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2009年07月01日

絵本『ちょっとまって、きつねさん!』を読んで感想文を書いてみよう!

毎年夏に開催される「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書が今年も発表されました。その中からピックアップするのは小学校低学年向けの絵本です。考えてみると、それまではただ楽しんでいただけの絵本です。いざ感想文を書くとなっても想像がつかない・・・なんて気持ちはよくわかりますよね。

そんな子ども達のお手伝いをすべく、今回は課題図書『ちょっとまって、きつねさん』を取り上げて、感想文を書くときのヒントをご提案します。
「なるほど、こういうポイントで絵本を読んでみると何だか書けそうな気がしてくる!?」
親子でそんな会話をしながら進められるよう、まとめてみました。参考にしてみてくださいね。

●絵本『ちょっとまって、きつねさん!』を読んで感想文を書いてみよう!                            


Ehon_27282.jpg
ちょっとまって、きつねさん!
作・絵: カトリーン・シェーラー
訳: 関口裕昭
出版社: 光村教育図書


●まずは読んでみよう!

きつねとうさぎのぼうやが顔を付き合わせて、とても可愛らしい雰囲気の表紙。
でも、きつねの大きな口からはぺろりと舌がはみだしているようで・・・一体どんな会話をしているのかな?まずは思いっきり楽しみながら読んでみよう。

それからいざ、感想文にトライ!
「どんなお話だったのか、まとめて書いてみればいいのよ。」というお母さん、
「ちょっとまって!」
あらすじだけ書いた感想文・・・書く方も読む方もちょっとつまんなくないですか?例えうまい文章でなくとも、それぞれ自分の感じた事を言葉にしていく方が、読む方もぐっと興味が湧くと思いませんか。

そこで、以下に挙げるポイントを気にしながらもう一度読んでみる事をおすすめします。気がついたことはそのまま原稿用紙に書くのではなく、まずはノートに好きな様にどんどん書き出していってみよう。
※【例えば・・・】の部分の例文は、アドバイスされる方だけが読んだ方がいいかもしれませんね。


●ポイント1> どうしてこの本を選んだの?

まず、本題に入る前に
・どうしてこの本を選んだの?
・表紙の絵を見て、どう思った?
・タイトルからどんな内容を想像した?

こういう視点でお子様と会話をされると、いい書き出しが出てくるかもしれません。
(感想文は書き出しが肝心!)

【例えば・・・】
◎どうしてこの本を選んだのか?
 ・表紙の絵がすきだからこの絵本をえらびました。
 ・本の題がたのしいから。

◎表紙の絵を見て、どう思ったか?
 ・きつねは、とっても大きな口をしているな。
 ・ベロを出しているのはなんでだろう。
 ・きつねにくらべると、うさぎはとても小さいな。

◎タイトルからどんな内容を想像したか?
 ・なんで「ちょっと まって」なのかな?とふしぎに思った。
 ・きつねとうさぎは追いかけっこをしているのかなと思った。



●ポイント2> 登場人物になってみよう

・自分と重ねてみよう
・自分と比べてみよう

自分がもし登場人物だったらどう思う?お子様にそう投げかけ、もう1回読んでもらうことで、物語にぐっと親近感が沸きます。その時思った感想を素直に言葉にしてみてくださいね。

【例えば・・・】
◎自分を重ねてみよう
 ・もし私がうさぎだったら、きつねに食べられてしまうのではないかとこわくなりました。
 ・もしぼくがきつねだったら、うさぎに言われた通りに「おやすみなさい」なんて言うかな?

◎自分と比べてみよう
  ・うさぎぼうやは私と比べて―なぜなら・・・。


●ポイント3> 疑問に思ったことをあげてみよう

何度読んでもちょっとわからなかった事や、疑問に思った事も言葉にしてみよう。それも大事な感想です。

【例えば・・・】
 ・なんで「かならず おやすみなさい」を言うのかな?私も、お父さんとお母さんから、あいさつは大事だと言われています。でも、こわいきつねにもあいさつするなんて、へんだと思いました。
 ・パパうさぎが、きつねをぼうでたたこうとしたとき、うさぎのぼうやがそれをやめさせたのはどうしてかな?


●ポイント4> 読んでいて楽しいと思ったことをあげてみよう

どんな些細なことでも「面白い」「楽しい」と感じた部分をあげてみると、みんなちょっとずつ違うはず。そこがまた感想文の面白いところですよね。

【例えば・・・】
 ・きつねが、何度もうさぎを食べようとするのに食べられないところがおもしろかった。
 ・うさぎに塩をかけたり、お皿にうさぎがのっかっているところをそうぞうしているところがおもしろかった。
 ・きつねが、歌をうたってうさぎを眠らせようとしたら、自分がねちゃったところがおもしろかった。
 ・さいごで、うさぎのぼうやが、パパとママといっしょにねているところがかわいかった。ホッとした。


その他にも・・・
●お話しのテーマを考えてみよう
●お話しを読む前と後で、気持がどう変わったかを言葉にしてみよう。

などなど。

たくさん感想がたまってきたら、
さぁ、後はその材料をもとに書き出してみてくださいね。

子ども時代に「思ったことを言葉にする」楽しさを発見できるといいなぁ、と思いますよね。
では最後にこの絵本の「みどころ」をご紹介します。こちらは「感想文」の参考にはならないので、大人の方が読んでくださいね。


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まいごになったうさぎのぼうや。そこに忍びよるはらぺこきつね・・・。
こんなドキドキするシチューエーションで始まる物語なのですが、一つ面白いのはここが「きつねとうさぎがであうと
おやすみなさいをいう約束」の場所だってこと。一体どんなやりとりが始まるのでしょう?
 うさぎに近づいた腹ペコきつねは、勿論口をガバッとあけます。「あ!食べられる」と思うと、うさぎのぼうやは
「ちょっと、まって!」とさけびます。「しってるよね、ここはきつねとうさぎがおやすみなさいをいう ばしょだってことを?」このうさぎのぼうや、小さいクセになかなかどうして堂々たる態度なのです。慌てて「おやすみなさい!」を言うきつねですが・・・。
ここからのやりとりは読んでからのお楽しみとして。
結構緊迫したやりとりのはずなのに、うさぎぼうやがひょうひょうとしているからか、きつねが意外に素直だったりするからか、ほのぼのとした雰囲気をかもし出しちゃっている二人が見ていて何だか可笑しいのです。特にきつねがうさぎのぼうやを寝かしつけている姿なんて・・・「そんな事している場合?」なんて突っ込みたくなったりして。
うさぎぼうやの家族の関係も素敵。勇敢なぼうやの意思を尊重するパパうさぎ、ぼうやを包み込むママうさぎ。最後の場面も含めて、小さな子がうさぎぼうやを自分と置き換えて読んで行くととっても楽しめそうな内容ですね。
更に、くるくると変わる豊かな表情、毛並みの触感や体温まで伝わってきそうな迫力あるけど温かくてとても可愛らしい絵が物語を更に盛り上げてくれます。色合いや構成も日本の絵本とは一味違って新鮮に映りますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)


2009年06月24日

個性派あいうえお絵本『あいうえおん』と『あいうえおべんとう』

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こんな2冊の絵本がくもん出版さんから発売になりました!



Ehon_27645.jpg 『あいうえおん』     Ehon_27788.jpg 『あいうえおべんとう

それぞれとっても個性的な絵本。
共通のテーマは「あいうえお」と、どらもちとびっきり楽しい絵本だという事です。
『あいうえおん』みどころ>>>
『あいうえおべんとう』みどころ>>>
  
『あいうえおん』の作者のあきびんごさん、『あいうえおべんとう』の作者山岡ひかるさんの
作品に寄せるコメントをご紹介させて頂きます。お二人の作品に対する想いが伝わってきます。


■ 『あいうえおん』作者あきびんごさんのことば                                               

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  子どもの時から、せっかちでじっとしていられない私は、手あたりしだいに本を読んでいました。大人になった私は「もっと知りたい」という知識欲から読みますが、子どものころは、「腹がへったー」という食欲か本能で読んでいたように思います。

 小学校の図書館の本を読みつくして「本を読みたい、ひもじいよー」とわめく私に手をやいたのか、母は、私を近くの書店につれて行って「この子がほしがった本は、すべて渡してください。ツケで払いますから、おねがいします」といってくれました。

 今思えば、書店の本棚が私にとってオトナ世界への入り口でした。まずびっくりしたのが、同じタイトルの本でも、大人向けと子ども向けでは内容が全然ちがうことでした。子ども向けのものは、あまりにあっさりとしていて、「もっと知りたい、もう一度読みかえそう」という気にならなかったのです。子ども向けの本は、読めば読むほど知らないことがへっていきますが、大人向けの本は、読むほどに知らないことがふえていくのですから。

 こういう体験からもつくづく思うのは、子ども扱いについてです。大人たちは勝手に「子どもらしさ」をつくり、それを与え喜んではいても、子どもからみれば、はたしてどうなのでしょうか。とりわけ感性については、子どもも大人もないと思うのです。

 かつて「幼児と母親の色の好み」について実験をしたことがあります。80色のなかから子どもたちに人気のあった色は、カナリア色や梅鼠(うめねず)といった中間色で、私たちを驚かせました。「幼児は原色がすき」というのは、原色しか与えないからでしょう。12色しか知らないで育つと、大人になっても12色のままではないでしょうか。

 人間は、最初に体験したものをそのまま受け入れて、自分のものさしをつくってしまいます。豊かな感性に育てるには、よいものと接することが大切です。子どもだからこそ、よいものを与えるべきではないでしょうか

<くもん出版 絵本のたから箱より>

■ あきびんごさんが絵本ナビ読者の為にこんな作品をつくってくださいました!!                                
 

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■ あなたの好きな「あいうえおん」は?あきびんごさんからの質問です。                                              
 

好奇心のとまらないあきびんごさん、
子ども達がどの「あいうえおん」が好きなのか気になって仕方がないそうです。
そこで、「あいうえおん」を読んだという方。大人でも子どもでも結構です。
是非、あきびんご先生に教えてあげてください!

★「あきびんごさんからのアンケート」
あなたのお気に入り「あいうえおん」を教えてください。
抽選で5名の方にあきびんごさんからのプレゼントがありますよ!

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アンケートの回答はこちらからどうぞ>>>
【募集期間 2009/6/24~8/10】
詳細はこちら>>>


■ 『あいうえおべんとう』作者山岡ひかるさんのことば                                             

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子どもの頃、運動会や遠足で一番楽しみなのは、お弁当の時間でした。
むしろ私の場合、お弁当を食べる、そのためだけに、必死に運動をしたり、わざわざ遠くの公園まで出かけたりしていたような気がします。

 いろいろな匂いがごちゃごちゃに混ざった空間も、お弁当の時間ならではのお楽しみ。猫舌とは無縁で、鍋焼きうどんを鍋からじかにすするほど、冷めた食べものが許せない私でも、お弁当だけは特別です。
 小さな箱の中に閉じ込めて、ゆっくりと冷ましてからでないと味わえない、不思議なおいしさがつまっているのですから。

 体が弱かった私は、行事のためにお弁当を作ってもらったのに、直前になって出かけるのをあきらめたことが、何度があります。
 それほど体調悪く、食欲などまるでなかったときですら、お昼になって家の中でお弁当のふたを開けると、ぱぁっと明るい気持ちになったものです。
 そして、そんな日に、私といっしょに母が食べていたのは、サンドイッチの端っこや、謎の形のウィンナーなど、同じ素材で作ってあるとは思えないヘンテコなお弁当でした。そのおかしさは、行事に参加できなかった寂しさとは別に、今も心に残っている幸せな思い出のひとつです。

<くもん出版 絵本のたから箱より>



■ 『あいうえおべんとう』について山岡ひかるさんに質問をしてみました!                                             


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↑こちらのお弁当も全て色紙を切って、貼って作ったものなのだそうです。ごはん粒一つ一つまで・・・!コロッケもほくほくして美味しそう。

Q.「あいうえお」という制約があるにも関わらず、
どのお弁当も色合いや栄養がバランス良くできているように見えますね。
どんなところに気を配ってつくられてのでしょう?
     
A.炭水化物・たんぱく質・野菜・果物を入れることを決め、
「○○ちゃんのばっかりずる~い!」ということのないように考えました。
色は、お弁当グッズで何とかしちゃえ、です。

Q.山岡さんのいちばんお気に入りのお弁当はなんですか?

A.私の周りの人々に、なぜか全員一致で「料理が苦手」と決めつけられて、
お気の毒な「やよいせんせい」。
応援の気持ちもこめて、「や行」に一票入れたいと思います。

Q.美味しそうにみせるための一番のこだわりはなんでしょうか?

A.自分の曖昧な記憶に頼らず、実物を味わいながら制作することです。
美味しいです。
(しかし、油や汁を飛ばして、作り直した絵も数知れず…)
 


■ 小野明さんが山岡ひかるさんに寄せてコメントを書いてくださいました!                              

編集者・エディトリアル・デザイナーの小野明さんからも山岡ひかるさんの本作品に寄せて素敵なコメントを書いてくださいました!


ま、絵本作家たるもの、作品のアイデアの2つや3つは常に持ち合わせています(推測)。絵本ぽく言うと、種、かな。すくすく育つ種もあれば、なかなか発芽しない種もある(推測)。いずれにせよ、作家自身が積み上げてきた経験や、良い結果を導いた直観の記憶などによって、いける、と思えた種はためつすがめつしながら大切に育てていきます(推測。しつこい)。で、山岡ひかるさんの『あいうえおべんとう』は、それら幾多の種の中でもとりわけ輝く種であり、本人のじっくりと心をこめた丹精のおかげで、みごとな大輪の花とまことに美しい実として地上にあらわれたのでした。はい、まことの実、誠実、です。これが子どもに向かうと、愛、とも言いますね。そうなんです、この絵本、おべんとうを作ったおかあさん(に代表させますが、もちろん父、姉、兄、爺、婆…ネコのタマもありです)の愛がオーラのようにキラキラ感じられる、そういう温かい作品です。そしてその愛は、作者から読者への愛でもあります。「おいしい」というのは「好き」ということですよね。すばらしい。ちなみに私は「なにぬねの」のおべんとうが一等好みです。うう、食べたくなってきたぞ。ぱっくん!

小野明(編集者・エディトリアル・デザイナー)

小野明さんの関連記事>>>


■ 山岡ひかるさんから素敵な直筆メッセージを頂きました!                                          


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コアラちゃんは貼り絵です!可愛いです。

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2009年06月09日

あの松井秀喜選手が絵本になった・・・。
『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』特集です。

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野球少年たちへ朗報です。
あの松井秀喜選手が絵本になった!?

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ぼくんちに、マツイヒデキ!?
監修・広岡勲 作・あさのますみ 絵・飯野和好 学習研究社

tachiyomi.gif 絵本の詳細内容、立ち読みはこちらからどうぞ>>>

表紙からインパクト大!のこの絵本、一度でもご覧になった事のある方は
とっても気になる存在になっているのでは?

・どんなお話なんだろう?
・どうして松井秀喜が主人公になったんだろう?
・そっくりなんだけど、一体誰が描いているんだろう(やっぱりあの人?)
・松井の成績は今どうなんだろう・・・(これはちょっと違う疑問?)

多くの人が気になっているであろうこの辺りの疑問について
この度、出版されている学習研究社の担当編集者藤井さんに多大なるご協力を頂き、
絵本制作時のエピソードを交えながら、色々と秘話をお聞かせいただきました。
また作者のあさのますみさん、絵を描かれた飯野和好さんからのコメントもご紹介します!!

★本題に入る前に・・・まずはこの絵本の主人公「マツイヒデキ」ってどんな選手

松井秀喜(まついひでき)
1974年石川県生まれ。星陵高校時代、春夏4回甲子園に出場。93年ドラフト1位で巨人に入団。
98年、2000年、02年に本塁打と打点の二冠王、01年に首位打者、96年、00年、02年にはMVP(最優秀選手)を獲得。02年にFA(フリーエージェント)権を獲得し、03年からニューヨーク・ヤンキースに移籍。日本での成績は、1390安打、332本塁打、889打点、通算打率3割4厘。
メジャーでの成績(2008年まで)は、852安打、112本塁打、507打点、通算打率2割9分5厘。
07年日米通算2000本安打達成。右投左打、身長188センチ、体重104キロ。

(『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』に掲載されている経歴から引用させて頂きました。)

補足説明はお父さん達、よろしくお願いしますー。


■ 松井秀喜選手の絵本をつくるきっかけは・・・?                             


まず、なぜ松井秀喜選手が登場する絵本をつくる事になったのでしょうか、その辺りを『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』の編集を担当された藤井さんにお伺いしてみました。
全ては藤井さんの送った何気ない1通のメールから始まったようで・・・


「この絵本の企画は、お世話になったライターさんに私自身(藤井さん)の異動を知らせる
一通のメールから始まりました。
『お世話になりました。次は絵本をつくる編集部に行くことになりました。
親しくされているヤンキース広報の広岡勲さん(※)と一緒に、
松井秀喜選手の絵本ができるといいですね』

ちょうどその頃、私は野球をして遊ぶ子どもたちをあまり見かけなくなったことを一野球ファンとして、憂慮していました。そこで、「絵本を通じて、子どもたちに野球の楽しさを伝えることができればいいな」と思っていました。
このメールを書いたのが2006年の10月。
『松井秀喜物語』『松井秀喜メジャー物語』 『松井秀喜 ぼくには夢がある』(いずれも学習研究社刊)の著者でもある広岡勲さんが、絵本にも詳しい方だったということもあり、
とんとん拍子に企画が進んでいったのです。
広岡さんには、この絵本の監修も務めていただくことになりました。」とおっしゃる藤井さん。

松井選手のお父さま、松井昌雄さんにも
「秀喜が絵本になるんですか。とても楽しみです。」と、
ご快諾を頂いたそうですよ!


※広岡 勲(ひろおか いさお)
1966年東京都大田区生まれ。ニューヨーク市立大学大学院修士課程を修了。専攻は思想、哲学、ジャーナリズム論。報知新聞社では長嶋茂雄、松井秀喜番など巨人担当記者を務める。2003年よりニューヨーク・ヤンキース球団広報。06年から環太平洋担当兼務。

(『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』に掲載されている経歴から引用させて頂きました。)



■ 飯野和好さんに絵を依頼されたのは・・・?                             

この作品を目にした時に、まず目につくのが飯野和好さんの描いた松井選手の顔ですよね。そのあまりの迫力に思わず「似てる!」とうなってしまいます。
この絶妙な組み合わせ、どのように決定されたのでしょう?


「飛距離抜群のホームランなど、
パワーあふれるプレーでファンを魅了する松井秀喜選手。
そして、ボールを追ってテレビから出てくるという、
あさのますみさんの奇想天外なストーリー。
とにかくダイナミックに描いてもらいたいと願い、
力強い絵を描かれる飯野和好さんがいいのではと、
編集部で意見が一致しました。」


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▲とにかくどのページもパワーに溢れているんです。
他にも実はこんな面白い理由もあったそうですよ・・・。

「松井選手にはちょっと怒られるかもしれませんが、
飯野さんのくろずみ小太郎旅日記シリーズの、くろずみ小太郎を見て、
松井選手に非常に近いものを感じたというのも、理由のひとつです。  
 
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▲こちら!

さらに、飯野さんが野球がお好きだったということも大きかったです。
松井選手の大ファンだったということは、依頼後に知りました。
余談ですが、それからはいつも、飯野さんと連絡をとるときは、
「きょうの松井選手」の話に花を咲かせています。」


■ 松井選手は同世代のヒーロー!                              

そんな藤井さんに松井秀喜選手について語って頂きました!


「私はまだ、直接松井秀喜選手にお会いしたことはありません。
しかし、実は松井秀喜選手と同じ1974年生まれです。
小学生のころから少年野球チームに入り、
松井選手が甲子園で活躍されているころ、私も同じ高校球児として白球を追いかけていました。 
ただ、私はまったくのへたくそでしたが…。  
ということで、松井選手が甲子園を沸かしていたころから、われわれ同世代のヒーローでもあるのです。」と、藤井さん。

この気持ちはすごくわかります!!

「そんなヒーローが、ちょうど飯野さんのラフコンテが出来上がってきたころに、
シーズンオフだったので、故郷の石川県に帰ってこられていました。
お父さん宛に送った(飯野さんの)ラフに目を通されて、笑っておられたそうです。

本物の松井選手が目を通している!そんな姿を想像しただけでも、ちょっと感動してしまいます・・・。


■ 松井選手は現役の選手!                                    

作り手側の大きな思い入れで完成したこの作品ですが、
松井選手は現役の選手です。当然、制作中にも色々なニュースが飛び込んできたのではないでしょうか?

「勝負の世界は、とても厳しい世界。明日どうなるかは誰にもわかりません。
実際のところ、絵本の制作中にも、松井選手のけがや移籍のうわさなどのニュースが
たびたび流れてきました。
しかし、私たちはひたむきに努力をされている松井秀喜選手を信じて、
応援を続けていました。」


■ 野球を楽しんでもらうきっかけになれば・・・!                           

先日のWBCでの日本代表選手の活躍で、近くの公園などで、
野球をして遊ぶ子どもたちをちらほらと見かけるようになり、とても嬉しい
とおっしゃる藤井さん。本当に野球がお好きなのですね。

この絵本に寄せて松井選手から子ども達へこんなメッセージを頂いたそうです!
   
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(※松井選手による直筆メッセージの画像を使わせていただきました。)

この絵本を通して藤井さんからもメッセージを頂きました。

「松井選手のメッセージにもあるように、
野球に、そして世界を代表する松井秀喜選手に、
この絵本を通じて少しでも興味をもってもらい、野球を楽しんでもらうきっかけになれば、うれしいです。
将来、小さいころに『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』を読みました!というメジャーリーガーが出てくることを期待しています!!」


ご丁寧に答えて下さり、ありがとうございました!!


最後に、
『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』の作者あさのますみさん、絵を描かれた飯野和好さんにも
本作品に寄せてコメントを頂きました!


■ 作者のあさのますみさんにコメントを頂きました!                           

asanomasumi_blog.jpg   あさのますみさん

今回の絵本のお話をいただいたとき、実は私は、野球というものを、ほとんど知りませんでした。最初は、こんな私に書けるのかな、という不安もありましたが、「いや、よく知らないからこそ、これから野球や松井選手のことを知る子どもたちに、親しみやすいお話が書けるはず!」と思いなおしました。
松井選手は、スーパーヒーローですが、絵本の中では、子供たちに身近に感じてもらえるよう、あえてドジっ子にさせてもらいました。お掃除をしても、お風呂に入っても、おにぎりをにぎっても、ドジばかり。でも、ひとたび野球のバットをにぎると、誰にもできないすごいことができちゃう。そんな、松井選手のプロとしてのかっこよさと、人としてのあたたかさを、子供たちに感じてもらえたらうれしいです。
 私自身、このお話を書くうちに、すっかり松井選手のファンになってしまいました。この作品が、子どもたちが野球や松井選手に興味をもつ、きっかけになったらいいなと思います。


■ 絵を描かれた飯野和好さんにコメントを頂きました!                           

inokazuyosi_blog.jpg  飯野和好さん

この仕事をしていると、いろいろな人を描くことになります。
あるときは西行を、あるときはニーチェを、赤ずきんを…。
そして、今回はなんと! 
あのニューヨークヤンキースのマツイヒデキ選手を
描くことになりました!
高校球児のころから、読売ジャイアンツ時代、
そして、米メジャーリーグへ。
ずっと、ファンとして応援しつづけてきた私にとって、
本当にびっくり、うれしい仕事でした。
そして、絵本になりました。
パワーいっぱいの絵本です!

                   


2009年06月02日

絵本『おふろだいすき!ぷっぺ』作者のよしながこうたくさんにお話を伺いました。

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給食番長』で強烈な印象で絵本作家デビューされたよしながこうたくさん。
迫力のあるその画風と、ユーモアたっぷりながらどこか筋が1本通ったストーリーに、
子ども達のみならず、全国のお母さん達まで夢中に!という声を多数頂いています。

我らが絵本ナビオフィスにも、遠く博多から何度も遊びに来て下さっています。
(最多記録更新中!!)

SPkikaku_6_blog1.jpg SPkikaku_11_blog2.jpg
初めての登場!>>>     2作目の登場!>>> 
SPkikaku_22_blog3.gif SPkikaku_24_blog.jpg
爆笑の制作日記!>>>    読み聞かせ動画もあります。>>>

記事からもお察しの通り、かなりお茶目でサービス精神旺盛なこうたくさん。
最近ではお話会でもひっぱりだこのようです!

そんなよしながこうたくさんの待望の新刊が登場!

Ehon_27053_blog.gif 
おふろだいすき!ぷっぺ』 よしながこうたく 作 小学館

・・・という事で、
勿論絵本ナビでは、今回も色々と作品に関する質問に答えて頂きました。
こうたくさんの素顔の部分を想像しながら(笑)、お楽しみください!!


■ 「お父さん、スゴい!」という絵本を描こうと思い・・・。                        

『おふろだいすき!ぷっぺ』は、主人公のぷっぺとお父さんが銭湯へ出かける所から始まります。
この作品が生まれるきっかけが『PaPa’s絵本33』(※)だった事もあり、
「お父さん」というテーマは最初からあったのかな・・・と想像するのですが、
その舞台に銭湯を選ばれたところがとっても興味深いですよね。
そこでこうたくさんに、この作品のアイデアが生まれたきっかけなどを伺ってみました。

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最初、『PaPa’s絵本33』のテーマが「お父さん」だったので
「お父さん、スゴい!」という絵本を描こうと思いました。
それで、お父さんってどげな時に凄かったかいなぁ~・・・と思い起こすと、
自分を背中に乗せたまま泳いだときに、父ちゃんスゲ~!!と思ったなぁと。
じゃぁ、親父がいっぱい出てくる水辺ってどこかと考えたら、銭湯でした。
僕自身、銭湯が好きで、東京に住んどる時は、いつも首にタオルを巻いて
見つけた銭湯には片っ端から入っとったので、舞台はここだ!と。
加え、親父だらけのムチムチした絵本を描いてみたかったんです。
加え、全国お母様達からの「子供がお風呂に入りたがらないんです」というメールはデカいです。

※『PaPa’s絵本33~パパのためのROCK’N絵本ガイド』(安藤哲也著)。
『おふろだいすき!ぷっぺ』は、この本の巻末に収録する為に書き下ろされた(豪華!)作品を
改めて書き直して出来上がった絵本です。内容も少し変わってます!



■ 実際の銭湯のイメージを細部まで再現!                                

この作品の魅力の一つは、何といっても隅々まで丁寧に描かれた銭湯の様子。
初めて見ても、何だか懐かしいような気分になってしまいます・・・。


ぷっぺを読んだ子供達が、実際に銭湯に行った時に
「もし今この銭湯に本当に動物達が入って来たらどんな感じなんだろう?」
とイメージしやすいように、銭湯を細部まで再現しました。
銭湯資料とにらめっこはもちろん
スーパー銭湯に通い詰めたり、
福岡は天神にある老舗「本庄湯(創業50年)」にも取材協力をしてもらいました。
おじいちゃんに「青年、わたしは写真、ノーサンキューよ!」とか注意されながら
バッシャバシャ写真を撮りまくりました。


■ ぷっぺの名前の由来は・・・!?                                       

お話の中に登場する様々なお風呂と、そこに入っている動物の習性が絶妙に絡んでいるのが
とっても面白いのです。
そして、主人公はぷっぺ。ぱっと見ただけですぐに何の動物から当てられる人はかなり通?

ぷっぺは水を噴く生物という設定にしたので、最初は象だ!と思ったんですが、
「ベタだ・・・それでも変な絵本作家か!」ってことで、テッポウウオになりました。
ヒネリ過ぎて「で、テッポウウオって何ですか?」と尋ねられる、落ちないオチでございます。
のおぉ~んってな感じで本編の隅っこに動物図鑑まで描く懇切丁寧説明的な作り!
ちなみに「ぷっぺ」は大分県の温泉地「別府(べっぷ)」をひっくり返した名前なんです。

ちなみに最初に思い浮かばれたのは・・・?

最初にイメージしたお風呂は「スカンクの泡風呂」でした。
読み聞かせの時に笑いをとりたい・・・という切なる想いから、
おならは必須だな!と。わかりやすい!(でも実際に湯船でおならはしないでね。)

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▲こちらが「スカンクの泡風呂」!ブクブクですね・・・。


■ こうたくさんにとっての父親像とは・・・?                                   
 
『PaPa‘s絵本33』の中で収録された際と、エンディングが大分変わっているのが
印象的でした。(違いを読み比べてみるのも楽しいですよ!)
この作品に登場するお父さん達は、結構怒ってます。
こうたくさんの中で、理想の父親像などは具体的にあるのでしょうか?

僕の父は、マナーの悪い若者を見ると、どこでも大声で怒るんです。
レストランでも、ガソリンスタンドでも、店員の礼儀がなってないと怒鳴る。
そして怒ってる理由は子供の僕でも明解で。
父には、若いものには絶対に負けない!という迫力がありました。
(兄がグレた時も、最終的には父の力でおさまる構図でした。)
それを見ながら育つうちに、僕は礼儀を覚えました。
親父とは筋の通った強さで子に背中を魅せるものだと思っとります。
だから『ぷっぺ』に出て来る親父達は、怒る、怒鳴る、威勢を張るのでございます。


■ 制作中、一番楽しかったのは・・・。                                      

本作品の制作にあたって楽しかった点、苦労された点などはございますか??

老舗の銭湯取材中に近所の小学生が数人お風呂に入ってきたんですが、
おいさん達が「どこの小学校だ?」「何年生だ?」と話しかけてたんです。
「なるほど!これが今の日本に必要な街の小コミュニティやね!」と、感心しちゃって、
「よし。そんな絵本ば描こう!」と思って人間観察しとる時が一番楽しかったですね。

絵で苦労したのはお湯の表現です。お風呂を温かそうに描くのが意外と難しいんです。
あと、動物って、茶色とか黒とか、意外とカラーが地味なんですよ。これも悩みの種でした。


■ 動物の気持ちを想像しながら楽しんで!                                 

読者の方には、この作品をどんな風に楽しんでもらいたいですか?

各お風呂の「効能」を目当てに入っている動物の気持ちを想像して楽しんで欲しいです。
効能もあえて子供達が分からないものにしました。
「二日酔いって何?」「二日酔いってのはね・・・」と親子で会話して頂けたらと思います。
そして読んだ後は、親子で実際に銭湯に行ってもらいたいです。
子供も大人も、実生活とファンタジーが強く結びついて、楽しい夢を持ってもらえたら幸いです。


■ 絵本ナビ読者の方へ・・・                                            


最後によしながこうたくさんより、絵本ナビ読者の方へ直筆イラスト入りメッセージを頂きました!


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皆さんも、こうたくさんの気迫に負けない位の気持ちでこの絵本を楽しみましょう!!

よしながこうたくさん、ありがとうございました。

2009年05月19日

絵本『ねこさんかぞくのみどりのカーテン』
津田直美さんのお庭より

「緑のカーテン」という言葉を聞いたことありますか?

暑い夏、窓辺をつる植物でおおうことで、太陽の光をさえぎり、空気をひやして、
涼しく過ごす生活の知恵、それが「緑のカーテン」です。
人が汗をかいて体温を下げるように、植物も暑いときに地中から多くの水分を吸い上げて
葉っぱから蒸発させるそうです。その「蒸散作用」が、カーテンの内側の温度上昇を
おさえてくれるのですね。

クーラーの使用を大きく減らせるため、CO2が削除できるのと同時に都会のヒートアイランド
現象も緩和できるのだそうです。
地球の温暖化問題への関心とともに、学校や公共施設でも「緑のカーテン」の活動は
広がりを見せているそうですよ。


さて、そんな「緑のカーテン」をテーマにした一冊の絵本が発売されました。
こちらです↓
Ehon_27526.jpg 
ねこさんかぞくのみどりのカーテン」 津田直美 作 ブロンズ新社

「育てた時の楽しさや感動が素直に伝わってくるような絵本がつくりたいな・・・」
ブロンズ新社の山縣さん(編集者)が声を掛けられたのが絵本作家の津田直美さん。
津田さんは昔から植物を育てるのが大好きで、今までの作品の中にもたくさんその様子が
登場していたそうですよ。

この作品も、実際に津田さんのおうちでご家族と一緒につくった「みどりのカーテン」体験をもとに、ねこさん家族の楽しいおはなしとして描かれたものなのだそうです。
(※この作品は「NPO法人緑のカーテン応援団」の監修を受けています。)


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今回は、ちょっとでも「カーテンづくり」の楽しさが伝わればと
津田直美さんが絵本ナビ読者の皆さんへのメッセージとともに
ご家庭でのカーテン作りの様子をちらっとお写真付きでご紹介してくださいます!!
まるで絵本の中の「ねこさんかぞく」そのままの雰囲気に、嬉しくなってしまいますよ・・・。


■ 津田直美さんから絵本ナビ読者の方へメッセージを書いて下さいました!     


