんご自身も美術館にたくさん顔を出されているとか。どんな雰囲気になっているのでしょう？</strong></font>


<img alt="take_blog77.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog77.jpg" width="400" height="282" />


企画段階で、ちひろ美術館の担当の上島さんに「長い会期なので、会期中、どんどん変化していく展示にしませんか！？」と提案されて、それは楽しそうだな、と、行くたびになにかしら持っていきました。

案内板を作らせてもらったり、いろんな場所にキャラクターをちょこちょこ貼らせてもらったり、・・・トイレにまで。（笑）
あこがれの美術館にこんなことしていいの？ちひろさま、すみません～、と心の中で詫びつつ・・・、楽しくて、行くたび、増殖させちゃいました。

二階の展示室は、デビュー前のちょっと恥ずかしい作品（汗）から、となりのせきのますだくん、コマ割り、ナンセンス、ハンバーグハンバーグ前のオリジナル「か・げ」まで、年代を追って、見せる工夫を凝らして展示していただいてます。

コマ割り作品については、本当に、前日遅くまで「どうやれば、面白くわかりやすく見せられるか」と、いろいろやっていただきました。意見を取り交わし、それによって全部できていたガイド版を、いきなり総取り替えしたり。
妥協のない誠実な仕事に感激。

あっ、「ざわざわ森のがんこちゃん」も、展示してます。ひみつの引き出し♪というのがあるので、是非見てください！
門外不出？の設定資料入ってます。ふふふ。

一階の多目的展示ホールは、それこそ会期中ばんばん変わっていってます。
今のメインは子供たちと作ったお化けとかいじゅう型秘密基地！
かっちょいいです。

もひとつ。ハンバーグハンバーグの制作過程を展示。本当は出したくなかった仕事修羅場時のお部屋の写真も公開…。（汗汗）


<img alt="take_blog22.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog22.jpg" width="300" height="427" />
<strong>▲『となりのせきのますだくん』の原画。その下には、その制作方法の説明なども展示してあるのです！</strong>

<img alt="take_blog11.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog11.jpg" width="400" height="267" />
<strong>▲最新作『ハンバーグハンバーグ』の制作過程も展示してあります。
　更に、打ち合わせの様子からハンバーグを実際に作っている様子の写真まで！</strong>


<img alt="take_blog100.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog100.jpg" width="400" height="288" />
<strong>▲武田美穂さんのお仕事部屋のお写真も大公開！ここから数々の作品が生まれていくのですね。</strong>



<img alt="take_blog99.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog99.jpg" width="300" height="400" />
<strong>▲仕事修羅場時のお部屋！壁は『ハンバーグハンバーグ』のラフで覆いつくされています。下からちらっとのぞいているのは、実際にハンバーグを作った写真ですね。</strong>


<img alt="take_blog66.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog66.jpg" width="300" height="310" />
<strong>▲この立派なオブジェは、美術館のワークショップで武田美穂さんと子ども達が一緒につくった「怪獣型秘密基地」。</strong><br><br>

<font color="#660000"><strong>――　今回の展覧会の期間中には、子ども達とのワークショップも開かれたそうですね。</strong></font>

私のワークショップは、なにか教えるのではなくて、楽しく考えたり作ったりするための時間と場所と素材を用意して、はい、どうぞ！という感じ。
でも、こどもたちってもともとクリエイティブ。お互いの作品にも刺激しあって、びっくりするようなものを作ってくれちゃいます。
こどもたちのオリジナリティあふれるたくさんのおばけたちと、秘密基地、是非見てください！

<img alt="take_blog33.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog33.jpg" width="400" height="267" />

<img alt="take_blog44.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog44.jpg" width="400" height="265" />

<img alt="take_blog55.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/take_blog55.jpg" width="400" height="302" />
<strong>▲秘密基地を真剣に制作する武田さんと子ども達。
終了後に、子どもたちが武田さんに宛てたお手紙には
「みほさん、てつだってくれてありがとう」と書いてあったそうです！</strong><br><br><br>


<strong><font style="background-color: #FFFF99"><font color="#633008">■　絵本ナビ読者の皆さんへ</font></strong></font>

<font color="#660000"><strong>――　最後に絵本ナビ読者に向けて一言メッセージをお願いします！</strong></font>

よく、読みきかせする本の選び方を聞かれますが、
まずは自分が読んで、面白かったものを！それが一番大事だと思います。
小さい頃、自分のたからものを大切なともだちに見せたくてたまらなかった、あの気持ちで、
こどもたちに自分の大好きな絵本の良さを、伝えてあげてください。
（でも、それでも迷ったら、是非私の本を！）
 

<img alt="t_massage_blog1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/t_massage_blog1.jpg" width="480" height="348" />

<strong>▲	こんな素敵な直筆メッセージを描いてくださいました。
　　　可愛い！そしておいしそう～。</strong>


武田美穂さん、ありがとうございました！
会期中、イソザキも息子を連れて展覧会を見に行ってきました。
原画がたくさん見られるだけでなく、その制作方法やアイデアの工夫なども垣間見ることのできる、とても充実した展示内容なのです。
「エンターテイメントに徹する」という武田さんの言葉がとっても印象的でした。
更に「怪獣型秘密基地」。息子はもぐり込んだままずーーーっと出てこなくなってしまい、困ってしまいました。子ども達にとっては居心地が良すぎるようです（笑）。

※展覧会の最終日、1月31日（日）14：00〜16：00にはみんなで作った秘密基地とおばけ達を公開解体するそうです！誰でも参加できるそうですよ。
詳細は<a href="http://www.chihiro.jp/tokyo/">こちらでご確認くださいね＞＞＞</a>]]>
      