「 地球温暖化とか、エコとか、そんなの知らない、聞いたことないと言う人など、今どこにもいなくなったと思いますが、それでも、では自分にできることは何かとか、どうやって子供に教えようかとか、何となく漠然と思うけれど具体的に何をするか分からないと思ってらっしゃる方は多いと思います。小さなお子さんのいるご家庭ならなおさら。

私の子供は小学校2年生と保育園の年長さん。
難しい説明よりもまず、何やらやっているぞー、っと興味を持ってくれて、それがどうやら地球環境のためにもなるらしい!ということを生活の中で身を以て体験してほしい。

 というわけで、毎日毎日のお水やりが、自然と楽しくなるように、カーテンそのもの以外にも、子供にも辛抱できる期間で、容易く手に入れられる収穫やイベントのある植物を取り入れて、『いろいろやってるうちにいつの間にやらみどりのカーテン!!!』(ながい!!)をテーマにこの本を作ってみました。
お子さん達と楽しみながら、ぜひみどりのカーテン作り、チャレンジしてみて下さい。

みどりのカーテン応援団の方のホームページも合わせてご覧ください! 」

                                           <津田直美さんより>

「NPO法人緑のカーテン応援団」
板橋区の小学校で緑のカーテン作りがきっかけとなって集まった人々、企業、学校関係が
立ち上げた団体です。緑のカーテンの普及をめざして、学校の子ども達や一般家庭などに
育成指導などを行っているそうです。
★ご興味を持たれた方はこちらのHPも是非ご覧ください!
緑のカーテンコミュニティサイト>>>

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こちらは、絵本の監修もしてくださった「NPO法人緑のカーテン応援団」の
理事でもある、菊本るり子先生の「緑のカーテン」。
菊本先生のブログ「緑のカーテンのある暮らし」もご覧ください。こちら>>>


■ 津田さんのお庭で生き生きと育つ野菜たち!                     

津田さんのご家庭で育つ植物の様子のお写真を、御本人の丁寧なコメントと共に!
お写真はこの絵本をつくる為に資料用として撮られたものなので、アップのものが多く、
「みどりのカーテン」全体の写真がなかなかなかったそうなのですが、
ちょっとでもその楽しさが伝われば・・・と今回ご協力くださいました。
お楽しみください。


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カーテン用の種をまく時に、収穫のはやい簡単にできる植物を一緒にまくと、
子供があきないのです。
本には全て単独でもカーテンになるようなものに限定して書きましたが、
二十日大根を一緒に育てるというのも一つの手。
文字どおり20日もあれば収穫できます。
発芽温度の高く、なかなか芽を出さないゴーヤーやヘチマをよそに、ぐんぐん大きくなって、気の短い子供達も毎朝楽しみに水やりできます。
自分で育てた大切な赤い実。大根サラダが食べられるようになりました。


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こちらも二十日大根と、ミニにんじん。
「かわいそうだよー」と、間引きができないのは私の遺伝子のせい??
結果的には、人参は失敗でしたが、それもまた勉強ということで...。

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きゅうりも単独でカーテンにするには向かないですが、一緒に育てると早くから収穫できて子供が喜びます。
みどりのカーテンの機能としては、多分蒸散のことなど考えるとゴーヤーが一番向いていると思いますが、私的にはほんの数本のゴーヤーを植えるとできる想像以上の数のゴーヤーの実を消費するのはかなり至難の業で...。
機能性とお楽しみの部分で満足できるのには、ヘチマときゅうりのカーテンがベストかなと思っています。


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またしてもおまけの写真でごめんなさい。
大好きなお豆類もカーテンが本格的に茂ってくる前にもチベーションを高めてくれる絶好の植物。これらの収穫が終わる頃になると、ようやく夏も本番。カーテンも本格的に育ち始めます。


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カーテンの下で涼しく過ごしながら昨年の夏はイタリアトマトの収穫。


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ドンコ椎茸。
ついでにこんなものもやってみました。日陰ならではの植物かなっと思
いまして。いくらみどりのカーテンの下でもさすがに夏には収穫できず。
残念(あたりまえ?)


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カーテンのお手入れや水やりをするはずが、いつもこんなこと
に...。お水やってから遊んでね!!!!

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だからーーー、お水やってから遊んでねってば!!


■ 編集を担当された山縣さんからもコメントを頂きました!                      


「みどりのカーテンの絵本を作りたい・・できれば単なる実用書という形でない、
育てた時の楽しさや感動が素直に伝わってくるようなものがいいな」
と思ったとき、頭にうかんだのは津田直美さん。
むかしから植物を育てるのが大好きで、著作の中でもしばしばチャーミングなイラストと一緒に、
その楽しさを紹介されていました。
絵本の依頼をさせていただいた時、
「これで堂々と、お仕事よ!ってたくさん植物が育てられる!」と
とても喜んでくださったのをおぼえています。
もちろん担当の私もカーテンづくりをしました。
津田さんと違って、植物音痴の私でしたが
とても楽しくゴーヤーやインゲンを育て、涼しさとおいしさを味わいましたから
園芸初心者の方もどうぞチャレンジしてみてくださいね。
私は今年も、カーテンづくり、はじめています。
                                 <ブロンズ新社 山縣さんより>


地球温暖化、エコ・・・と聞くとちょっと大変そうなイメージもありますが、
こうして実際にお子様と楽しまれている様子や、つやつやで美味しそうなお野菜を
見てしまうと「やってみたい!育ててみたい!」と思ってしまいますね。

梅雨前に植えれば、夏のカーテンにまだ間に合うそうです!
今からはじめるなら、少し育った苗から育てるのがオススメだそう。
是非実際に試されて、しレビューをお寄せくださいね。楽しみにしています。

2009年05月12日

飯野和好さんが絵本ナビにやって来た!

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  『 すじのまがった悪者には、勇気のねぎじるぴゅるるっととばす 
    畑生まれの正義の味方、ねぎぼうずのあさたろう 』

  
1999年に第1巻「ねぎぼうずのあさたろう とうげのまちぶせ」の登場以来、
その強烈な個性と、「浪曲風痛快チャンバラ時代劇」という他にはないジャンルで
大人から子どもまでを虜にしてきたこのシリーズ。
現在は全7巻、衰えることのないあさたろうの魅力が更なるファンを増やし続けています。

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                                   すごろくも出ています!↑

 そして昨年(2008年)10月からはTVアニメ版としてもスタート!
 また新たなあさたろうの世界が広がり続けています。
 絵本ナビでも放送スタート記念として東映アニメーションさんに取材をさせて頂いています。

                             

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こちらからご覧下さい>>>

※2009年3月から九州朝日放送で、4月からは長崎文化放送でもスタート

 詳しくはこちらへ 東映アニメーション>>>

更に!
今月末にはついに・・・あさたろうのぬいぐるみも発売が決定しました。

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▲かなり忠実に再現されています。一番右はなんとペンケース!
 (ねぎ畑から飛び出す前ですね・・・)    
                          
そんな盛り上がりを見せる「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズですが、
この度絵本の出版をされている福音館書店さんに多大なご協力を頂きまして、
ご存知作者の絵本作家飯野和好さんへ取材が実現いたしました!!題して・・・

『絵本ナビに飯野和好さんがやって来た!』

着流しに素敵な帽子姿で颯爽と登場の飯野さん。
とてもお洒落で格好いいのです!

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最近我が家でも息子とこのシリーズを愛読しているイソザキが、
たくさんのレビューを寄せて下さっている読者の方々の代表として、
「あさたろう」に関する素朴な質問から、絵本作家としてのお仕事の事まで
たっぷりお話をお伺いさせて頂きましたよ。お楽しみに・・・


■ 最初は「ねぎ」じゃなくて「たまねぎ」だった!?                                                    

既刊7冊を熟読して、すっかりあさたろうの世界にはまっている方でも、
今回初めて「あさたろう」の絵本の表紙をご覧になった・・・という方でも、
まず「どうしてねぎなんだろう?」という素朴な疑問が頭に浮かんできてしまうのではないでしょうか?(正確にはねぎぼうずですね。)
そこで飯野さんに率直にお伺いしたところ、「ねぎぼうずのあさたろう」が誕生するまでの
そのきっかけのお話を丁寧に語って下さいました。


あさたろう誕生が誕生するまで・・・
「若い頃は、作品のテーマとしてマザーグースやグリムなど西洋のファンタジーを
ずっと追いかけていました。憧れもあったんですね。
でも洋風な画風の表現というのは何十年と続けて行くうちにちょっと行き詰る事もあったりして。
そこで大きなきっかけとなったのが、イタリアのボローニャのブックフェア、
絵本「ハのハの子天狗」の原画を展示する為にイタリアまで訪れた事だったんです。」

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その年のブックフェアは日本特集だったそうで、多くのベテラン絵本作家さんの原画と並んで
展示されたそうです。

初めて訪れたヨーロッパでの刺激はとても大きく、
逆に日本人としての自分をとても意識させられる事も多かったんですね。」

「ハのハの子天狗」は飯野さんにとっても初めての時代もの、他の国の人達にとって、
とても興味深かった様で、反響も大きかったそうですよ。

「帰国すると、ちょうどすぐに新しい仕事がいくつか入ったんです。
まずはクレヨンハウスさんからくろずみ小太郎旅日記
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そして小学館さんの幼年誌「学習幼稚園」連載のお話。
主人公を人間の男の子、炭と来たので次はどうしようかな・・・と迷っていた時に
『掛け軸展』という展覧会に参加する機会がありまして。
そこで野菜をテーマに絵を描いたのですが、それだけでなく
きゅうりは浪人風玉ねぎは玉ねぎ紋次郎など侍ものとして描いたんです。」
玉葱でたまねぎ紋次郎!
画像を見せて頂きましたが・・・これがもしやあさたろうのルーツ!?

「侍を描いているうちに、そういえば子どもの頃三度笠をかぶった渡世人に憧れて
チャンバラごっこをした事などを思い出してね。これでやってみようかな、と。

そうすると玉葱はちょっと語呂が悪いなあ・・・ねぎだったら ねぎぼうずがあるねえ。
野菜というのは朝早く採れると美味しいし・・・
板割浅太郎(いたわりのあさたろう)というのもいるし(浪曲国定忠治伝に登場)
あさたろうがいいねえ・・・と次々浮かんできて。」

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こうして「ねぎぼうずのあさたろう」は誕生したんですね!
「学習幼稚園」の連載として3、4話書いたそうですが、とても気に入ったので
これを絵本にしてみようと思われたそうです。更に、

「そういえば子どもの頃浪曲が気に入って聞いていたなぁというのも思い出して、
すぐレコード屋に買いに行き改めて聞き直してみたら旅人ものですごく面白くて。
すぐに浪曲の出だし部分をつくって、絵を描き足してみたり。絵本としてつくっていったんです。
依頼された訳でもなかったので、出来上がったものを自分で持ち込みに行ったりして。
それからが結構大変だったんですけどね。」

飯野さんのご実家は代々受け継がれてきた農家、野菜への馴染みはいやという程あったそうで。ねぎは風邪の時などに喉に当てて寝たりされていたそうですよ。(本当に効くんですね!)

「絵本をつくり始めると、ねぎってやっぱりすごいな、と。
一本筋が通っているな、とか。ねぎ汁を実際に目につけてみたらすごい痛さだ!とか(笑)。」


■ あさたろうの魅力の秘密を探ってみよう!                                                   

そうして生まれた「ねぎぼうずのあさたろう」が登場してから早10年、
シリーズは既に7冊目。
ここまで愛され続ける事になる理由にはいくつものポイントがあるのでしょう。
その人気の秘密を一つずつ探っていきましょう。


浪曲絵本
この絵本の大きな特徴はまず「浪曲絵本」であるという事ですよね。

「街道を行く話、旅人、股旅もの・・・そして
今までにないようなものをと考えているうちに『浪曲絵本』が閃いてしまったんですね。
また、おっかさ~んと叫ぶ場面があるのですが、
これも読む人に言わせちゃおう、という目論見もあったりして(笑)。
この絵本は色々やってもらう事が多いんですよ。」

絵本の1ページ目を開くとまず目につくのが「二代広沢虎造※風浪曲節で」という表示から浪曲節が始まる導入部分。

※ 2代目広沢虎造という方はのは戦前から戦後にかけて一世を風靡した浪曲師。特に「清水の次郎長伝」で人気を博し、ラジオ放送の普及も相まって国民的に親しまれていたそうです。

「子どもの頃、親が聞いていたラジオから流れてくる浪曲が好きで
中でも虎造がすきでよく真似していたなあと思い出したんです。
『清水次郎長』の話がとても好きで。
子どもながらに虎造は他の人とは一味違ってテンポ良く、馴染みやすく、真似しやすいと
感じていたんでしょうね。
この絵本を描くにあたって改めて聞いてみると、虎造の芸は勿論、
話の筋立てなども『こんなに面白かったんだ』と。」

浪曲と言うのは節(歌)あり、セリフあり、音楽ありだそうで、和製ミュージカルとして
置き換えられそうですね(何ていうと怒られでしょうか)。テレビのない時代に大衆娯楽として
親しまれてきたのもうなずけます。ちょっと聞いてみたくなってきますね・・・。

「『浪曲が面倒くさいからこの絵本は読まないんです。』なんて言われる事もありますが、そんな事言わないで、せっかくだからちょっとでも興味を持ってくれたらいいなぁと思ってるんです。」
と飯野さん。(そんな方の為にも、読み方のコツなどを教えて頂きましたよ。後ほど・・・)


表情へのこだわり
次に、物語の主人公「あさたろう」の魅力は何と言ってもその表情!
顔がこんな大きくてまん丸顔で・・・とくると何だか可愛らしいキャラクターになりそうですよね。
ところがどうして、なかなかの男前、時には色気さえ感じるあさたろう。

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表情にはこだわりがあるのでしょうか?


こだわりは、あります。」と飯野さん。

「時代劇というのは、役者さんの目力がとても大事。
登場人物たちの生き方がとてもはっきりしています。

私はその人のものを見る時の眼差しというのが好きなんですね。
悪者はわるものぶっているし、あさたろうなど旅人は旅人としての世の中を見ています。
迷いがないのでその目もきりっとしてくるんですね。」

映画が大好きな飯野さん、時代劇映画も子どもの頃から親しまれきたそうです。

「だから、かつての時代劇は目張りがすごくて・・・でも、それが結構好きだったり。
また時代劇スターは顔がとても大きくて迫力があったんです。
片岡知恵蔵も大変な顔の大きさでした。」

そう言えば、きゅうりのきゅうべえはあんなに顔が大きくて長いのに、
何だか立ち姿がとても格好いい。

「きゅうべえは、座頭市物語にでていた平手造酒役の天地茂がモデルです。」とスラスラ・・・
詳しいのです。
飯野さんの絵本の登場人物の殆どに~風というモデルがいるそうですよ。

そうは言っても、巻を重ねるごと様々な一面を見せるあさたろうの表情も見逃せません。
6巻で言うと・・・
にきちの手紙を読むあさたろうの気の抜けた顔。
「寝起きはみんなあんな顔になるかなと思って(笑)。」
更に赤とんぼを頭に乗せながら立ち止まるあさたろうの表情もかなり複雑。
どうしてあんな表情が思い浮かぶのでしょう。
「仕事柄、人の表情を観察するのが好きなんですね。」
そう聞くと、また改めてあさたろうの表情を意識して読み直したくなってきますね。

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▲お父さんのこの表情も何だか堪りません。


キャラクターオーディション
あさたろうは勿論、あさたろうを盛り上げる周りにもとても魅力的なキャラクターの人達が
沢山登場します。
あさたろうの相棒、にんにくのにきちはかなりのインパクトのある顔ですが、
意外と女性に人気があったりするのが面白いですね。

「絵本をつくる際、まずキャラクターをキャスティングしなければいけないですね。
だから自分でオーディションを開催するんです。
色々な人が来るんですねぇ。だからかなり厳しいですよ。」

なんと!・・・勿論オーディション参加するのは飯野さんによって描かれた人達です。
敗者復活とかあるのでしょうか?

「からすうりのきんぞう(7巻登場)はかなり前からいたんですよ。
あれは本当に悪いですよ・・・。」
近年まれにみるほどの悪役顔。是非直接ご覧ください。
きんぞうは、まだまだこれからとんでもない事になるとかならないとか・・・。

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▲きんぞうは「その7」に登場します。


服装が凝っている!
まわし合羽に三度笠・・・股旅姿のあさたろう。
以前、アニメ版あさたろうの取材をさせて頂いた時に、
「原作絵本でしっかり時代考証がされているので、特にあさたろうの服装なんかは
殆どそのままなんです」
とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

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「もともと服飾デザイナーの仕事の経験もあったりして
洋服や着物はとても好きなんです。
特に着物は子どもの頃から親しんできたという事もあって
何となく雰囲気はわかっているんですが、明治以前のものなどは
資料で調べて時代考証などはきちんと行っています。」
その凝り様は飯野さんのお話し会でのお姿を見れば一目瞭然ですね。
                                           こちら>>>

こんな温かいエピソードも聞かせてくださいました。

「あさたろう絵本関連イベントなどに呼ばれた時(もちろん股旅姿です)、
最初の頃はわらじなども適当に縛っていたのですが、
いらしていたお客さんに呉服屋の方がいて
『飯野さん、正式にはこうやって縛るんですよ』とわらじの縛り方を教わったんです。
また帯にしても、講演で一緒になった紙芝居のおじさんが
帯の粋な結び方を教えて下さったり。」

巻が進むにつれてどんどんお詳しくなっていったのですね。

「人の縁というのはとても有難いですね。
あさたろうというのは不思議なもので、この絵本を作ったときから
人の縁がどんどん膨らんで行くんですよね。
『ねぎぼうずのあさたろう』自体が人情話、人の縁の話なんですけど、
実際にもこんな、人との縁の深まりが沢山あって。
(横にいらした)有賀さん※もこの絵本が出来た当初からとても応援してくれていたんですよね。
何しろ変わった人だと思いましたね(笑)。」

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 ※福音館書店ライセンス課の有賀さん、 「あさたろう」のぬいぐるみ商品化やアニメ放送の実現の為に東奔西走されています。今回のインタビューやアニメ版「あさたろう」の取材の件でも大変お世話になっています。他にぐるんぱだるまちゃんきんぎょがにげたトマトさんなどの商品化も!
                      
股旅もの
「ねぎぼうずのあさたろう」は幕末が舞台です。
あさたろうは「旅人」という設定ですが、この時代にこういう「ひたすら旅をしている」人達というのは実際に多く存在していたのでしょうか?股旅とはどういうことなのでしょうか?

「股旅とは旅から旅へ股にかけるということです。
この時代は、一旦家を出て旅に出かけて、しばらく家に戻らないと戸籍を抜かれたんです。
だから、旅人というのは無宿人、帰ろうと思っても帰れない人達なんです。
訳ありの人も多いですね。」

そう言えば、あさたろうも最初追っ手であるやつがしらのごんべえから逃れての出発でしたね。

「一度旅に出れば二度と戻って来られないかもしれない。
でもここには居られない、またはここから出たい、だから旅を続ける・・・
という人たちは結構いたんです。」

現在で言う、戻ってくる事を前提としている「旅」とは大分意味が違うようですね。

「自分の心に中にはそういう股旅に対する憧れもあったんですね。
映画もたくさんありましたし。股旅ものの小説を数多く生み出した作家長谷川伸という人の
『瞼の母』はあさたろうのお話のきっかけになっています。
おっかさ~んと叫ぶシーンはこの話から来ています。」

日本人の心のどこかにあるこういう部分、というのを絵本で表現していきたい
と思っていますね。
これは自分にとって、色々模索してきた中でやっと見つけた表現方法なんです。」


映画的な魅力
飯野さんの絵本には映画的な魅力がある、とおっしゃっている方がいらっしゃいました。

映画が大好きなので、もともと映画のイメージがあってつくっています。
だから自然にそうなっていくのだと思います。

映画を絵本に置き換えてみて・・・絵本だと15場面になりますね。
自分もそこの世界にいたいと思い、どこから入っていくかを考えます。
映画でいうとカメラの視点ですね。
ページのめくりや場面展開は映画でいう所の編集。
この編集がとても大事、テンポの良さが決まってくるんですね。
いい映画程、あっという間に終わる感じがしますよね
導入やおわり方、余韻などもとっても大切です。」

まるで映画を撮っているかのようにつくられているのですね・・・。
語ってらっしゃる飯野さんの目も輝いて。

Ehon_6839_c.jpg▲アングルを意識してもう一度絵本を開いてみると、また違う魅力を発見できます。

「だから映画と同じように、何度見ても楽しめるように小物とか服装、
背景も細かい部分まで丁寧に描いています。
街道から実際に見える風景は、視点の角度など考えて描いたりね。
村の境には必ず道祖神があったり、入り口に必ず大きな木などがあったり。
必ず目に入ってくるだろうと思うものは、描かないと気が済まないのでしょうね。
草の倒れ方にしてもリアルじゃないと嫌なんです。
見る人が見るとわかりますからね。

本物が描かれているのは、子ども達にもちゃんと伝わるんですよね。
この辺りにも、子どもから大人までを虜にしてしまう秘密の大きなポイントがありました。

手描きの文字
飯野さんの絵本と言えば、文章が手描き文字である事が多いのも特徴的。

「絵と一体として考えているからでしょうか。確かに手描き文字が多いですね。
でも結構便利なんですよ。微妙に小さくしてみたり、太い文字で強調できたり。」

場面の中に自由に入ってくるこの手描き文字が好き、という方も結構いらっしゃいます。

「字は、絵が完成してから最後に描くので、とても楽しい作業です。
声を出しながら、笑いながら描いていますよ。
時代劇はセリフがはっきりしているので、読んでいても、書いていても気持ちいいですよね。
特に悪もののセリフの時はエヘヘと表情までつけて・・・」

絵本作家でなかったらちょっと(!?)という、人には見せられない状態になっているようで。

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↓↓ ★2009年5月20日 <飯野和好さんインタビュー 後編>を追加しました!!


■ アニメ版「あさたろう」についてお伺いしました。                                                                                      

絵本「ねぎぼうずのあさたろう」がアニメになると初めてお聞きになった時の感想は・・・
以前の特集でたっぷり語って頂いてます!                  こちらからどうぞ!>>>


こももちゃんの登場について
アニメ版ではオリジナルキャラクターとして「こももちゃん」が登場します。 こちら>>>
キャラクター作りには積極的に参加されたと伺っています。

「はい。とても楽しく参加させて頂きました。」と飯野さん。
「あさたろうの世界を生きているものですから、新しい登場人物を入れましょう・・・となると
自分の中ではちょっと放っとけなかったんですね。
こももちゃんというキャラクターに関してはじっくりイメージを伝えてさせて頂きました。」

手を離れる事に不安はありましたか?

「制作される方々がとてもお話やキャラクターを大事にされている、という事が
すぐに伝わってきましたので、もう全面的に信頼しておまかせできました。」

こももちゃんをご覧になっていかがでしたか?

「僕が想像するよりとっても可愛いキャラクターが完成して、とても嬉しかったですね。」

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シナリオを読む楽しみ
飯野さんにとってアニメ版の一番の楽しみというのがシナリオをもらう瞬間なのだそうです。

「映画ファンとしてたまらないですよね。
まだ完成前の作品のセリフなどをいち早く見ることができますし、参加できるって事がね。」

「毎回新しいシナリオを読む度に『名作だ!』を連発されていますよ。」と有賀さん。

「自分の作品なんですけどね(笑)。
絵本ですと決まったページの中でセリフを言っていますが、
それが動き出して合間のセリフなども喋ってくれるんですからね。
こんな嬉しいことはないですよ。」


時代劇の通の人が見ても・・・
飯野さんはアニメ版に於いても
「通の人が見ても納得できる、しっかりした内容にしてください。」
という事を、最初にしっかり制作される方へ話されたそうです。
アニメ版「あさたろう」もびっくりする程見応えのある、本格時代劇となっていますよ!
                          アニメ版「あさたろう」詳しくはこちらからどうぞ>>>


「絵本版としても、ちゃんと新作やその先のことも考えています。」
絵本版のこの先の予定も少しだけお伺いしましたよ。
どちらも楽しみですね・・・。


■ せっかくなのでちょっときいてみました!                                                    


そばがきげんえもん
せっかくの機会なので・・・私のお気に入りキャラクター「そばがきげんえもん」について
ちょっと聞いてみました。

「そば屋で蕎麦掻を頼んで、一杯やっていて・・・
ねちょねちょする感じが何か使えないかなぁと思ってて。」と飯野さん。
そうして生まれたそばがきげんえもん。
(ちなみにあさたろうは登場人物が全員野菜。蕎麦掻は加工品ですが・・・
加工品まではOKだそうです。)
一番気になっていたこと。
「ちょっ」の正しい読み方を教えて頂きました!

「セリフの後ちょっと間をおいて・・・小さく「ちょっ」と言ってください。
財津一郎の「あちょー」を少しイメージして。
それから、蕎麦掻のねちょねちょした感じも出して。」

財津一郎・・・!
すっきりしました。ありがとうございます。

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▲顔色は悪いが腕は立つげんえもん。


お話し会でのポイント
絵本ナビ読者の方にはお話し会をされている方がとても多いのです。
声に出して読まれる時のポイントを教えて頂けますか?

「やっぱり浪曲絵本ですので、浪曲の山印の部分を唸ってもらいたいんですけどね。
広沢虎造風とはなっていますけど、私も結構自己流です。
自己流でも結構ですので、是非試してみてください。」

※アニメ版DVDの特典映像にも浪曲師国本武春さんの浪曲講座が収録されているそうですよ!詳しくはコチラ>>>


「後はせっかくですから広沢虎造の清水次郎長伝のCDを。『秋葉の火祭り』
ここから始めてもらえば。格好いいですから。足を踏み入れたい方は是非どうぞ。」

asatarou_blog7.jpg

とはいえ・・・

「どうしても浪曲が出来ない、という方は、文体が七五調になっていますから、
語尾をちょっと伸ばして読んでもらえれば雰囲気が出ますよ。」

「もうちょっと軽く・・・と言う方は自分の節でも、講談調でも、また普通に読んでもらっても
勿論いいですよ。ちょっといつもと違うテンションだといいですね。
少し非日常的雰囲気で、自分を変えて読んでみると楽しいと思うんですよ。」
子ども達も喜んでくれそうですしね。


■ 絵本で表現したいこと・・・                                                    


絵本の魅力を発見して
飯野さんが絵本をつくりたい、と思われたきっかけは何だったのでしょうか?

「小さい頃はそんなに絵本が沢山ある時代でもなかったですから、
特に絵本に馴染みがあった訳でもなかったんですね。

(イラストレーター時代に)堀内誠一さんに絵を使ってもらった時に、
ファンタジーというものの魅力を教えてもらったんです。
そこで改めて絵本を見るようになりました。
絵本は描いた絵が本になる・・・という部分に相当惹かれました。
イラストが1枚の絵を描く仕事だったのに比べ、沢山の枚数の絵が描けますし、
その自分の描いた絵が本になる事によって1つの世界ができるなんて。
物語については小さい頃からもともと好きだったんでしょうね、
その物語と絵が一緒にできる絵本というのは、本当に魅力を感じました。」

ところが、当時としては斬新すぎた(?)飯野さんの画風は
なかなか絵本をつくっている出版社に受け入れてもらえず
絵本作家としての道を歩み始めるまでは長い時間がかかったのだそうです。

「もっと可愛い絵を・・・と言われてもなかなかピンと来なかったんですね。
生まれ育った環境を振り返ってみても、、牛やブタが沢山いて、
隣近所の女の子も泥んこでしたしね(笑)」

あ、じゃあ「ふようどのふよこちゃん」は・・・
「あれは・・・やっと可愛い絵が描けた!と思いましたね(笑)。
僕の中では一番の可愛さですね。」


やっと描けた!
表現について色々と模索をしていた頃の飯野さん、
特に目の表現について悩まれていたそうです。
その頃に、こんな出来事があったそうなんです。

「ある時、知人に会いにフィリピンのセブ島近くの小さな島を訪れたんです。
そこで現地の子ども達と一緒に遊んだり、絵を教えてたりして。
じゃあ、ともだちの顔を描いてみようという話になって、
僕も現地にいた目の大きな女の子の顔を描いたんです。
そこで目を一生懸命、丁寧に描いているうちに・・・」

初めて自分で納得する目が描けたそうなんです!

「描けた!!と思って。もう教えるどころじゃなくて早く日本に帰って絵が描きたいなと(笑)。
そして描いたのが「ハのハの小天狗」だったんです。
これで大分絵を描くのが楽になったんですね。」

その後は冒頭からお伝えした通りのご活躍です。


今後、絵本で描きたいものは・・・
表現方法も、表現したいものも見つけた飯野さん。
今後はどのような作品を描いていきたいと思われているのでしょうか?

「やっと見つけた表現方法として、日本のものをより深く探って行きたいですね。」

そうすると、やってみたい事が沢山ありそうですね。

「最近、九州の語り部の方のお話を、講演先で聞いてすごく感動したんです。
それを絵本にしてみたいなぁと思っています。

また、他にも今昔物語や泉鏡花の不思議な話などを絵物語として
子ども達に伝えていきたいとも思っていますね。

子ども達にはより深いもの本物を伝えたいのです。
大人になってからじわーっと残るような作品をつくりたいと思っています。
自分が味わえる、というのも何より大きいですね。」

自分がそこの世界に入っていける作品、読んでいる方をそこに立たせてあげられる作品を
つくっていきたい、また表現されている方にはその事を伝えたいとおっしゃっていました。



■ 子ども達へ、絵本ナビ読者の方へ・・・                                                    


飯野さんに子ども達に向けてのメッセージをお願いしました。

「子ども達には絵本もとっても大事ですが、できるだけ外へ出て、
多少のケガを恐れずにどんどん自然の中に入っていってもらいたいです。
自然の中で、たくさんのにおいや空気を味わって欲しいですね。
それから絵本を読んで欲しいのです。
また逆に、絵本を読んでから実際に見に行くのもいいですね。
その両方が出来れば素晴らしいですね。想像力がとても鍛えられると思います。」

本物を知って本を読むのと、知らないで読むのでは
全然感じ方が違うのでしょうね。
その違いを感じる事が出来た時、また新たな世界が広がっていくのではないでしょうか。
それは大人にとっても言える事かもしれません。

それでは絵本ナビ読者の方へもお願いします。

「子どもが小さい時は、なるだけお母さんやお父さんの膝の上に乗っけてあげたり・・・
というスキンシップをして欲しいな、と思います。
僕が子どもの頃は、絵本はあまりなかったのですが、
新聞の連載小説の少年ケニヤなどを母の膝の上で読んで貰っていました。
今でも新聞のインクの匂いなどをかぐと、何とも言えない安心感を感じるのです。
子ども達はそういう感覚や思い出をずっと忘れません。
心のふる里、帰るところがある、と思う事ができれば、
大抵の事を乗り越えられる力がつくはずだと思っています。


■ 直筆サインも描いて頂きました!                                                    


最後に直筆サインとイラストをお願いしましたら
快く描いてくださいました!

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▲さらさらっと。

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▲あっという間にあさたろうとにきちも!

こちら↓
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全員で記念にパチリ。

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右から2番目が飯野和好さん、一番左が有賀さん。

飯野和好さん、ありがとうございました!!
絵本ナビ読者の皆さんと一緒に「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズの新作を
首を長くしてお待ちしております。

2009年04月28日

『まねっこえほん』シリーズ いしかわこうじさんが
絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!

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小さな子でも楽しめる「どうぶついろいろかくれんぼ」などが大人気のいしかわこうじさんが
絵本ナビオフィスに遊びに来てくださいました!

いしかわこうじさんは、新作「まねっこえほん」シリーズ2冊を出されたばかりです。
この絵本が・・・見ているとついつい頬がゆるんでしまう内容で。
登場するあかちゃんの表情が本当に可愛いのです。
この顔はすぐ間近で観察していないと発見できない表情なのではと思いながら・・・
早速「まねっこえほん」シリーズ誕生の秘密を、たっぷり語って頂きましたよ。


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いしかわこうじさんといえば、「どうぶついろいろかくれんぼ」「のりものいろいろかくれんぼ」シリーズのように鮮やかなカラーと明快で可愛らしい形が特徴的。
でもこの新刊2冊を読んでいると、今まで持っていたいしかわさんの作品の印象を忘れてしまう位あかちゃんの表情に見入ってしまうのです。
「にこにこ」している顔を見ていると、こちらまでついつい・・・


■ 我が家の赤ちゃんとの暮らしの中で生まれた絵本!                           

まずは「まねっこえほん」シリーズの一冊目のこちらから。

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あかちゃん にこにこ

お二人目のお子様が誕生(もうすぐ2歳になられるそうです)された事が
この絵本をつくる大きなきっかけとなったそうですね。

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「そうなんです。二人目のあかちゃんになると、
初めてのあかちゃんの時と違って、少し気持ちに余裕があるんですね。
我が子を客観的に見られるというか。

これは面白そうだぞ・・・という直感もあって、
赤ちゃんとの生活を楽しみながら、ちょっと付き合ってみようと思ったんです。
お風呂に入れてあげたり、食事を一緒にしたり、おむつを取り替えたり・・・。
勿論一緒に遊んだり。
そんな風にあかちゃんと積極的に密な時間を過ごす中でたくさんの発見がありました。
中でも一番『面白いなぁ!』と感じたのが、あかちゃんの表情の変化でした。」


赤ちゃんの顔をじーっと見ているだけで飽きなくて、気がついたらどんどん時間が経っていた・・・なんて経験のあるママも多いのでは?
この絵本を読んでいるとそんな感覚を思い出すのです。


「そうそう、まさにそんな感じです。
顔をくしゃくしゃにして思いっきり泣いている我が子を、
『まじめに泣いているなぁ』とやけに感心しながら見てしまったり(笑)。

かと思うと、ふと一人前の大人の女性の様な表情になったりして、
『お、考えてるな』なんて通じ合ったように思っていると、次の瞬間また大泣きしたりするんです。

そんなくるくる変わる表情を沢山集めて、パックして本にしちゃおう!というのが
最初の思いつきなんです。」

日々色々な表情を見ながらたくさんの絵を描き出されたそうです。
そして、本になる段階で順番を考えたり、反応が良さそうなものを選んだりして・・・


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■ 「まねっこ」はあかちゃんの成長にとって、とても大事!                  

絵本には更にあかちゃんと同じ表情をした動物も登場しますね。

「最初はあかちゃんの顔だけだったんですけど、
横に同じ顔をしている動物の表情を並べる事によって
更にあかちゃんがその表情を『まねっこ』したくなるかな、と思って並べてみました。
 
例えば、あかちゃんがたくさんのお友達に囲まれて
『みんなが笑っているから笑っちゃう、みんな眠そうだから眠くなってくる』 
・・・なんて実際の場面でもよくあることです。
それが、娘がこの絵本を見ていると表情がうつるみたいで
開いたページを見ながら、笑ったりしているんです。
絵本を見ていても同じ様な事が行われているのがすごく面白いな、と思いましたね。
あかちゃんって、こんな風に『まねっこ』をしながら色々な事を覚えていくんだな、と。」

 
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思いっきり泣いています!!本当にあかちゃんって、心の底から泣きますよね・・・(しみじみ)。
でも次の瞬間にはもう笑っていたりして。

「ごりらさんはあんまり泣いているばかりの表情だから可哀相だなと思って、
裏表紙にはにっこり笑っている表情を載せてあげています。」とおっしゃるいしかわさん。
立ち読みページからご覧になれます>>>
そんな心遣いも、すっかり子ども目線になっていますよね。
更に、こっくりこっくり・・・眠そうでとろーんとした表情もたまらない!
我が子がすっかり大きくなってしまった・・・という方にも絶対おすすめ。
あの頃の記憶が蘇ってきますよ。


■ 2冊目は全身を使って「まねっこ」遊び!                           

 「まねっこえほん」シリーズ2冊目はこちら

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あかちゃん はーい

「こちらもテーマは同じまねっこですが、あかちゃんのかわいい動きや動作を描いています。
『あかちゃん にこにこ』より少し成長した感じですね。」

「ぱちぱち」「はいはい」「たっち」など
毎日少しずつ出来ることが増えていくのが嬉しいあかちゃん。
その動作ひとつひとつが、家族にとっては大イベント!
まわりで見ている大人たちの声も聞こえてきそうです。

「こういう動作や表情って、成長するにつれ忘れていっちゃうんですよね。
今のうちに記録がしておきたいな、
娘が2歳になるまでに完成させて実際の反応がみてみたいな、
という強い思いがあったんです。」

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こちらの絵本も日々の観察からたくさんの動きを描き出し、
実際に赤ちゃんの反応のいいものを選ばれていったそうですよ。


(いしかわさんの娘さんが完成前の絵本を指さして、
 まるで編集チェックをしているかのような、
 とても可愛らしいお写真も見せて頂きました!
 この写真は宝物になりますね。)


一緒に過ごした時間を記録に残すということは、
家族にとっての幸せな時間をいつでも再現してくれる、ということかもしれませんね。
それにしても、パパがつくった絵本で育つ・・・かなりうらやましいです!

いしかわさん御自身もイベントやお話会をされたりするそうなのですが、
「あかちゃん はーい」はその反応も楽しみなこともあり、
保育園にも贈られたそうです。

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そこで先生が読んであげると・・・
このページ「あかちゃん ごろーん」「ぶたさんも ごろーん」の後に
「みんなで ゴローン」と、子ども達がみんな一斉にゴローンとするのだそうです。
想像するだけで可愛い!!


■ ママ目線なのがうれしくなります!                                   

この絵本のもう一つのみどころとして、
実際にあかちゃんの身近にいる人ならすぐ気が付くような、
細かいこだわりが描かれている、ということがあります。

例えばむちむちしたおしり(おむつ)のライン、バイバイの仕方、
不安定な座り具合、たっちしている時の足のちょっとがに股な感じ・・・
ママとしては、思わずにやっとしてしまうところです。
やっぱりそこは奥様の指摘が色々あったそうで、ママ目線も盛り込まれているんですね。

そんな部分も多くの大人達の共感を呼ぶにちがいない、と確信しています。
家族みんなをとっても幸せな気分にさせてくれる「まねっこえほん」シリーズなのです。


■ 本づくりがとても面白い!                                        


イラストレーターとして多くの仕事を手掛けられ活躍されていたいしかわこうじさん。
絵本作家になられるきっかけというのはあったのでしょうか?

「昔から絵を描いたり、工作をしたり、漫画を描いたり・・・という事はとても好きでした。
中学、高校と暫く絵を描く事から離れる時期はあったのですが、また美術大学に入って
デザインの勉強をするようになってからも、絵本を描きたいなぁという思いはずっとありました。」

絵本をつくりたくても、そのきっかけや入り口が解らなかった事もあり、
卒業後、イラストレーターとしてお仕事を始められたそうです。

「絵を描くのがとにかく好きなので、イラストの仕事もとても楽しかったですね。」

大きなきっかけとなったのが、「ペーパーわんこ」と「お子様の誕生」だったそうです。
「ペーパーわんこ」で(現在は「世界を旅するペーパーわんこ」でご覧になることが出来ます)
本をつくられた時に、装丁からデザインまで全て自分で手掛けられ
「本づくり」の面白さを発見されたそうです。
そして、初めてのお子様が誕生された事。

そこから絵本づくりが始まったそうです。

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初めての作品がこちら↑
どうぶついろいろかくれんぼ
いろんな形のかたぬきページをめくると、かくれていたどうぶつが次々とあわられる楽しいしかけ絵本。

我が子に楽しんでもらいたいという想いと、
「本づくりが楽しい!」という雰囲気が伝わってきますね。
納得です。
                                       その他の作品はこちらから>>>


いしかわさんの作品の中でも「ふねくんのたび」はまたちょっと違った雰囲気ですね。

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ふねくんのたび

「『ふねくんのたび』は自分のもともと持っている世界を表現しています。
 逆にその他の絵本は、どんどん要素を削ぎ落としてとてもシンプルな表現になっているかと思います。」といしかわさん。
この絵本を制作する際に、とても面白い事を感じられたそうです。

「船をテーマに絵本を描くと決まってから、色々な海の風景を見に行きました。
普段なら普通に海の景色として見ていたところを、通り過ぎる船などが
たくさん目に飛び込んできたんです。視点が変わってるんですね。
どこの海に行っても、船を見るとドキドキしてきて(笑)写真をいっぱい撮ったり。

こんな風に、絵本に描く為にごく当たり前に思っていた事の一部を観察する事で、
より興味がわいてきたり、より新しい世界を楽しめちゃう・・・、
つくづく絵本作家って面白い仕事だなぁと感じています。」


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バックから登場したのは大きなスケッチブック。いつも持参されているようです。
とにかくたくさんのスケッチが描かれていて、本当に楽しそうに説明して下さるいしかわさん。
次の新作のヒントになりそうなスケッチもちらほら・・・。ちょっとだけお見せしちゃいます。


■ 絵本ナビ読者の方へメッセージを頂きました!                            


最後に絵本ナビ読者の方へメッセージをお願いします。


「僕の場合、二人の子どもがいて感じた事なのですが、
目の前に赤ちゃんがいると(ましてや初めての赤ちゃんの場合)、
どうしても『どうしよう』『大変だ』と思われる方が多いと思います。
(実際大変な事は沢山ありますしね。)
でも後から考えてみると、そういう時期は本当に短い期間なんですよね。
子ども達はあっという間に成長していきます。
 
せっかくならその短い期間自体を思いっきり楽しんで欲しいな、と思います。
なるべく一緒にご飯を食べたり、出かけたり、本を読んだり・・・
この期間にいかに子どもと密な時間を過ごせたかという事が、
子どもにとっても、そして大人にとっても(特にお父さん!)
大きな心の財産となるのではないかと思うのです。
あっという間の期間限定のこの時間を見逃すと本当にもったいないなあ、と思います。
そんな時間づくりに、僕の絵本が少しでも役に立ってくれたらとても嬉しいです。」

絵本を読んでいるうちに赤ちゃんが「にこにこ」。
その顔を見て、読んでいる大人も「にこにこ」。
そんなパパやママを見て更に赤ちゃんが「にこにこ」。
なんて図が浮かんできましたよ。
 
記念にパチリ。

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いしかわこうじさん、ありがとうございました!

2009年04月24日

「カバサンチとアドバルーン」阿部行夫さんが
カバサンチフィギュアをつくってくださいました!

「注目の新人作家さん」の特集記事でご紹介させて頂いておりますこちらの作品

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カバサンチとアドバルーン

作者阿部行夫さんがカバサンチのフィギュアをつくって下さると告知いたしておりました。

そこでお約束通り・・・

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★「カバサンチ」阿部行夫さんが力作フェギュアをつくってくださいました!!

これが・・・本当に素晴らしい出来上がりなのです!
お待たせいたしました。1名様にお送りします。プレゼントが届きました幸運の方は
大事になさってくださいね。(2009/4/23~4/26辺りにお届けになります。)
  
絵を描かれたり、立体作品を創られる事が本当に大好きなのだそうで、
まったく苦にならないそうなのです。
それにしてもこの力作は・・・せっかくですので皆様もご覧ください!

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ぷくっと膨らんだ可愛らしいトトがそのまま再現されています。

kabasanti_blog6.jpg kabasanti_blog7.jpg kabsanti_blog8.jpg

細部まで質感や色彩にこだわれています。
商品化されるといいなぁ・・・なんて思ってしまいますね。
阿部行夫さん、本当にありがとうございました!!

2009年04月16日

サイトオープン7周年記念!春のレビュー祭り開催です!

絵本ナビに絵本の評価・感想(レビュー)を投稿し、掲載されると、通常、20ポイントの絵本ナビポイントが貯まります。
(絵本ナビポイントは1ポイント=1円として絵本ナビ、絵本ナビShopでのお買い物にご利用いただけます)

キャンペーン期間中(4月16日~5月15日)はこのポイントが何と2倍!(40ポイント)になります。
(期間中に投稿された感想が、その後掲載された際にポイント付与されます。)

下記のルールをご確認いただいた上で、ぜひご参加ください。

===================================================================
◆キャンペーンのルール

ポイント2倍(40ポイント)の対象となる投稿は、下記に該当する投稿のうち、
掲載されたものとなります。

 対象投稿期間:2009/4/16(木)~2009/5/15(金)
 対象投稿数 :上記期間内で最大20件

 ※ポイント2倍対象となった投稿について、掲載された際にポイント付与されます。
 ※投稿受付から掲載までは1週間程度お時間がかかる場合がありますが、
  キャンペーン期間内に投稿受付されていれば、掲載時期は問いません。
 ※期間内であっても20件を超えた投稿については、通常通りのポイント付与(20ポイント)
  となります。
 ※再投稿についてはポイント付与の対象外です。


===================================================================

これまで評価・感想を投稿したことがない、という方は、ぜひこの機会をご利用下さい。
ちなみに、
  ・新規メンバー登録すると・・・30ポイント
  ・評価・感想の最初の投稿が掲載されると・・・ボーナス20ポイント
が加算されます。 (評価・感想の投稿にはメンバー登録が必要です。)

ここで改めて、絵本ナビの想いをご案内しておきます。

絵本の感想を書くということ。
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絵本を読むこと、それは親と子、大人と子供のコミュニケーションであると考えています。
とかく忙しい現代の生活の中で、楽しく、優しく、時として少し悲しい想いを
いっしょに感じることができる、それが絵本の魅力ではないかと思います。
そして絵本の感想を書く事は、子どもと一緒に感じたそんな想いを
もう一度思い出して、記しておくことなのです。
「この絵本を読んであげたとき、うちの子はこんなことを言っていたっけ」
「この絵本は、こんな想いで買ってきたんだった」 といったふうに、
感動をいつまでも鮮やかに思い起こすことができるのでは、と考えています。
また純粋に大人にとっても、一冊の絵本が呼び起こしてくれた自分の感性を、
記しておくことではないかと思います。
( 絵本ナビ ご利用案内 より抜粋 )
--------------------------------------------------------------------------------

ご参加お待ちしています!

2009年04月15日

絵本「いそっぷのおはなし」
降矢ななさん、木坂涼さんより直筆メッセージを頂きました!

「ともだちや」シリーズや、「きょだいなきょだいな」「まゆとおに」などの画家として
大人気の作家さんと言えば・・・降矢ななさん。
そんな降矢さんの最新作のテーマは「イソップ」童話。さて、どんな表現をされているのでしょう。


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いそっぷのおはなし」               
木坂涼 再話  降矢なな 絵   グランまま社刊

no27391_blog1.jpg 
↑表紙、裏表紙を合わせるとこんな絵になります。


内容紹介

世界中で愛され続けるイソップのお話から、特に親しまれている
9つのお話を絵本作品として磨き上げました。
制作期間3年、グランまま社25周年記念の一冊になりました。
イソップ絵本の新たな定番として自信を持ってご案内します。

「よくばりないぬ」「きこりとおの」「うさぎとかめ」「ありとき りぎりす」など、
イソップの人気作品を1話2見開きに ダイナミックな構図と技法で描きます。
木坂涼の軽やかな語りと、スクラッチ画法を絵本制作で初めて取り 入れた降矢ななが、
イソップの扉を力強く叩きます。


絵本「いそっぷのおはなし」の編集を担当された田中尚人さんより
本作品に寄せてコメントを頂きました。

「いそっぷのおはなし」を編集した田中尚人です。
「イソップ」というと、
「欲張りは、いけません」とか、「ウソをつくと、誰も信じてくれなくなりますよ」、
「こつこつ働かないと、貧乏になりますよ」などの教訓や処世訓に満ちた、
道徳の教科書みたいなイメージがあると思います。

だけど、僕は、イソップを何度も読み返すうちに、
ここには動物や人間たちが楽しく、時にずるく、時にまぬけに、時に厳しく織りなす絵本の原点があると感じました。
また、「うさぎとかめ」では、「あくせくと歩むカメよりも、木陰で昼寝したウサギは、きっと気持ちよかっただろうなぁ」とウサギ の味方をしたくなったり、
「ありときりぎりす」でも、夏の間、歌っていたキリギリスには、アーティストの生き様を感じたりもしました。
見方を変えると、お話の結末もずいぶん違って見えることが、とても新鮮でした。
そこで、読み手や聞き手が、そのつど色々な解釈ができるよう、結末の教訓をあえて入れず、
絵を見ながら、お話を聞きながら、自由に会話ができるよう工夫してみました。

さておき、まずは絵本を手に取って、ページを開いて下さい。
降矢ななさんのスクラッチ技法によって緻密に描かれたモノクロの扉ページと、
『おれたち 友だち!』シリーズで親しみ のあるカラーのページがダイナミックに構成されています。
木坂涼さんのしなやかで軽妙な語り口が、歌のように心地よく心に響き、大きく描かれた絵と絶妙にフィットするはずです。


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降矢ななさん、木坂涼さんより直筆のメッセージを頂きました!

普段いらっしゃるスロヴァキアという国から描いてくださった降矢ななさん、
イソップ童話に新たな魅力を吹き込んでくれている詩人木坂涼さん、
豪華おふたかたが絵本ナビ読者の方へ向けて
素敵なイラスト入りメッセージを描き下ろしてくださいました!
それではじっくりと味わってくださいね。

<降矢ななさんより>

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<木坂涼さんより>

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★グランまま社刊「いそっぷのおはなし」の原画展を開催しています。
 降矢ななさんによる圧倒的な原画の素晴らしさをぜひ、味わって下さい。

 日時: 5月18日(月)~5月31日(日) 
 場所: クレヨンハウス 東京店

 グランまま社刊「いそっぷのおはなし」より原画12点を展示中
 再話の木坂涼さんによるサイン本も合わせて販売中。

 詳細はこちら>>>


2009年04月08日

『こぐまのくうぴい』シリーズ
なかやみわさんにお話を伺いました!

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子ども達に大人気「そらまめくん」シリーズや「くろよんのくろくん」シリーズなどで、
絵本ナビでも御馴染みの絵本作家さんと言えばなかやみわさん。

                                    なかやみわさんの作品はこちら>>>
                                     なかやみわさん WEB SITE>>>

そのなかやさんが、小さな子ども達の為にこんな可愛いらしい「しつけ絵本」を出されているのはご存知でしたか?
    
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『こぐまのくうぴい』シリーズ 
※絵本の詳細内容は画像をクリックしてください。

あいさつ、トイレ、おふろ・・・など、子ども達にとって身近なテーマばかり。
なかやさんご自身が育児を経験され、母親の視点から描かれているという
『こぐまのくうぴい』シリーズ、とっても興味を惹かれますよね。

     
今回、このシリーズを出版されている三起商行(ミキハウス)さんにご協力頂き、
オンラインショップ「ミキハウスチャオ」絵本ナビの連動企画の一つとして
『なかやみわさんへのインタビュー』が実現いたしました!                                                       
                                     

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『ミキハウスオンラインショップチャオ』はこちらから>>>

★なかやみわさん直筆サイン本販売中です!!(2009/7/1~)
なかやみわさんが絵本ナビの読者の方の為に「こぐまのくうぴい」シリーズの直筆サイン本をご用意くださいました。(「こぐまのくうぴいパペット」にはサインカードが付いています。)
数量限定商品ですのでお早めの購入をおすすめします!
サイン本の購入はこちらから>>>
                 

                                                                                                                         『こぐまのくうぴい』シリーズについて、シリーズ誕生のきっかけや制作秘話、また「しつけ絵本」についてなど普段なかなか聞く事の出来ない貴重なエピソードを、とてもわかりやすく丁寧に語って下さいました。
 
最後には絵本ナビの読者に向けて、なかやみわさんから素敵な直筆メッセージもご紹介します!お楽しみに・・・。


■ 実際に育児を経験してみて・・・                                      

『こぐまのくうぴい』シリーズは、なかやさんのお子様が誕生されてから創作された
絵本だと伺いました。実際の子育て経験が、この絵本をつくるきっかけとなったのでしょうか?


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「しつけをテーマにした絵本は、各出版社から多数刊行されていますが、子どもを授かる前は、
正直言って、このような絵本を見てもピンとくるものがありませんでした。
むしろ絵本でしつけを子どもに伝えることが、本当に必要なのかどうかと疑問に思っていました。

しかし、育児というものを経験し、その必要性を実感しました。
歯磨き、トイレ、挨拶など、ごくごく基本的な生活習慣を、生まれてまだ数年しかたっていない幼児に教えていくことって、本当に難しかったからです。いくら教えても、しようとしない、嫌がるばかりで、親子共にイライラしてしまうことの繰り返し。

そんな時、各出版社から刊行されている「しつけ絵本」を読み聞かせた所、非常に反応がよく、トイレなどにも自然に興味を持つようになりました。


no11911_MM_blog.jpgトイレですっきり」より


それからは、「しつけ絵本」をきっかけに、いろいろな生活習慣を子供に分かりやすく、
かつ楽しく伝えることができたのです。私にとっては目から鱗の瞬間でした
そして「しつけ絵本」の存在を、大変ありがたく思いました
小さいお子さんをお持ちのお母さんには、こういった悩みは常につきまとい、育児そのものに
嫌気がさしてしまうことだってあると思います。そういったお母さんを応援したいという思いで、
このくうぴいシリーズを立ち上げました
。」



■ 男の子でも女の子でも受け入れてくれるこぐまを主人公に!                                     

このように、「しつけ絵本」をテーマとして立ち上がったくうぴいシリーズですが、
実際にこの絵本をお子様と読まれている方の話や、絵本ナビに寄せられたレビューの中でも、
「子どもが喜んで聞いている」「何度も繰り返し読んで欲しいとせがまれる」などの声が多く、
「赤ちゃん絵本」として小さな子ども達のお気に入りとなっている事を感じます。
これは・・・心を掴んでしまう何か秘密があるのかも!と、お伺いしてみました。

 
「しつけ絵本は、主人公と同じように、挨拶をしたり、トイレをしたり、食事をしたり・・・というふうに、主人公を通じて生活習慣を覚えてもらいたいという意図があり、そのためには、幼い子ども達に共感してもらえる主人公を作りこまなければなりません。

no12480_MM_blog.jpgぱくぱくくうぴい」より

こぐまを主人公にしたのも、こういった理由が含まれます。
こぐまは、男の子でも女の子でも受け入れてくれる動物と言われています。実際、こぐまのぬいぐるみ(ティディベア)は性別、年齢を超えて世界中の人々に愛されています。

身近なモノを擬人化しているのも、幼児のそばにいつもあるものですから、親近感をもってもらえると思ったからです。3歳くらいまでの幼児というのは、生命のないものでも、生きていると思う傾向があると聞いたことがあります。実際、おもちゃなどを乱暴に扱っている時に、
「おもちゃくんが、痛いって言ってるよ!」

と言うと、たいていの子どもはかわいそうだと思いやめるそうです。中には、おもちゃを撫でてあげる子供もいるそうです。私の子どもも、同じでした。

そういった年齢の子どもを意識して、「くうぴい」というキャラクターを作りました。子ども達も小さいながらに「くうぴい」に共感してくれたからこそ、お気に入りの絵本となって親しんでくれているのではないかと思います。」


■ くうぴいは、こぐまの毛皮のふわふわ感やあたたかみを意識して・・・                                      

『こぐまのくうぴい』シリーズを制作される時、他の創作絵本に取り組まれる時との違いは意識されたのでしょうか?
  

「『くうぴい』のシリーズは、とても小さいお子さんに読んでもらうものなので、絵柄や内容は
明快
にするよう気をつけました。また、文はわかりやすい言葉を選び、読んでもらった時、
心地よいリズム感ができるよう配慮しました。
その点が、物語絵本を作る時との違いだと思います。

「くうぴい」は、太い輪郭で縁取られたキャラクターで、絵柄も単純ですが、こぐまの毛皮のふわふわ感や、あたたかさを少しでも取り入れたかったので、色をつける際には、単調にならないように、カラーインクを数回かさねて、色に深みを出すように取り組みました。」

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こぐまのくうぴいパペット
↑こんなに可愛い!くうぴいパペットも発売されています。
くうぴいと一緒にあいさつや歯みがきの練習ができますね。


■ 思いやりの持てる子どもに成長してほしい・・・                                     

(他の作品も含めまして)子ども達がパパやママのひざの上にいる時の様な、安心感のある温かい絵が、とても魅力的ななかやさんの作品。
また、まわりの友だちとの関係などをしっかり描かれているものが多い印象もありますね。
作品を通して子ども達に伝えていきたい事をはっきりとお持ちなのでは・・・と感じ、お伺いしてみました。


「特に、伝えたいメッセージがあるというわけではないのですが、自然にお友達とのやり取りなどを取り入れてしまうことが多いです。

やはり、小さい子どもでも、一人の人間なわけで、人と人が気持ちよく生きるためには、相手を思いやり、相手の気持ちを考えて行動しなければならないものだと思います。幼いうちは、まだまだ経験が少ないので、いろんな自我がでてしまいますが、それを子どもらしいという一言でかたづけるのはよくないと思っています。

幼い子どもが、絵本を通じて、こんなことをしてもらったら嬉しいなとか、こんなことをされたら悲しいなとか、なんとなくでもよいので気づいてもらえたら、いつか実体験を通じて、人に対して思いやりの持てる子供に成長してくれるのではないかと信じています。

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柔らかい口調の中でも、それぞれの作品に対して、そして子ども達に対して、とても真摯に向き合っているなかやみわさんの姿勢を感じられる言葉がとても印象的でした。
だからこそ、なかやさんの作品には親子で一緒に楽しめる温かい時間が流れているのかもしれませんね。

そんななかやみわさんが、絵本ナビの読者の為にこんな素敵な直筆メッセージを描いてくださいました!!

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なかやみわさん、ありがとうございました!!


★絵本ナビメルマガバックナンバー(2009/04/08号) なかやみわさん特集号はこちらから>>>

続きを読む "『こぐまのくうぴい』シリーズ
なかやみわさんにお話を伺いました!" »

2009年03月25日

注目の新人作家さんの作品のご紹介です。

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何だかとっても面白そうな絵本だぞ・・・と思っていると、何とその作品が作者のデビュー作!

当然の事ですが、「新人作家」と一口に言っても、傑作、快作が生まれる瞬間の可能性というのは、常に平等です。「面白いから紹介しよう」と思っている時点では、あまりキャリアは気にしていない事も多いのです。だから、こんな驚きも実は結構あるのですね。

でも今回は、更にその「面白い絵本」が生まれてくるエピソードにとっても興味を惹かれてしまったのです。そこで、「新人作家特集」としてお送りしたいと思います!
お気に入りの絵本が見つけられたら、その時は是非、作家さんを応援してあげて下さい!
また新しい「お気に入り」に出会える可能性が高くなるはずですしね。


◆ 絵本らしい絵本!

最初に紹介させて頂く2冊はこちら↓

 Ehon_26109_blog.jpg          Ehon_26659_blog.jpg

ばけばけばけ ばけたくん』  『ジェリーの あーなあーな
(ともに大日本図書刊)

お二人とも絵本デビュー作なのですが、まずその完成度の高さに驚かされます。
表紙から「何だか面白そうだぞ」「子ども達が喜びそうだぞ」という気配が漂っていますね。
お二人の共通点として「絵本塾」出身、というプロフィールがあります。
(作家になる事を目的としている講座です。)
今回は何と・・・
「絵本塾」の主催をされている
小野明さん(編集者)と増田喜昭さん(絵本専門店メリーゴーランド店主)が
お二人のデビュー作品に寄せてコメントを書いてくださいました!!
「絵本づくりのプロ」である小野さんと、「絵本を売るプロ」である増田さん、
それぞれのお立場からの紹介文はとっても読み応えがあります。
皆さんも、普段とはちょっと違った視点からその魅力を楽しんでください。


小野明さんからのコメントです!

●プロフィール
小野明(おの あきら)1954年、東京生まれ。編集者・エディトリアルデザイナー。
企画、編集、デザインで400冊以上の絵本・児童書にかかわる。
絵本ワークショップ「あとさき塾」を土井章史氏と共同主宰。
1994年度のボローニャ国際児童図書展の日本特集「Dancin’ Colours──90年代日本の絵本原画展」の実行委員のメンバー。共著に『絵本をよんでみる』『絵本をよみつづけてみる』(いずれも五味太郎+小野明╱平凡社ライブラリー)、編著に『100人が感動した100冊の絵本』『絵本の作家たちⅠ・Ⅱ』(いずれも別冊太陽╱平凡社)など。

絵本塾、あとさき塾について
 私は、東京であとさき塾という絵本のワークショップをトムズボックスの土井章史とともに始めて、18年になる。四日市メリーゴーランドの絵本塾ももともとは、15年前に店主の増田喜昭さんに誘われて、あとさき塾のやり方でやってみましょうか、と決めて始めたものである。それほどに、私にとってあとさき塾の方法は、まず、自分の性に合っている。
 で、その方法とは、一、塾生に「教える」ことをしない。二、塾生を作家として遇する。まあ、この二点に尽きるかな。ともかくあとさき塾では、毎回毎回、塾生の気合いの入った(これもポイントのひとつ。だから毎回もってくるとはかぎらない)絵本のラフを、出席した塾生全員に全作回覧し、その後土井と私でそのラフを出版できるようにするため、その時点で足りないと思えることについて述べるのだ。あ、もちろん、そのラフの美点も話しますよ。でもまあ、あとさき塾の場合、それなりの倍率のオーディションをくぐりぬけてきた人達の集まりだから、見込みがあるのは前提として折り込み済み。そのすでにある能力をどうやって出版できるレベルまでもちあげられるか、それについて毎夜毎夜、エンエンと話し合っているのです。


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●『ばけばけばけばけ ばけたくん』『ジェリーの あーな あーな』

シンプルは簡単ではない。シンプルは単純ではない。少なくともつくり手にとっては、そうだと思う。岩田明子さんと矢野アケミさんは、ともにメリーゴーランドの絵本塾にかつて在籍していた。だから、講師として参加していた私は、今回めでたく出版されたこの2作品を、最初のラフからずっと見守るという幸運に浴した。その出版のもとになった最終ヴァージョンへのプロセスを思い返すにつけ、ああ、シンプルって複雑だよなあ、と改めて感じるのですね。
創作においては、多彩で豊かなバックボーンをもっていればいるほど、上がりのシンプルさのエッジがくっきりする。鮮やかになる。しなやかになる。それは絵本のワークショップを20年近く続けてきて得た、確たる実感といえる。
そしてさらに心強いことに、この2作にはユーモアがある。『ばけばけばけばけ ばけたくん』の好奇心のはつらつさ。『ジェリーの あーな あーな』のひかえめなとんでもなさ。その楽しい魅力は、たしかなユーモアに支えられ、より輝く。そしてこのユーモアもまた、多彩で豊かなバックボーンゆえの達成でしょう。いやあ、いいスタートを切れましたね。次作も楽しみだなあ。

小野明


増田喜昭さんからのコメントです!

●プロフィール
増田喜昭(ますだ よしあき)1950年 三重県四日市市生まれ。
子どもの本専門店「メリーゴーランド店主」。
子どもの本の普及、遊びと学びのある子どもの居場所づくりに力を注ぐ一方で、プロの絵本作家・童話作家の養成ワークショップ「絵本塾」「童話塾」を主宰。「四日市こだるま道院」の道院長として、子どもたちに少林寺拳法も教える。著作に『子どもの本屋、全力投球!』『子どもの本屋はメリーメリーゴーランド』(晶文社)などがある。


Ehon_26109.jpg みどころ、立ち読みはこちらから>>>

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●『ばけばけばけばけ ばけたくん』によせて

子どものココロってなんだろう。ちかごろあまりにも大人たちのやさしい言葉の連続で、ほんとうのやさしさが見えなくなってしまうような不安におそわれます。
岩田明子さんの中にある、ちょっとイタズラなココロはきっと子どもにつながる道があるのです。それがカタチになったのが、この『ばけばけばけばけ ばけたくん』でしょう。
次から次へ、いろんなものを食べまくったあげく、ドロンと消えてしまうあたり、さすがです。
それにしても、本として出版された「ばけたくん」はりっぱです。シャンとしてて、かっこいいです。ダミーでみていたときよりずっと白と黒が生きています。
さあ、こんどはぼくたち本屋の番です。子どもたちと楽しみ、いっぱい売ること、手渡すことに専念します。

メリーゴーランド店主
増田喜昭


Ehon_26659.jpg みどころ、立ち読みはこちらから>>>

●『ジェリーの あーな あーな』のこと

33年も子どもの本屋をやっていると、何となく子どもの喜ぶ本がわかるような気がします。
もちろん、次々と子ども達が生まれ、メリーゴーランドにやってくるのだから、少しづつ子どもたちの好みというものが変ってきてもおかしくないのだろうけれど、本質的に子どもの広い視野と何でも受け入れてくれる広い心には驚かされるのです。
大人たちの読んであげたいキモチが子どもにはよーく見えているのでしょう。
と、しても、この「あーな」の本は、大喜びする子ども達の顔が目に浮ぶ。ジェリーが大好きな穴は、子どもも大好き、できればいっしょにおでんのちくわの穴にもぐりたい気分なのです。
作者の矢野アケミさんは、そこんとこをよっく知っていて、(いや本能かな?)次々と楽しい作品を生みだしていく。このジェリーシリーズでも次々と続編が出るでしょう。絵本のサイズも色あいも、とても楽しい空気をつくり出しています。きっとファンが増えることでしょう。
もうぼくは、そのファンの第一号なのですよ。

メリーゴーランド店主
増田喜昭

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作者の矢野さんと増田さんの2ショット、いい写真ですね・・・。


◆ 「純真無垢」な絵本

冒頭では「傑作、快作」にキャリアは関係ない・・・と申しましたが、
「デビュー作」ならではの輝き、というものも確かにあるのかもしれません。

絵本を描く楽しさ、瑞々しさに溢れているのがこちら↓

Ehon_26876_a.jpg みどころ、立ち読みはこちらから>>>

ピーちゃんのわくわくないちにち』(文溪堂刊)

「絵本が自然に生まれてくる」なんて事はないのはわかっているのですが、
絵本を読んでいても、作者御本人のコメントを読んでいても、
なんだか「ポロン」と転がるように生まれ出てきてしまった様に感じられるのです。
そう思わせてくれる所がきっと才能なのでしょうね。

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作者のスミカワテルコさんに、絵本製作に於いての過程話をお伺いしました。

ねこのピーちゃんというキャラクターは、わたしが専門学校時代に、実家で飼っていたクロネコのプーちゃんをモデルにして描いたらくがきから生まれました。プー(Pooh)という名前の頭文字をとってピーちゃんという名前にしたのです。初めて描いたその瞬間から、とにかくよく動くキャラクターで、じっとしていません。私が課題の下描きをしていたり、らくがきをしている時でも、ピーちゃんは気が向いたときにやってきて、スケッチ帳の上を自由きままに散策。好きなだけ遊んでいくのです。当時は鉛筆で描くことが多く、色を塗る場合は、黄色く塗ったりもしていましたが、特定の色をもつキャラクターではありませんでした。
 それから数年後、家の近所を歩いていたときに、突然ひとつのフレーズが、わたしの頭をよぎります。
「うちのねこは ぜんしんピンク、あらっても ピンク・・・・・・」
ねこがピンクだなんて、おもしろいなぁ、と思い、ピンクのねこはどんなねこだろうと想像した時に、私の頭のかたすみからヒョッコリ、ねこのピーちゃんが陽気に顔を出してくれたのです。
「アレ?ピーちゃん、ピンクいろに なってみたい?」私がきくと、ピーちゃんは、なんだかうれしそう、からだをモジモジさせながら、小さくうなずきました。こうして晴れて、ピンクのねこのピーちゃんが誕生したのです。
 「ピーちゃんのわくわくないちにち」をつくるにあたって、わたしが一番に心がけたことは、ピーちゃんというキャラクターのもつ自由さ、天真爛漫さ、好奇心旺盛さといった、本来の素質を、できる限りそのままの状態で表現し通すということです。ストーリーの中でも、わたしが、ちから技でピーちゃんを動かしてしまわないよう、つねに心がけたつもりです。
 いま、ピンクのねこのピーちゃんは、わたしのスケッチ帳や、机の上から、絵本というとても居心地のよい空間にまで動きだしました。やっぱり、じっとはしていられないようです。この絵本はよんでくださった方に、すこしでもピーちゃんのわくわくが伝染してくれたら、これ以上にうれしいことはありません。

スミカワ テルコ


◆ 大御所新人!?