   </content>
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   <title>『だいくのたこ８さん』田中六大さんが遊びに来てくださいました！</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://newblog.ehonnavi.net/2010/01/post_256.html" />
   <id>tag:newblog.ehonnavi.net,2010://1.527</id>
   
   <published>2010-01-08T10:12:51Z</published>
   <updated>2010-01-08T10:32:15Z</updated>
   
   <summary>　書店などで並んでいても、一際目立つこの表紙！ 『だいくのたこ８さん』 文・内田...</summary>
   <author>
      <name>絵本ナビ</name>
      
   </author>
         <category term="イソザキ編集長の日記" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://newblog.ehonnavi.net/">
      <![CDATA[　書店などで並んでいても、一際目立つこの表紙！

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30330"><img alt="Ehon_30330.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_30330.jpg" width="121" height="150" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=30330">だいくのたこ８さん</a>』
文・<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=69">内田麟太郎</a>　絵・<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=15423">田中六大</a>　<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickup.asp?sno=63">くもん出版</a>刊

どんな家でも建ててしまう、とびっきりの名人の大工たこ８さんが主人公のお話です。
内田麟太郎さんらしく、どことなく可笑しくて、どことなく不思議なお話を見事に描ききっているのはこの作品が絵本のデビュー作となった田中六大さんです！

そんな六大さんが絵本ナビオフィスに遊びに来て下さるというので、どんな方なのだろうと、絵本に付いている小冊子「おはなしのたからばこ」を読んでみると・・・。内田麟太郎さんが六大さんについてとんでもない事を書いているではないですか！

くもん出版さんのHPからも読めます。<a href="http://www.kumonshuppan.com/book/051/index.html">こちら＞＞＞</a>

どこまでが本当なのでしょう！？わからないままに、何となく凄い迫力のある方を想像しながら構えて待っていたら・・・
こんな優しげな雰囲気な方でした！

<img alt="roku_blog8.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/roku_blog8.jpg" width="300" height="234" />
　　　

六大さんは、美術大学の版画家を卒業されていて、その後はイラストや漫画のお仕事など幅広く活躍されていたそうです。
この『だいくのたこ８さん』を描かれる事になったきっかけがこちらの作品↓

<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34736"><img alt="Ehon_34736_blog.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/Ehon_34736_blog.jpg" width="85" height="120" /></a>
『<a href="http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=34736">ひらけ！なんきんまめ</a>』
作・<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=1341">竹下文子</a>　絵・<a href="http://www.ehonnavi.net/author.asp?n=15423">田中六大</a>　<a href="http://www.ehonnavi.net/editorpickupLT.asp?sno=78&pv=">小峰書店</a>刊

初めての児童書の挿画作品だそうです。その絵をご覧になったくもん出版の方が声を掛けられたそうです。
でも、何だか「たこ８さん」とは随分雰囲気が違う様な気もしますね。

最初は、内田麟太郎さんの書かれた「たこ８さん」のお話をイメージして、様々なパターンで描かれたそうです。そのイメージを少し見せて頂きました！

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↑木版画バージョン。こちらも雰囲気があってすごく素敵ですよね。
　
<img alt="roku_blog1.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/roku_blog1.jpg" width="300" height="199" />
↑この頼もしい仕事ぶり！これこそたこ８さんのイメージぴったりです。


りりしいまゆ毛と口ひげ、仕事のスピードと出来上がりは文句なし。
お酒とお相撲が好きで、みんなの悩みを優しく聞いてあげる人情味もあふれていて。
何だか凄く具体的なイメージがわいてきます。モデルさんがいるのかな・・・と聞いてみると。
「アルバイトで大工さんのもとで働いていた事があるんです。」
なんと！
様々な経験が作品に生かされているようなのです。

それから御本人もお気に入りだというこの場面↓

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後ろにずらり並んだかぶとが気になりますよね。
今回原画を持って来てくださったので、ちょっとアップに寄ってみましょう。

<img alt="roku_blog4.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/roku_blog4.jpg" width="200" height="133" />　　<img alt="roku_blog3.jpg" src="http://newblog.ehonnavi.net/roku_blog3.jpg" width="200" height="133" />
↑かなり変わった形のかぶとが多いのですが、動物のかぶとなどは実際に存在していたものも多いそうで。
（お城までかぶとを見にいかれたそうです。）でも、さすがに電話のかぶとは・・・。
もっと細かくご覧になりたい方は実際に取ってみてくださいね。

他にも、様々なイラストや版画、漫画作品などを見せて頂きました。

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特に漫画の独特な情景、雰囲気、間合いなどは読んでいるうちにクセになってきます。
細かい書き込みはお手のものという六大さん、
今後の作品が本当に目が離せない、期待の絵本作家さんなのです。
次の作品が今から楽しみですね！

それでは、最後に田中六大さんに『だいくのたこ８さん』のみどころをお伺いしたところ・・・

<strong>「こどもの職人魂を目覚めさせる絵本、です、」</strong>

いいですね！！
私もこんな頼もしくて格好良く仕事をする大人が登場してくる絵本を子どもの頃に読みたかったです。
その上、この絵本は小さな子でも笑える「おもしろおしごと絵本」なのです。
きっとこれから人気者の一冊となることでしょう。

記念にぱちり。好青年風かと思いきや・・・
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その後、こんなポーズも取ってしまう六大さん。
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まだまだ引き出しは奥深く・・・そんな意味でも期待をさせてくれる田中六大さんなのでした。

ありがとうございました！
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   <title>絵本ナビShopリニューアルキャンペーンのお礼</title>
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   <published>2010-01-06T10:26:21Z</published>
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