最後に・・・
新人作家さんとして紹介するにはあまりにも迫力のあるその存在感!
がとっても気になるこちらの方>>>
デビュー作ではなく絵本2作目ですが、ご紹介させて頂きます。

Ehon_26440.jpg みどころはこちら>>>

カバサンチとアドバルーン

表紙を見ると、ほのぼのとして、とても可愛らしい雰囲気ですが、
背後に感じる壮大なスケール観は・・・
阿部さんは何と、現役として大活躍されているアニメーション監督さんなのです。
絵本「あらしのよるに」の劇場版アニメの美術監督も手掛けらたそうです。
だから、絵を描く事に関しては完璧なプロなのですね。
「どんどん どんどん いくらでも筆が進む・・・」なんて事も伝え聞いています。

ダイナミックなストーリー展開、印象的な場面の数々、細かく描き込まれた背景・・・
などなど見所満載な一冊になっていますが、
こんな経歴を念頭に読んでみるのもまた面白いですよね。
そして、今後どんな絵本をつくっていってくれるのか、とても期待してしまいます!

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「カバサンチとアドバルーン」を制作する際の過程話を聞かせて頂きました。

今回、カバサンチを描くにあたって。
当初、家族のきずなと、エコロジーをからませたストーリー展開にしたため、少し難しくなってしまいました。
思い切って、エコロジーをはぶいてみると、だいぶ、すっきりとした感じになりました。
エコロジーは、非常に大切なテーマですが、いずれ改めて取り組んでみたいと思っています。
家族はひとつ、たとえ難問が振りかかってもみんなで考えたり、みんなで話し合ったり、みんなで力を合わせればなんとかなるさと思う事が大切だと思います。
いつもポジティブにね。

阿部行夫


※特集の為に、阿部さんが「カバサンチ」のフィギュア(人形)を作ってくださることになりました!!期間中(2009/3/25~2009/4/1)に「カバサンチ」をお買い上げ頂いた方の中から
抽選で1名様にプレゼントさせて頂きます。
これはかなり貴重ですね・・・。
(現在制作中だそうです。完成品はまた追ってアップさせていただきます!)
↓↓↓↓
★★「カバサンチフェギュア」の完成品が届きました!★★
こちらからご覧ください。>>>

今後も面白い作品が登場した時に、引き続き特集をピックアップしていこうと思っています。
お楽しみに・・・。

2009年03月18日

『まじょのデイジー』作者の植田真さんにお話を伺いました。

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静かで透明な空気の漂う風景、そこに繊細に描かれる少女や鳥や植物たち。
植田真さんの描き出す世界はとても上品で愛らしく、
大人のファンの方も多いのではないでしょうか。

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▲絵本ナビの為に描き下ろしてくださった自画像です!

植田真さんはイラストレーターとしても挿絵や装画、広告のお仕事など幅広く活躍されています。画面から伝わってくる洗練された雰囲気は当然なのかもしれませんね。
でも、もう一つの魅力は植田さんの紡ぎだす、ささやかながら夢の詰まった優しいストーリー。
繊細で傷つきやすい、だからこそ美しい子ども達の心の声が優しく丁寧に織り込まれ、
それを大きく包み込んでくれるようなファンタジーの世界は、読むものの感覚を子ども時代に戻してくれるようです。
一体どんなイメージをしながら創作されているのでしょう?とっても興味を惹かれますよね。

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まじょのデイジー (のら書店)  ★みどころはこちら>>>

今回、最新作「まじょのデイジー」の発売を記念しまして、
作者の植田真さんに、新作「まじょのデイジー」について、
また制作時のエピソードなどについてもお伺いしました!


■ 作品がうまれてくるきっかけは・・・                                      

新作「まじょのデイジー」に登場するのは、
魔法はまだまだだけど、天真爛漫で朗らかで素直な小さな女の子デイジー。
一方無愛想で一匹狼、まっくろな翼をもつ鳥ズズー。
とっても対照的な二人なのに、ふとしたきっかけで一瞬のうちに心が通じ合ってしまう・・・
そんな思いがけない場面がとても心に残ります。

「つくっていくうちにストーリーは変化していきました。」とおっしゃる植田さん。
どんな風に作品が生み出されていくのでしょう?


絵本を作る時は、映画の予告のようにいくつかのイメージが頭に浮かんできます。
例えば今回の『まじょのデイジー』の場合ですと、幼いまじょがホウキで飛んでいる、
ホウキから落っこちてしまう、楽しくなるとまわりで花が咲き始める、など。
最初は、それらのイメージをもとに漠然とした物語が浮かんできます。
しかし、それは本当に漠然としたものなので、進めながらたぐり寄せるように物語を作っていきます。
進めていくと「こっちの道じゃなかった」というようなこともよくあって、
『まじょのデイジー』も一番最初の原稿と最終的な原稿で物語は結構違うものになっています。」


場面のイメージと物語が同時進行で生み出されていくのですね。
もしかしたらデイジーとズズーの関係も、最初はもっと違ったものだったのかもしれません。


■ デイジーの持つ天真爛漫さを物語全体に漂わせて・・・                                      

植田さんの作品の中では、静かで美しい風景の場面というのがとても印象的です。
また、その風景の中で、小さなものが本当に小さく描かれていたり、
逆に思うよりもずっと大きく描かれているものがあったり。
それはまるで登場人物の心象を表しているかの様にも見えます。
色彩表現や風景の描き方など、表現方法についても少しお伺いしてみました。


主人公の気持ちと密接に関わりがある、というのは意識します。
物語の絵の場合、その物語または文章を読んで、どんな絵、どんな構図または色が、
その場面を一番引き立たせられるかということを意識して描きます。
例えば、ズズーが「ともだちなんかいないやい」という場面では、
「少し寂しそうなズズーの表情」を描くよりも、
「美しい風景の中で美しい羽根の鳥たち」を描く方が、
ズズーの孤独感がより引き立つように思うのです。

という感じで、そこにはどんな空気や感情が存在するのかをまず頭に浮かべ、
何をどのように描けば一番引き立たせられるかと考えています。」


今作品の雰囲気は今までの作品と少し違うように感じますが・・・


「まじょのデイジー」では、デイジーの持つ天真爛漫さを
物語全体に漂わせたかったので、色彩は明るく暖かいものを意識しました。

と植田さん。春の陽だまりの様な優しい暖かさを感じますね。


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■ 「空」「鳥」「葉っぱ」・・・植田さんの作品に登場する風景の原点は?                                     

どの作品にも登場する広く大きく描かれた様々な「空」の風景、空を飛ぶ「鳥」、小さな葉っぱや草花・・・。


「生まれ育ったところが緑豊かだった為か、
 空の広い場所や鳥や草花は、自然と絵の中に出てくるように思います。」

■ 子ども達には楽しんでもらいたい・・・                                     

子ども達には作品を通じてどんな事を伝えたいと思われているのでしょうか。


「物語やメッセージ性は本を作る上での一つのきっかけなのかもしれないと思ったりしますので、
ただただ、読んでくれた子ども達がどんな形であれ、頭の中で色々と「想像して膨らませて楽しんで」ほしいなと思います。
人によっては、物語と離れたところ、物のカタチや色などで楽しむ場合もあるかもしれませんし、
それも一つの楽しみ方だと思います。
なので、まずは楽しんでもらって、本の中に入ってもらえたら嬉しいです。
そして、そのような本を作って行けたらいいなと思っています。」

■ 絵本ナビ読者の方へメッセージをお願いします!                                     


「デイジー(とズズー)が歌う場面、ぜひ、いろんな節で歌ってみてください。」


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色々と丁寧に答えて下さり、ありがとうございました。
最後に「まじょのデイジー」の寄せた植田真さんご本人の直筆メッセージ
ご紹介します!↓

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2009年02月25日

『きこえる?きこえるよ』たしろちさとさんにインタビューしました!

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グランまま社から新刊『きこえる?きこえるよ』を出版されたたしろちさとさんが絵本ナビオフィスにいらして下さいました。

『きこえる?きこえるよ』は、「The Book of Sense」シリーズの4作目にあたります。本作の制作エピソード等を中心に、色々とお話をお伺いしました。また、このシリーズの編集を手掛けられている田中尚人さん(パパ‘s絵本プロジェクトの活動や『だから?』等の翻訳者として絵本ナビでも御馴染みですね。)にも御一緒して頂きました。


■ 「The Book of Sense」シリーズ                                 

「The Book of Sense」シリーズとは・・・?
聴覚、味覚、触覚、嗅覚、視覚、感覚(感情)の6センスを1冊ずつ個別に取り上げた、画期的な試みの絵本シリーズ。幼児の感受性は、視覚や文字に頼りがちな私たち大人が想像する以上に、音や匂い、味、触覚などの五感で受け取る実感や記憶と豊かに結びついています。


※既刊本はこちら・・・

ehon10906_c.jpg ehon10907_c.jpg ehon16211_c.jpg Ehon_23624_e.jpg
  「嗅覚」         「味覚」       「触覚」         「聴覚」
たしろさんが手掛けられた『きこえる?きこえるよ』は、シリーズ第1作目の『くんくん、いいにおい』に続いて2作品目になります。


■ 感覚がテーマの絵本、「The Book of Sense」シリーズのアイデアを聞いて・・・          

特にストーリー展開がある訳ではなく、テーマが一つに絞ってあるこのシリーズ。
他の絵本と少し違った趣に、取り掛かる際には戸惑いはなかったのでしょうか?

「普段から動物の感覚を忘れないで生活をしたいと思っているんです。」
とたしろさん。
「色々な事が便利になっている今の時代ですが、だからこそ体の感覚を研ぎ澄ませて生きていきたいなと。」
そんな風に思っていた時に舞い込んできたのが、この「The Book of Sense」シリーズのお話。
「だから、このお話を頂いたときはすぐに面白いだろうな是非やってみたいな、と思いました。」
このテーマで作品がつくれる事がとても嬉しかったと語るたしろさん、
戸惑いよりも、むしろワクワクする気持ちの方が強かったそうなのです。

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■ 1作目『くんくん、いいにおい』では犬の気持ちになって・・・。         

「The Book of Sense」シリーズでたしろさんが最初に手掛けられたのは「嗅覚」がテーマの『くんくん いいにおい』。おいしい匂い、楽しい匂い、懐かしい匂いから臭い匂い…。様々な場面で、様々な感情と結びついた「匂い」を描いているその表現に、小さな子ども達から大人まで多くの人々の共感を得ている絵本です。
初めの構想段階では、犬を主人公とした案でスタートしていたそうですが、
編集の田中さんより「犬になってください。」なんて注文もあったそうですよ(笑)。

ehon10906_e.jpg 『くんくん、いいにおい

  犬の嗅覚は人間の何万倍、聴覚もかなり優れていると聞きますね。一体どんな世界が見えているのでしょう。
たしろさん御自身も犬を飼われているそうで、日々沢山のスケッチをしながら観察したり、想像してみたり、彼の気持ちになってみながらラフ制作を重ねられたそうです。
そんなエピソードを想像しながら改めて『くんくん、いいにおい』を読んでみるとちょっと可笑しくなってきますね。


■ 新作『きこえる?きこえるよ』、画面から音が聞こえてくる様な絵を・・・。        

一方、今回の新作『きこえる?きこえるよ』は「聴覚」がテーマ。
絵本の中で音をどんな風に表現するのだろう・・・と、色々想像しながら中を開いてみると。
まず意表をつかれるのが「文字がない」ということ!
ちょと大胆にも思えるこの表現方法。とても興味を惹かれたので、その経緯を聞かせて頂きました。

Ehon_23624_g.jpg 『きこえる?きこえるよ

「まず最初は『くんくん、いいにおい』の時と同じ様に、身の回りにはどんな音があるだろうか・・・というメモを書く事から始めました。」

そして音を意識しながら、沢山のスケッチをされたそうです。
(浮かび上がるアイデアをスケッチしたり、ラフを描いている時は本当に楽しい、とおっしゃる時の
 たしろさんは、とても目がキラキラと輝いていました!)

「ラフを描いているうちに、「画面から音がしてくる様な絵がいいなぁ」と思ったんです。そこからちょっと迷ったり、悩んだりし始めて。この段階では結構時間がかかりました。」

場面毎に何十枚ものラフを描かれたり、実際には使われなかった場面を描いたり、
それこそ順番がわからなく程たくさんのラフを描かれたそうです。
その出来上がってくる絵を見ながら、編集の田中さんと話しているうちに
「絵から音が聞こえたら、文字はいらないのでは・・・?」
という結論に結びついていったそうです。

「匂い」「音」など実体のないものを描く・・・という意味では たしろさんもかなり苦労をされたのではないかと思います。」と田中さん。
登場人物やものだけでなく、それをとりまく空気や雰囲気までも描かれている印象の強いたしろさんの作品ですが、このたくさんのスケッチの中から自然と生まれてくるものなのかもしれませんね。


■ 男の子の気持ちになって・・・                                 

絵本の主人公は小さな男の子です。
聞こえてくる音にじっと耳をかたむける様子や、音を探しに行く様子、一方では自分で音をつくりだして楽しむ様子など好奇心旺盛でいきいきとした姿がとても印象的。
その姿を見ている私達も、思わず音の世界に惹きこまれていきます。
たしろさんご自身もきっとこんな子ども時代を過ごされたのではないでしょうか?

「はい、その通りです(笑)。特に意識をしている訳ではなかったのですが、やはり子どもの頃の体験、記憶がもとになっている部分は多いと思います。」
「スケッチやラフは、子どもの目線に下がって、男の子になりきって、
「どんな音が聞こえてくるだろう?」
「どんな音が聞きたいのかな?」
と考えながら描いていました。すると、自然に色々な場面が浮かんでくるんです。」

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そんなたしろさんの描いたそれぞれの絵は、個人的な記憶の一場面の様でもあり、
でも読み手である私達の記憶まで一緒に呼び覚ましてくれる共通の記憶の様でもあり・・・。


■ すぐに出来上がった場面、試行錯誤を繰り返した場面・・・                      

この作品の一番重要なポイントとなっているキーワードが先程からも出ている
「音が聞こえてくる絵」
なるほど耳を澄ませると、私たちの知っている様々な音が聞こえてくるようです。
そんな絵が実現しているからこそ成り立っているこの絵本ですが、
素人が聞くと何だかとっても難しい事の様に思えます。すんなりと描けるものなのでしょうか?
また特に思い入れのある場面(音)はあるのでしょうか?

「どの場面に一番思い入れがあるかと聞かれれば、それはどれも同じ位です。
でも、パッと思い浮かんでラフを描いてそのまますぐに出来上がった場面もあれば、
なかなか絵から音が聞こえてこなくて、試行錯誤を繰り返した場面もあります。」

例えば、すぐに出来上がったのがこの場面。

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雨が傘を打つ音、長靴で地面を踏む音、雨が地面をたたく音・・・様々な音が聞こえてきそうですね。
しっとりした色、もやっとした雰囲気、見る人によってそれぞれの雨の日の記憶が呼び起こされる様な 奥行きの深さを感じる絵ですね。原画が見てみたい・・・。

反対にとても時間がかかったのが、こちら。音が流れていく街の中の場面です。

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個人的(磯崎)には、この場面を見てすぐに沢山の音が自然に聞こえてきて、この作品のテーマを象徴するようなページだな、と思ったのですが、最初のラフを描いている時点では、なかなか画面から音が聞こえてこなかったのだそうです。
初めは、男の子が歩道橋の上から覗いている構図だったそうで、試行錯誤を繰り返すうちに、目線がぐっと下がって今のアングルになり「やっと聞こえた!」そうなのです。

また子ども達が大好きな電車の場面も、様々な案が出された上で今の場面に決定したのだとか。
どの位置で電車の音を聞くのか、子ども達にとっては大きな事ですよね・・・
結果的に大好きな音がたくさん聞こえてくる、とてもリアルな絵になっていますよ。
(実際に見てみてくださいね!)


■ 一人で楽しむ音、みんなで楽しむ音・・・                                 

ここで編集の田中さんからとても興味深いエピソードを伺いました。
「これは全部描きあがってから気が付いた事なんですが。
 この作品には男の子と一緒にサルが登場します。 でも、お父さんやお母さんがいるページや外出する客観的なシーンには姿をみせないのです。 サルは男の子にだけ見える心の友だちなんですね。
たしろさんに「わざとですか?」と聞くと「あっ、ほんとだ。」と。
意図的ではなく、知らずに描き分けていたんです。
例えば、遊んだり楽しんだりする時の音は「たくさんの音があるといいのにな」
逆に自分だけの音、例えばお父さんお母さんの声などは「ひとりじめしたいな」
そういう子どもならではの感性も自然と描き分けられていて、出来上がった後に凄く感激・感心してしまったのです。」

※このエピソードはグランまま社のHPに編集者裏話としても紹介されています。
こちらからどうぞ>>>


                                               
■ この絵本の楽しみ方を教えて頂きました!                         

そんなたしろさんと田中さんから、この絵本の楽しみ方のポイントを聞かせて頂きました。
一つ目は、こんな楽しみ方。
『くんくん、いいにおい』、『きこえる?きこえるよ』には、たしろさんの生活圏が描かれているのだそうです。
商店街だったり、制作時によく通っていたお店の名前だったり。
『きこえる?きこえるよ』には何と、たしろさんご自身も登場しています!
さて、どこにいるのでしょう。こっそりヒントを伺うと・・・
「私の一番大好きな場所で、大好きな動物の前にいます。」
とのこと。更に大ヒントを・・・

ehon13586.jpg  『ぼくうまれるよ
絵本の内容詳細はこちら>>>  

二つ目は、親子で読む時の楽しみ方。
「この絵本には文字がないのですが、文字がないからといって身構えないで読んで下さいね。
 具体的な言葉があると、聞こえてくる音を方向づけてしまうこともあります。
でも、この絵本はそれぞれの人がそれぞれに聞こえる音を感じて欲しいのです。
題名の『きこえる?きこえるよ』の「きこえる?」は問いかけの言葉(大人の方)。
それに対して「きこえるよ」は答えるほうの言葉(子ども達)。
各場面でこの問いかけを繰り返して楽しんでくれれば嬉しいですね。」

確かに子ども達に、どんな音が聞こえるのか聞いてみたくなりますね。
子ども達というのは、大人が思う予想外の所を見ていたり聞いていたりします。
その思いもよらない答えを聞くのは驚きでもあり、喜びでもあったり・・・。
この絵本を通じて色々なコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。

「男の子がどんな音を聞いているのか、ヒントの一つとして男の子の耳の方向を気にしてみても 面白いかもしれませんよ。」とのことです。それぞれの場面には2重にも3重にも様々な音がしかけられているそうです。
楽しみながら見つけてみてくださいね。


■ この作品を描き終えて発見したこと・・・                                   

「普段絵を描くときには、音楽を聴きながらの事が多いのですが、 このシリーズの制作の時は、静寂の中で描いていました。」と振り返るたしろさん。
この作品を描き終えて、何か発見した事などはあったのでしょうか?
「絵本をつくっていく過程で、今までより更に感覚を磨かなくてはいけなかったので、  前は気が付かなかった事まで気が付くほど、自分が敏感になっていたと思います。  音というのは、こちらから聞きにいかないと聞こえない・・・という事も改めて感じました。」
作品を創りだしていく事で感じる世界が広がっていくなんて、とても素晴らしいことですよね。

tasiro_blog3.jpg

さて、次回作として「The Book of Sense」シリーズ5作目が決まっているそうです。
次のテーマは「視覚色覚」。つまり目で感じることなのだそうですが、こちらもまた大きなテーマです。 今はアイデアを沢山出されてとても楽しい段階なのだそうが・・・。
出来上がりはまだ先になりそう?どんな「色」を見せてくれるのか、私達は楽しみに待っていましょう!


■ 生きているものを生きているように描きたい・・・                                 
    
一つ一つの作品、それぞれに登場する動物達がとても生き生きと動き回るたしろさんの作品。
これからどんな作品を描いていきたいと思っているのでしょう?お伺いしてみました。

「生きているものを、生きているように描きたい。匂いがあるものは、匂いがあるように描きたい。
 そんな風に、上手に描きたいという訳ではなく、描く対象「そのもの」が「そのもの」らしく 描けられるようになれれば・・・と思っています。」
そんなコメントを裏付ける様に、実際のものをスケッチされることにもとても熱心だそうで、
例えば「ぼくうまれるよ」では、動物園に頻繁に通われてかなり取材をされたそうですし、
「おんがくかいのよる」では、登場するねずみの小さな楽器を全て実際に作られてから描かれたのだそうです。

Ehon_15654.jpg 『おんがくかいのよる

ねずみの視点に立った風景がとても面白いのです。絵本の内容詳細はこちら>>>

表現を奥深いものにしているのが、この様な熱心なスケッチの数々であることは勿論ですが、
何よりも、作品を描かれる時に登場人物「そのもの」になりきってしまえる 御本人のその鋭い「動物的な感覚」が一番の特徴なのでは・・・と、
とても感覚的な言葉で話されるたしろさんを拝見し、勝手ながら思ってしまいました。

最後にとっても心に残ったたしろさんの言葉をご紹介します!
好きな動物は?と聞いてみたところ・・・
「カバが好き。理由はカバだから。カバの全てが好きなんです。」
理屈ではなく、存在そのものが好きなのだそうです。
素敵な言葉です。


記念にパチリ。

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たしろちさとさん、ありがとうございました。
絵本ナビユーザーの方に向けて、たしろさんがこんな素敵なメッセージを
描いてくださいました!!

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2009年01月23日

「マイページ」をリニューアルしました!

こんにちは、絵本ナビ事務局長のカナガキです。
絵本ナビの「マイページ」をリニューアルしました!
ご要望の多かった点を中心に、機能の追加、改善を行っています。
こんなことができるようになりました。

1.マイ絵本棚
 ・棚を複数作成できます。
 ・棚から直接買い物かごに入れられます。
 ・レビュー済みの絵本をまとめて追加できます。
 ・絵本ナビShopや絵本クラブで購入した絵本をまとめて追加できます。

2.お気に入り出版社
 ・出版社を「お気に入り」登録できます。
 ・Shopで購入した絵本、クラブで配本された絵本が、「お気に入り出版社」に追加されます。
 ・「お気に入り出版社」の絵本の新着作品、新着レビューが見られます。
 ・「お気に入り出版社」から届くアンケートに回答できます。
 ・「お気に入り出版社」にメッセージを送れます。

3.お気に入り作家
 ・「お気に入り作家」の絵本の新着作品、新着レビューが見られます。

4.お気に入りメンバー
 ・「お気に入りメンバー」の新着レビューが見られます。

5.レビューリクエスト
 ・レビューリクエストした絵本の新着レビューが見られます。

6.絵本ナビとのメッセージやりとり
 ・絵本ナビからのメッセージ(お知らせ)が見られます。
 ・絵本ナビにメッセージ(ご意見ご要望)が送れます。

ぜひ新しくなったマイページをご活用ください!
  マイページはこちら (メンバー専用)

マイページは絵本ナビメンバーの方のみご利用いただけます。
またメンバー登録されてない方は、是非この機会にメンバー登録してみてください!
  メンバー登録はこちら

2009年01月21日

絵本『したのどうぶつえん』作者のあきびんごさんが
遊びにいらして下さいました!

こんな絵本があります。

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“うえのどうぶつえん”ならぬ“したのどうぶつえん”!
一体“したのどうぶつえん”にはどんな動物がいるのでしょう?
こんな事を考え出した作者とは一体どんな方なのでしょう?

先日、絵本ナビオフィスに作者のあきびんごさんが遊びにいらして下さいました。

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あきびんごさんは1948年生まれ!
還暦になられた今年、「したのどうぶつえん」(くもん出版)で絵本作家デビューをされました。
そして今月発売された雑誌MOE2月号の中で発表された「2008年絵屋さんが選んだ」絵本のランキングの中で、「新人賞」部門3位にも選ばれました。

「わたしは今年60歳になったのですが、かねてから、還暦になったら新人賞をとりたいと思っていました。」
(くもん出版HPに掲載中の入選によせてのコメントより。詳しくはこちら>>>

こんな粋なコメントを読んだだけでも、とてもパワフルな生き方をされている方なのでは・・・と
想像してしまいますよね。

実際にお会いすると、想像以上にパワフルで個性的でユーモア溢れる方でした。
豊富なご経験のもと、次から次へと飛び出す様々なテーマやエピソードに、こちらは感心したり
笑わされたり、とにかく圧倒されっぱなし!


akibingo_blog2.jpg akibingo_blog3.jpg

とても濃くて刺激的な楽しい時間を過ごさせて頂きました。

◆絵本を出されるまでの長いみちのり・・・。
広島県尾道市で生まれ育ったあきびんごさん。
東京芸術大学日本画科に入学する為に上京されました。
学生時代には、その活気と文化に強烈なショックを受け、かなり刺激的な
毎日を過ごされたそうです。具体的には・・・今回は割愛しておきますね(笑)。

ちなみに東京芸術大学というのは「上野動物園」のすぐ隣にあります。
動物園とはかなり深い縁があったそうで、当然スケッチをされる為に通われたそうですが、
更にアルバイトでも、動物園の鳥類の絵と名前をプレートに描く仕事もされていたそうです。
(かなりの数を描かれたそうですよ!)
現在はもう使われていませんが、絵本の冒頭に出てくる博物館動物園駅、
あきびんごさんは実際に通学に使われてたそうです。
「階段を上がると『うえの』動物園に着く・・・。じゃあ、下に降りていくと?」
なんて事を毎日体感されていたのですね。

卒業後は広告代理店での仕事を始め、様々な出会いがもとで
幼児教育の研究者として教材・教具・文具などの開発もされてきたそうです。
実は私も子どもの頃にその教材にお世話になっていたようで・・・!?
その頃の明快で目標のはっきりしている仕事が
「面白くて仕方がなかった」そうです。
確かに、人と少し違っているその野生的な勘(勝手に言わせてもらっています。)は、
新しい事、新しい教育法を生み出すにはぴったりくるような気もしてきます。

その後も絵画や染付けなどの作家活動をされたりと
枠にはまらなない幅広いご活躍をされてきたあきびんごさん。
今回もこんな素敵なお土産を持ってきて下さいました。

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▲この可愛い動物の絵付け。
 何と、注射器を使って絵付けをされているそうです!自由です。

その後、絵本作家という新しい道をスタートされるのですが、
そのきっかけというのもかなりユニーク!
「還暦というのはそのお祝いに赤い物を贈る風習があるでしょ。
 それは(干支が一回りして)赤ちゃんに還る・・・という意味もあるんだよね。」

とあきびんごさん。
一生に一度しかない60歳。だから還暦であるこの年に生まれ変わってみたい・・・と思われたそうです。
村上潔という名前で活動されていましたが、あきびんごと新しく名前もつけ、
したのどうぶつえん」で見事絵本作家デビューを実現されたのです。

◆「したのどうぶつえん」をつくったきっかけ
この「したのどうぶつえん」を描かれるきっかけとなったのは、前述にもある通り学生時代に関わってきた
上野動物園との関わりが大きかったそうです。その頃から、「上野があるなら下野動物園があってもおかしくないな。」
というアイデアはずっと温められていたそうで・・・。
また、子どもの頃から動物が大好きで小学生の時に『動物紳士録』という本を読み込んでいた事も現在の大きな原点となっているのでしょうね。

「この絵本はだじゃれ満載で『おふざけ』のようにみえるかもしれないけど、
 僕はいたって『まじめ』につくっているんです。」

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「ことばが豊かな子どもはだじゃれが得意である」
という考えがテーマであるのはもちろん、その他にも、
「子ども達に、『うえの』世界があれば必ず『したの』世界があるという事を知ってほしい。」という事もおっしゃっていました。
物事には「いい」「悪い」だけの判断だけでなく、違ったものの見方、考え方もあるのだという事。
「したの」世界の存在を知る事で、強さやしぶとさを学んで行ってほしい・・・と。
独特ですが、とても面白い考えだと思いませんか?

◆楽しくて仕方がない!

続いての新作は「したのすいぞくかん

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こちらも、子どもにしか気が付けない様な細かいしかけが沢山隠れており、
「あきびんごの絵本は油断ならない」ともっぱらの評判だそうです!
更に新しい絵本も制作中だそうで、原画とともに構想も語って下さいました。

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▲本当に楽しそうに見せて下さいます。

「僕は面白いと思った事をどんどんやっていくので、今とっても幸せだし、
 楽しくて仕方がないのです。僕みたいな大人がたくさん増えてほしいと思ってます。」

なんてシンプルかつ力強い言葉でしょうか。
大人である私達も嬉しくなってきますね。
子どもの頃に、芸術に触れたり、広い価値観を知る事で
より豊かな人生になっていくとおっしゃるあきびんごさん。
この絵本も子どもの世界を広げる一つのきっかけになるのではないでしょうか。
ますます今後のお仕事に期待がかかります!

最後に頂いた花瓶とともに記念撮影。

akibingo_brog6.jpg
ありがとうございました!

2009年01月15日

絵本『うんこダスマンたいそう CDつき』
作者の村上八千世さんにお話を伺いました。

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うんこダスマンたいそう CDつき 
作・村上八千世 絵・せべまさゆき 作曲・岡本拡子

絵本ナビでも常に評価ランキングの上位に入っている人気の絵本
うんぴ・うんにょ・うんち・うんご
その「うんこのえほん」シリーズ最新刊の発売を記念して、作者の村上八千世さんにお話を伺いました。


◆「うんこのえほん」シリーズのテーマ。

村上さんはもともと学校・駅・オフィスなどのトイレや公共トイレなどの排泄環境の調査・提案をされている方。トイレに関してはスペシャリストなのですね。
また、1998年より日本トイレ協会主催の「学校トイレ出前教室」の講師として数多くの小学校に出向き、「うんこに対する偏見をなくし、子ども達が楽しくトイレに行けるように。」と活動もされてきたそうです。

村上さんが最大のテーマとして掲げられているのが、
「うんこをするという事は恥ずかしいことではない」という事。

そんなテーマを基につくられたのがこの「うんこのえほん」シリーズなのです。

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ですから「トイレトレーニング」などのしつけを扱った絵本とは一線を画した内容となっているのもうなずけるのです。既に全国の多くの小学校では授業の一環としてこの絵本の内容を取り入れているという話も聞きます。
今「食育」に熱心な先生方が増えているそうですが、毎日の生活と密接につながりのある「排せつ」の方から食事について考えさせてみると
「こんなうんこが出たのは、こんな食事をしたから・・・」
と実感のこもった話が出来るために合わせて取り入れられている、というのも興味深いお話ですよね。

◆絵本「うんこダスマンたいそう CDつき」が誕生するまで。

「うんこダスマンたいそう」というのは、2005年に小学校へ入学する新一年生に向けた雑誌の中で、新しい生活が始まる子ども達に、楽しくわかりやすく生活リズムを整える方法は・・・と考えられてつくられた企画だったとのこと。

そこに曲をつけて欲しいと、村上さんが短期大学の教授をなさっている岡本拡子先生に依頼されたそうです。岡本先生は、保育者養成に携わりながら子どもの歌の作曲などもなさっている方。
岡本先生が快諾なさって「うんこダスマンたいそう」が完成しました。

それからも、実際に岡本先生の授業の中や、生徒さん達が毎年行う教育実習先の
保育園で「うんこダスマンたいそう」は実践されていきました。
子ども達への受けがとても良く盛り上がる事から毎年のように行われ、また実習生の方達も
ダスマンのマスクをつくって踊ってみたりと積極的に工夫をしながら広まっていったそうなのです。
そんな現場から「CDをつくって欲しい!」という声が出てくるのも当然の流れのようですね。

そこで、村上さんからほるぷ出版さんへと企画を提案されたという事だそうです。
既に大人気の「うんこのえほん」シリーズですが、
実はどの絵本も巻末にとっても面白い付録が付いている事はご存知でしたか?
絵本が出来上がった最後に企画されて付く事が多かったそうなのですが、
この最新刊「うんこダスマンたいそう CDつき」は、「付録」の企画から先につくられた絵本とも言えます。それもまた面白いですね。


◆本当に嬉しそうに踊る子ども達!

実際に教室で踊っている子ども達の様子の写真を見せて頂きました。
(大阪のおおわだ保育園さんでダスマンたいそう実践中!)
一生懸命踊っている子ども達の目は、本当にキラキラしていていますね。

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♪ダス ダス ダスダスマン~

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♪おしりのあなーを ひきしめろ~ きゅっ!

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♪そーれへんしん!ダスマーン!

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♪「うんちいってきまーす」


体操が終わると必ず何名かは「トイレに行きたーい!」と駆け込んでいくそうです。
それが、とっても自慢気。「あ、うんこに行きたくなった。ラッキー♪」というノリ。
うんこをする事が嬉しい、と感じる瞬間がそこにあります。

小学生や大人の方ともこの体操をする事があるそうですが、
大人になるにつれ、いきなりこの体操を踊りだすのにはちょっと勇気が必要となってきます(笑)。
体操の前に、このたいそうの目的や説明をきちんと話すのだそうです。
(便秘にお悩みの方にはとっても効果がありそうですね。)

ところが小さな子ども達に説明なんかしているとすぐに飽きてしまいます。
いきなり音楽をかけて踊りだす!これが一番喜ぶそうですよ。
「なんだ、なんだ!」と言いながら、間奏の足踏みする振り付けを、それはそれは嬉しそうに踊るそうです。
うんこに対する先入観が何もない、こんな時期の多くの子ども達が踊ってくれれば、
うんこにまつわるイメージも大きく変わっていくのでは・・・なんて大きな期待を抱いてしまいますね。

それにしてもこの笑顔!
2009年絵本ナビは、うんこにまつわる絵本を積極的にオススメしていく事を決めましたよ。


2009年01月05日

「だるまさん」シリーズが大人気!
かがくいひろしさんにインタビューしました。

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去年(2008年)に出された絵本の中でも大きな話題となり、
赤ちゃん絵本の新定番として大人気となった『だるまさんが』。

絵本ナビでも、その続刊『だるまさんの』が出される時に特集を組み、
作者のかがくいひろしさんに絵本ナビ読者の方へ
kagakuisikisi_blog.jpg
▲こんなに可愛い直筆メッセージを頂き、大きな反響を頂きました。

そして・・・ついに待望の新作「だるまさん」シリーズ第3弾『だるまさんと』の登場です。
その新刊発売を記念して、かがくいひろしさん
お会いして直接お話をお伺いする事ができました!

新作は一体どんな内容?今度はだるまさんがどうなっちゃうの?
そんなはやる気持ちをさておいて(笑)。
絵本ナビでもファン急増中のかがくいひろしさんの作品について、
皆さんのレビューをもとに、代表して質問を色々ぶつけさせて頂きました。

kagakui_blog4a.jpg
▲かがくいさんは、想像どおりの気さくで優しい雰囲気の方。

今までの作品について、絵本制作について、
そしてもちろん「だるまさん」シリーズについてもたっぷり語って頂きました。
さぁ、その人気の秘密を探ってみましょう・・・。


ehon17129_blog.jpg主人公がとってもユニーク!

その発想はどこからくるのでしょう?
作品を並べてみると皆さんも感じられるかと思うのですが、         こちら>>>
かかがくいさんの作品に選ばれる主人公って、とってもユニークだと思いませんか?
「おもち」「だるま」「やかん」・・・一体どこからアイデアが湧いてくるのでしょう。

ehon8679_blog.jpg  ehon14149_blog.jpg  ehon17129_blog2.jpg

「普通なもの、すでにあるものというのがあまり好きじゃないんですね。
絵本の主人公になりそうもないもの、身のまわりで光の当たらなそうなものに
脚光を浴びさせたい、意外性があるものでびっくりさせたい、という思いはあります。
ただ、そういうものをわざと選んでいるのではなく、自分の中で面白いと感じたもの、
 絵本になると感じたものを選んでいった結果、こういう主人公が生まれてきたんです。」
と、かがくいさん。

アイデアが浮かぶ時は、「もの」と「動き」がセットになって思いつく事が多いそうです。
例えば『おもちのきもち』だったら「おもちがびろーんと伸びるのって面白いな・・・。」という発想から。かがくいさんにとって、「この主人公面白いな、可愛いな・・・」と思って出来上がっていくキャラクターが、(くまさんやうさぎさんのような)いわゆるポピュラーなものじゃなかった、という事のようです。

「ふしぎなでまえ」の場合。
例えば『ふしぎなでまえ』の場合、じゃがいもとさつまいもが主人公。
個人的には「あれ、何だかとっても地味な主人公?」なんて思ってしまったのですが・・・。
(ところが、お話の展開はとてもダイナミック!なのです。)

「なまけものの野菜の主人公を探していて、おいもがごろごろ=なまけものというのが
思いついたのです。 さといもはちょっとわかりにくいなぁ、と思ってじゃがいもとさつまいもに。僕の中ではとてもポピュラーな主人公だったんだけどなぁ(笑)。」

ehon17473_blog.jpg 『ふしぎなでまえ
失礼しました!
でも、やっぱり出前に目がついているなんていうのも誰も思い浮かばないと思います。
確かに視点は普通の人とは違うようですが、結果的にとても可愛らしくみえてくるのが
とっても興味深い部分ですよね。

季節感は大事にしたい。
もう一つ気になったのが「和風な主人公」が多い・・・という事。

「こちらも特に意識している訳ではなく、興味あるもの、関心をひいたものが
結果的に・・・という事が大前提なのですが。
行事的なものや季節感というものは大事にしたいと思っています。
現在では少し薄れてきているけど、もともと日本は季節感がとっても豊かな国。
行事にも、季節と結びついているものが多いですよね。
そんな日本という風土で育っている子ども達の絵本を描いている・・・という部分が
根底にあるのかもしれないですね。」

 

Ehon_21696_blog2.jpg質感や動きがとても気になる!

人形劇をされていた頃から・・・
皆さんのレビューの中でも多いのが、その動きや質感についての感想。
絵を見ているだけでも笑っちゃうような、おかしな動きが多いのもかがくいさんの作品の特徴ですね。

かがくいさんは、もともと人形劇をずっとされていたというお話を、
以前メールマガジンでもご紹介させて頂きました。              こちら>>>
その頃の経験が今の絵本づくりに大きな影響を与えているそうです。

※そのとってもユニークな人形劇を演じられている、当時の貴重な映像を見せて頂きました!
ウレタン(座布団の中身などに使われる素材)を二つに折って目玉を二つチョンチョン。
素材はそれだけ。それが、音楽に合わせて踊り出すと不思議!可愛い生き物に見えてきます。
他にも、傘の柄やホースなどの身の回りのものを使って演じられます。
ストーリーがある訳ではなく、音楽に合わせてものを動かすだけ。
これは、小さい子やハンディキャップを背負った子達でも楽しめるようにという発想から考えられていったそうです。

「物を注視していると何かに見えてくる、動きや音をのせるだけで違うものに見えてくる、
生命を持っているものに変化する、そういう事を自分自身も面白がって作っていました。
いつもアイデアの原点となっていたのは、『もの』『音』『動き』『見立て』。
絵コンテも、その人形の動きを書き留めていたものが沢山あります。
それを見ていたら・・・あ、これ絵本に近いなぁと思ったんです。」

実際に人形劇の映像を見せて頂いて、「絵本づくりの原点となっている」というのが
すぐに納得できました。本当に、その動きを見ているだけで何だか笑ってしまうのです。

実は初めて描かれた絵本は『はっきよい畑場所』だったそうです!

Ehon_21993_blog2.gif

野菜たちが相撲を取るお話。シンプルだけど、
「だるまさん」シリーズにも人形劇にも通じるものがあり、
それ以降の作品づくりの原点として読んでも、伝わりやすいかもしれませんね。

豊かな表情が印象的。
困った顔、驚いた顔、恥ずかしそうな顔・・・かがくいさんの作品の登場人物の表情は本当に豊かですよね。
長年教師をされている事もあり、人の顔に興味があって意識的に?と思ったのですが、
お話をお伺いするうちに、むしろ動きやしぐさの一環として表情も描かれているのだなぁ、と
わかってきました。勿論、子ども達の笑顔を沢山見られてきているでしょうから、
そこは無意識でも表現にあらわれているのでしょうね。

思わず手に取りたくなるような題名の付け方も気になるところですが、
こちらも、アイデア段階や制作途中に自然と浮かんでくる事が多いそうですよ。


ehon17129_blog.jpgだるまさんシリーズ 誕生のひみつ!

さぁ、お待たせしました。「だるまさん」シリーズのお話をお伺いしていきましょう。

ずっとやってみたかったこと。
「だるまさん」シリーズは、他の作品と少し違って、特にストーリーがある訳でなく、
その動きや表情、擬音語だけで進んでいくとってもシンプルな絵本です。

ehon17129_blog3.jpg  Ehon_21696_3.jpg

「音と動きがくっついていて、小さな子やハンディキャップを背負った子など
ストーリーが理解しにくい子達にも伝わるような絵本、というのを
ずっとつくりたいと思っていたんです。」

「子ども達は、擬音語や擬態語というのが大好き。
音と言葉と動きがくっついているから、とっても伝わりやすいのでしょうね。
例えば僕が『どてっ。』と言いながら転ぶだけでも、すごく笑ってくれるんですね。
そんな所から発想が湧いてきたのかもしれません。」


日常生活でも、常に絵本のアイデアを考えているというかがくいさん。
新聞やテレビを観ている時、トイレに入っている時、夜中に目を覚ました時、
ふっとイメージが絵で浮かんでくるのをノートに書き留めているのだそうです。
そうしてノートの端々に沢山のスケッチがたまっていくのだそうで、
『だるまさんが』も出版される5年も前からノートに存在していたそうですよ!


「絵本作家さんでも、文章から書かれる方もいるかと思いますが、
僕はそれは出来ないんです。アイデアの段階で、言葉を書き留める事もありますが、
それも全部イメージは絵や動きで浮かんでいて、それを表わす面白い言葉として
メモしているんですね。」

そして、そのアイデアを絵本の形にした、記念すべき『だるまさんが』のラフがこちら!

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▲原案とほとんど変わっていないのですね。

「このアイデアをブロンズ新社さんに見せたら、面白いから出版しましょうと
すぐに決めてくれて。凄い事ですよね。
僕のやりたい事をすぐに理解してくれて、実現してくれたので本当に有難かったです。」

そこから、絵の順序を少し変更したり、表情を編集の方とやりとりしながら加えていって、
完成したのが『だるまさんが』。出版されてから、あっという間に大人気の絵本となっていったのです。

かがくいさんは絵本制作の中で、
「アイデアが浮かんでから、それを頭の中で絵本の形にする時が一番楽しい瞬間です。
そこでラフに起こして実際に形としてあがった時というのは本当に嬉しいですね!」

と熱く語られていました。

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▲その瞬間の状態というのがこちらの『だるまさんが』のラフ。
その喜びや楽しさ、勢いというものがこちらにも伝わってくるようです。

予想を超えた反響
続編の『だるまさんの』も同じように、沢山のアイデアスケッチの中からスムーズに決まっていったそうです。
同じように見えて、実は全然違うアプローチ方法なのが、また新鮮で面白いのです。

こうして出来上がった『だるまさんが』『だるまさんの』。
皆さんのレビューなどを読んでいて、小さな子や赤ちゃんにもユーモアというのはちゃんと伝わるんだな、と改めて発見させられました。
笑うだけでなく「何だこれ!?」と、小さな子でも絵につっこんだり出来るのも楽しいですよね。

でも興味深かったのが、小さな子だけでなく、小学生や大人までも大爆笑の渦に巻き込んで、世代を超えた人気の絵本となっている・・・という事。小学校のクラスでの読み聞かせにも使われたりして。

「それは僕も驚きました。
大人が面白いと思う絵本を、小さな子が全部面白いと思うのは(ストーリーなどもあって)難しい部分もあると思います。(誤解を恐れずに言えば)子どもというのはまだ大人ではないからだと思うのです。
でも、子どもが面白いと思うものを一緒に楽しめるのは、大人はみんな子どもだったからかな・・・と思っています。」

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そして新作の・・・『だるまさんと』。
前作二作と違って、新作は少し試行錯誤が続いたそうです。
アイデアはいくらでも浮かんでくるのだそうですが(新しい事を考えるのはとても好きなのだそうです)、「意外性」と言う部分にもこだわって、なかなかすんなりOKとは行かなかったようで。
編集の方からのヒントやアドバイスも入り、それに対してまた沢山のラフスケッチを作成します。

「一つ提案をすると、思いもよらない形で本当にたくさんのスケッチが返ってくるんです。」

編集の方も、かがくいさんとのお仕事にとってもやりがいを感じられるとおっしゃっていました。
そんなやりとりの後に出来上がった『だるまさんと』は、かがくいさんもとてもお気に入りだそうですよ。

このシリーズは、次はどんな展開でくるのか想像するのも楽しみの一つですよね。
その期待を裏切っていきたいとかがくいさん。
「この展開は読めないでしょう・・・。」と皆さんの驚く顔を想像しながら、楽しんでつくられたそうです。
さて、どんな驚きが待っているのでしょう!!

Ehon_24177_blog.gif 「だるまさんと」みどころはこちら>>>

          
Ehon_24177_blog2.gif笑顔のあふれる絵本を

絵本のちから。
皆さんのレビューに、子ども達の反応や様子が書かれていると本当に嬉しいとおっしゃるかがくいさん。子ども達に届いているんだな、と実感できるそうです。
かがくいさん御自身もお子様にたくさん絵本を読まれてきたそうです。

「例えば子どもに絵本を読んであげる時、ちょっと読み間違えただけで気づくんですよね、『ちがうよ!』と。これはきっと、何回も何回も読んでもらっているうちに覚えてしまっていて、『読み聞かせて』もらいながらも『自分で読んでいる』という気持ちになっているんだろうね。それで、訂正してもらったり、一緒に読んでみたり。
テレビやビデオなんかだと、間違えたりする事もないし、こういうやりとりは起きないですよね。こんな風に、人と人の関わりが生まれるというのが、絵本の持っている大切な部分で大きなちからだと思うのです。」

この「だるまさん」シリーズは、読んでいる大人の方も笑っちゃう絵本。
親子で楽しそうに過ごしているその時間が浮かんでくるようです。

自分も驚いていたい。
それでは、今後どのような絵本をつくっていきたいと考えられているのでしょう?

「とにかく色々なものをつくりたいと思っています。自分に規制はかけたくないです。 
その時その時に受けた刺激をどんどん吸収して、形にこだわらず浮かんだアイデアをどんどん実現していきたいですね。」

常に新しい事を考えるのが好きだとおっしゃるかがくいさん。それはしかけ絵本かもしれないし・・・

「描いていて、自分も驚いていたいし、楽しんでいたい。常に新鮮な気持ちでいたいです。もちろん、音や動き見立てなど、自分の興味を引くものはずっと大事にしていきたいとも思っています。」
 
最後に絵本ナビ読者の方へ・・・。
先程も記した通り、皆さんのレビューを本当に喜んで読んで下さっているというかがくいさん。
素敵なメッセージを頂きました!

「今の大変な時代に悲しい本というのは、ちょっとつらいなぁと思うのです。
僕はふんばって笑顔になれる、笑える絵本というのをつくっていきたいと思っています。
絵本を通して、一時でも親子で楽しく笑顔になってくれればと思うのです。
僕も実は悲観的な考えになってしまう事も多いのですが、
絵本を描く事で笑顔になっています。
皆さんもどうか元気な笑顔でいてください!」

kagakui_blog14.jpg
▲お忙しい中、ありがとうございました。記念にぱちり。

◇かがくいさんのお人柄が伝わるおまけエピソードを一つ。
「僕の誕生日は福山雅治と一緒だと言う事も伝えてくださいね!」
お約束は果たしましたよ!

2008年11月28日

しかけ絵本作家デビッド・A・カーターの魅力!

絵本ナビでは特集を組みながら、たくさんのしかけ絵本をご紹介しています。
その中から、こんな作品をご覧になった事はありますか?

sikake_blog_000.jpg
あかまるちゃん

可愛らしいネーミングの入ったこの表紙を開けると、
想像を超えた形としかけが次々と飛び出してきます。
その数々の見事なしかけの中には必ず「あかまる」が隠れているのです。
その「あかまる」を探しながら進んでいくという設定に、子ども達は大喜び。
また、そのセンス抜群の色や形はまさにアート作品。大人をも魅了し続けています。
詳しくはこちら>>>
昨今、精巧なしかけや、派手で華やかなしかけなどが話題をさらい、
賑わっている「しかけ絵本界」、本当に楽しいですね。
でもその中で、ちょっと異色を放っているこの作品。
(続きに「あお2ちゃん」「くろまるちゃん」「きいろしかくちゃん」があります。)
一度目にしたら忘れられない、その卓越したセンスとユーモア感覚溢れるシリーズ、
持ってはいないけど、とても気になっている・・・
という方が多いのではないでしょうか?

絵本ナビでも、この作品の作者デビッド・A・カーターの魅力をもっとお伝えしたい!
そう思い、日本で彼の作品を出版されている大日本絵画さんに
御協力をお願いしました。

早速大日本絵画さんにお邪魔し、
いつもたくさんの楽しいしかけ絵本を紹介して下さる嵐田さんと、
日本語版のデビッド・A・カーターのしかけ絵本の訳と編集を
全て手掛けられてきた北村さんに、
彼の作品について、またその魅力についてなどなど、
沢山のお話をお伺いしてきました!

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デビッド・A・カーター(作品はこちら>>>
1957年生まれ。
現在カルフォルニア州Auburn在住。
1987以来、50~60ものポップアップ絵本を作り続けている。
1988年の「How many Bugs in a Box」(邦訳『はこのなかにはなんびきいるの?』品切れ)
に始まるBugシリーズ(むしむしシリーズ)が各種あわせて600万部を超えるベストセラーとなった。
「One Red Dot」「Blue2」「600Black Spots」(邦訳『あかまるちゃん』『あお2ちゃん』『くろまるちゃん』)
で、2007年ニューヨークタイムズベストイラスト本を受賞している。
最新作は「Yellow Square」(邦訳『きいろいしかくちゃん』)など。
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◆二面性の魅力
まずずらりと並べられた彼の作品を前に、
「デビッド・A・カーターには2面性の魅力があるよね。」と嵐田さん。

改めて作品群を見てびっくりしたのですが、
今話題の「あかまるちゃん」シリーズに代表される、洗練されたアートの様な雰囲気の作品。
一方で「むしむし」シリーズ「しあわせならてをたたこう」などの様にとても可愛らしい雰囲気の作品。
それぞれ好きなしかけ絵本として手に取った事はあったのですが、同じ作者の作品だという事に驚かされます。

ただ、どの作品にも通じる彼の大きな特徴として
絵もしかけも彼自身がつくっているという事があります。
その優れたセンス磨かれた技術を持ってすれば、
イメージする作品を、好きなように作品として再現できているのではないでしょうか。
それでは、それぞれの作品に共通する思いというものはあったのでしょうか?


◆初めて出会った彼の作品は・・・
大日本絵画で紹介されているデビッド・A・カーターの作品を
全て手掛けられてきた編集者の北村さん。

彼の作品を出版するきっかけとなったのが、
今から25~30年前に初めてご覧になったという、
「ほらあなたんけん」「かいがんたんけん」という作品だったそうです。
当時、他のしかけとは一味も二味も違うとても斬新なものを感じられたそうです。

sikake_blog1.jpg
↑こちらは「かいがんたんけん」。※現在絶版です。

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↑海岸に打ち上げられた流木。めくってみると・・・

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↑えびやざりがに、貝も出てきて。更に貝をめくって・・・。

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↑最後のページにはオチと大胆なしかけも用意されています。

こちらは「ほらあなたんけん」。※現在絶版です。
sikake_blog7.jpg
↑岩を覗くと、虫がもぞっと動きます!

sikake_blog5.jpgsikake_blog6.jpg
↑シンプルでもしかけも絵もセンスを感じます。

2作品とも、ただ驚かすだけのしかけではなく、
例えばめくりしかけの中に更にめくりしかけが用意されていたり、
シンプルなでも、どのページも全部違うしかけになっていたり。
勿論、びっくりさせてくれるページもあります。
このように、同じしかけにも一工夫されていたりして、とてもユーモアセンスを感じられたそうです。
切り絵で表現された絵も、洒落ていますよね。

「是非これを出版したい!」と北村さん。
大日本絵画でのデビッド・A・カーター作品第1号となったそうです。


◆アイデアの根底は・・・?
上記の「ほらあなたんけん」のしかけにも現れていますが、
デビッド・A・カーターのアイデアの根底には、小さい頃の遊びの記憶があったようで・・・?

「彼が小さい頃、一日中外の家の周りで岩や石をひっくり返しては
『中に何が入っているだろう。』とわくわくしながら遊んでいたそうですよ。
ひっくり返して何が見つかるか・・・というその時味わったスリルを、
今度は彼自身がつくった絵本の中で、子ども達に楽しんでもらいたいと考えているようです。」と北村さん。

彼の一番好きな表現に、
「めくりしかけ」があるそうです。
しかけをめくると何かが隠れている・・・。
石をひっくり返すと虫が出てくる・・・。
なるほど、同じ気持ちになりますね。
更に、そのめくった中で何かがもぞっと動いたり、
めくったけど、更にめくるしかけが出てきたり、
めくったら思いもかけない数の虫がいたり。

そんな遊び心を目一杯表現しているのが
「むしむしシリーズ」です。こちら>>>
日本でも人気のシリーズで、数多く出版されていましたが、
原書の出版事情で、現在購入できるものは一部。
(でも、再販に向けて準備中だそうです!近いうちにまた手に入りそうですよ。)

その第1作となっているのがこちら↓
Ehon_23735.jpg
はこのなかにはなんびきいるの?

sikake_blog8a.jpg
↑めくると小さな虫が隠れています!ページごとに数が増えていき・・・。
隠れ方も違うんです。

sikake_blog9.jpg
↑いたずら心たっぷり!でもこのしかけ、あかまるちゃんにも通じるものがある!?

こんな風に、ストーリー性も持っているので、
絵本の中を巡りながらめくったり、ひっぱたり、探したりしながら、
次のページ、次のページとめくりたくなるのです。

またしかけの種類もバラエティーがとても豊富(ひっぱったり、まわしたり)。
根底に、遊び心、いたずら心、ユーモアがある事を感じずにはいられませんね。
25年位前にデビッドにお会いされたという嵐田さん。
その頃から御本人もとってもユーモアのある楽しいお人柄で
まさに作品のイメージそのままだったそうですよ。

sikake_blog10.jpg
↑「むしむし」シリーズだけでこんなにたくさん! しかけの種類も本当に豊富。


◆「あかまるちゃん」シリーズ誕生のきっかけは
改めて「あかまるちゃん」の魅力についてお伺いしてみましょう。

この作品を作ろうと思ったきっかけとして、
彼はこの様に語っていたそうです。
「例えば美術館に行った時、彫刻作品などに触りたくてしょうがなかった。
 でも、美術館にあるようなアート作品に触る事は現実的には無理だよね。
 だから、子ども達でも誰でも触れる事のできるアート作品が作ってみようと思ったんだ。」
とてもわかりやすい動機だと思いませんか?

だからこの作品のつくり方としては、
一場面ごとに独立して「面白い形を・・・」とアイデアを練られたそうなんです。
sikake_blog11.jpgsikake_blog12.jpgsikake_blog13.jpg
↑全部で9場面。それぞれがアート作品として独立しています。(飾りたくなりますね。)
どおりで印象もしかけもそれぞれが全く違うはずです。

そしてこの作品のもっと凄いところは、
意外としかけのしくみがシンプルだという事。
今まで培われてきた経験と、センスとを組み合わせながら表現される事によって、
同じしかけでも、印象が全く違うものになるのだという事を証明してくれる様です。

と言いましても、素人の私達にはちょっと見てもその違いがわかりません。
そこで、一番わかりやすいのが
嵐田さんも大きな衝撃を受けたという「くろまるちゃん」からこの場面↓

sikake_blog14.jpg

最初のページを開いてびっくり!
驚いた後に良く見ると、何と白い紙を切って端をそれぞれのページに貼っているだけ。
「これはユーモアセンスがないと思い浮かばないよね。」と嵐田さん。
「やられたー。」と悔しがる快感もあるんです。
「経済効率は度外視だけどね(笑)。」とは北村さん。
(確かにこのシリーズの制作は本当に大変そう・・・)

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 「くろまるちゃん

◆今までの作品と共通する部分も。
デビッド・A・カーターの作品には2面性の魅力があるとお伝えしました。
確かに、子ども達の遊びの目線に降りたわかりやすい作品と、
アートとも言える洗練された雰囲気の作品の違いがあります。

ところがよく伺ってみると、共通する部分もたくさん浮かび上がってきます。
「あかまるちゃん」シリーズはどの作品も、場面それぞれが独立したところから考えられています。
他のストーリー性のある作品とは違うようにも見えますが、
そこに「あかまるちゃん」が登場する事で、全ての場面がつながっていきます。
探しながら、次へ次へと進みたくなってくるのです。
更に、大きなしかけの中から「あかまるちゃん」を探す行為は
まさに「岩の中に何があるだろう・・・?」というスリル感と同じではないでしょうか!

このシリーズは「アートをもっと身近に!」という彼自信への挑戦でもあり、
また「子ども達に遊んでいる時の感覚と同じような気持ちで楽しんでほしい。」という全作品に共通した願いも感じられる作品なのですね。

全部で5部作なのだそうですよ。
残すは後一作品。果たして完結編は何色?どんな形?
楽しみに待っていましょう。


◆他にも魅力的な作品がたくさん
彼の作品の中でも、現在出版されて販売可能なものは残念ながら限られています。
北村さんも翻訳したい絵本はまだまだあるそうですが、
なかなか実現は難しいそうです。例えば・・・

sikake_blog15.jpg
↑「I‘m shy」目のところがギョロっと動きます。
大きさも小さくてシンプルだけど、驚きもあります!
実はしかけが単純なほど心をくすぐられる、という心理もありますよね。
あー、これが出版されたら欲しいなぁ・・・。

その他にも「におい」が出るものや「音」が鳴るもの。
アイデアも自由奔放。
そんな遊び心満載のカーターの作品は
言葉もかなり自由奔放だそうで、翻訳作業は毎回大変!?
(日本ではわからないような遊び言葉がいっぱい)
そこに、北村さんご自身の遊び心を取り入れながら翻訳作業をされているそうです。

そんな彼の新作は、ちょっとまた変化球↓
sikake_blog16.jpg
詳細はこちら>>>

それから、嵐田さんもお気に入りの絵本がこちら

sikake_blog17.jpg
しあわせならてをたたこう

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↑手をたたく場面では、実際にパチパチ音が出ます!お話会の合間にみんなで歌ったりする時に使われたりして
人気があるそうですよ。


◆しかけの技術を伝える本!
デビッド・A・カーターは、御自身のサイトなどでもしかけ技術の情報を
提供されているそうです。
そして、彼のしかけの技術がぎゅっと詰まったこんな絵本も出ています!

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実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ
これはスゴイです!

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しかけのしくみを一つ一つ丁寧に解説。

no23141_MM3a.jpgno23141_MM4a.jpg
こんなしかけも中を覗けるようになっています。

no23141_MM1.jpg
そのしかけを全部合わせると、こんな画面が出来上がります。
「これを超えるものは今のところないよね。」とお二人。

保育系の先生方や、建築やデザイン関係の方もよく買われています。
こんなに丁寧に書かれていると、何だか作れそうな気がしてきますね。

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「むしむし愛ラブユー」のこんな可愛い場面の・・・

sikake_blog20.jpg
作られている様子も載っています!

ehon9533.jpg
実物で学ぶ ポップアップを作ろう
誰でも飛び出すカードが作れるようになっているこちらも
とってもオススメです!


◆しかけ絵本の魅力
最後に大日本絵画さんで出されている全しかけ絵本を含めまして
その魅力などを語って頂きました。

大日本絵画で出されたしかけ絵本の
第1作目が1962年「まりとけんのかくれんぼ」です。
(品切れ重版未定です!)

ehon17232.jpg

その魅力は今でも伝わってきますね。

その当時からしかけ絵本は人気があったのでしょうか?
「しかけ絵本というと、例えば絵本の専門店や図書館などでは
絵本として認められない・・・という雰囲気は確かにありましたね。」と嵐田さん。
それでも、実際に手に取って見ている子ども達の喜び様は、
今と全く変わらないそうで、置いてくれていたお店では当時からよく売れていたそうですよ。

どうやら人気は今も昔も変わらないようですね。
それは、実際に手にとって見た方には説明などいらない事実かもしれませんね。

「しかけ絵本というのは、立体的に作られています。
通常の絵本に1次元増えるだけで、こんなにも違う世界の表現が出来るんですね。
例えば、カーターの作品なんかも、360度あちこちから見させる様になっていますよね。」

見せ方次第では、赤ちゃんでも楽しめるしかけ絵本。
(いないいないばあ、の原理と同じですよね。)
楽しめる年齢層がとても幅広いのも大きな魅力の1つかもしれません。

今後も色々なタイプのしかけ絵本が登場するそうで・・・
とても楽しみですね。
ちょっとだけ見せて頂きましたよ!
 
sikake_blog21.jpg
手を入れて遊ぶ絵本!すごいインパクトです。

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海辺の生き物の鳴き声がかなりの高音質で流れます。癒される・・・。
どちらも来年の出版になるそうです。

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最後に記念にパチリ。
嵐田さん、北村さんお忙しい中、ありがとうございました!!

2008年11月12日

絵本『はやくちこぶた』作者の早川純子さんにお話を伺いました!

SPkikaku_32.jpg

絵本『はやくちこぶた』。

ehon15658.jpg
「はやくちことば」ではありません。
はやくちこぶた
3びきのこぶたとおおかみが登場するようです。

でも読んでみると、やっぱり「早口ことば」の絵本のようで・・・。
期待通り、よく知っている早口ことばのオンパレード!
そして、驚く事にストーリーにもなっているのです。

どうしてこんな不思議な絵本が出来上がったのか、
気になってしまいませんか?
そして、この絵本の最大の魅力が「早口ことば」にのせて
ストーリーが進んでいく早川純子さんの描かれる絵。
一体どんな発想で考えられたのでしょう?

まずは・・・
この企画を発案された瑞雲舎の井上さんにお話をお伺いしました。


◆「早口ことば」を絵本に・・・。


―「早口ことば」を絵本に!と思われたのはなぜですか?
弊社(瑞雲舎)の『ことばのこばこ』(和田誠)が好評で、
ことば遊びの絵本の第2弾をつくりたいと思っていました。

ehon11920_blog.jpgことばのこばこ

なぜ「早口ことば」になったかというと、読み聞かせなどの合間に、子ども達の声だしにも
最適だと思ったからです。


―早川純子さんに依頼されたきっかけは?
早川さんの絵は、しんじなくてもいいけれどを拝見したときに、
この人に頼もうと思いました。
ダイナミックな動きあり、とても発想がユニークです。
その後個展などをみて、その才能にほれ込みました。

book_sinjinaku_blog.jpg『しんじなくてもいいけれど
その他早川純子さんの作品はこちらから>>>

そこで、「早口ことばを絵本にしたい。」という事と、
代表的な早口ことば30個程提示しました。
それをもとに早川さんに自由に考えてもらいました。
(その時の様子をご本人が語って下さっています!後ほど・・・)


―完成した「はやくちこぶた」みどころは?
子ども達一人ひとりの見方で、こまかいところに伏線があるので、
自分なりのストーリー展開が楽しめます。
また、「早口ことば」は、声を出す事によって、脳を活性化するので、
楽しみながら遊んでもらえたら!と思っています。

no15658_MM.jpg


「はやくちこぶた」が完成するまでの貴重なエピソードを、
作者の早川純子さんにお伺いしました!

瑞雲舎の井上さんが、早川さんに依頼されてから、
長い期間をかけて生まれた絵本だったそうです。
完成までのエピソードは、とても興味深い内容になっています。
また、絵本の制作に関するいくつかの質問にもお答え頂きました。


◆『はやくちこぶた』が生まれるまで・・・。

お話を聞いて・・・。
2004年の春、瑞雲舎の井上さんから早川さんに
「早口ことばだけでお話がすすむ絵本を描いてくれないか。」
と依頼があったそうです。
子供たちがずっと楽しめる絵本を・・・と言う事で、
色々な早口言葉のリストや『ことばのこばこ』などを早川さんに提示されたそうです。
早川さんは面白そうなお仕事!とは思われたそうですが、同時に、
「早口ことばをどうやっって???」「なんで私にこの話が来たんだろう・・・」
思わず頭を抱えてしまったそうです。
なんといっても絵本。15見開きもあるのです。
最初はとまどいもあったようで・・・。


人形劇との出会い・・・。
その後、
「どうしようかな~。」
「『はやくちことば』と『はやくちこぶた』は言葉が似ているなあ・・・。」

などと、1ヶ月程考えていたそうです。
(この時既に「はやくちこぶた」というキーワードが登場しているんですね。)

そんな時、人形劇のワークショップに参加される機会というのがあり・・・。
(※早川さん注/チェコを拠点に活躍されている沢則行さんのワークショプでした。
オブジェクトシアターという人形劇の新しい流れで、表現されている人形師のかたです。)
参加者は人形劇をやっている方や役者さん、沢さんの公演をみて興味をもった方など様々。
そこで親しくなった方たちから、改めて早口言葉を教えてもらったり、
発声練習などでも、早口言葉が使われていたり。
「これが結構転機となった気がします。」と早川さん。
表紙にも出てくる舞台の様な雰囲気、こんな所にもルーツが隠されているのでしょうか?


更にチェコの人形劇との出会い。
また暫く考える日々が続き・・・。
「この頃は、3人兄弟のこぶた達の、朝から寝るまでを早口言葉で進められたらと考えました。
でもラフを描いても最初の数ページ。
断片的な描きたいシーンはあるものの、展開を面白くまとめられません。」

そんな風に時が流れていって・・・‘05年の夏。
チェコの人形劇団の公演を観る機会があったそうです。

「演目は『3匹の子豚』。チェコ人なので当然日本語での公演ではありません。
何を言っているのかは不明です。
でもお話の筋は子供も大人も馴染み深いものなので、言葉がわからなくても楽しめます。
結構ブラックな表現でも直感的にわかり、小さい子たちも、勿論大人も盛り上がって見ていました。
(当然のようにブタたちは食べられ、天使のワッカをつけて飛んで行ってしまいます。)」

早川さんは、この公演などを観て、
「早口ことばの絵本も、無理にお話を作るのではなく、
『3匹のこぶた』や『赤ずきんちゃん』など、
説明しなくても皆が良く知っているお話をベースにするのが良いのかも。」

と、思われたそうです。
多くの人が知っているお話だったら、説明しなくてもそれぞれの頭に既にお話が入っていますものね。


アイデアがまとまっていき・・・完成!
そこで、最初から考えていた『はやくちこぶた』の語呂を生かしつつ、
3人兄弟のこぶたのアイデアもそのままに、
更にオオカミを登場させて『3匹のこぶた』のイメージへとつながっていったそうです。
オオカミがどうしてこぶた達を追いかけるのかは、説明が要りませんしね。

「後は、どう面白く追いかけっこさせていくか、
早口言葉の順番がしっくり来るまでが時間がかかりました。
追いかけっこなので、
絵本の中で読み手がページの前後で遊べるように。
また次のページに何となく続けられるように。
また絵本を舞台の劇中劇みたいに感じられるよう、描いている時に意識しました。
人形みたいなイメージ。ブタたちの首がグルグル回る感じ。
そのため絵に動きあるように見えるのかもしれません。」

 その後もラフをまとめるのに苦労されながら、‘06年の秋ごろにラフ完成。
‘07年のゴールデンウェイーク明けに絵を描きあげられて、
その年の秋にいよいよ完成!絵本が出される事になったそうです。
「それまでじっくり井上さんが待っていてくれたからこそできたのかなあ、と思います。」

そんな貴重なラフを見せて頂きました! 
 
↓表紙です!題名も構成もちょっと違いますね。

kobuta_rahu1.gif

↓扉絵と、後ろ扉絵です。イメージ、雰囲気ほぼそのままですね。

kobuta_rahu10.jpg  kobuta_rahu9.jpg

↓見返しの絵です。早口言葉が並んでいます。
 完成品では全体がある形になっていますね。

kobuta_rahu3.gif

↓アイデアや、構成、画面の勢いがそのまま伝わるラフ画。
  この段階でもとっても魅力的ですね。

kobuta_rahu6.jpg

↓完成品の場面と見比べるのも、楽しいですね。

kobuta_rahu8.jpg

『はやくちこぶた』という題名が浮かんでから、実際にそのこぶた達が動き出すまでには、なかなかすんなりといった訳ではなかったのですね。
早川さんのお話の中にもあったように、長い時間をかけられて創られたこの絵本。
企画の話があってから、ラフ、作画にかかる迄に
他の絵本を色々と描かれていたそうです。
例えば・・・

Ehon_8615_blog.jpg Ehon_23434_blog.jpg ehon11364_blog.jpg Ehon_13047_blog.jpg

まよなかさん』や『おおかみだんなとろば
かいじゅうじまのなつやすみ』『家缶』などなど・・・。
そんな他の作品からも、『はやくちこぶた』への影響があったそうですよ。

それにしても・・・『はやくちこぶた』には美味しそうな食べ物が出てきますね。
その辺りもお伺いしてみると。
「私が好きだという事もありますが、登場人物が美味しいもの好きのぶたの家族だからでしょうか。
『3匹の子豚の誕生日』というイメージなので、最後も食べ物を沢山登場させました。
また、早口ことばにも食べ物が色々入っていますね。
特に『すもももももももものうち』は、うっとりします。」


◆絵本作家早川純子さんについて・・・。

hayakawajunko_blog.gifその他にもいくつか質問をさせて頂きました!


―もともと版画の作品を制作されていた早川さん。絵本作家となられるきっかけは
  あったのでしょうか?

「もともと絵本には興味がありました。
でも、版画を作るのが楽しく、個展等で発表していました。
版画の絵柄がお話的?だからでしょうか。
絵本の編集の方や装丁家の方が個展に良く見に来てくれたりしていました。
そんな感じで、段々と挿絵の仕事などをポツポツといただいてました。
そんな中、ビリケン出版の『トリツカレ男』の挿絵をしているときに、
その編集者さんが個展に来てくれました。
そこで改めて今迄の雑誌の挿絵をまとめたファイルの中の絵(「母の友」)を見て、
「早川さん絵の具でも絵も描けるんだねえ・・・」と。
しんじなくてもいいけれど』の絵本の挿絵の仕事につながりました。


―どの作品もとってもお話を吟味されて絵を描かれているようにみえます。
絵本の絵を描かれる時の、面白さ、醍醐味みたいなものを教えて頂けますでしょうか?
「そう思われていたら、嬉しいです。描き分けをしたりと、器用にはできないので、
毎回変えられたらと思いますが、特に意識していません。
音楽などで気持ちを切り替えていたりしているからでしょうか。
醍醐味・・・もまだわかりません。たぶんずーっとわからないのかも。
絵本をきっかけに、知らない分野を覗けるのが楽しいところでしょうか?
白い紙の時は描くのが苦痛ですが、だんだん絵本の世界に画面が変化していく時が楽しいです。
画面がしゃべってくる感じ。自分よがりに描きすぎてしまうのが、これからの課題です。」


―絵を描かれる時は、描きながらアイデアがどんどん出てくるのでしょうか?イメージが広がってくるのでしょうか?
「基本的には手を動かして考える感じです。ぐるぐる考えている時はあまり出ません。
散歩している時とか、寝ていてゴロゴロしている時とかにやってきます。
あとたまたまつけたテレビの画像とかからヒントをもらったり。」


―「こんな絵本を創っていきたい!」というテーマはございますでしょうか?
「読み手に長く愛される絵本が作れたら嬉しいです。
あの絵本!小さい頃読んですきだったなあ~と思われるような。
また『ウヘ~またヘンテコな絵本作ったなあ。』と思われる物を作れたら嬉しいです。」


ありがとうございました!わくわくする様な作品が次々と生まれてくるので、
今後も本当に楽しみですね。
最後に絵本ナビ読者の為に素敵な直筆メッセージを頂きました。

hayakawa_message200811blog2.gif

メルマガ「はやくちこぶた」特集号へ>>>
早川純子「家缶」実際につくってみよう!>>>

絵本『家缶』の家をつくってみよう!

絵本『家缶』。

iekan_blog.jpg

缶詰の家だから「家缶」。
ヒックリーとカエルーのりっぱなおうちなんです。

一体どんなおうちなの?
どんな生活をしているの?

その生活ぶりのわかる絵本の詳細についてはこちら>>>

この「おうちの絵本」シリーズ。
何と、巻末に実際に絵本の中に出てくる家が作れる
ペーパークラフトが付いているんです!
  
早速『家缶』を作ってみましたよ!
↓こちらが立体版の『家缶』です。
 中身はどうなっているのでしょう・・・?
 その謎が一目で解ける、「家缶制作」スタートです。

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★まずはパーツを切り取ります。

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↑パーツ1 缶の中身

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↑パーツ2 缶の外側


★のりで貼りながら組み立てていきます。
 
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↑のりしろをのりで貼りながら、部屋を立体的に組み立てます。

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↑その部屋を、くるっと丸く筒状にすると・・・。

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↑部屋が出来上がりました!

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↑ふたをします。

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↑反対側も。


★完成―!

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↑完成!家缶に入っていくヒックリーとカエルー。
 玄関ですね。

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↑外側を取ると、中の部屋が見えてきます!

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↑部屋の様子は、こうなっているのですね。なかなか快適そうじゃありませんか。
 缶をくるっと転がすと・・・

ie_blog11.jpg
↑お風呂だって出現!お風呂に入っている間は転がらないといいねぇ・・・。


こんな自由なおうちもちょっと楽しそうですね。
「おうちの絵本」シリーズ 他のおうちも見てみましょう!こちら>>>    
「家缶」の作者 早川純子さんの作品はこちら>>>
早川純子さんの特集ブログはこちら>>>

2008年10月28日

テーマ別で楽しむ「落語絵本」!

◆◆テーマ別で楽しむ「落語絵本」◆◆     
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担当編集の方から、テーマに分けて各巻をご案内頂きました。これなら、自分がまず読んでみたい1冊!というのが探せるはずです。

●その6 あの人が、またまた登場! 落語絵本のお馴染みさん

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じゅげむ

はつてんじん』の金坊じゅげむは、どうやら同じ長屋の幼馴染み。
けんかもするけど、仲もいい。
両国の花火見物には、ともに家族揃って出かけていますよ。

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そばせい

むらさきの羽織姿は、「おそばの清さん」こと、「そばせい」のトレードマーク。 ほかの2巻にも、ゲスト出演中。探してみて。

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ばけものつかい

「ばけものやしき」に現れたのは・・・
一つ目小僧、ろくろっ首、三つ目の大入道と、
「おばけシリーズ」も好評の、川端さんお得意のキャラクターたちです。


★テーマ別で楽しむ落語絵本  
 
その1 じつに、おいしそうなんです!・・・たべものの落語絵本>>>
その2 子どものきもちと、親ごころと親子を描いた落語絵本>>>
その3 落語好きもびっくり!・・・川端流アレンジの効いた落語絵本>>>
その4 落語はやっぱり、粋じゃないと!・・・江戸が舞台の落語絵本>>>
その5 江戸落語と上方落語。ところかわれば・・・関西発の落語絵本>>>
その6 あの人が、シリーズの別の絵本にも登場!落語絵本のお馴染みさん>>>

テーマ別で楽しむ「落語絵本」!

◆◆テーマ別で楽しむ「落語絵本」◆◆     
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担当編集の方から、テーマに分けて各巻をご案内頂きました。これなら、自分がまず読んでみたい1冊!というのが探せるはずです。


●その5 江戸落語と上方落語。ところかわれば・・・関西発の落語絵本


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ときそば

上方では、「ときうどん」としてお馴染み。
が、じつに、絵本には向かない噺。というのも……場面は夜のみ、
しかも屋台のそば屋の前だけ。
でも、時(とき)でちがってくる夜の気配を感じられる絵本になりました!

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そばせい

元は、上方落語の『蛇含草(じゃがんそう)』で、
そばに代わり、餅の大食いをする噺。
「あまりにもシュールで、こわくて、最後のページが開けません・・・」という声もあるのですが、さて!


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おにのめん

落語では珍しい女の子が主人公の噺。
「お春」が、親元をはなれて住みこみで働く「河内屋」とは、
作者の実家の、かつて荒物問屋だったとき屋号から。 シリーズ唯一の関西弁にしたのは、「オチ」のひと言を利かせるためとか。

★テーマ別で楽しむ落語絵本  

その1 じつに、おいしそうなんです!・・・たべものの落語絵本>>>
その2 子どものきもちと、親ごころと親子を描いた落語絵本>>>
その3 落語好きもびっくり!・・・川端流アレンジの効いた落語絵本>>>
その4 落語はやっぱり、粋じゃないと!・・・江戸が舞台の落語絵本>>>
その5 江戸落語と上方落語。ところかわれば・・・関西発の落語絵本>>>
その6 あの人が、シリーズの別の絵本にも登場!落語絵本のお馴染みさん>>>

 

テーマ別で楽しむ「落語絵本」!

◆◆テーマ別で楽しむ「落語絵本」◆◆     
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担当編集の方から、テーマに分けて各巻をご案内頂きました。これなら、自分がまず読んでみたい1冊!というのが探せるはずです。

●その4 落語は、やっぱり粋じゃないと!江戸が舞台の落語絵本

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めぐろのさんま

殿さまは、着物も、笠も、馬も、食べものも別格。
でも、そのトンチンカンぶりに、花までコケる? 
はぎ、くず、ふじばかま、なでしこ、おみなえし、すすき、ききょう・・・
秋の七草を探してみて。かつては、鷹の狩り場だった目黒が舞台。

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おおおかさばき

左官の金太郎と、大工の吉五郎。
江戸っ子の職人気質は、意地を張るばかりでなく、芯も、気骨もある。
大岡越前守の面立ちや出立ちは、例のドラマがモデルです。 大岡越前守のいた南町奉行所は、有楽町マリオンのあたりにあったそうです。

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たがや」  

お湯と手桶に、前祝いのに寿司とお酒もと、さすがに大店のだんな衆は懐も広いもの。
大関の寿山も、おろしたての浴衣をさいて、手ぬぐいにしてくれました。
裏表紙にも、その手ぬぐいが再登場!舞台である両国は、いまは国技館のある場所として有名です。 


★テーマ別で楽しむ落語絵本  

その1 じつに、おいしそうなんです!・・・たべものの落語絵本>>>
その2 子どものきもちと、親ごころと親子を描いた落語絵本>>>
その3 落語好きもびっくり!・・・川端流アレンジの効いた落語絵本>>>
その4 落語はやっぱり、粋じゃないと!・・・江戸が舞台の落語絵本>>>
その5 江戸落語と上方落語。ところかわれば・・・関西発の落語絵本>>>
その6 あの人が、シリーズの別の絵本にも登場!落語絵本のお馴染みさん>>>

 

テーマ別で楽しむ「落語絵本」!

◆◆テーマ別で楽しむ「落語絵本」◆◆     
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担当編集の方から、テーマに分けて各巻をご案内頂きました。これなら、自分がまず読んでみたい1冊!というのが探せるはずです。


●その3 落語好きもびっくり!・・・川端流アレンジの効いた落語絵本

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たがや

花火見物で、あかちゃん誕生! 
元の噺を知っている方には、驚きの展開でしょう。
屋形船のゆれる灯り、人々の顔が花火に照らされた様子など、
名噺家といえども、ことばでは表せませんよね。


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たのきゅう

たのきゅうさんは、旅役者。人をまるのみにするという、うわばみを前に、
得意の「早変わり」で、いのちびろいをします。
おしろいの香も漂ってきそうな楽屋、きらびやかな衣装も、絵本ならでは。
ごひいき筋から贈られたのぼりには、クレヨンハウスからのものも。


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いちがんこく
              
もともと落語には、そんなばかな! という噺が多いですが、
江戸時代に、なんと白黒テレビ!? 人気番組紹介やテレビガイドも!
 絵本化にあたっては、「一目瞭然」ということばの力、異文化と出会うことへの
思いもあったそう。

★テーマ別で楽しむ落語絵本  

その1 じつに、おいしそうなんです!・・・たべものの落語絵本>>>
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テーマ別で楽しむ「落語絵本」!

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●その2 子どものきもちと、親ごころと・・・親子を描いた落語絵本

時代は違えど、子を想う親の気持ちは変わらない。でも、その表現方法は色々で・・・。

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はつてんじん

とうちゃん、いやいや金坊を連れて出かけたものの、寒空のなか、
懐のてぬぐいを金坊の首元に巻いてあげているんです!
両親ゆずりの金坊のほくろにも、ご注目を。

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じゅげむ

千年や万年だけじゃ、かわいそう。
「寿限り無し」にはじまり、縁起のいい、めでたい名前をつけたい。
「やあぶらこうじのやぶこうじ」は、冬でも葉が枯れず赤い実をつける
ヤブコウジから。

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たがや」 
              
「ややこはね、じぶんで、よのなかにでてこようとしているんだよ。
 はじめてのおおしごとをじゃましないようにね」
という、
とりあげばあさんのことばに、わが子誕生のときを思い出した、という方も。


★テーマ別で楽しむ落語絵本  

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テーマ別で楽しむ「落語絵本」!

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●その1 じつに、おいしそうなんです!・・・たべもの落語絵本

落語のおはなしって、本当に美味しそうな食べ物がたくさん登場するんです。
全て和食なのもまた新鮮なのかも!(当たり前ですけどね。)

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まんじゅうこわい

おやつの時間になると、子どもさんが「○○こわい!」というそうな。
おはぎ、栗ようかん、すあま……どれも、こわい! 
ちなみに、元祖へそまんじゅうは「呉四(くれよん)堂」の名物です。
     
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はつてんじん

たこやき、金太郎飴、くず餅、やきそば、かるめ焼、わたがし、あんず飴・・・。
いくら「毒だから、だめ」といわれたって、屋台の味にはひかれますよね。
    
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めぐろのさんま

たき火のなかにほうりこみ、まっ黒けのアツアツに、しょう油をジュジューッ。
目黒ふうの「黒く長やかなるもの」はもちろん、表紙に描かれた秋の味も格別!
      
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おおおかさばき

長屋住まいの吉五郎と金太郎、奉行所で大岡越前にふるまわれたごちそうにびっくり!
鯛の塩やき、さしみ、てんぷら、煮物。折詰めにし、家族のみやげにしたい、と。

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ときそば

「この絵本を読んだ日の給食がごはん。そばが食べたいと、子どもたちからは大ブーイング」というおハガキがありました。
すきっ腹で読むのは、要注意!


★テーマ別で楽しむ落語絵本  
 
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2008年10月22日

きむらゆういちさんのオフィスにお邪魔しました!

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童話作家きむらゆういちさんのオフィスにお邪魔しました!

子どもから大人までを虜にした大ベストセラー「あらしのよるに」シリーズや、
赤ちゃんに人気の絵本としてながく愛され続けている絵本「いないいないばああそび」、
最近では愉快な設定が絵本ナビ読者の間でも人気を集めつつある絵本「どうなるどうなるあなのなか」など、数々の名作を生み出されている童話作家と言えば・・・・この方ですね。

きむらゆういち(木村裕一)さんです。

今回、新作絵本

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ワオとレオンのどっきりやっぱりまちあわせ
※みどころはこちら>>>

発売記念という事で、きむらゆういちさんのオフィスにお邪魔させて頂き、
直接お話をお伺いすることがきできました!!

以前、書店勤務時代にお世話になった事があり、
その時の事を覚えて下さっていたきむらさん。
とっても気さくな方で、終始にこやか。

緊張感をほぐして頂き、和らいだ雰囲気で
新作「ワオとレオンのどっきりやっぱりまちあわせ」の事や、
絵本製作秘話までたっぷりとお話を伺う事ができました。

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↑洗練された雰囲気の素敵なオフィスに、きむらさんの作品やグッズがいっぱい!


◆子どもの友情とは・・・?


今回この絵本を読んで一番印象に残ったのが、
(恐らくとっても小さな子ども達であろう)ワオくんとレオンくんの、
「ともだち同士」としてのやりとりの場面。
特に最後、お互いに全部わかっている訳ではないのに成り立っている会話のやりとりなんて、
何でもない様にみえて、大人の私でもぐっと来てしまう場面でもあるのです。


―きむらゆういちさんの作品には、「友情」というテーマで描かれているものもとても多いと思うのですが、今回の主人公の二人はとっても小さな子の設定です。「友情」を描く時に、また違った思いがあったりもするのでしょうか?


「お話をつくる上では、年齢や月齢の事は、特に考えている訳ではないのです。
 でも『友情』『友だち関係』そのものは、色々な表現方法があると思っていて、
 『ベタベタするだけが友達じゃないよ』という様な事は考えていましたね。」

ときむらさん。

例えばこのお話の主人公のふたりの関係。

レオンくんは、とってもいたずら好き。
レオンくんはワオくんが好きだから、いたずらしたり、ちょっかい出したりして喜ぶタイプ。
それに対してワオくんはちょっと「ボケ」の役割。ただただレオンくんを心配するタイプ。
レオンくんの手の中にワオくんがいる様でいて、でもちょっと手の外へ出てしまうと
レオンくんは慌ててしまったり・・・。

性格も表現方法も全然違うタイプのふたり、すれ違いもあったりするけど、
両方がベタベタくっついている関係よりもうまくいくんじゃないのかな?・・・ときむらさんは
考えられたそうです。
そんな関係って言われてみれば、思い当たるような・・・!?

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◆友情には「段階」がある?

そうは言っても、やっぱり初めから大人の様な友達関係を築ける訳ではなく・・・。

きむらさんの息子さんが、幼稚園で初めてケンカをした時のこと。
先生からの報告を受けて「すみません・・・。」と謝っていたきむらさん、先生に
「やっとケンカができるようになったんですよ。」
と言われたそうです。
「集団生活の中で、自分を出せるようになる事ってスゴイ成長のひとつなのかもしれない。」
そう思われたきむらさん。
この子が好きという感情が芽生えて、その気持ちを表現しようとちょっかいを出したり、
くっついてみたり、ケンカしたり。
そうやって体ごと試しながら関係を築いていく・・・。
それが、小さな子にとっての「友情」の初めの段階なのかもしれませんね。

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子ども同士の関係を見ていると、
時々こちらの理解の範ちゅうを超える様な行動を起こすこともあります。

毎日取っ組み合いのケンカをしている二人なのにとっても仲良し、
いじめっ子の事をみんなでかばったり、
好きな子に対してちょっかい出したり(ここは大人も同じ?)・・・。

そんな子ども達のやり取りは、きむらさんの目にはとっても面白く新鮮にうつるのでしょうね。
お話を創っていく上で、そんな部分をとても大切にされているそうですよ。
子ども達の気持ちを丁寧に描く事が、子ども達の大きな共感を呼ぶ秘密なのかもしれません。

「子どもというのは、相手が大人であろうが子どもであろうが、いたずらするのが好きなんですね。隠れたり、ちょっかい出したり・・・。
そういった意味で、実はこのお話はレオンの視点で描かれている物語かもしれないなぁ・・・。」

言われてみれば・・・
ワオくんが主人公として登場しますが、心が大きく揺れ動いたり、
事の一部始終を全て知っているのは実はレオンくんの方!?

うーん、奥が深いです。

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大人も子どもも、例えば「好き」という感情一つとっても
基本的には変わらないのだとは思います。
でも、子ども達って一切「取り繕う」って事をしない。
だからこそ子ども達のやり取りには、魅力があり、
また様々な出来事が起こるのでしょうね。


◆きむらさんの作品が世代を超えて共感を呼ぶ「秘密」は・・・?


「冒険物語のように、舞台となる場面が大きく変化しながら展開するお話は勿論面白いと思うけど、ボクは、ちょっとした場面の中での会話や人間関係などから生まれるドラマの方が面白いと感じるなぁ。」

今作品でもそうですが、限られた設定の中で、会話劇でストーリーが進んでいったり、
二人の人間関係の変化やその緊張感などで盛り上がっていく・・・という物語を描く事に
一番興味がある、とおっしゃるきむらさん。

きむらさんの作品が、多くの世代の心をひきつけて止まないのは、
どうやらこの辺りに秘密があるようです。
そういった人間同士の関係性からくる会話や緊張感を丁寧に描く事で
読んでいる人が感情移入しやすくなるのでは・・・とは御本人の言葉です。

また、子ども達の習性や遊び、また面白がるような場面を入れる事も
子ども達の共感を得られる大きなポイントとなるそうです。
確かに、その方が子ども達もすんなり物語の世界に入れるのでしょうね・・・納得です。


◆ワオキツネザルとカメレオン。


さて、この物語の主人公のふたり。
パっとみて、ワオくんが何という動物かわかった方はいるでしょうか?

正式には「ワオキツネザル」というおサルさんなのですね。
レオンくんは(こちらは有名?)「カメレオン」です。
そして、舞台はなんとマダガスカル島。バオバブの木を見て「あれ?」と思われた方もいるかもしれませんね。


-どうしてこんな珍しい組み合わせの主人公になったのでしょうか?


「最初のきっかけは<リトルパンゲア>というマダガスカル島で存続の危機にある動植物を救うための活動されている方からのお話でした。」

ただ、きむらさんの創作活動の方針として、
「直接的な強いメッセージ性のある絵本をつくる」という事にはあまり関心がなかったので、
暫くはこのお話が生まれる事はなかったそうです。

ところが、マダガスカル特有の動物として「ワオキツネザル」や「カメレオン」などの存在を知り、
実際にご覧になった時に「ピンッ!」と来るものがあったのだそうです。

特に注目したのは「カメレオン」の大きな特徴の一つとして、体の色が自由に変えられること。

「もし自分が子どもだったとして、こんな夢のような体を持ったらどうするだろうと
考えると思ったんです。
体の色を変えて隠れたり、いたずらしたり、あんな遊びやこんな遊びや・・・!」

と嬉しそうに語るきむらさん。

「でも、やりすぎてちょっと失敗したりして。
 その一方でボケ役のワオくんが受け止めたり・・・。
 この組み合わせは面白い話がつくれそうだぞ!」

こうして「ワオとレオンのどっきりやっぱりまちあわせ」の制作がスタートしたのです。

絵を担当されているのは江村信一さんです。
江村さん御自身はリトルパンゲアの活動に参加されているそうです。
直接的にマダガスカル島を描いている訳ではないそうですが、
独特な色彩やのんびりした雰囲気は楽園という場所柄をとても感じます。
主人公のふたりのキャラクターもとっても可愛いですね。


それにしてもきむらさん。
カメレオンを見てそこまで発想が膨らんでいくとは・・・。
やっぱり子どもの気持ちを良くわかっているから?
それとも、きむらさん御自身の中にこどもの心があるのでしょうか?
こうして、また一つ名作が生まれていくのですね。


◆発想はどこからくるの・・・?


そんな風に思いついたら早い、きむらさんの創作活動の発想のもとは
一体どこからやってくるのでしょう。


-普段から、常に作品の事を考えられているのでしょうか?


「いつもじっくり考えている・・・とは言えないですが。
 普段の生活の中でも、常に頭のどこかにはありますよ。

プロとアマの一番大きな違いというのは、アンテナの張り方だと思っています。
例えば商店街を歩いていても、
 主婦という立場の方、喫茶店の経営をされいる方、デザイナーをされている方・・・
など、目に飛び込んでくるものはそれぞれが全然違うと思うんです。

ボクは童話作家なので、いつも自然にネタを探しているような所はあります。
そこに全然関係ないテーマ(例えばカメレオン)と結びついた瞬間に、
アイデアがむくむくと膨らんでくるのです。」

日常の会話の中にだって、人生の本質みたいなものが隠れていたりするものだ
とおっしゃるきむらさん。
さり気ない言葉ですが、「童話作家として生きていく」・・・という覚悟をしっかりとお持ちの上で、
その道を進まれている姿・・・というものをひしひしと感じます。


◆ラフ案を見せて頂いちゃいました!


お話を創作される際には、場面も一緒に思い浮かぶというきむらさん。
「絵本は場面だから。」
とはっきりおっしゃっていました。
だから、きむらさんのつくるラフ案というのは、
文章だけでなく、簡単な絵も一緒に出来上がっていて
すでに「絵本」の形を取っているそうです。

そのラフ案がきむらさんと画家さんとのコミニケーションの場。
最初のラフ案には(ここには描けないような・・・)様々ないたずら描きも
あったりするそうで(笑)。

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今回は、2回目のラフ案というのを見せて頂きました!
貴重な画像ですね。

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↑とってもわかりやすいラフ案。イメージが既にしっかりと見えてきます。


◆最後に・・・。


今回のメールマガジンでの特集に寄せて、
きむらゆういちさんが絵本ナビ読者の方々の為に
直筆メッセージを描いてくださいました!

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おしゃべりをしながら、アイデアを出しながら、
本当に楽しそうに描くきむらさんの様子です。

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↑完成がこちら!

最後に記念撮影をぱちり!

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とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
また、新作が出る際には何か面白い企画ができるといいねぇ・・・
なんて、嬉しいお話も出ていましたよ!

きむらゆういちさん
オフィスのスタッフの皆様
長崎出版さん
ご協力ありがとうございました!

2008年10月15日

よしながこうたくさん「あいさつ団長」読み聞かせ動画配信!

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給食番長」「飼育係長」「あいさつ団長」といえば・・・よしながこうたくさん。

そして、こうたくさんと言えば博多バイリンガル絵本。
全国のおはなし会などでも大人気のこのシリーズですが、
「博多弁の部分を声に出して読むにはかなり勇気がいる・・・」
というお悩みの声もちらほら!?
そんな悩み、望みを叶えてくれるのはやっぱりこの方。
我らが人気者、よしながこうたくさん御本人です!

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第1作「給食番長」にて絵本作家デビューをされて以来、
お話会デビューも共に果たされ、各地を回られて全国のちびっ子&ママ達を
魅了しているともっぱらの噂のこうたくさん。

今回は、絵本ナビ読者の為だけに特別企画!
自らの絵本を読み聞かせて下さいました。

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↑「未だに緊張してダメです~。」なんて、御本人はかなり謙遜されていますが・・・

この絵本を手にとられた方は
「この読み方で合っているんだろうか?正確な発音が知りたい。」
などとうずうずされているのではないでしょうか。

そこでこの企画。
やはり本場の博多弁!
「こんな風に読むのか・・・。」圧倒されますよ。
「小学生がわいわい言っている雰囲気」が再現されるのも面白いのです。

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↑絵本ナビスタッフの目の前で読んで頂きました!これは贅沢。

まずは最新刊のこちらから配信スタート!

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「あいさつ団長」

こちらは、何と言っても「外国からの転校生サムソン」の発する言葉
「オ、オハヨウゴザイマス・・・」
から始まるという、読み手にとってはかなり高度(?)な内容になっています。
会話がとても多く、サムソンのカタコト日本語、それを真似するせいじ、
どんどん日本語が滑らかになっていくサムソン・・・。
あんまり意識すると、気後れがしてしまいそうですが、
こうたくさんの勢いと雰囲気を是非ご参考に!



(画面か再生ボタンをクリックすると、しばらくして動画が始まります。)

2008年10月09日

絵本「おこる」に寄せて中川ひろたか先生、長谷川義史先生にメッセージを頂きました!

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「おこる」

先日(9/24)、絵本ナビメールマガジンで特集しました、
絵本「おこる」特集。

メルマガバックナンバーはこちら>>>

その際に募集しました、
「中川ひろたかさん、長谷川義史さん 名入れサイン本 企画」
ですが、おかげ様で大好評のうちに終了いたしました。

現在、ご応募頂いた方から20名様が選ばれて、
サインを入れて頂くべく準備中でございます。
楽しみにお待ちくださいね!

さて、そんな絵本「おこる」へ向けて、
作者の中川ひろたかさんから絵本ナビ読者の方達へ向けて、
素敵なメッセージが届きました!!

また、「おこる」の世界を迫力ある絵で表現されている長谷川義史さんからも、
質問形式で絵本の完成に寄せてメッセージを頂きました!

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中川ひろたかさんから
絵本ナビ読者へ向けて、素敵なメッセージが届きました!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

怒るというのは、

なかなかやっかいな感情です。

怒るのは、嫌だけど、

怒らなければならないってことは、ある。

人はどこまで、許せるか。

長谷川義史の「いいからいいから」というおじいちゃんみたいに

どこまでも、許せたらいいんだけど。

許せないことって、いったい、どんな時なんだろう。

怒らなくてはならないのって、どんな時なんだろう。

これって、人権のこと、平和のこと、

地球に暮らす人類全ての問題に通じることなんだよね、実は。

中川ひろたか

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


絵本「おこる」に寄せて、
長谷川義史さんへのいくつかの質問をさせて頂きました!


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



Q:完成した絵本「おこる」をご覧になっていかがですか?

A:さて、この『おこる』というこの子は、どううけとめられるのでしょう。



Q:苦労した場面、逆に気に入っている場面はどこですか?

A: 苦労した場面=海の花火の場面

   気に入っている場面=海でおしっこしている場面、鉄棒にぶらさがっている場面


Q:「怒る」という感情についていつも思っていたこと、または改めて感じたことは
ありますか?

A:おこっても、なんにもいいことおこらない。



Q:怒らない人になれそうですか?

A:なれないでしょう。



Q:(絵本ナビを含め)読者にメッセージをお願いできますか?

A:つまらないことでおこらないでね。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

2008年10月08日

「ねぎぼうずのあさたろう」アニメ放送開始!記念  登場人物紹介です。

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アニメ版「ねぎぼうずのあさたろう」の登場人物をご紹介します!!


アニメ版「ねぎぼうずのあさたろう」には、絵本シリーズでお馴染みのキャラクターはもちろん、
オリジナルキャラクターも登場するようですね!
物語は、この3人が中心となって進んでいくようですよ。


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「あさたろう」

あさつき村うまれのねぎぼうず。暴れ者から故郷の畑を守るため、東海道の旅にでる。
悪いことにはがまんができない。
必殺技のねぎ汁で、悪ものたちをやっつける。

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「にきち」

元盗賊のにんにく。盗賊だったが義理固い。だじゃれやギャグが大好き。
あさたろうの一本気にふれて、いっしょに旅をすることになる。
必殺技はにんにくの粉の目潰し。
※絵本版では2巻から登場しますね!

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「こもも」

謎の少女。あさたろうたちの行く先々で、三味線をひいている。
歌とおいしいものが大好きで、「東海道味巡り」という本を持っている。
じつは忍者見習いだが、忍術はヘタ。
※アニメ版のオリジナルキャラクターです!

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「こもも」

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「こもも 烏追い旅姿」

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「こもも 忍者姿」

詳しくは  
東映アニメーション ねぎぼうずのあさたろうサイトをご覧ください!こちら>>>
   

◆メルマガバックナンバー「ねぎぼうずのあさたろう」特集号はこちら>>>

「ねぎぼうずのあさたろう」アニメ放送開始!記念 特別企画特集2弾。

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今回の取材の打ち合わせをさせて頂いている際に、東映アニメーションのプロデューサー浅間さんと、アニメ版「ねぎぼうずのあさたろう」の担当をされている福音館書店ライセンス課の有賀さんが、ちょうどシナリオ(だいぶ先の分のお話のようです。)のやりとりをなさっている時期でした。
有賀さんの
「飯野先生が出来上がったシナリオを改めて読まれた後、こんな事をおっしゃったんですよ。」


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と話して下さった、飯野先生のお人柄がうかがえるエピソードがとても面白く、
思わずもっと伺ってみたくなってしまいました。
そこで「アニメ化にあたって一言感想などを・・・」とお願いしてみましたら、

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↑原稿用紙にこんなにびっしり書いて下さいました!

絵本ナビの読者の方へ向けて書いてくださった素敵なメッセージです。
飯野先生の言葉を通して、アニメ版の魅力も伝わってきちゃいますよ!

※飯野先生からの原稿をそのまま掲載させて頂きます


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


最初に、アニメ化のお話があった時は、本当にびっくりしました。

今までも、絵本の原画そのままを動かし、ビデオにした事もあったのですが、
今回は、本格的アニメーションとしてのお話だったですから、新たにアニメ制作作家の方が絵を描く事に、多少の不安がありました。

しかし、そんな心配はまったく必要なく、丁寧にそして、気持ちを込めてねぎぼうずのあさたろうの世界を描いて下さり、愛嬌と勢いのある素晴らしい絵になっていて、私の描いた野菜のエキス感たっぷりのチャンバラ絵本のアニメーション化になっています。
そして、絵本から広がる新しいキャラクターもたくさん登場します。特に、あさたろう、にきちと一緒に旅をする事になる、元くの一こももは、本当に可愛いです。

 旅から旅へ、三人旅をする中でいろいろな人や美味しい食べもの、悪もの達との出会い。
自分の心の筋を通し、正義のねぎじる、にんにくの粉、こももの忍術で悪を倒しながら街道を行きます。
笑いあり、歌あり、涙あり、そして、この物語の人情話としての味を際立たせるのが浪曲です。
♪うーうー唸って、唄って語る、強くて面白い芸。浪曲チャンバラ絵本の味が、アニメーションでも増々効果的に入っています。ですから、幼稚園のこども達から大人まで本当に楽しめる物語になっています。ギャグもいっぱい!

 そして何より、物語にぐっと渋味と苦味とほのかな甘味を加わせているのが、きゅうりのきゅうべえです。
浪人となり用心棒となり、哀しみのまじる不敵な笑いは、果たしてその訳は?
謎を含み、敵対するあさたろうと筋の通った情の戦い!
自分が何かにかかわった時、どうしたら解決できるだろうか?
心と体ではっきりとぶつかっていく勇ましさ。
「てやんでいっ、そいつはいけねえぜ、悪い事は許さねぇんでいっ」と、はっきり相手に言い切るあさたろうと仲間達、いつしかきゅうべえはそんな純真さに惚れながらも・・・。
ああ!もっといっぱい書きたいけれども、後はテレビで観て下さい!

 予告編や、最初のテスト版を観させて頂いた時、その画面から出てくるあさたろう達の勢いのよさと楽しい感じが満ち満ちとしていましたので、本当に嬉しくなりました。早く、全国の皆さんに観て頂きたいと強く思いました。私は、こどもの頃からチャンバラ映画が大好きで、その映画が源になって絵本ねぎぼうずのあさたろうが作れたので、こうして、アニメーション、映画になると言う事は、本当に嬉しいのです。

今回、企画を立ち上げて下さった方々、プロデューサー、アニメーター、シナリオライター、演出家の方、監督さん、テーマ曲と詩を作って下さった方、歌手の方、制作スタッフの方々、そして、あさたろうと仲間達にぴったりの素晴らしい声優さん達!たくさんの方達のおかげで「ねぎぼうずのあさたろう」アニメ版の出発です。朝早いですけれども、是非、早起きアニメーション「ねぎぼうずのあさたろう」じっくり、お楽しみ下さい。
                                2008年9月29日   飯野和好


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


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おはなし会で全国をまわられる飯野先生!


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◆メルマガバックナンバー「ねぎぼうずのあさたろう」特集はこちら>>>

2008年10月02日

「ちびくろ・さんぼ」フェア お絵描き最優秀作品の発表です!

2008年8月6日に絵本ナビメールマガジン上で告知しました、「ちびくろ・サンボ」フェア

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お陰様で、大変好評を頂き、たくさんの方にご応募いただきました。
その中のひとつで、
「『ちびくろ・さんぼ』のお話を聞いた後に、自由にお絵描きをしたものを送ってください。」という募集がありました。


この度、最優秀作品が決定いたしましたので発表させていただきます!


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「うーふ と むーふ をたすけに行くサンボ」

千葉県 りりかちゃん (6歳) 

こちらは「ちびくろ・さんぼ2」からのお話ですね。
うーふとむーふ、お猿さん、サンボなどみんなが登場して、大きな木を前に奮闘している様子が
画面一杯に力強く表現されていて、とっても楽しい絵ですね!
りりかちゃん、おめでとうございます。

この絵本を出版している「瑞雲舎さん」が大きな大きなプレゼントを贈呈してくださいます。
楽しみにしていてくださいね!

応募して下さった方々、ありがとうございました。

2008年09月23日

中川ひろたかさん&長谷川義史さん 新作絵本『おこる』誕生の秘密!

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中川ひろたかさん作、長谷川義史さん絵の新作「おこる」がいよいよ発売です。
絵本「おこる」が生まれたきっかけというのは、通常の絵本と比べてもちょっと変わっているようです。

どうして「おこる」というテーマが生まれたのか、
どうして長谷川義史さんが絵を描くことになったのか、
どのように完成を迎えたのか・・・等々、凄く興味ありませんか?
     
今回は、「おこる」「ないた」を担当された、金の星社編集の方が、
絵本ナビ読者の方々の為に、とっても分かり易く「おこる」誕生秘話を語ってくださいました!
この絵本に関わっている方々の、熱い想いがひしひしと伝わってきます。
必読です。

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「おこる」

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◆◇絵本『おこる』が完成するまで・・・◇◆

―― 「これ、絵本にしてみよっか」

おこるが生まれたきっかけは、ちょっと変わっています。

昨年の3月、中川さんが「情熱大陸」というドキュメンタリー番組の取材を受けていた時のこと。
ディレクターの小山さんから、「中川さんはどんな子供だった?」と質問されました。
中川さんは即座に「ほめられて伸びるタイプだった」と。

それで、
「子供の頃は、怒られたら逃げるタイプだった。怒られるのはなんかイヤだなぁ。
なんであれはイヤなんだろうね? 怒られるってなんだろう? そもそも怒るってなんなんだろう?これ絵本にしてみよっか?」

そんなふうに絵本の文章を書くことが決まったのだそうです。
小山さんは、ある意味奇跡的に、絵本が生まれる瞬間に立ち会ってしまったのですね。

その小山さんが、番組で絵本が完成するまでを追いたいと熱烈なラブコールを中川さんに送りました。


――『ないた』と『おこる』

4月に入って、『おこる』の最初の原稿が出来上がりました。

中川さんからそれを見せてもらった小山さんは、あの時の会話がこうなるのか! と心躍らせ、
出版社との打ち合わせもカメラで撮りたいと中川さんに、またまたラブコール。

出版社を決めていなかった中川さんは、「情熱大陸」の取材を受けるきっかけになったないたを出版している金の星社に、白羽の矢を立ててくださいました。

どうして『ないた』がきっかけになったのかというと、番組のカメラマンをしている桜田さんが、この絵本を読んでとても感動してくださって、中川ひろたかさんを取材したいと小山さんに申し出てくださったそうなのです。つまり、『ないた』がきっかけで『おこる』は生まれたわけです。

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「ないた」


『ないた』は、中川さんにとって特別な思いのある絵本です。
ご自身のお母さんとの実体験を描いたものですし、尊敬する絵本作家の長新太さんが、入院を目前に控えているにもかかわらず、渾身の力で絵を間に合わせてくださったからです。

さらに絵本が出た後も、全国読書感想文コンクール課題図書に選定していただいたり、日本絵本大賞を受賞するなど嬉しいニュースが続きました。

長さんはそんなさなかに他界されてしまったのですが、中川さんは長さんが亡くなった数か月後に開かれた原画展「チョウナンセスな絵本たち 長新太の世界」のなかで、「長さんを語り歌う」といったトーク&ライブを行いました。私もイベントに参加させていただきましたが、偉大な絵本作家を失った悲しみと、長さんが残した作品は永遠だよねという思いが会場全体を包みこみ、たくさんの方々とすばらしい時間を共有できました。

そして、今度は「情熱大陸」の取材の話。

「『ないた』は本当にたくさんのお土産をくれるよね」

中川さんは番組への出演が決まった時だったと思いますが、こんなメールをくださいました。私もなんだか、長さんがごほうびをくださっているように思えて、切ないようなうれしいような気持ちがしていたのを覚えています。


――新たなキーワード

打ち合わせの撮影は、金の星社でと決まりました。

5月10日。
中川さんと番組スタッフの小山さん、桜田さんの三名が金の星社にやってきました。
応接室には『ないた』の日本絵本大賞受賞のトロフィーが飾ってありました。それをご覧になって「わざわざ今日のために?」と中川さん。「まさかまさか。ずっと置いてあります」。そんなやりとりで、少し緊張がほぐれたようなほぐれないような。

作者と編集者の打ち合わせは、いわば絵本の作戦会議。秘密ということもありませんが、ふつうはだれにも見せないものです。正直カメラを前にして、いったいなにを話せばいいのか……と、戸惑っていたはずだったのですが、いつのまにかカメラも気にせず1時間半か2時間はたっぷり話していました。

話しているうちに、新たなキーワードが浮かんできました。
それは「キレる」「許し」。極端に許せる範囲が狭いのがキレるってことなんだろうね、といった話をして、「それを原稿に流しこんでみよっか」と中川さん。
最終的には「キレる」という言葉は「すぐおこる」に言い換えたのですが、「キレる」「おこる」のちがいは十分にでたように思います。長く読まれてほしいから、あえて普遍性のある言葉で表現されたのだと思っています。

そんなやりとりを、番組スタッフのお二人は熱心に聞いていらっしゃいました。実際にこの場面が放送されたのはほんの2、3分でしたが、しっかり新たなキーワードが浮上した瞬間をとらえてオンエアしていたのはさすがだと思いました。番組にかける熱意は、私たちの絵本づくりと同じなのだなとひしひしと感じました。


――長谷川義史さん

『おこる』の画家さんは、長谷川義史さんにお願いしたいとひそかに決めていました。
中川さんにご相談すると、「うん、いいね」の一言。中川さんと長谷川さんは野球仲間でもあり、D-1(だじゃれグランプリ)メンバーでもあり、すでに何冊か絵本も組まれています。

長谷川さんは、今もっとも忙しい絵本作家さんのひとりですから、スケジュールが心配でしたが、子どもの生活感を描ける画家さんとして大好きな画家さんですし、ぜひお願いしたいと思いました。
さっそく長谷川さんに原稿をお送りすると、OKのお返事が。きっと素晴らしい絵をつけてくれるはず。期待がぐんぐんひろがりました。

「情熱大陸」の小山さんに画家さん決定を知らせると、長谷川さんに依頼にいくところを撮影したいとこと。放送日が決まっているので、取材の時間などあまりないはずですが、彼らの熱意におされて中川さんと私、そして番組スタッフ二人の計四名で長谷川さんの住む大阪へ向かいました。

長谷川さんは天満宮で待っていてくださって、ご自宅へ案内してくださいました。こちら側に中川さんと私が座り、向いに長谷川さん。少し離れて小山さん。これまでの経緯を話したりして、やがてだんだんと話は作品の内容へ。日帰りの強行軍で時間の余裕はほとんどなかったのですが、いろいろな話ができました。

絵本の中盤に、主人公の「ぼく」があまりに毎日怒られるので、怒られないところに行く! と、ボートで海にこぎ出す場面があるのですが、長谷川さんはそこをどんな風な絵にしようかなあと、早くも意欲をのぞかせていらっしゃいました。まさに私がもっとも楽しみにしている場面です。取り組みがいのある作品だと言ってくださって、うれしくなりました。

また、兄妹げんかしてお母さんに怒られる場面があり、具体的な設定は決められていなかったのですが、長谷川さんはちょうど三人の男の子の子育て中だから相談してみようと中川さんと話していました。
そしたら、長谷川さんが「最近けんかしてたのはあれ」、と天井を指差しました。
見上げると、木の梁や筋交いがむき出しになっているそのすき間に、丸めた新聞紙がはさまっています。なんでも新聞紙で作ったボールで野球をして遊んでいたら、あそこに打ち上げてしまったのだとか。

それがもとで、ずいぶん派手に兄弟げんかをしたらしいのです。天井を見渡すと、いくつも新聞紙のボールが。なければ作ってしまうのが子供。絵本の場面にこそなりませんでしたが、長谷川さんのお家らしい光景だなあと思ってしまいました。

短い滞在時間のなかで、とても強く印象に残っているのは、「誰も怒らなくていい世の中になるといいよね」と話したことです。
記憶の範囲ではありますが、こんな話だったと思います。

———怒るって感情はなくなるわけじゃない。怒らなければならない局面って必ずあるから、なくさなければならないものでもない。でも相手の気持ちを考えるとか、人の嫌がることをしないとか、みんながそれを実行できれば、誰も怒らずにすむはずなんだよね。———

そんなふうに話しはじめて、

———ただ、相手の気持ちがわかるには、人とのつながりを持たなきゃならない。一緒に過ごしたり、向き合わなければわかるわけがない。他のだれかとつながることでしか、許容範囲を知ることができない。だから、誰もが怒らないですむ世界は、究極の理想の世界なのかもね。だけど、そんな世界になったらいいよね。———

どんどん話が壮大なスケールになっていって、でも大人たちがこうしたことを真剣に語り合うのは悪くない気がします。自分が児童書の編集者で良かったと思う一瞬でもあります。

ただ、この大阪訪問には後日談があるのです。

「情熱大陸」の放送では、長谷川家での場面はすべてカットされてしまったのです。
膨大な時間のビデオテープを、番組では二十数分にまとめなければならないわけで、長谷川家でのやりとりはオールカットの憂き目に遇ってしまいました。家中を掃除して迎えてくれた、長谷川さんの奥様でやはり絵本作家のあおきひろえさんには本当に申し訳なく思っています。

でも打ち上げの席で、当時の番組プロデューサーの中野さんや小山さんから、中川さん本人に迫る番組のフォーカスがぶれてしまうくらいいい話をしていたから、カットせざるをえなかったというご説明がありました。
そんなわけなので、長谷川さん、あおきさん、どうかお許しください。

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↑長谷川さんが描かれた、中川さん&長谷川さんの似顔絵です!

――2つのゴール

そしてついに8月5日。
「情熱大陸・中川ひろたか」の放送がありました。
放送という名のゴールの日です。
バレーボールの延長戦などがあって、いつもより30分遅れのスタート。小さなお子さんのいるお母さんたちには辛い時間となってしまいました。

マンホールに向かって叫ぶ中川さん、歌う中川さん、読み聞かせをする中川さんが映ります。そして定点カメラの前でパソコンに向かう中川さんも。絵本の企画が生まれた瞬間もありました。取材する側とされる側の濃密さが感じ取れる空気感。もちろんあれが中川さんのすべてではないのは当然としても、ある側面としては、とても現実に近い状態で画面に顕われていたように思う放送でした。

それから約1年。絵本のほうもようやくゴールをむかえました。
今年9月に絵本『おこる』が完成したのです。

絵本の最後の一文は最初「ひとは なんで おこるんだろう」でした。
「情熱大陸」のエンディングにもなりましたが、中川さんはその一文を書き変えました。
「なるべく おこらないひとに なりたいんだけどなぁ」
疑問を投げかけていただけの気持ちが、「怒ること」についていろんな人と話して、考えて、この一文にたどりついたのだと思います。

自分がそうなれるかどうか自信がなくて中川さんは「なるべく」と入れたのでしょうか。でも、それがかえって、「みんながそうなれたらいいな」という前向きなメッセージになっているようにも思えます。大人にとっても子どもにとっても「怒らない」ということは、とても難しい宿題だと思いますから。

番組放送後、「あの絵本はどうなったんですか?」という問い合わせをいただいたりしましたが、果たして覚えてくださっているでしょうか。
待っていてくださった方も、そうでもない方も、ぜひ手にとってご覧になってみてください。
そして「なるべく怒らない人になりたいんだけどなぁ」と思ってくださったらうれしいです。

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2008年08月27日

「ちびくろ・さんぼ」を買うとぬいぐるみが当たる!間もなく終了です。

「ちびくろ・さんぼフェア」

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締め切り間近!ラストチャンスです。お絵描きもまだまだ大募集!
どしどし送ってくださいね。

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★その1  「ちびくろ・さんぼ1,2,3」いずれかをお買い上げの方の中から
       抽選で「さんぼ」と「とら」のぬいぐるみプレゼント!

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ちびくろ・さんぼ」 ※立読みできます!>>>

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ちびくろ・さんぼ2」 ※立読みできます!>>>

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ちびくろ・さんぼ3」 ※立読みできます!>>>

上記の3冊いずれか1冊お買い上げで豪華賞品が当たっちゃいます!

◆1等  ぬいぐるみ 3点セット

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★ ちびくろ・さんぼぬいぐるみ 
★ とら ぬいぐるみ  
★ とら マスコット
(※写真の絵本3冊はつきません。)

◆2等

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★ ちびくろ・さんぼ ぬいぐるみ
  (全長約20cm)

◆3等

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★ とら ぬいぐるみ
(全長約20cm)

「ちびくろ・さんぼ」ご購入の方はこちら >>>
「ちびくろ・さんぼ 2」ご購入の方はこちら >>>
「ちびくろ・さんぼ 3」ご購入の方はこちら >>>

※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
(期間終了後に抽選を行い、当選者あてに賞品を別送させていただきます。)


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★その2   「ちびくろ・さんぼ」お絵描き大募集!!

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「ちびくろ・さんぼ」のお話を聞きながら、自由にお絵描きをしてみませんか?
今回は、子どもたちの「絵」を募集します。どんな「さんぼ」が生まれるのでしょう。
瑞雲舎の井上社長からのメッセージです。

2005年4月「ちびくろ・さんぼ」を復刊した際、あるテレビ局が幼稚園を取材し、
そこの園児たちが読み聞かせの後、自由にお絵かきした絵が深く印象に残っています。子どもたちが自由な発想や創造力でたくさんの絵が寄せられることを期待しております。
                                      (瑞雲舎 井上富雄)

大きさ、紙、画材は自由です。内容も自由です。
面白い作品は、絵本ナビサイト上で発表させていただきます。
また、瑞雲舎さんの方で、大賞作品(1名様)を選んでいただきます。
大賞作品には、こんなビッグなプレゼントがありますよ!

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ちびくろ・さんぼ ビッグブック

通常版の絵本そのままに、
驚く程大きいサイズで大迫力のビッグブック版。
おはなし会で、幼稚園、保育園で、喜ばれること間違いなしの、
魅力的なプレゼントですね。

●応募方法について
     応募方法:「ちびくろ・さんぼ」を題材に描かれた「絵」を、下記までお送りください。
      (作品はお返し出来ません。予めご了承ください。)
     応募期限:2008年8月31日
     応募先住所:〒108-0074
             東京都港区高輪2-17-12 ニューシティレジデンス高輪302
             瑞雲舎「絵本ナビ ちびくろ・さんぼ お絵描き」係
     大賞作品発表:2008年9月下旬に、絵本ナビサイト上で発表いたします!
    ※お問い合わせは、こちらまでメールにてお願いします。

2008年07月23日

クレヨンハウスさんが、翻訳絵本の出版をスタートしました!

◇クレヨンハウスさんが、翻訳絵本の出版をスタートされました。

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クレヨンハウス特集ページはこちら>>>


★絵本ナビ読者の皆さんに向けてクレヨンハウスさんより、メッセージを頂きました★



わたしたちクレヨンハウスは、
「とにかく子どもたちをよろこばせたい!」
と、本をつくってきました。

翻訳絵本をはじめたのも、気持ちは同じです。

英語圏の絵本が紹介されることが多いなか、
世界にはもっとおもしろい絵本がたくさんあるんじゃないか? 
そんな本を探して日本の子どもたちに届けたい! と思い、旅に出た……というわけです。

そして、運命的な出会いだったのが、フランスの絵本「リゼッテ」シリーズ。
フランクフルトのブックフェアで、はじめて見た瞬間、ひとめぼれでした。

ええっ、くつしたがぼうしに!? なめくじのぬいぐるみって~?? 
子どもたちの毎日そのもののような、ハッピーなユーモアに、翻訳してくれたふしみみさをさんとも、
「おかしいですね、かわいいですね」と、くすくす笑ってばかりでした。

久しぶりに、こころからほがらかな絵本だと思います。ようやくみなさんにご紹介できるのが、
とてもうれしいです。

これからも、子どもたちが何度も「読んで!」と持ってきてくれるような絵本を探し
てきますので、期待してください!


※編集を担当された吉原さんより頂きました。

文中にも出てきます、「リゼッテ」シリーズが、翻訳絵本の第1弾。
フランスからやってきたこの2冊です!

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リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう

ひろった靴下の、もう片一方を探しているだけなのに、
なぜか、とっても愛らしさと切なさが漂っていて、まるで短編映画を見ているよう。
だって、リゼッテのスカーフの巻き方や、必死になっている様子、途方に暮れている姿など、
どこをとっても「くすっ。」と笑ってしまう可愛さに溢れているんですもの。
お母さんも、何だか色気があって、でも優しくて魅力的。
「かわいくってちょっとヘン!」っていう紹介文がぴったりくる、
フランス生まれのチャーミングな絵本です。小さな元気をもらえるよ!


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リゼッテとかたつむりのうばぐるま

発売を記念して、初回限定数に素敵なおまけ(オリジナルメモ帳)が付いてきます!
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↑「リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう」にはこんなメモ帳!

Lisette memoblog2.jpg
↑「リゼッテとかたつむりのうばぐるま」にはこんなメモ帳が。


「リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう」メモ帳付きを購入の方はこちら>>>

「リゼッテとかたつむりのうばぐるま」メモ帳付きを購入の方はこちら>>>

※メモ帳付きは、なくなり次第終了とさせて頂きます。

2008年07月01日

新刊「あいさつ団長」完成!よしながこうたくさんが遊びにいらして下さいました。

さぁ!
よしながこうたくファンの皆様。お待たせいたしました。
いよいよ「わんぱく小学校」シリーズ第3弾の登場です。

給食番長」「飼育係長」ときて、次は・・・・

こちら!!テーマはずばり「あいさつ」。

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立読みもできます。>>>

そして。
先日、新刊「あいさつ団長」を描き終えたばかりの
よしながこうたくさんが
東京のラジオ出演の為に上京された際に、
絵本ナビにも立ち寄ってくださいました。

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↑新作を完成させて、にこやかなこうたくさん。

さすがに、絵本ナビ来訪3度目(最多記録です!)ともなると、
すっかり和やかムードで、とにかく楽しいお話を沢山されてくださいました。
本当に絵本そのままのパワーの持ち主で、
こちらは、ずーっと笑いっぱなしでした。

こんな感じです・・・。↓

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koutaku3.jpg

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何を力説されているのでしょう・・・?
勿論新作「あいさつ団長」の話でしたよね。確か。


今回の新刊「あいさつ団長」。
もうイソザキは、
1ページをめくり、外国からの転校生「サムソン」が登場した時点で、
「これは売れる!」
確信してしまいました。


・今回の主役は、せいじ(あの、すごい髪型の少年です。)
・テーマは「あいさつ」。
・そして、外国からの転校生「サムソン」。
・読み聞かせレベルは上がっているかも?(会話の表現がかなり豊かになっています。)


取り敢えず、今のところはこの位の情報にしておきましょうか。
このシリーズの面白いところは、
テーマはとってもストレートなのに、決して教訓めいた感じがしないこと。

「この本よか!!あいさつができるってかっこいい」
(本書帯文より 子どもに絵本大賞in九州 事務局一同より)

この言葉に集約されていると思います。

こうたくさんは、前作「飼育係長」の完成後、
すぐに新作に取り組み、そのまま数ヶ月。
アトリエにこもりっきりの生活をされて、体重が10kgも増えてしまったそう。
まさに、身を削って生み出されたのがこの絵本。
期待通りです。

そんなこうたくさんが、
何と。
絵本ナビユーザーの皆様に向けて、
直筆メッセージ入り、オリジナルの絵を描いて下さいました!!
↓↓↓

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これは、本当に嬉しい限りですね。
こうたくさんも、レビューを読んで下さっているそうですよ。

最後に記念にぱちり。
・・・ですが、普通には撮らせてくれません。
不気味可愛い(!?)こうたくグッズをたくさん持たされて。

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ありがとうございました。
また是非、楽しい企画ができれば!
そう約束させて頂きましたよ。

★そんなよしながこうたくさんに会いに行こう!★

最後にサイン会・原画展のお知らせです。

◇◇ サイン会 ◇◇

7/12(土)  14時~ ロフト福岡天神店
7/26(土)        ロフト大宮店、ロフト渋谷店
7/27(日)        ロフト吉祥寺店
8/2(土)         リブロ池袋本店 
8/9(土)         ロフト梅田店
8/10(日)        ロフト岡山店

 ◇◇ 「あいさつ団長」原画展 ◇◇

7/1~7/21        ロフト福岡天神店
7/15~7/31       ロフト渋谷店
7/18~7/31       ロフト吉祥寺店
7/23~8/3        ロフト大宮店
8/7~8/24        ロフト梅田店
8/7~8/24        ロフト岡山店

 ◇◇ 「あいさつ団長」フェア&ショーウィンドウディスプレイ ◇◇

7/7~8/2     リブロ池袋本店 児童書売場
http://www.libro.jp/web/index.html

※詳細は各お店にお問い合わせください。

2008年06月24日

「ギフトラッピング無料キャンペーン」終了と「新オリジナルギフトラッピング」開始のご案内

いつも「絵本ナビShop」および「絵本クラブ」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
たくさんのお客様にご利用いただきました「ギフトラッピング無料キャンペーン」を、2008年6月30日をもちまして終了させていただきます。

2008年7月1日ご注文分からは、絵本ナビのロゴを大きくプリントした、オリジナルデザインのギフト袋にてお届けいたします。1配送につき、ラッピング代金300円(税込)にて、承ります。

 ■絵本ナビShopでの開始予定
  2008年7月1日注文分より、随時受付

 ■絵本クラブでの開始予定
  2008年6月24日(7月配本分)より、随時受付

新ラッピングの内容やご指定方法など、詳しくはコチラをご覧ください。

「絵本ナビShop」および「絵本クラブ」は、今まで以上にお客様にご満足いただけるよう、よりいっそうのサービス向上に努めさせていただきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

2008年06月18日

田中パパ絵本翻訳デビュー!たっぷりお話を伺いました。

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両手を広げて、ちょっとすかした感じの男の子が立っているだけの
この表紙、発する言葉は「だから?」。一体どんなお話なのでしょうか?

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だから?」

まずは、この絵本を翻訳された
田中尚人さんのコメントからご紹介しましょう!

*********************************************************

なんでも「いや!」なテリブルツーの2、3歳児、
なんでも「なぜ? どうして?」の4、5歳児、
そして、なにをしてあげても「で? だからなんなの?」とシラケた6歳児。
子どもってのは、大人を困らせる天才だ。
「ホトケの顔も三度まで」そんなひねくれ坊主に見舞うきつ〜い1冊がこれ。
絶対にありえない結末に、きっと子どもは腰を抜かすはず。
絵本の常識をくつがえす衝撃のナンセンス絵本。

なにをしてあげても喜ばない気むずかしい男の子。
お父さんだったら、さて、どうする?
2005年度イギリスBCCBブルーリボン絵本賞受賞  
・・・だから?

*********************************************************

パパ‘s絵本プロジェクトのメンバーであり、
ファザーリング・ジャパンの幹事でもある田中パパ。
我が絵本ナビスタッフとも、とっても仲良くさせて頂いておりますが、
今回は、『翻訳者たなかなおと』としてお話をたっぷりお伺いしました!

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田中さんの本業は、絵本編集者(現在グランまま社編集長)。
数々の絵本の制作・編集・出版に関われてきた田中さんが、
今回、初めて翻訳者として本格デビュー!
それは、やっぱりこの絵本との強い縁も関係があるようで・・・。


◆原書「whatever」との出会いは・・・?


パパ‘sのおはなし会で、田中さんが
(決して役には立たないナンセンス絵本)
「うんちっち」を嬉々として読んでいるその姿を見て、
「この人は、『whatever』の世界にセンスが近いに違いない!」
ぴんと来たらしい、セーラー出版の方。
(ちなみに『うんちっち』は田中さんのオハコなのだ。)
田中さんなら、ちょっとヒトクセある、やっかいなこのお話を、さらっと訳してくれるだろう・・・。
絶対的な確信のもとに依頼が来たそうです。

そして・・・
その思惑通り、田中さんが読んでみると、
「これは面白い!」
思わず大笑い。
このくだらなさが実にいい、大喜びしながら翻訳も快諾されたそうですよ。



◆改めて、この絵本のどんな部分に魅力を感じたのでしょうか?


「最初から読み進めていくと、このお話は、実にまっとうなプロットに従って
進んでいく・・・が、油断していると、最後に足払いをくらう!
こういった、イギリス人的ないたずら心を基につくられている
この絵本にとても共鳴できるんだよね。 」

絵本作りに忠実に見せかけて、実は真っ向から立ち向かっている姿勢そのものも、
田中さん御自身の絵本への取り組み方と重なる部分があり、
共感できるそうですよ。

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◆ビリーってどんな子?


一見、煮ても焼いても食えないような表情をしている男の子、ビリー。
どんな男の子なんでしょう?
無感動なのか、感情表現が下手なのか・・・。

「どっちでもない、どこにでもいる普通の男の子だよね。
子どもって、小さい頃の『いやだ、いやだ』の時期が終わると、
今度はちょっとすましてポーズをとったりする子っているでしょ?
あまのじゃくっていうのかな。何でも素直に言わない。」

いるいる、たくさんいるよね、そんな子。
「だからって、この子が悪い子って訳じゃない。
素直な子どもがいい子とは限らないって事もあるしね。
子どもらしい子どもだと思うよ。でも。いつもいつもこんな態度とられていちゃ、
我々大人は、我慢できなくなる事だってある訳で・・・。」

「あるー!」
(↑子育て真っ最中のパパ、ママの声)


◆では、ビリーのパパはどんな人?


ビリーを喜ばせようと、あの手この手で辛抱強くビリーに付き合うパパ。
例えビリーに「だから?」なんて、すかされようとも。
本当に優しい優しいパパなの・・・かな?
そう思って、ビリーも読んでいる方も油断していると。・・・衝撃の結末!!

「ここからが、このお話の面白いところ。」
と田中さん。
「仏の顔も三度まで、て言うでしょ?
たいがいにいしろよ!大人だっていつまでもいい大人でいる訳じゃないよ。」

これならどうだ!と来るのです。
ちょっとびっくり。たいがいにひねくれた子だって、びっくりする。
そして、急に現実に直面して素直になっちゃったりするんだけど・・・もう遅い?
絵本なんだから、たまにはこの位のパンチを子どもにあびせるのもいいのかも?
これは効きそうですねー。

そう。実はこの絵本。
子どもが子どもなら、大人も大人なんです(笑)。
是非パパに、笑いとばして楽しんで欲しいところです。


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↑あれ?どこかで見たような・・・。
 そうなんです。ちょうどよしながこうたくさんも絵本ナビにいらしてたので、
 「だから?」を読んでもらってます。この後、こうたくさん。
ひっくり返って笑ってましたよ!!
(こうたくさんの来訪ブログも近いうちにアップしますね。)



◆子どもには、このお話をどう受け止めてほしい?


問題の最後の終わり方。
「えっ!どうして?」
「これで終わってどうするの?」
こども心にも「良い」のか「悪い」のか判断がつかない。
つじつまが合ってない。ちょっと気持ち悪いよね。

でも、そこが狙い?
「予定調和的なお話が多い、最近の絵本。
でも、記憶に残るお話、心にひっかかるお話ってどのくらいあるのかな?」

確かに、理不尽だったり、理解しきれない部分っていうのは、
大人になっても覚えていたりするもの。
更に、常識をくつがえす、理解の範囲を超える、
こんな場面に出会う事で「苦々しい」って感じを味わって欲しいと田中さん。
(ここでちょっとにやり。)


◆親だって一緒?


子ども以上にちょっとびっくりしちゃうママだっているんじゃないかしら。
子どもと同じ「苦々しい」顔をしていたりして。

「どんな捉え方をするのかは、勿論自由だけど、
ママだって色々考えずにすかっと楽しんで欲しいよね。
この本を読んだ後にどう解説するのか、どう誘導するのか・・・なんて考えなくていいと思うんだ。」

さぁ、読むか読まないか。
これは、田中さんからの挑戦状!?

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◆翻訳作業で楽しかったのは・・・。


タイトルの「whatever」。 
これをどう訳すか。これが今回の翻訳作業の醍醐味だったそうです。
子ども達の世界を表わすことば「whatever」。

例えば最近流行りの
「そんなの関係ねー!」
子ども達の間の世界では、いつの時代だってこんな風味な
気分を代弁しちゃうような言葉が頻繁に飛び交っているのです。

この翻訳が決まってから、
田中さんが、子ども達の会話に耳を傾けるていると・・・。

多く使われる話ことばとして聞こえてくるのが、
「あ、そ。」
「それで?」
「それがどうしたの?」
「ふーん。」
「で?」
などなどなど・・・。

別に覚めている子が使っている訳じゃなく、
普通に使っている。(何となく解りますよね。)
数多い候補の中から、このニュアンスを表わす言葉は?

「whatever」=「だから?」

あ、もう、うちの息子が真似してる・・・。


◆田中さんご自身の絵本作りへの思い。


この、一筋縄ではいかない、いたずら心満載な作者ウィリアム・ビー
田中さんが彼に共感する部分は、上記でも述べている通り、
「絵本の常識をくつがえす作品をつくりたい。」
という姿勢。

そんな田中さんが手掛けた、思いが込められている作品、
例えばこちら>>>
「子ども心を忘れてしまったら。この本に書き留められたものを読む事で、
タイムマシンの様にかつて子どもだった時代に戻れる瞬間があるはず。」

こちらのシリーズも>>>
「子どもが感じる言葉にならない五感を、絵本にしてみたい。
子どもの方が、心と結びついて感じている五感もあるのではないか。」


◆最後に、この絵本を読む時のポイントってありますか?


「この絵本は、だらだら読まないで、スピーディーに軽やかに読んでほしいな。
じっくり読むから味わえる・・・とは限りませんよ!」

ここでも田中さんらしいコメント。

早速我が家でも、息子(4歳)に読み聞かせ。
さすがに最後の場面の進むにつれ、口がぽかーん。
読み終わった後は、びびってる顔(でも嬉しそう)をしながら、
「まだ、続きがあるんじゃないの?」
なんて言うから、
すました顔で
「ないよ。」きっぱり。

なかなかの成功例じゃないかしら、田中さん!

田中パパ「だから?」

さぁ、6月下旬発売予定のこの絵本。
絵本ナビでは、田中さんの「名入れサイン本」の予約を開始します!
田中さんがご希望のお宛名入りでサインを書いてくれますよ。
この機会に是非、おすすめします。
↓↓

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>>>購入はこちらから!!>>>


◆◇おまけ◇◆


先日、パパ‘s絵本プロジェクト主催で行われた
「絵本ジャンボリー」にて、
田中さん自ら、まだ発売前で出来上がってもいない
手作り「だから?」を持参して
青空の下、みんなの前で読んでくれました!!

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↑「だから?
田中さんが読み始めると、どんなお話か想像出来ないみんなは、
興味津々で見つめているので、静かになりました。

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↑お話はどんどん展開して行きます!
 「どうなっていくの?」

最後の場面では、子ども達は「ぽかーん。」
お母さん達は、「えーーー!!」
いい反応でした(笑)。
あっという間に退場する田中さん。
みんなの間に「苦々しさ」は残ったかな?

2008年06月17日

安藤パパの翻訳第2弾!今度のお話は冒険アドベンチャー絵本!

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ジミーのムーンパイ・アドベンチャー

この絵本の作者トニーは、今も子どもの心を持ったまま。だから、子どもと同じ位に想像力が衰える事を知らない様です。
だって、このお話の主人公のジミーは、大好きなお菓子「ムーンパイ」をもらう為に
地球を飛び出してしまうのですから!

翻訳は、前作「ぼくとおとうさんのテッド」と同じく安藤哲也氏。
トニーと同じく遊び心を忘れない大人として、幅広く活動を行っている彼だからこそ、
感覚はぴったりと合うようです。

ストーリーは、自由奔放なトニーの世界が炸裂!
ママからごはんの前に「ムーンパイ」を食べようとして怒られたジミー。

「でも、どうしても食べたい!」

さて、ジミーは誰からムーンパイを手に入れる?
グーグーグルグル呻っているかいじゅう「グリグラ」とは?
このおかしな宇宙人達は一体・・・?
そして、ジミーの遂げた偉業とは何なのでしょう!じっくり読んで堪能して下さい。

それにしても、このお話のもう一つの主人公「ムーンパイ」とはどんなお菓子?


MoonPie_blog.jpg


「”ムーンパイ“は1917年にアメリカ合衆国テネシー州で生まれた、2枚のクッキーのあいだにマシュマロをはさみチョコレートコーティングしたお菓子。ユニークな名前の由来は、このお菓子の大きさを決めるとき、ある人に、どのくらいの大きさがよいかたずねると、夜空にうかぶ月を丸く手でかこみ『このくらいの大きさ』といったことから、といわれている。」(絵本の帯文より引用)

確かに親の目から見てしまうと、食事の前にこんなお菓子なんて!と。
でも、ちょっと思い出しみて。そう言えば日本にも同じ様な形の「~パイ」というお菓子が・・・。
小さい時、とてつもなく美味しそうに見えていた事ってない?
その頃だったらやっぱりジミーと同じ位頑張っちゃうんじゃないかしら。
とにかく、子どもの世界は広くて深くて豊かなのだ!羨ましい・・・。   

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やっぱり小さい頃「~パイ」を食べ過ぎて怒られた記憶のある安藤パパ。
「果たして、大人がここまで夢見るような食べ物ってあるのかなぁ?」
翻訳作業は、声に出して子ども達に読み聞かせながら、
テンポよくお話が聞ける事を念頭に置きながら、進めていったそうです。


そして、発売日である6月15日(日)「父の日」
ちょうど行われていた「パパ’s絵本プロジェクト」主催の
「絵本ジャンボリー」(@北軽井沢)にて、

安藤パパが自らこの「ジミーのムーンパイ・アドベンチャー」を
読んでくれました!!
(初めてです。)

パパ‘sのお話会では、
どんな絵本でも自由奔放「ロック」な読み方をするスタイルが、
御馴染みの安藤パパ。

さてさて、このお話はどんな読み方をするのでしょう?


 動画はこちらから!!↓↓



こんな様子でした。↓↓

anndou1.jpg

この解放感!外で絵本を読む、なかなか気持ちがいいのです。
「ぼくとおとうさんのテッド」と「ジミーのムーンパイ・アドベンチャー」
の2本立て。「『ぼくとおとうさん・・・』は、是非お父さんが家でじっくり読んでほしい。」
と、今回は大人の為にあらすじだけ。


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「ジミーのムーンパイ・アドベンチャー」は冒険アドベンチャー絵本。
ドキドキやワクワクを大切にするべく、テンポ良く読み進めていく安藤パパ。
ぱっとめくって、宇宙の場面が広がるのも効果的!


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これは???
わかる方もいるでしょうか。宇宙人の言葉をしゃべっているのです。
「ワレワレ ハ ウチュウジン ダ」
誰もが一回はやった事あるのでは?あれですね。

あっという間に、子どもの目が釘付けに!
安藤宇宙人がしゃべる度に笑い転げる子も。


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更に、アングルをぐぐっと引くと・・・。
思い思いの格好でお話を聞く子ども達。

安藤パパの存在感の大きさと、
男の人特有の声の大きさで、
こんなに人が大きく広がっていても、集中できる?
いい雰囲気です。

andou5.jpg


終わってから、最後に息子がぽつり。
「あの、うちゅうじんがこうやって(安藤パパの真似)しゃべるお話が面白かった。」
とにもかくにも、息子の頭の中には強烈に印象に残ったようですよ!

皆さんも、この絵本を遊び心たっぷりに読んでみてはいかがでしょう。
「父の日」に発売されたこの絵本。
前回「ぼくとおとうさんのテッド」でも大評判だった 
安藤パパの名入れサイン本を今回も大募集です!!

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2008年06月11日

オランダの人気絵本作家ヒッテ・スペーさん&ハルメン・ファン・ストラーテンさんがイベントの様子をご紹介します!

オランダの絵本作家ヒッテ・スペーさんとハルメン・ファン・ストラーテンさんが、
新刊絵本の発売を記念して来日されました。
仲良しのお二人と、お二人の絵本を翻訳されている野坂悦子さんもご一緒に
イベントが行われたそうです。
お二人ともオランダでは、子ども達との交流をとっても大事にされているそうで、
どんな様子で行われたのか、興味が湧きますね。

◆お二人の絵本です。

orahu.jpg mio.jpg

eruhu1.jpg eruhu2.jpg eruhu4.jpg

その様子を、出版社ジェネオンエンタテイメントの方が教えてくださいました!
写真と共にご覧ください。

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去る5月17日(土)・18日(日)に、
オランダ絵本作家さんのイベントを行いました。

ヒッテ・スペーさんハルメン・ファン・ストラーテンさん。

お二人とも、オランダを代表する、人気絵本作家さんです。
そして、このお二人の作品をやさしい日本語で翻訳してくださった、
野坂悦子さんの3名でイベントは進められました。

小さなお子様向けや、絵本作家さんを目指す方、大人向けなど、
色々な切り口での今回のイベントは、どこも盛況で、熱気にあふれた楽しいものになりました。
子供たちが、読み聞かせに聞き入っている姿や、
作家さんと一緒にお絵かきをしている姿、嬉しそうにサインをもらう姿などを見ては、
スタッフとしては絵本出版の醍醐味を味わうひと時でした。

次回もこのようなイベントがある際には、ぜひ皆様ご参加くださいね。

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翻訳者野坂悦子さんによる、新刊絵本の読み聞かせが行われました。

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ハルメンさん、お絵かきタイム!

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みんなも一緒にお絵かきタイム。

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ヒッテさんも一緒に絵を描きます。

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オランダ語の数の数え方って?

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ハルメンさんは、自国オランダでも学校訪問やイベントを沢山行われているそうですよ。
そちらでの様子もお写真を見せて頂きました。

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子ども達も嬉しそう!

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あ!消防士のエルフだ。今度の新刊の主人公ですね。

2008年06月10日

絵本作家の風木一人さんが遊びにいらして下さいました!

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「のんびり のんきな のんのんさん」
という、チャーミングないのししが主人公の↓

Ehon_19992.jpg
おしゃれなのんのんさん
立読みも出来ます>>>

という新しい絵本。
その作者である風木一人さんが絵本ナビに遊びにいらして下さいました。

風木さんは、現在あまり多くはない「文章専門の絵本作家」さんです。
おしゃれなのんのんさん」のお話と、
風木さんの制作にまつわる興味深いお話を、たっぷり聞かせて頂きました!
風木さんの作品はこちら>>>

kazekikazuhito_pro.jpg

↑人気絵本「ながいながいへびのおはなし」のお話をつくられたのも
 風木さんですよ。


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■■「のんのんさん」の魅力を表現してくれる画家さんは・・・?


「 はだかんぼうも わるくないが、 たまには おしゃれを してみよう 」
やまから おりてきた いのししの、
のんきで ゆかいな だいかつやく!
ああ、のんのんさんたら!


おしゃれなお店で、お姉さんに全身コーディネートしてもらって、
2本足で立って、きめきめスタイルののんのんさん。
でも、ぼうしのひもをほどいて「らくちん らくちん」なんてつぶやいて。
あーやっぱり・・・と思っていると、
かぜがぴゅうっとふいてきて。
思った通りといいますか。のんのんさんは次々に服を脱ぎながら
走って追いかけていきます。
気がついたら、のんのんさんったら4本足で走っていますよ!

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まずこのお話、この2本足から4本足への切り替わりがとってもユニーク。
いくらお洒落していたって、のんのんさんはいのししだからね、走るよね。

「この場面を、自然に描いてくれる画家さんじゃないと!!」

風木さんは、かなりこだわって依頼されたそうですよ。


そして、このちょととぼけた雰囲気ののんのんさんを
見事に愛らしく描き上げているのがにしむらあつこさん。
風木さんに言われて改めて見ると、
2本足で立っていても、4本足で走っていても、
確かに「のんのんさん」ですね。不思議な魅力です。


■■このお話のポイントは「お着替え」!

 
何といっても、この絵本の面白さは、
ぼうしを拾ったのんのんさんが、自分でもう一度服を着ていく場面。
(ここは実際に読んで楽しんでね。)
実は、風木さんがこのお話を考えるきっかけになった、
アイデアのキーワードが「お着替え」だったそうです。


「小さい子にとって、例えば靴下一つでも、自分ではける様になるって事が
 とっても大きな出来事だと思ったんです。
 自分ではいている時の誇らしげな顔が、とってもいいなぁ・・・と。」

確かに、かなり得意気ですよね。それが例えちょっと間違った着方であっても。

「そうなんです。子どもが一人で得意気に着ているのに、ちょっと間違った着方だったり
 する様子が、凄く可愛いし面白い!」

これをテーマにお話を作りたいなぁ・・・と考えられていたそうです。

そこに、
・「いのしし」がおしゃれをする。
・2本足から4本足になる・・・
なんて風木さんならではのアイデアが付け加わった瞬間に、
「これは絵本になる!!」

おしゃれなのんのんさん」誕生の瞬間です。


■■絵本になるまで・・・。


風木さんは、このアイデアが出てきた後、
まずご自分で、イメージの絵コンテを描かれたそうです。

kazeki ohanasi.jpg

DSC_0089.jpg

↑見えにくくてごめんなさい!
いい味出してます。既に変な服の着方をしてるし。
何だか面白いお話になりそうオーラを感じませんか?

この様に、風木さんの場合はイメージをしっかり創った状態で、
画家さんとやりとりをする事が多いそうです。
(この辺りの方法は、作家さんによって本当に様々なようですね。)

にしむらさんにも、お話の意図やイメージをしっかり伝えた上で、
「さて、どう料理してくれるのかな?」
楽しんでいる様な、挑戦状を出している様な!?

そこで、さすがのにしむらさん。
例えば、のんのんさんが行ってから「帰ってくる場面」。
その方向性の違いを、思いもよらない方法で表現されて
びっくりなさったそうです。
(素人の私には、言われないと解らない位に自然なのが魅力なんです。)

DSC_0084.jpg

更に最後の場面は、にしむらさんのアイデアも生かされているそうですよ!
ここも、「のんのんさん」の人気者たる所以が表現されている様で、
私も好きな場面です。
ちなみに原画は黒い線で描かれているそうです。 ちょっと新鮮>>>

(神戸にて原画展の巡回決定だそうです!
 7月5日(土)~8月17日(日) ジュンク堂書店三宮店4Fミニギャラリーにて)


■■おはなし会では、こんな風に楽しんで欲しいなぁ。


「一人で着替えが出来る様になってきた頃の子ども達。
そんな子達の前で、読んでみて欲しいなぁ。」


「あー!間違ってるよ。」
「ちがう、ちがう。そこじゃないよ!」

なんて、ちょっと得意顔で、みんながのんのんさんに突っ込みながら
おはなしが進んで行くと面白いだろうな、と風木さん。
実際に、4歳の我が息子も、
「またーーー。」「のんのんさんー。」
なんて、ずっこけながら思いっきり突っ込んでましたよ(笑)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


■■絵本作家のお仕事。


ところで、冒頭にも触れました通り、
風木さんは、文章専門の絵本作家さんです。
普段、どんな風に絵本を制作されているのでしょう?

もともとは、風木さん、
文章だけで表現する童話作家・児童文学作家を目指していらしたそうです。
それがあるお話を考えているうちに、文章だけで表現するのではなく、絵と組み合わさる事で、
絵だけ、文章だけでは絶対表現できない事が表現できる・・・という事に気がつかれたそうなのです。

まさに、絵本の魅力にとりつかれるきっかけとなった、
初めての絵本がこちら↓

ehon2684.jpg
高畠純さんが絵を描かれています!)

まずこのお話のアイデアが出来上がった時、
ご自分で丁寧にラフを描かれたそうです。
そして、それを閉じて簡単な絵本の状態の見本を創られたのです。
(実物を見せて頂きましたが、モノクロであったりミニサイズではあるものの、
 構成などは殆ど出来上がりと変わらないのです!)
この見本を持って、出版社を持ち込みとしてまわられたそうです。

確かに、文章やアイデアという、とっても凝縮された要素から、
編集者が「これは絵本になったら面白い!」と判断をするのは、
大変な作業かもしれません。
現に、一緒にいらしていた「のんのんさん」を担当された編集者の堀内さんも、
「やっぱり最初は、話を伺っているだけでは、なかなかイメージが
 湧かない事もあるんです。」
なんて、正直な言葉もぽろり。
一方で、何とかイメージを伝えたいのは作家さん。
この段階で、既に大きな勝負事が行われている訳ですね。


そして、次の段階が何といっても画家さんとの出会い。
作品を創り上げる際に、必ず組まれる相手がいる・・・という点が、
絵本画家さんとの大きな違いかもしれませんね。

出会いのきっかけは編集の方だったり、ご指名だったり・・・
様々だそう。でも、個人的な意見としては、作家さんと画家さんとの
化学反応が大きければ大きい程、お互いの新たな魅力が生まれ出て、
面白いものがどんどん出来上がりそうな・・・(勝手な言い分です。)

実際に、風木さんも今まで沢山の方々と作品を創り上げてこられたのですが、
ちょっと伺うだけでも、それぞれの作家さんとのやりとりのエピソードは
尽きないようで・・・やっぱり普通の方とは、視点が違う!
(たっぷり聞いてみたい所ですね。)興味津々です。


この様に、絵本作家さんというお仕事は、
最初のアイデアの段階から出来上がりまで、
ずっと勝負どころは続くそうで、とってもやりがいがありそう!
また、画家さんとここまで真剣に向き合われているのが絵本作家さん。
こんな方が増えてくれるといいな・・・(なんて、また勝手な言い分です。)


さて、風木さんの頭の中には、
次のアイデア、次の次のアイデア・・・
進行形のお仕事が沢山あるようですよ。
私達は、「これは絵本になる!」という瞬間まで
楽しみに待つしかなさそうですね。

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最後に記念にぱちり。
長いお時間、ありがとうございました!!

2008年05月26日

あの人の干支の「干支セトラ絵本」。

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「干支セトラ」シリーズを子どもたちに読ませてもらうと。え~っとねぇ・・・。

五味太郎さん「干支セトラ絵本」シリーズ
ことば遊び、かくれんぼ、まちがい探し、たび・・・干支(えと)の12匹のどうぶつたちが登場し、楽しくユーモアあふれるストーリーが展開します。


全国各地で老若男女に絵本を読み、講演活動をされている「ブックドクターあきひろ」さんという方の、この「干支セトラ」シリーズを子ども達に読まれた時の感想が、とっても面白かったのでご紹介します!

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「エトセトラ」シリーズを
子どもたちに読ませてもらうと。
え~とねぇ・・・。


酉の絵本は、とにかく探すね。ページをめくった
瞬間がおもしろい(笑)。

tori.jpg
戌の絵本は、とにかく「わん」って鳴くねぇ。
そして最後に「うん」ってうなずくねぇ(笑)。

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亥の絵本は、最後に「スッゲェー」って声がでたり
「オレもやってみよ」っていって走るねぇ(笑)。

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子の絵本は、読んでいる最中にみんな歯をなぜか
くいしばるねぇ。

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丑の絵本は、最後に「?」が出るねぇ(笑)。
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寅の絵本は、さすが子どもたち。
「オレも」とか「わたしも」とか大事なところで声がでるねえ(笑)。

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卯の絵本は、途中から目がちがってくる。
でも最後に「ホッ」とした目になるねぇ。

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辰の絵本は、みんな一生懸命こたえてくれる。
そして自分のこたえに笑い出すねぇ(笑)。

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巳の絵本は、中学生・高校生に読ませてもらうと、
スゲェー威力を発揮するねぇ。

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午の絵本は、老夫婦にピッタリだねぇ(笑)。
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あとの未の絵本と申の絵本は、どんな絵本かというと、
え~とねぇ、ひみつ・・・・・・。

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◆ブックドクターあきひろ・・・こころに効く絵本を処方する「ブックドクター」。全国各地で老若男女に絵本を読み、講演活動も。エッセー『オーッス!』(大和出版)、絵本『ニャッピーのがまんできなかったひ』(鈴木出版)

※「2008年おもしろい図書館CBLの会ブックカタログ」より引用させて頂きました。

2008年05月14日

絵本『にんじゃつばめ丸』の絵を描かれている山本孝さんにインタビューしました!

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とある めだたぬ ちいさなまちの
とりわけ めだたぬ いっけんや・・・

本当に普通の家。でも、一歩中に入ると全然普通じゃない!
日が沈む頃になると、家で、お庭で、結構激しい修行が繰り返され・・・。
「忍者」の日常と、現代人の日常(お父さんはサラリーマン!?)の、
この見事な溶け込み具合がとっても印象的なのがこちらの絵本。

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↑背景はビルなんです!

この作品の絵を描かれているのは山本孝さん。
一度目にしたら、忘れられないような強さを持つ山本さんの絵。
イソザキもとっても気になっていた作家さんです。
そんな山本孝さんに、今回、お話をお伺いする事が出来ました!

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↑ブロンズ新社さんの素敵なオフィスにて・・・。


◆早速ですが、今回「忍者の絵本」を創られる事になったきっかけは?


「今作の設定を考えたのは、作者の市川さんです。
初めて組ませてもらう、という事もあったので、市川さんのイメージを明確に把握する為に、色々と具体的な指示を出してもらいながら、絵本を創っていく上でたくさんのやりとりをしました。」

山本さんはそこからイメージを膨らませて絵本をつくっていく、という作業だそうです。
色々な作家さんと組まれて、絵本を創られる事も多い山本さん。
伝えられたイメージから出発する、という作業も結構好きな方だそうです。

そうおっしゃる山本さんでしたが、
修行の様子、家の中、運動会会場・・・気になる場面がたくさん!
ちょっとずつ聞いてみましたよ。

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↑これは貴重なスケッチブックです!キャラクターを決めていく
最初の段階のラフスケッチがたくさん。・・・何だか楽しそう。


◆昔も今も、変わらず人気なのが「忍者遊び」。


何と言っても、最初からドキドキしてしまうのは、
普通の家のドア、そこを開けた途端に
突然繰り広げられる忍術の世界。
廊下を駆け抜けたり、床から刀が出てきたり、手裏剣の練習をしていたり、
居間の天井に張り付いていたり・・・!?
こんなギャップにとても弱いのが子ども達。真剣な顔つきで見入ってしまう様子が簡単に想像できます。本当にあるのかも・・・というリアルな感じがたまらないのかもしれません。

「忍者遊びというと、小学生の頃、実際に僕もやっていました。
 設定があって、掟があったり、走ったり、隠れたり。バリエーションがあったり。
とても総合的な遊びなんですよね。
それに忍者って、みんな知っているしね。(ハットリくんの功績?)
だから、とても描きやすかったし、面白かった。」

確かに、その辺の小さな子に「忍者ごっこだー!」と言いながら手裏剣の真似なんかすると、あっという間にみんな夢中で遊び出すなぁ。

ところで、具体的な道具や忍術なんかも登場しますが・・・
「特に、具体的に現地取材などはしませんでした。深みにはまりそうでしたし(笑)。」
設定が現代、と言う事もあって、割と自由なイメージで描かれたそうです。
でも違和感などは全く感じない、これが忍者の世界の懐の深さ?

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 ↑「たっだいまー!」学校から帰ってくるとあっとういう間に早変わり。

例えば、沢山登場する忍者達がそれぞれ着ている衣装。
設定が活かされています。よーく見ると、かなり遊んでますよ。
「一見オーソドックスなつばめ丸の服も、つばめを意識したつくりになっています。」
 そうなってくると、からす丸は?こかも丸は?・・・いい味を出しています。
更に、ライバルのがまのしんはカモフラージュ。他にもよく見るとリストバンドをしていたり、マスクがちょっと変?だったり。まだまだ他にも。見つけてみて下さいね。


◆細かいものを描くのは好き!?


もう一つびっくりするのが、富士山の火口が登場する場面!
夜の空にそびえ立つ富士山。それが、上から見るとこんな事になっているなんて。
こんな画面を思いつくのは・・・何か経験が?

「いつも故郷の松山に帰る時、飛行機の上から富士山の火口が見えるんです。
写真を撮っておいたのが役に立ちましたね・・・。」

実際に見られた事があるんですね!
それにしても、その中で行われている運動会の様子。かなり細かいです。
「細々したものを描くのは、好きなんです。」
そうはおっしゃるけど、本当にすごい人の数なんです。
「逆に、少し顔が見える位に近づいた時の場面の方が苦労しました。
 顔の表情がわかるので、同じ顔が並ぶのはちょっと・・・と思っていると、
 全部の表情を考え出しちゃって。」

そ、それは・・・
「だから、色々の人の顔をモデルにしたりしました。知り合いだったり。
 例えばこの人は○△さん・・・。」

だそうです。特に、山本さんの周辺の方々は要チェック、ですね。
これまでで、一番沢山人を描いた!という感想も聞き逃せません。


◆一番苦労されたのは、どんなところですか?


実際に絵本を創っていく上で、一番苦労された点は「アングル」だそうです。
例えば、庭で手裏剣の練習をするシーンだったり、
火口から飛び降りる時のシーンだったり。


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conte2.jpg

↑色々なアングルから、何通りものパターンが描かれていたり、家の間取りが描かれていたり。すごい!!


場面によって、より効果的なのはどのアングルか・・・
カメラで撮る時の様に、目線を意識しながら考えて決めていくそうです。
更に、読み聞かせをする時の事もとても意識されていて、ページをめくった時に驚くように、見開きのページを多くしたり、テンポの良い展開を考えたり。削られたシーンも結構あったそう。

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◆絵本作家を目指すきっかけとなったのは・・・?


このお話からも、山本さんの絵本づくりへのこだわりが伝わってきます。
それもそのはず。「絵本作家になりたい!」と思われたのが高校二年生。
きっかけは、図書館で見かけた長谷川集平さんの絵本『はせがわくんきらいや』。
「こんなすごい絵本があるんだ!」と感銘。と、その横に長谷川さんの描かれている
絵本づくりトレーニング」という本が置いてあって・・・。
こんな、うまいこといく展開ってあるんですねぇ。

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その後、絵本学科のある専門学校を卒業され、「あとさき塾」「メリーゴーランド絵本塾」へ通われて。
しっかりと、絵本づくりの基礎を学んでらっしゃるのですね。

今、好きな絵本のお仕事をされて、更に憧れの作家さんと組まれて絵本を創られたり。
その喜びの大きさは、計り知れないものがあるのでしょうね。


◆夜を描かせたらスゴイ人!


山本さんの作品を見ると、画面の隅々まできっちり描かれていて、本当に見応えがあります。
さぞかし一つの作品に、かなり時間がかかるのでは・・・ぎりぎりに上がってくることも?

「でも、出来上がりが予想以上に力強いので、文句なんて言えません!」
と、この絵本を担当された編集の山縣さん。
すかさず山本さんが
「力の抜き方がわからないんですよ(笑)。」
と言えば、
「今回のこの本は、より熱くあって欲しいというイメージがあったので。
 実際、本当に期待以上の熱気で・・・。」

こんなやりとりも、とっても興味深く、面白いですよね。

更に山本さんに依頼された理由として、山縣さんは
「例えば『ちゃんがら町』など山本さんは、夜を描かせたらスゴイ人、と思っていたんです。」
山本さんの描く、夜の暗闇は、生々しく、色気がある。
なるほど、そう言われてみると『にんじゃつばめ丸』の夜の場面も、不思議な迫力を感じます。
印刷の仕上がりも、山本さん大満足の出来だったそうですよ。ご覧になってみてくださいね。

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その『ちゃんがら町』の世界もとっても独特。
読んでみて、共通して浮かび上がってくるテーマが「遊び」。
山本さんご自身、そうやってよく遊んだ記憶があるのでは・・・と伺うと、
まさにその通りで、故郷の松山では、『ちゃんがら町』で描いている世界と
そんなに変わらなかったそうです。
放課後に、ひたすら遊んだ子ども達だけの時間。
その実際の記憶に、幻想を交えてつくりあげた世界がこの絵本なのだそうです。
その、自分にとって居心地のいい場所に、子ども達を遊ばせる感覚で描き上げる。
登場する子達も、生き生きしているはずですね。

この感覚は、『にんじゃつばめ丸』にも共通しています。
読んでいる子ども達の心を掴んでしまうのも、納得です。
そして、こうもおっしゃっています。

「是非、お父さん達にも読んでほしいです。この頃の遊びの事なら父さん良く知ってるぞ!
とか、忍者のことならまかせとけ!とか。得意気に読んでほしいです。」

同世代の人たちが読んで、ピンとくるポイントが沢山あるんです。
試しにパパに見せてあげてみて下さいね。
むしプロ」という絵本も、昭和のにおいがぷんぷんしますよ。こちらもオススメ!

お会いした山本さんは、とっても親しみやすい雰囲気の方で、
気さくに絵本について、色々語って下さいました。
お話を伺いながら、絵本を、こよなく愛しているのが伝わってきます。
(奥様も絵本作家さんだそうですよ!)

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この貴重な機会に、直筆サインを描いてもらいました。

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↑すずしい顔をしているつばめ丸に比べて、
がまのしんの方が描き慣れている顔立ちだそうです。すらすら。

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↑遠目の写真だけね。(届いてからのお楽しみ。)

その優しさに調子にのって、こんな写真までお願いしちゃいました。

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↑(私達、ちょっとはしゃぎすぎてます。)感謝。

それでは、おまちかねのサイン本はこちらから!数量限定です、お早めに・・・。

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更に最新作こちら>>>
山本さんは妖怪が大好物、だそうですよ。お楽しみに。

帰り際には、カナガキ事務局長もすっかり山本さんの大ファンに!
これからも、目が離せなくなってしまいましたね。

2008年05月07日

絵本「ぼくとおとうさんのテッド」を翻訳した安藤パパにお話を伺いました!

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現在公開中の話題の映画「スパイダーウィックの謎」。
その原作となる本「スパイダーウィック家の謎」のイラストを手がけている
トニー・ディテルリッジの創作絵本がこちら↓

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ぼくとおとうさんのテッド
この巨大なピンクの生き物はいったい?

小さな子ども達のパパでもあるトニー。
遊び心たっぷりのアイデアはいくらでも出てくるようで・・・。
                             凝ってます!トニーのHPはこちら>>>
その翻訳作業として白羽の矢がたったのが、同じく3人目の子どもも生まれて
パパスイッチが全開に入っている状態の安藤哲也氏。
                              安藤さんのプロフィールはこちら>>>
安藤さんの主な活動がNPO法人ファザーリングジャパンの運営。
                            ファザーリングジャパン(FJ)とは?>>>
出来上がってきた作品の内容を読めば、依頼の理由もなるほど!と頷いてしまいます。
安藤さんは絵本ナビの取締役でもあり、パパ‘sプロジェクトのメンバーでもあります。
せっかくのこの機会!同じく子育て真っ最中のパパであり、パパ‘sのメンバーでもある絵本ナビ代表金柿も交えてたっぷりとお話をしてもらいました。

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↑ 予想通り、絵本の話から、色々と話は膨らんでいき・・・。


◆まずは・・・このお話(絵本の翻訳)が来たときどう思われましたか?


安藤「最初は、翻訳というのは・・・と言う事で迷っていたんだけど、とりあえず読んでから決めよう、と。」
読んでみて、「子どもと向き合う事によって、父親が失ったものを呼び起こさせてくれる」というテーマに共感。安藤さんが、現在活動しているFJと同じメッセージを感じたので引き受けた、とのこと。
実際に始めてみると、子どもや父親など色々な立場から言葉を考えたり、実際に自分の子ども達に読んでみながら変えていったり・・・とても意義のある作業だったそうです。

金柿「安藤さんの言葉としてすんなり頭に入ってきて読みやすい、と言う事と、テルノちゃんとヒロシくんの二人の子ども達の意見を聞きながら、一緒に参加して作り上げたと言う点が、とても面白いなぁ、というのが最初の印象ですね。」

確かに、何だか安藤さんの声が聞こえてきそうなんですよね・・・。
更に、このお話のポイントとして、「仕事が忙しいお父さんが、子どもと向きあっていないために失ってしまったもの。それを、テッドが代わりにコーディネートしてくれている。」という事をお二人共通して感じ取った様です。


◆お父さんが思いを馳せる絵本。


もし父親という立場の人だったら、この絵本を読みながら
「そういえば、自分は子どもの頃ネッドと遊んでいたかな。」
「うちの子にはテッドという存在はいるのかな。」
「今の自分の顔って、こんな顔ってもしかしてこんな感じなのかな・・・。」
ふつふつと色々な事を考えちゃって「うーん。」なんて、唸ってしまいそう。

金柿「これは、お父さんが思いを馳せる絵本だね。」
安藤「そうだね。そして、子ども達は、そんな風に絵本を読んでいる大人を見ているんだよね。」

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どうやらこの絵本、テッドが「ぼく」を通して揺さぶりをかけているのは子ども達の心だけではない様で・・・。


◆テッドの存在


このお話に登場するテッドというのは、いわゆる空想の中でのともだち。大人はどう捉えたらいいのでしょう。

磯崎「例えば、わが子が同じようにテッドの様な存在を主張してきたら、どんな対応をしますか?」

金柿「やっぱり、自分の娘にも色々と不思議な話をしているなぁ・・・と思った時期があったけど、そういうというのは時期があるものなんだ、として一緒に付き合っていましたね。」
安藤「ぼくだったら『大事にしろよ』とか、『パパにもいたなぁ』と言いながら会話を膨らませていくかな。」